最近の私の毛バリの傾向(その2)



 昨日のブログ記事にも書いたが、最近の私の釣りに使う毛バリを、階段状の渓相のポイントを打っていく「ポケット打ち」、
流速の遅い場所にいる、見える魚をねらう「見釣り」、水深の浅い瀬を流して釣っていく「瀬釣り」に分けて考えてみることにする。

 先ずはポケット打ちだが、下流から高低差のある上流のポイントをテンポよく打っていく形になる。釣り上がり、叩き上がりの形になるため1つのポイントをじっくり攻めることはしない(もちろん魚の反応があれば、その場所に限りじっくり攻めることもある)。こういった場所の魚は打ってすぐに反応することが多いので、こちらも反応しやすいように基本的には水面に浮き、視認性のよい毛バリを使用している。



 
 写真の中にあるブナムシプカプカやカディスなどがその例になる。

 次の見釣りには、そのポイントの形状(淵尻やヒラキ、ゆるい瀬など)から魚からもこちらが発見されやすいため、アプローチが重要になるのが大前提になるが、使用する毛バリは魚にできるだけ見切られない毛バリを使用している。流れがゆるい場所なので、魚がけっこうゆっくりと毛バリを見てから食いつくことが多く、シルエットを効かせたそれなりの毛バリでないと、横を向かれてしまうことが多い。




 それにはこのようなウイングやテールの付いたもの、そしてパラシュートタイプの毛バリをよく使う。

 最後の瀬釣りだが、ここは流れもあるため、魚はそれほど毛バリの形状を把握しないで口を使うようで、水中での形状の崩れにくいイメージの毛バリを使用している。形状もそうだが操作性を重視して、やはり瀬釣りでは剣羽根の毛バリに代表される、テンカラ毛バリが使いよいと思っている。




高浮力、視認性の高い毛バリで「ポケット」を。
イミテーション性の高い毛バリで「見釣り」を。
操作性の高い毛バリで「瀬釣り」を。

私の場合はこのようにケース・バイ・ケースで毛バリを使いわけて釣りをしている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



5月の関連教室のスケジュールは
テンカラ教室・10日(土)

毛バリ研究会・25日(日)
となっております
お申込みとお問い合わせはTOKYOトラウトカントリー・TEL0248-83-2788まで
よろしくお願いいたします



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最近の私の毛バリの傾向(その1)



 世間はGWに突入しているが、私の生業は通常の土日休み。ということで今日も仕事にいってきた。大雪に生業、そして家族に関わる所用が忙しく、今年はロクに釣りをしていない。それでもなんとか時間を作り、少しではあるが渓の空気に触れにでかけている。



 ということだが本日の生業後は久しぶりに用事がなく、たまにはゆっくり家飲みでもと思い、もうン十年前にハマっていたカクテルの道具を引っ張り出し、大好きな『ドライマティーニ』を作って飲んだ。

「うまい」
「やっぱりうまい」
「しみじみとうまい」

 先週の釣行時、少々息が上がっていたこともあり、今週からダイエットモードに突入した。1週間で2.5キロ減。普段食べ過ぎているので、夕食をなくし酒と肴で済ませればけっこう早いスピードで体重が下がってくる。ここからは減量のペースがスローダウンするので努力が必要になるのではあるが。




 飲みながらケースに入った毛バリをのんびりと眺め、最近の自分の釣りと、それに使用する毛バリの傾向を反芻するように考えてみた。

 私の場合、プライベートでの入渓では山岳渓流に入ることが多い。それも大源流ではなく日帰りで入れる場所がほとんどだ。 
 魚も少なくアベレージサイズも小さいが、小さくても放流魚とはあきらかに違う美しい魚を見たいので、山岳渓流に通っているわけだ。もちろん小渓流は魚のストック量も限られているため、釣った魚は全てリリースして楽しんでいる。そんな私の山岳渓流で使用する毛バリのパターンなのだが、最近はある一定のパターンに確定してきている。

