(とくさん撮影)
『TBK』勝手に省略させていただいたが、TOUBOKU、そう『倒木』である。実は先日の釣行で危機一髪の出来事があった。
釣りを一段落し、渓で休憩と食事をするために流れの直ぐ横に『座』を作り、シートを敷いてストーブを出して料理の準備をしていた。真正面に同行のとくさんが座り、万年ちゃんは上流に釣りにいった。
するとその時、正面に座っていたとくさんが私の上空を見上げ「あーっ!」と雄叫びを上げたのである。その声に反応し、私がその方向を見た時には目前に木の幹が迫ってきていた。
事前に刺激を与えたわけではないのだが、ギリギリで立っていたのだろう。私たちがその木の周囲に到達した時の振動かなにかで、その木は根ごとひっくり返ってきたわけである。後で思い返すと目前に迫る木の幹がスローモーションで見えたように感じるのだが、その時は前方に向けすっ飛び、間一髪体をかわして命拾いした。右側の腰だけかわし切れずに木が当たり、ヒットした場所は今も圧迫すると痛みがある。
腐ってはいたが、倒れて粉々になるほどではなく、倒れた拍子に折れた部分を覗いてみると芯の部分は生木のまま。どのくらいの重さか持ち上げてみたが数十キロはあり、まともに受けていたら怪我で済んでいたかどうか。後で写真で確認したが、避けていなければ左肩から左側頭部、もしくは左の首あたりを直撃していた。
落石の多い場所へ入渓することが多いので、周囲の確認は常に怠らず、真新しい落石があればその付近には長く留まることはしない。歩きながらもヤバそうな岩や直ぐに折れてしまいそうな木も、叩いたりゆすったりして確認してから乗り越えたり、危険を感じればルートを変える。一応安全第一での行動を心がけているのだが、今回は意表をつかれた感じであった。次からは落石の心配だけでなく、倒木の心配もすることにしたい。
今回は『まさか』と思った事柄に遭遇したわけで、やはり山岳渓流での釣りは、どれだけ安全に気を配っても、し過ぎることはないと痛感した。
今週末も入渓するが、襟を正して禁漁までの後2ヶ月を楽しみたいと思っている。
吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
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