一昨日は入渓、昨日は毛バリ研究会、今日は生業が休みだった。そこで入渓することにした。三日連続の奥多摩通いだ。

 

 

今日はちょっと見ておきたい渓があった。

月曜日だし早朝の入渓者もいないと踏んで、ゆっくり出かけて沢に立ったのが午前7時半。渓相はいいが、いかにも入りやすいため、沢に下りたところに焚火の跡があった。跡をキチンと始末していなかったので、イラッとしながら横目で見て釣りを開始する。

長いこと釣りをしていると、開始時に大体この渓は釣れるかどうかが雰囲気でわかってくるようになるが、ここはあまりイイ感じではなかった。

 

案の定1時間遡行しても魚の影はなかった。虫も飛び始めたが、それにつられて動く魚もない。オマケに茶ゴケの生えたナメ床が多く、ラバーソールの沢靴では滑りまくる。こりゃ〜ダメだと見切りをつけ、車まで戻った。沢靴にゲーターにヘルメットも着用のまま車を走らせ別の渓に。フェルト底ではダメだけど、ラバーソールなら運転に支障がないことが解かった(笑)。

 

別の渓に到着し、登山道をスタコラ歩く。沢に下り竿を振ると、早速オチビが毛バリにまとわりついてくる。オチビのいるという生命感。不毛の渓から移動したので安心感が湧き上がってくる。 毛バリにのらないが反応は多く、ほどなく本命ポイントから1尾釣れた。

 

 

その後2尾追加して時速3尾。

いつもの入渓では大体こんなもんで満足してしまうし、今日は半日釣行の予定なので携帯食しか持ってきておらず、車止めまで戻ることにした。車止めまで戻ろうと思い、渓を下っていったのだが、まだ11時前だったこともあり、下流部の別の区間に寄り道をしてみた。

 

魚を追加し、正午まで時間があったので周囲の写真を撮り、滝を流れ落ちる水を見ながら一服する。

渓の空気を身体一杯に浴びて、ガス抜きのリラックスタイムとした。

平日の半日でこれだけ渓を堪能できればいうことなしだ。

こうしてちょいちょい釣りに行かれる今の状況に感謝。

そしてもちろん魚にも感謝だ。

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

私の場合は、毎月開催している教室の講師や、取材や原稿書きなどの仕事としての釣りと、仲間と楽しくプライベートで釣りに行く場合の、2種類の立ち位置でテンカラをやっている。

 

 

ちょうど取材も終わり、原稿もひと段落したので、昨日は吉田毛鉤会のメンバー女子を誘いプライベートでのんびりとホームの渓に出かけた。

 

この渓の魚は先日までスレッスレになっていたが、2日間の降雨のおかげかリセットされたようで、早朝からそこそこの数の魚たちが毛バリにまとわりついてきてくれた。

 

サイズは小さな「ヤ豆」ばかりなのはご愛嬌。終盤にイワナが出てくれたのでよしとした。

 

 

私は渓の魚は食べないので、釣れた魚たちには感謝の気持ちを込めながらリリースした。

 

 

同行の女子も良型を釣ったこともあり、のんびりと飯を炊き、ゆったりと渓でランチを楽しんだ。

 

昨日の釣行は魚も釣れたし束の間の息抜きは大満足だった。

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

東北取材釣行

 

この時期になると毎年恒例の取材釣行があります。

 

 

今回は東北地方へ。

 

例によって簡単にはいかない地獄の二日間でした(帰宅時のトリップメーターは824.6キロでした)。

 

 

詳しい内容は『つり人社』刊【別冊渓流夏号】誌面にて(たぶん)。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

今回のテンカラ教室には、8名様のご予約をいただいていました。

天気予報では、当日は雨。キャンセルされる方もいらっしゃるのでは…と思っていましたが、定時前には8名の参加者全員にお揃いいただきました。雨の中ありがたいことです。

 

 

いつものように、先ずは2時間の座学から開始します。座学中の写真は自分で撮影できないので残念ながらありません(笑)。

座学の後はポンドにて個別のキャスティングのご指導をさせていただき、その後は川に下りて私のデモフイッシングを見ていただきました。

 

 

教室終了後はみなさん雨の中熱心に竿を振られていました。ただ、今日の奥多摩は薪ストーブに火を入れるような気温でしたので、冷たい雨の影響で魚の活性が下がってしまったのか、私のデモの時もそうでしたが、苦戦されていたようです。

そんな中、私のアドバイス通りの釣りを忠実にされた女性の参加者は、良型のニジマスを含め何尾かの魚を釣り上げていました。

 

 

本日ご参加いただきましたみなさま、雨の中ありがとうございました。テンカラ教室の後は毛バリ研究会もあります。お時間がございましたら、こちらの教室へのご参加もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 

教室の様子はコチラでも⇓

http://trout-country.jugem.jp/?eid=2808

 

5月13日(土曜日)は、第73回『TTCテンカラ教』室の開催日です

 

お申込みいただいたみなさま、当日はよろしくお願いいたします

 

受講枠はあとわずかです

 

詳細はTOKYOトラウトカントリーHPよりご確認ください

http://ttcmayfly.web.fc2.com/

 

 

5月28日(日曜日)は、第73回『吉田毛鉤の毛バリ研究会』の開催日です

 

お申込みをお待ちしております

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 

 

 

 

 

GWの期間中、同じ渓に3回日帰りで入った。

 

 

