昨年、がけ崩れのため道路が封鎖されてしまい、立ち入り禁止になって以来9か月ぶりに訪れた私の一番気に入っている奥多摩の渓。
その渓に昨日は単独で入渓した。GW中のみの限定通行可だったし、道路状況が読めなかったため、車をいつもの入渓点よりかなり手前に置いて歩いて上がることにした。
実は今年に入ってから、老化に歯止めをかけようと、糖質制限食を開始するとともに、週に3〜4日、一日4キロのロードワークを自分自身に課している。体重も10キロ減量した。それがものをいい、昨シーズンとは打って変わって、息も上がらず疲れることなくスイスイと入渓点まで歩くことができた。継続は力なり。自分の身体が蘇るのを感じ、ますますトレーニングに打ち込む気になった。
入渓し、毛バリを振り始めてあらためて思ったのだが、やっぱり私は小渓流が好きなのだ。他人がどのような釣りをしようがどうでもいい。浅い水深、流速のある場所、細くて清らかな流れ、テンカラではテンポよく攻めにくい大場所はいらない。大きな魚も数釣りもどうでもいい(釣れたら釣れたで嬉しいけど)。私の場合天然の魚しかいない渓から魚を持ち帰ることは一切しないこともあり、1尾でもいい、自然の中で育った美しい魚と、それを育む綺麗な渓を愛でることに心底魅力を感じているのだ。
昨日は朝5時半から歩き、半日美景(渓)にとっぷりと浸かってきた。
大好きな渓のヤマメと吉田毛鉤オリジナルのロッド、そして自作のネットを一緒に撮影するという念願も叶った。冷たい水に腰まで浸かり洗礼も受けてきた。奥多摩の渓を愛していた、亡き堀江師匠にコーヒーをお供えすることもでき、帰路の足取りも軽く大満足で下山することができた。今日もこのように好きなことができたことを、森羅万象に感謝する次第だ。
帰りにトラウトカントリーに立ち寄ると、九州から帰省中のメンバーと久しぶりに会うことができた。現地でも楽しくテンカラを続けているそう。話を聞いていてなんだか私も嬉しくなった。
昨日も入渓と釣りを合わせて9.6キロ歩いていた。今日はさすがに両の臀部に筋肉痛が出ているが、明日も朝から走るつもりだ。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
21日の土曜日はいつものように釣りに行った。 その前日もいつものように「何時にどこそこで待ち合わせ」みたいな話をするのだが、ここ最近は釣りの話は皆無だ。
「何食おうか〜」
「何がいい〜」
「んじゃそれにすっか」 こんな会話が続いている(笑)。
ということで、奥多摩の渓に入った。日に日に魚の薄くなる激戦区の渓。 しかし心は魚よりメシ?となっているため、落ち着いて釣り上がることができた。 走る魚も少なく、登山者と林道工事の人の数にやや圧倒されつつも、集中力を切らさず釣りをしていた美人マネージャーがヤマメを釣った。ここ最近腕を上げていることは間違いない。
私はといえば、重い荷物と久し振りに履いてきたラバーソールの沢靴に集中力も切れ、この日魚に会えるのはムリかな〜などと思い始めていた。 それを悟ったのかマネージャーから、「さっき私が釣った所、まだ魚がいたみたいなので帰りに竿を出してください」と、アドバイスを頂戴してしまった(笑)。
結果から言えばそこで魚が釣れたわけで、いよいよ引退も間近かな…と思った次第(ウソ)。
二人とも魚の顔を見ることができたので、戻りつつランチに適する場所を探し腰を落ち着けた。 今日のランチは【ホットサンド!!】。 家でも美味しいのだから、渓で食べたら3倍増しは間違いないと道具を持参し作って食べた。
先ずはマネージャーに食べさせたところ
「・・・!!」
「うんまいーっ!!」 と雄叫びが聞こえた(笑)。
私も後からいただいたが、これはもう殿堂入り間違いない味で、今後のYOSHIDA'S KITCHINの定番メニューとなることは間違いなし!!となった。
新緑の美渓で美マネと美食。 天気もよく、渓沿いは涼しくて気持ちよく過ごせた。 日頃のストレスから解放された一日となった。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
月に一度のテンカラ教室の講師をスタートし、雑誌やDVD、たまにテレビ等のメディアでテンカラを紹介するようになって10年近くになる。むろん自分の釣りの向上には情熱を傾け、時間やお金や努力を惜しまずに今までやってきた。ただ、『やはりもっと何かが必要』と、とめどない探究心があり、それを自分なりに分析してみたら、次なる課題は『いかにして(他人)に釣らせるか』ということになった。もちろん今までも教室で入門者にテンカラを教えているが、それよりもっと深く突っ込んだところの話だ。
当然のことながら教えを乞わない人には教えない。ひとにはそれぞれ考えがあるので、教えて欲しくもないひとに余計なアドバイスをしたら単なる有難迷惑で、おせっかい以上の何物でもないからだ。あくまで必要としているひとに限っての話。
