仕掛け巻きの自作

 昨日購入してきた『卓上ボール盤』。今日は野暮用があり、中途半端な自由時間しかなかったので、その時間をボール盤を使った仕掛け巻き作りに充ててみることにした。



 先ずは何年か前に購入してあった円盤状の板を用意する。糸を巻く部分のパーツ(真ん中の板)は径が小さい。両側と中心の3枚の板で構成されている。
 いずれこの板もホールソーを使って自作しようと思っているが、今回は材料があるのでそれを利用した。



 なんとなく板の中心を決め、同心円になるように板を重ねて貼り付ける。作業時間を早くするために、瞬間接着剤を利用する。一枚は残しておく。


 ここで卓上ボール盤の登場だ。畳の部屋では後の片付けが大変だったので、今日は廊下を作業場にした。
 中心からずらした位置に毛バリを納める穴を開ける。さすがボール盤だ、短時間で垂直にきれいに穴を開けることができた。



 その穴に合わせて、もう一枚に印をつけ、こちらのパーツも穴を開ける。なぜ一度に3枚重ねて抜かないかというと、毛バリを引っかけるパーツを取り付けるためだからなのである。


 彫刻刀を使い、ガイドの溝を切る。両側のパーツに半分ずつ溝を切り、ぴったりと重なるようにする。この毛バリを引っかける部分は竹串を使用する。楊枝では強度がないので竹串がよい。


 一度こちらに溝を切り、被せたパーツを押し付けて、へこんだ部分を彫刻刀で削る。


 何度か合わせてみて少しずつ削り、ピッタリと重ねることができればオッケー。


 この後はズレないように気を付けて接着する。このとき竹串がズレるようならパテ埋めで固定する。


 ちなみにこんなクランプがあると便利である。固定して接着材が乾くまで、周囲の片付けをする。


 前作は仕掛け巻きの中心に毛バリを納める場所があった。糸を引きだすときにこの部分を指で挟んで、クルクルと回転させるのだが、この位置に毛バリがあると指に毛バリが刺さってしまうのである。
 


 糸を引きだすときの穴は、それだけで独立していないと具合が悪い。そこで今回は2穴タイプを作ってみることにした。その穴をセンターに開けて、ボール盤を使うのはここで終了。
 後は手作業でバリを取り、サンドペーパーで表面を慣らして塗装にかかる。

 ということで今日はここまで。あすも家族サービスなので、帰宅してからこの続きをやろうと思う。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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不善の途中で(卓上ボール盤)

 ここのところテンカラ道具の自作に熱が入り、その道具を持ち渓に入り魚を釣るという、自己満足の極地を楽しんでいる。こういった道具は実戦的でないものもあるが、渓でコーヒーを淹れたり料理をしたりしながら、釣果はさておいて渓を楽しむ時には最高である。
 

 どのような造りであろうが、『お金をだして買えるモノではないもをのオレは使っているのだ』という個人的優越感に浸れることもあり、自作の道具を使いはじめると、隣でどんなに高級な道具を使われても全く羨ましいと思わなくなる。ここのところが実に愉快なのである。まぁこれは自分で毛バリを巻いて使っているひとならよく理解できるのではないか。
 

 そんな自作を始めると、どうしてもそれを作るための道具が増えてくることは必至となる。最初はコツコツと手作業していたものが、その労力や完成の度合いに関わってくることを感じ始めると、どうしてもよりよい(使いよい・品質がよい・作業効率がよい)ものが欲しくなってくるわけだ。当吉田毛鉤会のメンバーでも、なんとコンピューター連動で制御できる『フライス盤』を手に入れた輩がいる。なんでも『毛バリケース』やら『タイイングツールボックス』やらを作るために入手したそうで、その心意気に天晴れである。

 そこまでとはいわないが、私も工作は大好きで、先日からテンカラ竿やランディングネットのグリップを、布袋竹のグリップにすげかえたりして不善を楽しんでいるのだが、2010年に
こんなものを販売したことを思いだした。⇐クリック



