今年で3回目(3年目)になる、TOKYOトラウトカントリーのキッズテンカラスクール(8月20日・日曜日)。
このスクールを開催しようと思ったのは、いくつかの理由があるのですが、一番大きな理由は、ゲームを中心とするインドアでの遊びに夢中になっている子供たちに、少しでも自然の中で遊ぶことの楽しさを知ってもらいたくてやってみようと思ったからです。
それと、外でスポーツに夢中になっている子供たちもたくさんいると思いますが、同じアウトドアといえども、年中野山を駆け回っていたり、海や川で遊んだり、そこに生息する生き物と触れあうことをしている子供たちは数少ないと思います。
私自身も都心に生まれ、親もそういった趣味をやっていなかったため、自然の中で遊ぶことへのあこがれから、釣りや山の世界に独学で入りました。
ひとりでそして友人たちと、電車で動けるような年齢になり、ザックを背負ってキャンプに出かけた時。朝早く電車に乗り、三浦半島へ釣りに行った時の楽しかった記憶は今でも昨日のことのように想い出せます。
自然の中で遊ぶことによって感動したことは、大人になっても忘れない。ゆえに、そういった経験のある人なら、自分を楽しませてくれた自然環境を保とうという気持ちになる、というのが私の考えです。
子供が生まれたのが遅かったので、親御さんたちの年齢はだいたい私よりひと回り下でした。その方々と話をすると、「自然の中で遊ばせたいけれど、すでに自分がやっていないのでどうしてよいかわからない」という声も聞くことができました。
そこで(私の場合は釣りを通じてしかできませんが)、教えることのできない親御さんの代わりに、こういったスクールを開催し、外での遊びに興味を持っていただけるようになればと思い、開催するに至りました。
もちろん私ひとりではとても全てをこなすことはできませんが、幸い『吉田毛鉤会』という釣りの会を主宰させていただいていることもあり、メンバーの協力を得て過去2回のスクールも無事開催することができました。
私がテンカラという疑似餌(毛バリ)を使った釣りをやっていますので、このスクールは、自分で毛バリを巻いて(作って)、その毛バリを使って魚を釣って、その魚を自分で処理して、焼いて食べてみるという内容にしました。
私が通常出かけて釣りをしている山岳渓流は、魚の放流のない場所が多く、数少ない在来の魚や天然の魚の数を減らしたくないので、釣った魚は100%のリリースをしています。
スクールでは『ヒトは他の動植物の命を奪って生きている』ということも身近に感じていただき、命の大切さをご理解いただきたいこともあり、『釣った魚を自分の手で処理して食べてみる』という内容を含めることにしました(もちろんそれらの魚は養魚場で育てた魚です)。
可能な限りですが、参加者ひとりに講師がひとりと、マンツーマンの体勢で安全に留意して開催しております、TOKYOトラウトカントリーのキッズテンカラスクールを今年もよろしくお願い申し上げます。
若干名ですが、まだ人数に余裕があります。
お申込みとお問い合わせはTOKYOトラウトカントリーHPよりご確認ください。
8月11日(金曜・祝日)開催予定のテンカラ教室も受付中です。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