成魚放流の魚は管理釣り場やテンカラ教室で相手にしているのでお腹いっぱい。シーズン中のプライベートでは、日帰り源流釣行が基本で、しかも放流魚のいない場所へと出かけることが多い。

 

理由はひとつで、数が釣れなくても、大物が釣れなくても、長い林道歩きがあっても、危険な場所もある渓に出かけるのは、「美しい在来の魚」が見たいからだ。

 

狭い渓でギリギリの生存状態を保っている在来の魚は、まだまだ漁協も科学的考察などしていなかった頃に、遺伝子を調べることなく養殖された魚を日本のアチラコチラに放流したために在来の魚との交配が進み、純粋な血でなくなっている話を聞く。

 

この釣りを長くやっていて、在来の魚しかいない場所に通っていると、支流ひとつひとつでも、パーマークの形状や形や色が違うということが分かってくる。

 

最近では水産試験場の力を借りて、その河川の遺伝子を持つ魚を養殖し、その場所に放流しているところもあるようだが、管理釣り場ならいざ知らず、自然の渓流では、ただ魚がたくさん釣れさえすればよいという成魚放流主体の形には考えさせられるものがある。

 

数も少なく遺伝子もデタラメになっていない渓では100%のリリースをしているのもそのためだ。
未来永劫渓の美しい在来魚には生き残って欲しいが、体長制限や禁漁期などのルールを無視したキープ派の人も、取り締まりのユルイ日本の渓では、未来永劫なくならないことも想像するに難しくないのが悲しいところだ。

 

 

話しは変わり、「管理釣り場の魚と違い、天然の魚は毛バリを選り好みしない傾向がある」というザックリした考えがある。私も『基本的には』と前置きをして、教室での講義でこのことを説明するが、自然渓の天然魚でも、やはりキャッチアンドリリースを繰り返され、入れ替わり立ち代わり人が入る渓では、魚もプレッシャーがかかり、日を追うごとに釣り難くなってくる。

 

毛バリの着水でビックリしたように遁走する魚
ラインはおろか、ハリスの影にも怯える魚
逃げ方も単に上流に向かって走るだけでなく、同じ場所をクルクルと狂ったように逃げ惑う魚

 

こんな状況になってしまうと、いくらアプローチに気を使おうと、どんなに小さな毛バリをハリスに結ぼうと、お手上げになってしまうのである。
雨が降ってきたり、例えばイブニングタイムとなり、ステージが変われば再び釣れるようになるとは思うが、やはりGWのように、多くの釣り人が入る渓ではいくら天然の魚といえども、尋常ではないほど毛バリにスレてしまうのである。

 

今回のGW中、数日おきに同じ渓の同じ場所に入り、竿抜けを含め重箱の隅をつつくように釣りをしてみたが、露骨に魚の反応が変わるのを自分自身の検証で実感することができた。
古いテンカラの本には「GWを過ぎると魚が釣れなくなる」と記されていることがあるが、まさにその通りで、4月中旬までの魚の反応とは明らかに違うことがよく理解できた。

 

次にステージが変わるのは『入梅』。気温も上がり水生昆虫の羽化も活発になり、沢山の餌を食べ、産卵後のくたびれた状態から体力を回復した魚たちに会えるのが楽しみである。

 

 

さてさて、今度の土曜日(13日)は86回目となるテンカラ教室の開催日だ。
今日の記事の内容なども含め、いつものようにテンカラの基礎からじっくり解説させていただこうと思っている。

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

解禁から2ヶ月経過した。

 

昨年末から療養中の親族の件でちょっと厄介な事案が発生し、今期はあまり釣りに行くことができないのではないか、と思っていた。

しかし私がいくら考えていてもどうにかなることでなし「世の中なるようにしかならん、取り越し苦労はヤメタヤメタ」と頭を切り替え、入渓予定を立てることにした。

 

 

そして解禁へ。3月は2度だったが、4月の入渓は5回。結局いいペースで自然渓に入ることができている。取り越し苦労は止めるに越したことはない。

 

私的解禁は解禁御膳をご提供http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=2022
この週末は入渓と研究会http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=2035

 

そして昨日。生業は年中無休なのでGWは人並みに休みが取れない。
生業に絡むボランティア活動などもあり(3日と5日)、他人のお世話ばかりではつまらないので昨日は休暇を取った。

 

同行者をピックアップしいつものように奥多摩の渓に車を走らせる。
実は今日の釣行、もう一名の同行者のブッキングミスのプチ珍事があって、朝は一瞬バタバタとしたが、その後はいつものように入渓となった。

 

 

GWなので先行者も覚悟の上だし激戦区でもあるので、相当叩かれていることも想定内だった。
案の定同行の女子メンバーにとっては苦しい戦いを強いられることになり、後ろからアドバイスしながら釣り上がってもらった。
連日の入渓者の影響だろうか魚にはけっこうなプレッシャーがかかっていて、逃げないが毛バリを追わないという、管理釣り場のスレた魚のようになっていた。

 

時々竿を出させてもらった私もかなり真剣に魚と対峙したが、あまり釣れなかった。
それでも渓いっぱいに広がる新緑に心は萌えたのでよしとしよう。

 

 

今日の渓メシはソーセージ入りのカレーピラフを作った。
釣果はイマイチでも、新緑の色に染まる渓での美味しい食事に心はすっかりと癒された。

 

釣れてよし 釣れなくてよし 奥多摩の渓

 

帰宅と同時にまた行きたくなった。

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
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