 私の場合、渓での釣りを大きく3つのスタイルに分け、『ポケット打ち』『見釣り』『瀬釣り』と分けて考えている。

 階段状の落ち込みや小滝の続く渓で、反転流、落ち込み、極めて小さい淵などの小さなスポット的ポイントに正確に毛バリを打ち込んでいく釣りを『ポケット打ち』。

 淵や淵尻とそのヒラキ、流速の遅い場所で浮いている魚をサイトフィッシングでねらうのが『見釣り』。

 小渓流の中でも瀬の続く場所もあるので、そういった場所の釣りを『瀬釣り』。

として、自分的にその状況に無理やりでもあてはめて、それに合った毛バリとシステムで釣りをするようにしている。

 魚のたくさんいる場所に入渓できる方なら、自分の毛バリや釣り方に合った魚に相手をしてもらえばよいのだが、私のいつも入渓している場所ではそうはいかない。自分の釣り方に合う魚だけを釣って釣果を得られるほど魚がいないのである。お前の腕が悪いといわれればそれまでだが、週末アングラーが激戦区で勝負するには、それなりの小細工が必要になってくるのだ。
 

 ということで具体的な毛バリの解説は、次のブログ記事で紹介したいと思う。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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第40回毛バリ研究会(付・早朝渓散歩)



 ゴールデンウイークに突入したが、私の生業はいつものように土日の週休二日制。個人的にはパッとしないが、世間は休暇モード真っ盛りである。そんな本日は第40回目の毛バリ研究会の開催日。早朝より8名の方々にお集まりいただいた。

 


(ナベちゃん作・それっぽい毛バリ)

今日は初参加の方もいらっしゃらなかったため、基礎講座は省き、ご質問のあったお題に添って毛バリ巻きの解説をし、参考までに馬素の縒り方も少しばかり説明させていただいた。


(SEと馬素)

 その馬素だが、先日の釣行では黒い毛を使って作ったものを使用したため、視認性が悪く実に扱いにくかった。そこで白い毛を使って再度縒ったものを持ち、教室前のほんの1時間半ばかり渓に入ることにした。どうしても1度はこの馬素を使って、天然の魚を釣ってみたかったのだ。



 ということで午前3時半には家を出て、ガソリンスタンドとコンビニ経由で奥多摩に着いた。釣り場近くに車を止め、準備をしてから入渓したのが午前5時半。午前7時には釣りを終え、片付けをしてから毛バリ研究会開始前の午前8時にはトラウトカントリーに到着しないとならない。そこで早いペースで釣り上がりを開始したのだが、入渓者の多い場所だけに、解禁当初に比べたら魚影は悲しくなるほど少なくなっていた。


(スノーブリッジ未だ消えず)

 走る魚も見えなくて場所を何度か変えてみた。そこで時計を見るとなんと6時半。1時間で1尾の魚にも相手にされずにウロウロしていたことになる。

「今日はダメかな」

 時間がないので焦りも出ている。そんな時はロクなことが起こりかねない。そこで次のポイントで最後にしようと決め、雪崩で倒木がバタバタと倒れている所をくぐり抜け、小さな淵の陰に立ち位置をとった。ソッと1投したらピシャッ!と魚の反応があった。しばしポイントを休めもう1投する。カカリのよいハリを使用しているので、魚が毛バリをくわえれば釣れるハズだが魚はのらなかった。
 時計を見ると6時55分。後5分で終わりだ。もう1度ポイントを休め、これで出なければ終わりにしようとキャストした・・・・・やはり出ない。その後毛バリを流しきってから、上流に向け少しだけ誘いをかけたら・・・・・小さいながらもヤマメがヒットしてくれた。



(サビの残る魚体) 

 時計を見ると6時58分。これは嬉しかった。先日購入した『天空テンカラスペシャルSE』に白い馬素。これで釣りたいと思った願いが叶ったので溜飲が下がる。その後写真を撮影し、そそくさと退渓した。



 TTCに到着したのが午前7時45分。無事研究会の開催に間に合った。本日もみなさんと楽しい時間を過ごすことができ、充実した一日となった。品川のK隊長の差し入れも美味しくいただくことができ、新メンバーのナベちゃんにもお気遣いいただいたり、メンバーのみなさまには感謝する次第である。


(たまには真剣に)

 番外編として、ご友人へテンカラのレクチャーをする万年新人のSさんの『テンカラ一尾釣るまで!塾。』なども開催され、ゴールデンウイークならではのにぎやかな一日となった。



 本日ご参加いただいたみなさま。今回もありがとうございました。



 またのご参加のほど、よろしくお願い致します。




吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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本テグス(天然テグス)


(本当に貴重な本テグス)