 テンカラスターターキットとして、毛バリ、ハリス、ライン、そして自作の仕掛け巻きをセットにしてTTCのカウンターで販売してもらったのである。これは直ぐに完売してしまい、今手元に残っているもの(仕掛け巻き)は1個だけしかない。できの悪いモノを検品で避けて自分で使っていたのだが、ひとにあげてしまったりして、今はこのひとつだけが手元にある。
 このときの仕掛け巻き、自宅玄関でドリルにホールソーを噛ませて穴を抜いたのだが、板を3枚貼り合わせて作る3ピース構造のため、手持ちのドリルで抜くと微妙に真っ直ぐの穴が抜けなくて、なかなか3枚が揃わないため綺麗な仕上がりにならなかった。それでその労力も大変なことから次回作は止めていたのだ。




 そんなことがあったのだが、今回『不善』なシリーズが進むにつれ、そのときに買ってそのままになっていた仕掛け巻きの材料があることを思い出してしまった。もうこれはやるしかない。いくつか改良点もありそれを形にするためにはやはりそれなりの道具が必要になるということで、『卓上ボール盤』を購入してしまった。
 これで穴を抜くのは思いのままである。ボール盤を購入するついでに、いただいて死蔵していた竿作りの道具(節を抜くための剣先)を固定する万力(バイス)も購入してきた。



 

 まさに現在進行形。不善の途中だ。私の場合は毛バリ作りから始まってテンカラを知り、テンカラを知ってから、ライン作りや仕掛け巻きや毛バリケースなど、周辺の道具を少しずつだが自分で作ってきた。そしてあらたな工作道具も徐々に増え、ますます自作の道具を使う度合いが高まり、それに比例するかのように自己満足の度合いも高まっていっている。まぁなにはともあれ、私の場合はモノを作ることが楽しくて楽しくて仕方がないのである。


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不善シリーズは揶揄ニモマケズ



 初めてお読みいただいたかたには、なんのこっちゃのタイトルだと思う。
 「小人閑居して不善をなす」(私はまだ閑居していませんが)にかけ、当会メンバーの秋山郷のUさんが自宅で釣具をあれこれ改造していることを自虐的に「不善」と仰り、それから内々で釣り具の加工を「不善」と呼ぶようになったのである。
 で、私もあれこれと自作(改造)したり、メンバー内の自作好きを「チーム不善」と称し、みなさんと自己満足の極地を楽しんでいる。
 そんな今日も各方面から「楽しんでます」「影響されています」とご連絡をいただいたりして、不善仲間が増えることを喜んでいる。
 




 私の場合はたまたまテンカラ教室の講師をやっていることもあり、自分で色々なものを作るということが、その講習にも反映されている。どういうことかといえば、もろもろのテンカラ道具の説明をするときに「説得力」が生まれるのである。
 自分で毛バリを巻いたことのないひとに毛バリの話をされても「???」なるだろうし、テーパーラインの1本も縒ってみたことのないひとにラインのことを語られてももちろん「???」となると思う。竿、糸、毛バリから釣り方に至るまで、やはりなんでも自分でやってみてから説明しないと単なる受け売りになってしまい、説得力はゼロとなる。「そんな奴の話など聞きたくもない」と思われないよう、数十本の竿を買い、ありとあらゆるラインを買い、改造に自作にどれだけのお金と労力を費やしたことか。もちろん釣りかたもしかりである。
 というように自作は大変だが、私の場合は一石数鳥にもなるので、揶揄ニモマケズに頑張っている。

揶揄ニモマケズ
嘲笑ニモマケズ
高額ナ材料ニモ入手ノ大変ナ素材ニモマケヌ
貧乏ダガドウニカヤリクリスルアタマトカラダヲモチ
物欲ハアリ
時々イカリ
イツモニヤニヤニワラッテイル
一日ニウイスキー二ジン二ウオッカヲ何杯カノミ
新タマネギト魚ノカンヅメヲタベ
アラユルコト二
ジブンヲカンジョウニ入レ
ヨクミキキシテイルガワカラズ
ソシテワスレ
渓流ノブナノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニアコガレ
東ニキャストガデキナイショシンシャガアレバ
行ッテナゲカタヲオシエテヤリ
西ニツリカタノワカラナイカタガアレバ
行ッテソノ人ノナヤミ二コタエ
南ニ毛バリ巻キノドツボ二ハマッタ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニ道具ツクリガヤリタイトイウ人ガアレバ
ゼヒトモヤレトイヒ
ヒデリノトキハ大汗ヲナガシ
サムサノナツハヨロコンデ渓ヲアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ    

