土曜日は入渓、そして今日は
昨日は吉田毛鉤会メンバーのひとりに秩父方面の渓をご案内いただいた。
御礼方々いつも渓で作っていただく「渓そうめん」を振舞う約束をし、もうひとり、女子メンバーを含めた3名での釣行となった。
天気予報はあまりよろしくなく、それでも午前中はなんとかなるだろうと、2時間の道のりを歩き入渓した。
入渓直後から魚が挨拶に出てきてくれ、3人で交互に釣り上がった。
撮影してはリリースを繰り返し、久し振りにピュアなイワナ釣りを楽しむことができた。
いつも激戦区で釣りをしている私は、サイズもこだわりなく、2〜3尾釣ることができ、その魚の撮影ができれば満足してしまう。
そんな遡行中、この時期からのお約束である「スズメバチ」にまとわりつかれてしまった。みんなそこそこ釣れていたし、ハチと戦う気もないので入渓点まで戻り、落ち着いて食事をしようということになった。まだその時点では雨は降っていなかった。
入渓点に戻ったところで、持参したそうめんをゆでるために準備をした。薬味も切り、ゆでたそうめんを清冽な沢水に晒していると、突然の大粒の雨。
「想定はしていたけど今かよ〜」とブツブツいいながら、みんなの食器にそうめんを盛り付けたところで、「ちょっとヤバいか」という本降りになってしまった。車を止めた場所までは増水の影響を受けるようなところはなかったので、それほど危険は感じなかったが、いかにも降りがひどいのである。
結局はずぶ濡れになり、立ったままそうめんをかき込むということになった。駅でもないのに立ち食いである。
ありきたりの釣行は時間の経過と共に印象が薄まっていくことが多いが、善しに付け悪しきに付け、インパクトのある釣行というのは心に残りやすい。
ということで、ずぶぬれの衣類や道具を乾かすのは辟易するが、今日も印象に残る楽しい釣行になったことはいうまでもなく、仲間に感謝してこの日を終えた。
明けて今日、先日の台風による大雨の影響で、私が講師で予定していた『毛バリ研究会』は中止となった。毛バリを巻くことはできるが、せっかくご来場いただいた参加者のみなさんに、釣りの出来ない釣り場の状況では申し訳ないので残念ながら中止にさせていただいた。明日からの雨のことも考えねばならず、今後数日はトラウトカントリーも休場の予定だそう。
残念ながら釣り場は休場だったが、情報交換と連絡のために集まった吉田毛鉤会のメンバーと、談笑がてら毛バリをちょこっと巻いて釣り場を後にした。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
●来月の関連教室は、11日(テンカラ教室)と25日(毛バリ研究会)の予定ですが、お申込みの開始等、詳細に関しましてはTTCのホームページよりご確認ください