 昨日は金曜日。私の生業の1週間の最終日だ。1週間の最後の日くらい帰宅後は、飲みにいったり自宅でゆっくりしたいと思うのだが、昨日は自治会の急用がありでかけることになった。明けて今朝、嫁からは、
「子供たちの鼻の調子が悪いので病院に連れて行ってくれ」
といわれたので、車で耳鼻科に連れていき、その足で私だけ都心に所用をこなすためでかけてきた。

 


(防水シリーズはこれで3つ目になった)

 病院は嫁にまかせたが、他の用事は代われる人がいないため自分が動かなければならない。朝自宅から都内にでて所用を済ませ、食料品などの頼まれた買い物をして帰ってくると帰宅は夕方になる。それで週末2日ある休みの1日は終わり。色々とやりたいこともあり、教室や研究会、自分自身の釣りの準備もままならないことになり、実にストレスが溜まるのである。

 


(元々ハードシェルだが、底部にウレタンマットを入れて完璧にした)

 そんなときには釣りにでかけるに限るのだが、今年は例年にも増して色々と用事が発生し、週末2日の休みの内、1日は家族の用事、1日は釣りというペースが作れないままゴールデンウイークに突入してしまった。毛バリの注文もいくつかいただいてしまっているので、これもしっかりとやらねばならない。その程度かと思う人もいるだろうし、それは大変と思う人もいると思うが、本人はいたって大変なのである。

 


(デジイチ2台と替え玉と、フラッシュ2つも余裕で入る)

 で、釣りに行かれず自由な時間もない私は、ストレス解消に買い物に走ってしまうのである。今回もパタゴニア製のグレートディバイダー3を購入してしまった。カメラ用の防水バッグが欲しかったこともあり、色々探していたのだがなかなか気に入ったものがなく、ようやく好みのものが見つかったからということもあるのだが、ストレスは解消されてもフトコロは冷え冷えになるという大問題が残ってしまった。


(防水シリーズは3つになった)

 さて本題の本テグスの話になる。先日石垣テンカラ大王より『お楽しみ郵便物』として送っていただいものは、この『本テグス』だったのだ。本テグスとか天然テグスでググっていただくと、いかに貴重なものかご理解いただけると思うのだが、先日の『馬素』記事をご覧いただいていた石垣先生から『馬素に使うなら』と、20数年前に入手し、残っていた貴重な4本の内の2本をいただいてしまったのだ。これは本当に感謝感激である。


(貴重なものだが1本は使ってみたい。1本は永久保存版に)

 しかしこの本テグス。当時の製作工程の中に『磨く』というものがあるのだが、天然手作りの素材なのでその太さのムラを手で研いで均一にしていたということに、いかにその過程が大変だったのかと考えさせられるものがあった。しかしテグス蚕という蛾からこのような糸が作られること、そしてそれを作ろうと最初に思い立った人のことを思うと、その発想に呆然としてしまう私であった。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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天空テンカラ Special SE



 釣り具量販店の上州屋から、新たにテンカラ竿が発売になった。
 

『天空テンカラ』

 以前からテンカラをやっていたことのある方なら、この名前に聞き憶えがあると思う。ヤマセミ印の竿から何代目になったか失念してしまったが、私もこのシリーズは数本所持している。今回発売になったのは、3.1M、3.4M、3.9Mという3種類でのラインナップだ。実はこの竿、数年前に企画が上がったときから私も話を伺っていて、今回の発売に至るまで、何度かのテストピースも拝見させていただいた竿でもある。

 諸般の事情により、ようやっと完成に至ったこの竿だが、その事情はともかくとして、当初から関わっていた私の師匠も彼の地でホッとひと安心していることだろう。大人の事情はともあれ、昨日も私の師匠の友人でもある
老眼天空本舗の倉上御大からもお電話をいただき、せっかく発売になったことでもあり、コストパフォーマンスのよい竿であるとの思いが一致したこともあって、今回あらためて紹介することにした。

 昨今のテンカラ竿は、そのユーザーの意向が反映されているためか長いものが多く、当たり前の話だが長くすれば重くなるわけで、それを回避するために材質の厚みを薄く仕上げているような竿が多いような気がする。薄く軽量に仕上げて強度をだすには、当然のごとくそれなりの技術が必要となり、生産コストがかかるわけで、そのような竿は一般論として値段が高い。以前多くあったような、素材にグラスのパーセンテージの多いテンカラ竿は丈夫だったのだが、短いものはともかく(個人的には丈夫で短い竿が好きなのだが)、長い竿になると重たくてけっこうな腕力を必要とされるものが多かった。3.6M以上のグラス含有量の多い竿を、最近テンカラを始め、軽量の竿しか振ったことのない人が振ったらその重さに驚かれると思う。