 ということで、昨日も生業から帰宅後にグリップ改造に着手。休憩をはさみ6時間ほどかかって日付が変わるころに完成した。今回のは長さを2.75メートルにした、硬調先調子の藪沢ロッドだ。




 完成したので早いところ狭い藪沢で実釣といきたいのだが、今週末は家族サービスになりそうなので来週までおあずけである。



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

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小人閑居して不善をなす(まだまだ続く)

 昨日の釣行では、竿糸ネットに毛バリ箱(毛バリも)を、改造したり自分で作ったものを持ち、好きな藪沢にでかけてきた。
 藪といっても昨日のところはさほどでもなかったが、時としてどうにもならないほど仕掛けの取り回しに苦労するような場所もある。
 私の場合は竿よりライン(とハリス)の短い、いわゆる提灯釣りのスタイルをまったく好まないこともあり、どんなに短くても竿尻から毛バリまでが1.2メートル(通常はヒトヒロ)の長さで釣りをしていることもあるのだが、全長3メートルの竿でももてあましてしまうような渓に入ることがある。
 3メートルの竿に3メートルのライン、ハリス1.2メートルいうと、竿尻から毛バリまでの長さが7.2メートル。これを2.7メートルの竿に置き換えると竿を含めた仕掛けの全長が6.6メートルまで縮めることができる。
 長竿に短い仕掛けでやればといわれることがあるが、ややこしいキャスティングも私的テンカラでは楽しみのひとつになっているので、そんな中での限界値を探りながら釣りをしているのである。
 で、3メートル以下のテンカラ竿というのは、量販品では現在パタゴニアの竿以外販売されていない(と思う)。そんな偏った道具にはメーカーもなかなか手をださないと思うので、結局好みのものが必要ならば、『自作(改造)』するしかないことになる。
 一昨日の毛バリ研究会で、私の自作や改造を施した『不善シリーズ』をご参加いただいた方々に見てもらい、少々ほめられ気をよくしたこともあり、早速改造竿の第2弾に着手することにした。
 今回は3メートルの先調子のエサ竿の手元を改造し、布袋竹のグリップを取り付け全長2.7メートルの先調子の竿を作るつもりだ。




 昨日の沢テンカラでは、不善な道具で好きな魚を釣ることができた。この自己満足度は、生まれて初めて自作の毛バリで魚が釣れたときの感動を呼び起こすほど嬉しいものであった。

 粉塵にまみれ、塗料の臭いがプンプンし、家族に疎ましがられ、指先は細かい力作業が続いて痛くなってくる。それでも止められない『不善な加工』。毛バリ作りの楽しさに通じるものがあるので、興味のある方は先ずはちょっとしたものに自分なりの手を加えることから始めてみてはいががだろうか。そこにはまたまたディープなディープな世界(魔界)が口を広げて待っている・・・・・と思う。


(今年の初アマゴ&アゴの線がダイエットしていくらか細くなった本人)


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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小人閑居して不善をなす(不善の後には上善が)


(今期の初アマゴ)


 今年は解禁してからも、雪の影響もあってろくに入渓できず、ようやくコンスタントに渓にでかけられると思ったら、今月は撮影や取材が入り、プライベートの釣行は本当に少ししかなかった。
 たとえ仕事であれ入渓できることはありがたいのだが、やはり諸々のプレッシャーがかかっての釣りとなるため、純粋に楽しめるかといえばそうではない。



 そこで、本日は生業先が休みだということもあり、久々のプライベートの釣りを、1日ゆっくり楽しんできた。



 プライベートででかけるので、もちろん水と景色の綺麗な小渓流にでかけることにした。吉田毛鉤会メンバーの秋山郷のUさんにお付き合いいただき、山梨県まで足を伸ばしての入渓となった。



 今回の私的目標は、これらの『不善な道具たち』を使って、1尾でいいので魚を釣るというものであった。
 まさに、テンカラ「不全な道具で1尾釣るまで!塾。」である。
 『自作グリップの竿』『自作グリップのネット』『自作の毛バリ箱(もちろん毛バリも)』『自作の馬素(テーパーライン)』この4種の私的神器を使って魚を釣り、せっかくのプライベート釣行、究極に自己満足度を高めようという魂胆である。


