在来美魚、それぞれのデビュー戦
日曜日に、当吉田毛鉤会の女性メンバー2名を在来イワナの渓にお連れしたのだが、もうひとりのメンバー(ナベちゃん)の力も借りて、見事ふたりとも結果をだしてくれたので、胸をなで下ろすことができた。
私がテンカラを行なうフィールドは、カンツリから源流域までと幅広いのだが(以前は雑誌の連載で池、湖、河口から海までテンカラを振ったことがある)、やはり一番の目的は「放流魚のいない場所で、在来の魚を釣る」ということにある。
なにゆえに在来にこだわるのかといえば、とにかくその魚が美しいからだ。
古い時代から日本の山岳渓流に生息していた魚たち。
手つかずの場所で生き抜いてきた末裔には、その美しさが残っていると思う。
もちろんそういった魚が釣れる場所には、本流にいるような大きな魚は数が少ない。
しかし私自身は釣れない負け惜しみといわれようと、腕が悪いとでもどう思われてもかまわないが、大きな魚より綺麗な魚を釣ることが好きなのである。
数少ない在来の魚ゆえ、私は持ち帰ることはない。
写真だけ撮影させてもらってリリースをしている。
なので狭い養魚池で育ったヒレの短く丸々と太ったニジマスなどは、管理釣り場で釣るのにはよいと思うが、一般河川で釣れてもあまり嬉しくはない。
食べるなら別だと思うが。
昨今は遺伝子の問題も少しずつ考えて養殖しているところもあるようだが、やはり放流魚は見栄えのよくないものが多い。
ヒレの長さは自然渓に入ってから伸びるとしても、特にアマゴの朱点に至っては目を覆いたくなるような魚もいる。
そのように理由は色々とあるのだが、とにかく綺麗な水に生息している、在来の美しい魚が好きなのである。
そこでメンバーの中でそんな魚に会いたいというひとには、ベテランメンバーの力を借りながらなんとか結果をだしてもらっている。
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=1168
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=1169
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=1192
http://yoshidakebari.jugem.jp/?cid=32
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=1766
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=1738
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=1761
とはいえ、在来の魚を釣ることはひと筋縄ではいかない。
そういった魚の生息している場所にいく手段から、そういった場所に特化した道具や釣り方というものもある。
そういった釣りを現場で練習するなどということは現実的ではなく、モノにするまでにはとてつもない時間がかかってしまう。
宣伝になってしまうが、やはり知識や技術はそれを習得するのに具合のよい「管理釣り場」という場所がある。
そこで基礎的なことを憶えてから、実際の渓に入り魚と対峙すれば、それなりの結果はついてくるというものだろう。
今日も若いメンバーのひとりがデビュー戦ということで、ベテランメンバーのガイドの下入渓した。
週末もまた別の若いメンバーのひとりが、ベテランメンバーのサポートを受け入渓する。
こういった若いひとが、この美しい渓と渓魚に触れ、その感動から少しでもその自然を残そう、残さなければならないと思ってくれるようになってくれることが、私がテンカラを広めている理由の根幹となっている。
さて今日のデビュー戦はどんな結果だったのか。
仲間の報告を早く聞きたい。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
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