 私は重い竿に慣れているのでそれほどでもないが、同じ重量でも持ち重りする竿もあり、その竿の『重量』よりも『バランス』の悪い竿のほうが問題になることが多い。そこでこの『天空テンカラスペシャル・セカンドエディション』では、しっかりとした竿本体の重量バランスを取るべく、グリップエンドにウエイトを入れカウンターバランスを取っている。 

 ということで振りやすい竿に仕上がっていると思うこの竿。当吉田毛鉤会のメンバーもすでに実戦投入し各地で使用している。インプレもいくつか報告を受けているので、私もしばらく使用してから(実は一番短い3.1Mは源流域で使い、安心感を感じたところだ)、あらためてその感想を書いてみたいと思っている。




 話は変わり、先日『テンカラ大王』の石垣先生からメールをいただいた。内容は「いいモノを送りましたのでお楽しみに」
とのこと。そして本日生業より帰宅するとそのブツが届いていた。私にとっては(ここ重要)本当にいいモノだった(笑)。

「石垣先生、ありがとうございました」。
 


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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 今年は解禁時から大雪(残雪)の影響もあり、ホームの奥多摩の渓でも私はまともに竿をだしていない。それでも月刊つり人誌面に『ゴールデンウイークにでかける特選渓流』の紹介(一部)をすることになったため、短時間ながら何度か釣り場にでかけてみた。

 当たり前のような話だが、奥多摩でも春先の釣りはヤマメが最初になる。階段状の渓相の多い奥多摩の支流では、現在は放流をされているわけでもないのに、ありえない(ヤマメの生息域とは思えない)場所でヤマメが釣れることがあるのだが、これらのヤマメも何十年も前に当時の山仕事(林業やワサビ田等の)をしていた人々が、自分たちの現場での食料確保のために持ち上げて放したヤマメたちの末裔なのであろう。

 そんなヤマメにどうにかこうにか相手をしてもらい、なんとか記事に使っていただけそうな撮影をして、紹介文とともに無事誌面に掲載となったのではあるが、個人的にはイワナを釣るのが大好きなのである。もちろんヤマメ釣りが嫌いなわけではない。どちらが好きかといわれればの話だ。まぁイワナの釣りそのものが好きということもさることながら、イワナの生息している渓の相やその雰囲気が大好きなのだ。場所によっては開けた里川のような場所に生息しているイワナもいるが、やはり深山幽谷の雰囲気をたたえた渓に、イワナを釣りにでかけたくなるのである。

 そのような渓には何日もかけて重たい荷物を背負ってでかけることもあるが、奥多摩には日帰りででかけられる場所もある。日帰りとはいえ危険な場所も多いため、当然のことだが登山や沢歩きの技術や装備、そして安全に関する様々な知識を持ってからでかけることになる。

 清冽な水。苔むした岩。その水量は決して多くはないが、少しばかりの水飛沫をあげ、階段状に延々と続く落ち込み。我々がポケットと呼ぶ極々小さな淵や反転流や澱み。このポケットのひとつひとつに丁寧に毛バリを打ちこんでいく。

「今でるか」
「次はでるか」
「ここででないか」
「それではここで」

と、自問自答を繰り返し、次から次へと目の前に現れる渓のポケット。このポケット打ちにハマってしまうと、その渓の雰囲気も相まって、本当に足抜けできなくなってしまうほど楽しい釣りになってしまうのだ。しかも支流は藪っかぶりの場所も多く、ポイントも小さく限られ、キャステイングの精度を要求されることになるため、これがまたその面白さに色を添えることになるわけである。




 そんな階段状に連なる渓で私がよく使うのが、浮力のある視認性のよい毛バリなのだが、視認性を考え明るく目立つ色の素材を使用して毛バリを作ると、どうしてもイメージ的に大きなものになってしまい、特にそれほど大きな魚がいない渓で使用するのには、私的には少々気が引けるというか『本当にこの大きさで釣れるのか』という、釣りには一番よくない自分自身(毛バリ)への疑念がでてきてしまうのだ。

 毛バリの実寸は同じだが、使用するマテリアルの違いで、黒っぽい色とグローカラー(膨張色)では、できあがった毛バリの見た目の大きさが変わってくる。そこで自分自身の疑念が起きないサイズに見えるよう、黒っぽい色でしかもよく見える毛バリ、それもイワナの渓でのポケット打ちで使いやすいよう考えて巻いたのがこの毛バリである。
 