(Uさん)

 先ずは林道歩きから開始だ。行きは4キロ帰りは5キロ、8キロの重さの荷物を背負い、沢の遡行も含めると1日でトータル10キロを歩いたのだが、ダイエットしている私には実に具合がよい。魚を釣りたいのでいくらでも歩けるため、まさに一石二鳥である。


(こちらもUさん)


(そして私・Uさん撮影)

 朝のうちは水生昆虫の飛翔も見られず、毛バリを沈める釣りに終始したのだが、不善のたまものともいうべき魚が釣れてくれたのである。


(不善の後の上善イワナ)


(毛バリは現代版ハチガシラ)


(毛バリからハリス、馬素から竿、竿から手へとズシンとした感触が)

 のんびりとしたプライベートの釣りで、自分で手をかけた道具で、綺麗な支流、しかも好みの藪っかぶりの場所で、これまた大好きなイワナを釣る。ずっしりとしたその体躯、小渓流にしては満足のいくサイズでもあった。




 ランチタイムはYOSHIDA'S CAFEならぬ『リストランテYOSHIDA』を開店。いやいやトラットリアだ。本日のメヌ(メニュー)は、アルコールストーブで作る『アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのパスタ』を。やはり渓でいただく食べ物は美味い。

 ここ最近、釣果やサイズにこだわらず、道具作りや美しい渓での食事などの付加価値も楽しむ、『スローなテンカラ』がマイブームとなっている。そんな私にはかけがえのない、ありがたい一日となった。




 教室、取材、撮影と、他人の釣りの面倒ばかり見ている私を見て、天から(テンカラ)の素晴らしい贈り物をいただけた一日。そう思って今夜は満足して眠りに就くことができると思う。

(Uさん、自宅までの送迎に入渓の案内までさせてしまい恐縮です。そして楽しい一日をありがとうございました)


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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小人閑居して不善をなす(その5)



 シリーズその5はこれ。私は釣った魚をリリースする前に、いつも写真を撮影するのだが、その時に便利なランディングネットだ。沢でのテンカラではコンパクトなほうがよいので、いつも愛用しているこの折り畳み式のネットのグリップ部を加工した布袋竹にすげかえてみた。



 ネットのグリップなら重さを気にすることもないし、軽量化のために節を抜かなくてもよい。芽の部分を取り除き、表面加工のため塗装するだけなので工作は楽である。
 そんな中でも特筆すべきは紛失防止のギア(尻手ロープ等)を取り付けるためのグリップエンドのリングだ。



 過去何度か沢でのヘツリのときや、入退渓時にガサガサした藪をくぐったときなどにネットを紛失した経験があるため、何らかの紛失防止ギアを取り付けているのだが、今回の製作では回転式のリングを打ち込んで作ってみた。これで尻手ロープ等がグリップに巻き付いて、ケースからだすときにあたふたしないで済むことと思う。



 明日は久しぶりに生業先の平日の休日なので、これまた久しぶりにプライベートでテンカラを振りにでかけてようと思っている。
 そんな明日は自分で手を加えた道具たちを使い『スローなテンカラ』を楽しんでこようと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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第41回毛バリ研究会の報告



  本日は第41回毛バリ研究会の開催日。

 時々ご参加いただいている大宮のTさんと、当吉田毛鉤会メンバーの秋山郷のUさん、TTさん、品川のK隊長、ぺたうろさん、横浜のNさん、とくじろうさん、ナベちゃんの8名での開催となりました。




 先日のブログでも紹介させていただいた『逆さ毛バリ』の作り方をライブでご説明させていただいたり、アイレスフックを使用した、ガツンと沈めるフェザントテールの作り方をご説明させていただいたり、いつものようにみなさんと情報交換などしながら、楽しいひとときを過ごすことができました。特に横浜のNさんからは、今までにない毛バリ作りに新しいマテリアルをご紹介いただき、みなさん『これは今後が楽しみだな』ということで、無事に研究会を終えることができました。