ということで、今日は当吉田毛鉤会に新しく入ったIさんから、「ぜひとも自然渓流のデビュー戦は、吉田先生(先生って言われるの好きじゃないんだけど)に同行いただき、アドバイスをして欲しい」と正式に依頼されたので、「今回はフルサポートをしましょう」と、自分の釣り道具は持たず(自分の釣欲を抑え、教えに徹するため)、毛バリの選び方から釣り方等の技術的なことはもとより、今日にふさわしいギアの進呈と(レインギア)、撮影から食事の用意までこちらですることに決めた。
アシスタントは当会スタメンのナベちゃんに、送迎も含めてお願いすることにした。 何が何でも結果を出して欲しかったので、平日とはいえ先行者回避で4時半に現地到着。明るくなるのを待って歩き出した。 日帰りとはいえ今回は(も)食糧を含めた大荷物だったため、(帰路のことも考え)私は自転車を使うことにした。
入渓し釣りの準備を済ませ、簡単なアドバイスをしてから氏の釣りを遠巻きに見ていた。少々気になることがあったので、一度近くに行っていくつかの矯正点を伝える。ここは私も何度も通っている渓なので、ポイントにも狂いはない。水が少々高かったので、比重を考えその場所の流速に合う毛バリを結ばせ、毛バリを通すレーンも伝えた。
1度掛けバラシがあったが、ほどなく1尾目を釣り上げた。この渓では良型のイワナだった。 実は吉田毛鉤会の有志で、今日Iさんが釣らなかったら、現地入りしている私たちだけでなく、有志のメンバーも連帯責任で昼飯抜きという、本人にプレッシャーをかける楽しいゲームをすることにしていたのだが、あっけなく釣ってしまったのでこちらとしては拍子抜けしてしまった(笑)。ま、それはともかく釣れてよかった。
当の本人はその興奮からか、瞳孔が開き無表情となり、一見落ち着いているように見えたが、指先が小刻みに震えていた。生まれて初めての自然渓流での天然魚。Iさんはきっと帰宅後に再び感慨があり、風呂場で涙を流したことにする。 その後何度か掛けバラシもあったようだが、ヤマメも追加して早い時間に今日の釣りを切り上げた。切り上げたというより、雨と寒さで限界がきた。
私は簡単な雨除けを張り、その下でお祝いの渓御膳の準備をした。飯が炊き上がるまでに、ナベちゃんが祝杯用に持参してきてくれたノンアル飲料で「乾杯!!」。 雨の中だったが、今日の釣りを振り返りながら美味しい食事をいただき、午前11時。釣り場を後にした。
結果を出してくれたIさん。今回は私のアドバイス通りにやっていただきましたが、これは単なるひとつの経験です。これからはご自身の考えでご自身の釣りを作って楽しまれますよう、引き続きよろしくお願いいたします。そして何かにつまづいた時には、いつでも何でも聞きにきてください。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
私がいつも入渓している奥多摩の渓のうち、今年は3か所が林道工事の影響で立ち入り禁止になってしまい、入渓場所を考えるのに困っている。川通しで行かれる場所ではないので、本当に弱ってしまうのだ。
あきらめて行く場所は、車の横付けできる、キープ派のエサ釣り師の多い場所ばかり。
入渓しやすい場所ともなれば、ゴミは多く景観もよろしくない。ということでいっそ管理釣り場のほうが…ということになり、土曜日は養沢毛鉤専用釣場に美人マネージャーと行ってきた。
私が開発に関わり、フジノラインから発売になったテンカラライン「テンカラジャパンスタイル」の製品のインプレも兼ねての釣行でもあった。
この日の魚は自然に流した毛バリには全くといっていいほど反応せず。しかし誘いをかけるとバンバン飛び出してくるので、半日それを繰り返していたらいささか腕が疲れた(笑)。
気温も低く、寒さも感じたので、早々にYOSHIDA'S CAFEをオープンしてコーヒータイムにした。
以前から何度もテストを繰り返し、1月のフイッシングショーでは試作品をご紹介させていただきました、フジノライン製の新しいライン『テンカラジャパンスタイル』が発売になりました。
本日はそのラインの紹介写真の撮影を、奥多摩のTOKYO TROUT COUNTRYで行ないました。
抜群のキャスティング性能と水中での視認性。そして何より巻き癖の少なさがこのラインの特徴となっています。
ぜひとも一度お使いいただき、扱いやすさを体験していただきたいと思います。
新製品のTENKARA JAPAN STYLEを、どうぞよろしくお願いいたします。
吉田毛鉤 吉田孝
https://www.rakuten.co.jp/fujinoline/
第6回【K-カップ】は無事終了しました
3月24日、マネージャーと釣りに行った。実は前日のちょっとした場所で転倒し、右手首を痛めてしまった。
そこで当日はゆるい場所に入ったのだが、転倒の衝撃で身体のアチコチに不具合が出ていたようで、釣りの途中で左のふくらはぎに痛みが出てしまった。
帰路は足を引きずりながら車止めまで戻った。