 目玉の付いた毛バリは、過去にイワナの実績は相当ある。黒という色もイワナには安定した実績がある。しかし真っ黒い毛バリは視力のよくない私にとっては非常に見づらい。しかしウイングを付けることによりその視認性は格段に上がり、なるべく表層勝負を楽しみたいため浮力のあるフォーム材を使用した。




 4月も終わりになろうとしているが、今年は奥多摩の奥地の釣り場も雪で埋まっている。こんな毛バリを使うことができるのも、まだまだ先のことになりそうである。

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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今週末は第40回・毛バリ研究会の開催日です
詳しくはTOKYOトラウトカントリーまで
TEL 0428-83-2788
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テンカラ馬素について(その2)



 前回の記事にあった自作の馬素(馬の尻毛のライン)を抱え、沢での振り感を確かめるべく奥多摩の沢にメンバーとでかけた。その入渓なのだが、標高800メートル付近から先はまだまだいたるところにスノーブリッジもあり、危険な場所もけっこうあった。やはり2月の雪の後遺症はひどかったようだ。ひと抱えもあるような太さの木(というか林というか森)が一度に押し流されたようなとんでもない雪崩の跡があったり、林道が崩れて車でいつも入れる地点までいくことができなくなっていたりしていて、まだまだ落ち着いて竿をだせるような状態ではなかった。



 それでもどうにか安全な場所を見つけて竿をだした(馬素ラインを振ってみた)のだが、このライン、薄暗い沢では全くといっていいほど見えないのである。タケノコ継ぎにしてあるため、いくつかある結び目に蛍光塗料を塗り、多少なりとも視認性を確保、と思ったのだが無駄な抵抗に終わったようだ。バックキャストの軌道、水面に刺さるラインの入射角等実に見にくくて、白いウイングやハックルを持った毛バリをハリスに結んで、どこに着水したのか、どのように流れているのかということを、常に毛バリを目で追いながら確認して釣らないとならないわけで、わかってはいるがやはり使いづらいことこの上なかった。



 しかし、水を含みしっとりとした馬の尻毛は、その重量としなやかさで振り心地だけは非常によく、軽量化(といっても強度の関係であまり縒る本数を少なくできないのだが)と視認性を確保できれば、その趣を含めて考えるとちょっと面白いラインであることは間違いない。昨今こんなラインを使っている人も少ないのでそこがまた面白くもあり、改良さえできればこれもまたありかと思いながら退渓した。



 で、早速改良版を作成してみた。馬素にはハリスを引っ張るだけの力(重量)は充分にあるため、尻毛の本数を減らし、長さも少し短くして総重量を軽くした。問題の視認性だが、入手してあった白い毛を使い作ってみることにした。しかしこの白い毛は原料の段階からかなり短いのである。前回のように一度縒りをかけてから、ふたたび2本で縒りをかける2段階方式を採用すると、完成したひと節の長さがかなり短くなってしまうのである(50センチくらい)。それと白い毛は黒い毛に比べて細いので、指の腹で上手いこと縒りがかけづらく、クセもあるのでその方法(2段階方式)は断念し、もう少し簡単な方法を考えてみることにした。

 最初の縒りがやりづらいのでそれを省き、8本縒りを作るなら1度に8本の毛を束ねて片側の末端を結び、それを4本ずつの毛に分ける。その4本ずつに分けた反対側の末端を結ぶ。要するに片側は8本をまとめた結びコブが1つ、反対側は4本をまとめた結びコブが2つになったものを作るわけだ。

 その8本の側のコブを前歯でくわえ、2本あるそれぞれの4本の毛の束を同一方向にひねって縒りをかけていく。ある程度縒ることができたら前歯の力を緩め、逆回転させると縒りが相殺されて1本の縒り糸ができるのだ。繋いでテーパー形状を作るときには短い節も必要になるため、失敗した(短くなった)ものも捨てずに取っておき利用する。馬の尻毛はあまり強く縒りをかけると切れてしまうので、こちらの方法でも充分なようだ。縒れば縒るほど強くなるというものではないので、力がかかったときにラインの毛1本1本に均一に力が分散されるように束ねるということがその目的となる。