 自治会の仕事のドブさらいなどしていて、参加したくてもできない方もいらしたり、同じく遠く青森の地に単身赴任していて参加できない方からはお電話をいただいたりしましたが、またの機会にご参加いただければありがたく存じます。

 次回の
毛バリ研究会の開催日は、6月22日(日)になっております。よろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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FlyFisher7月号に



 昨日入渓した時、気温は一日中高くはなく、ジャケットを着用したまま一日過ごした。そんな気温だったので、水生昆虫の類が飛び立ち始めた時間も遅く、その量も少なかったように思う。それにリンクしたかのように、やはりイブニングに近い時間になるにつれ、ようやくライズも見られるようになったのだが、日中は沈める毛バリに分があったように思う。

 それより2週間ほど前に同じ場所に入った時は、もっと早い時間から虫が飛び始め、その量も多かった。そんな日だったので一日中水面に浮かせる毛バリで楽しむことができた。季節は先に進んでいても、やはり水生昆虫の生態はその水温(気温)にリンクしているので、『毛バリの釣りと水温(気温)は密接に関係しているのだな』と、あらためて思うことになった。よく私の教室で『竿より前に水温計(を買いましょう)』と、ギャグを飛ばしているのもそういった理由があるからである。

 ここ2回は取材と撮影絡みで入渓したのだが、前回ご協力させていただいた記事が、今月発売号(7月号)に掲載された。ご興味のある方はお読みいただければ幸いである。

 さて、明日は毎月恒例の毛バリ研究会だが、ご参加予定の方には、何かお題を考えてきていただけるとありがたく存じます。

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6月のTOKYO TROUT COUNTRY・テンカラ関連スケジュールは

第53回・テンカラ教室は7日(土)
第42回・毛バリ研究会は22日(日)

となっております
お申込みは
TTCのHPよりインターネットでお申込みください
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吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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取材と撮影の協力に

 今週の火曜日だったか、取材依頼の電話をいただいたのであわててスケジュールの調整をして、今日はその仕事にでかけてきた。




 いつもの編集者、カメラマン、源流師、サポートいただいた当会メンバーの秋山郷のUさん(お手伝いありがとうございました)、そして私の5人で奥多摩の渓流へ。
朝からマル一日渓の中にいて、仕事とはいえ気持ちよく過ごさせていただいた。




 諸々の撮影が終わったのが午後4時過ぎ。退渓するとまだまだ明るく、スタッフは『プライベートの釣りをする』と居残ることになったが、私とUさんは退散し、帰途についた。

 今週は月曜日から原稿書きで、今日は生業先に休暇をいただいてのテンカラ仕事、明日は家族サービスデーで明後日は毛バリ研究会。月曜日は生業先が休みなので、その日はプライベートでどこかの渓に入る予定だ。




 なんだかんだとテンカラ関連業務で忙しい一週間。好きなことなので楽しみながら頑張っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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逆さ毛バリの作り方(HONDA釣り倶楽部)



 今週末、25日の日曜日は、いつも多くのみなさまにご参加いただいている吉田毛鉤の毛バリ研究会の開催日だ(第41回)。
【お申込みは
TTCのHPよりお願いいたします】 
 その教室で、初めてご参加いただく方からよくご質問をいただくのが、この『逆さ毛バリ』の作り方なのだ。
 
 過去に雑誌やDVDでも、その作り方をご紹介したことがあるのだが、
「写真だとイマイチわかりづらい」
「DVDが手に入らない」(別冊渓流2011夏号)
という声も年がら年中いただいていたのである。

 そこで今回、以前お世話になった
(つり女子活動記)WEBサイトの『HONDA釣り倶楽部』で、その逆さ毛バリの作り方の動画を公開していただくことになった。これでご質問いただいた方や、ご説明させていただいた方がこの動画を見ながら自宅で復習ができることになるわけで、私としてもありがたい限りである。

 逆さ毛バリのデザインや、ヘッドの長さに蓑毛の量等、作り方は色々あるが、今回は一般的な毛バリと同じく、普通にバイスに挟んで巻く方法をご紹介した。特徴は最後に糸を止めるところくらいで、後は特別にややこしいところはないと思う。

 興味のある方はぜひともやってみてください。

 よろしくどうぞ。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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