 ハリスの取り付け部分と、竿先のリリアンへの取り付け部分の加工は前回の黒い馬素と同様にする。そして完成。
 白い毛にして視認性を高め、総重量も軽くしたので前回のものより格段に扱いやすくなっている(ハズだ)。次回の釣行では実戦投入してみるつもりだ。こういったことをひとつひとつ自分自身で試行錯誤していくこと、これが私のテンカラの楽しみなのである。
 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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テンカラ馬素(馬の尻尾のライン)の作り方



 先日のテンカラファンの集いで、全日本暇人教会の下田香津矢相談役より、馬素を使って釣りをしていたころの話を伺った。ナイロン製の釣り糸が発売される前には、テンカラのラインとして主役の座にあったと思われる『馬素』。私も1本所持しているのだが、いただいた貴重なものでもあり、実際の釣りに使うことはなかった。そこで以前から機会があれば作ってみたいし、使ってみたいと思っていた。
 ラインも毛バリケースも仕掛け巻きも、自作するのが好きな私は、その原料(馬の尾)が手に入れば一度は作ってみたいと思っていた馬素。この自作だが、馬素に限らず、色々とある高価な市販品のほうが道具の機能としてはいいに決まっているのだが、やはりそういった道具のひとつひとつを自分の手で作ってみることによって、そのものの持つ側面や裏側が見えてくることがあるのだ。
 以前紹介した『吉田式テーパーライン』がいい例で、できあいのラインを買って使っていても特に問題はないのだが、やはりあのように自分の手で何十本何百本と作り込むことにより、より完成度が高まり、それを応用したよりよいライン(テンカラ・ミディ)をメーカーさんに作っていただけることになったわけで、失敗しようがなんだろうが、道具作りはやってみるに越したことはないと思っているわけだ。
 余談だが、竹竿も作りたくて、かれこれ3年前に竹を伐りに足助まででかけたことがあり、その時に伐った竹もTTCに置いてある。未だ忙しくて竿作りまでは手がだせないでいる。時間が欲しい。


 話がそれたが、先のテンカラファンの集いが終わり、自宅に向けて車を走らせていたところスマホにメールの着信があった。下田さんからのメールだった。車をコンビニの駐車場に入れ飲み物を購入してからゆっくりとメールを拝見すると、そこには『馬の尻尾(原料)』の入手先が記されていた。
 ありがたや。馬素の話をした後、一足先に帰られた下田さんから、即座に入手先をお教えいただいたこと。感謝感激である。こちらも即座に御礼のメールの返信をして、帰宅後早速注文をした。

 
 馬の尾が手元に届いたのはよいのだが、今週は公私ともに過激なまでに忙しく、馬素ライン作りに手がだせないでいた。今週は、イベント時に撮影をお願いされた瀬畑翁とのメールのやりとりにはじまり、釣り具量販店のJSYより新しく発売されたテンカラ竿の件での倉上御大との連日の電話会談、販売用の毛バリのアドバイスと試作品の製作、メーカーさんからの毛バリの注文、全釣り協の役員さんから『インストラクター機構の件について少々ご相談を』とお誘いがあってでかけたり、他にも子供の参観日や懇談会が複数回あったため、今週の生業はほとんど半日休暇をいただいてしまい、まともに仕事もせず午後から動き回る毎日だった。そのうち生業先から肩を叩かれやしないかと、余計な心配もしなければならない。



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 前置きはこのくらいにして、いよいよ馬素の作り方の説明に入りたいと思う。実際の作り方は私自身見たこともなかったため、古い文献と聞いた話から試行錯誤してできあがった私なりの作り方を紹介した。
 写真の下に赤い字で解説を入れておくので、その通りにやればどなたでも(多少の指先の器用さは必要)できると思う。馬の尻毛の前にナイロン糸で練習をしたのだが、ナイロン糸は断面が円に近いため糸が滑って縒りにくかったことをお伝えしておく。馬の毛を縒るのはそれほど大変でもない。



原料の馬の尻毛(尻尾)。80センチ位。上下の結びしろと縒りが入るため、仕上がりのひと節の長さは70センチ程度になればよい。使う道具は指と歯(後の行程で口にくわえる)とハサミのみ。他に瞬間接着剤と好みの塗料など。縒るために何か他に便利な道具を使えないかと考えたのだが、馬素はそれほど強く縒らない(切れる)ので、結びの部分が少なくて済むこともあり、指で縒るのが一番いいようだ。


揃えた先端部をひと結びする。これから縒ろうとする部分をこのように親指とひとさし指の腹で挟んで持つ。


ここが全行程の最大かついちばん大変なところで、1本1本の毛がくっつかないよう、2〜3ミリの間隔を空けてしっかりと保持しないとうまくいかない。この状態がスタートで、ここから指の中で1本1本の毛が独立して時計回りの回転するように、親指を右から左へと移動させるわけだ。


指の中でコロコロと転がすようにすると、結びコブの作ってあったほうに、全部の毛が絡み合いながらひとつの縒り糸になっていく。全部の毛をまとめて束ねるようにひねるのではなく、指の中で1本1本の毛が転がるようにすると、必然的に縒り糸ができあがっていくわけだ。一回に3センチから5センチくらい。一気にやろうとしないで少しずつすすめるのが失敗しないコツになる。ただしこのやりかただと、一気に太い縒り糸を作るには少々無理がある。指の腹に綺麗に収まる毛の本数が5本が限度になるので、10本縒りを作る場合には一気にできないのである。


そこで取りあえず縒ったものをまとめておき、縒ったものを2本用意して、この2本をもう一度縒り、1本の太い縒り糸に仕上げるわけである。


一度縒った糸を二本用意し、揃えて結ぶ。


写真のペンチで挟んでいる部分を口にくわえる。自分で撮影できないのでペンチにくわえてもらって撮影した。


結びコブを口にくわえて、腕をいっぱいに伸ばし、左右の手で1本ずつの縒り糸の先端部をつかむ。つかんだ指先を縒り糸の縒りが戻らない方向にさらに縒っていく。縒ったら結びコブをくわえている力をゆるめると、口の中でカラカラと結びコブが逆回転して縒りが完成する。最初に5本の毛を縒ったのと同じことを、縒り糸2本で繰り返すわけだ。最後まで縒ることができたら末端を合わせて結んでおく。これでひと節の完成となる。
馬の毛は弱い。ナイロンと比べたら気の毒なほど強度はない。そこで最低でも6本縒りが必要になる。6本縒りなら3本縒りを2本作り、それを縒り合わせてひと節を作る。7本なら3本と4本。8本は4+4。10本縒りは5+5。各節を作ったら写真のように節別に分けておく。



各節の長さを計り、自分の好みのテーパーになるよう設計する。先端で急激に細くなるファーストテーパーも、ほとんどテーパーのかからないものも自分の思うまま。好みのテーパーと全長を考えて、ここまでの準備をする。


ここからは各節とつないでいくことになるが、私の場合はダブルサージョンズノットで結び、一度全てをつないでしまう。そして実際に振ってみて、好みのテーパーになっているか確かめるわけだ。というのはこの段階ならまだ結び目をほどくことができるため調整がきくのである。


これでOKという振り感になった時点で、継ぎ目をしっかりと締め込む。


この継ぎ目に瞬間接着剤をほんの少したらす。私は他の部分への接着剤の付着を少なくするため、写真のような洗濯用のハンガーを使用している。


接着剤が乾いたら、結び目の前後のあまった縒り糸をカットする。これだけでもよいと思うのだが、視認性の悪いラインになるため、私の場合はこの後結び目に蛍光塗料を塗っている。
この後は竿先に取り付ける部分を作り(2つ折りにして絹糸で縛る)、ハリスを取り付ける側には別の糸(補強用)をかませて結びコブを作り(馬素に直接ハリスを結びつけると、アワセのショックで結びコブごとハリスが飛んでしまうらしい)完成となる。


ぶしょうづけは好みのものを。長過ぎると竿先からラインへの力の伝達にラグができるので、ループの直径は4センチ未満で作ったほうがよい。


自作の仕掛け巻きに巻いて完了。

 川ではまだ振っていないが、竿に取り付けた振り感は上々である。しかし見えない(そのため一応白馬の尻尾も入手してあるが)。そして弱い。合理性を考えたら無理して使う必要のまったくないラインではあるが、フライフィッシング発祥の地でもある、15世紀のヨーロッパでも馬素を使って釣りをしていたという記述が残っていることもある。もちろん日本の職業漁師の方々が使用していたこともしかり。科学的な製品ができるはるか以前から使われていたこの素材、しかも自分自身で縒ってみたもので一度は釣りをしてみたかったのだ。できれば本テグスのハリスで自製の竿でといきたいところだが、それは今現在かなわない。しかし先ずは一尾、手持ちの短竿の取り付けたこの馬の尻尾で、魚を釣ってみたいと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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マイブーム(ファッド?トレンド?)の毛バリ


(ウイングパラシュート。スレッダー付きピンセットは、老眼世代に便利なアイテム)

 昨年の秋から使い始め、いくつかの理由から今年の私の毛バリケースに入り、スタメンとなった毛バリがある。例によってこのネタは万人に値するものではなく、私が私のよくでかける場所に何十回と通い込み、私の釣り方で私なりの試行錯誤の上、徐々に改良を繰り返し、ある程度形になってきた毛バリであることをいっておく。参考にしたい方はご自由にどうぞなのだが、それで結果がでたとかでないとかの話は遠慮していただくことにする。なぜなら、毛バリ、というより釣り全般にいえることなのだが、相手が自然や生き物である以上『右か左か』『黒か白か』『マルかバツか』という明確な答えがでにくいことをやっているからなのである。


(ケースに切欠きを入れ、収まるように加工した。ひっくり返したときに紛失を最小限にするのに、マグネットシートを貼ってある)
 

 もちろん『基本』や『基礎』ということはある、逸脱すれば結果はでにくい(例外はある)。しかしその基本を踏まえた先は、ひとそれぞれのスタイルを作りやすいというのが釣りという趣味であるわけで、基本を踏まえた上ならどれが正しくてどれが間違っているということはないと思うのだ。
 それを『かくあるべき』『こうでないといけない』『こうに決まっている』とやるからおかしなことになってくるわけで、これでは人類史上始まって以来なくならない宗教戦争と同じで、平和なことなど一向に訪れる気配がなくなってしまうのである。

『伝承か革新か』
『長い竿に短い竿』
『重いラインに軽いライン』
『太いハリスに細いハリス』
『シンプルな毛バリに複雑な毛バリ』

 あっちがよくてこっちが悪い。アホか。命を取られたり法律で決まっていることでなし、他人に迷惑がかからなければ、趣味なのだから自分の好きなようにやればよいのだ。おっとと。ついつい熱くなってしまった。これでは私自身がアホである。
 

 私は会の方針にもしている『聞かれたら答える(応える)が、聞かれないのに教えるな』というのは、こういう考えが根底にあるからなのである。他人は自分ではない。そのひとが何を求め何をやりたいかはわからないのである。そのひとから告げられない限りは。例えば教室などでは『何かを教わりたいから参加している』ので、そういうニーズがあるからこちらも教えるという行為になるわけで、釣り場で何を思って釣りをしているかもわからないひとに、いきなり『これはこうやったほうがよいぞ』などという指導まがいなことをやったら、ありがた迷惑どころか喧嘩を売っているのと同じになる。こんなものは親切心でもなんでもない。しかし『よくわからないので教えていただきたい』と先方から声がかかれば、その時点で親切に話をすればよいのである。話がそれたが、私はそのくらい押し付けがましいのが嫌いなのである。



(魚からはこのように見えるのか。下から見たシルエットなのでボディやテールの色はみな同じように見える)

 さて本題の毛バリの話になる。魚が少なく入渓者が多い。だから確実に見える魚を釣らないと効率が悪い。魚がスレていて毛バリをよく見切る。魚は小さい。水深は浅く流れもゆるい場所が多い。傾斜はそれなりにあるので、下流側から身を隠して近づけるため、仕掛け全長は短くてもよい。というか藪っかぶりなので長い仕掛けは振れない。
 そんな状況の釣り場に通い、釣りを続けているのだが、盛期魚が瀬に入ってある程度毛バリを勢いよく食う状況にならない限り、それらの魚は非常に毛バリを見切るのである。見切られない状況でも魚が毛バリにでるスピードが異常に速かったりする。
 こんな状況で、手持ちの中のありとあらゆる毛バリを使用してみて、自分なりに考えた結果が、やはり『小さめ』で『シルエットの効いている』毛バリに分があるということになった。
 テールに関しても、繊細でスレた魚がハリをくわえる時に邪魔になるのではというイメージから付けないことが多かったが、シルエット優先の考え方から今回は取り付けた。ウイングはクイルウイングだと割れやすいので、モルフォファイバー(化繊製)を使用した。

 しかし、リアルイミテーションの小さい毛バリを作るのには非常に手間がかかる。そして直ぐに壊れてしまったりする。そこでそんな毛バリを作る中、浮力を犠牲にしてでも壊れにくいマテリアルを使い(テンカラの場合、竿をかかげてラインを張れば、短い距離なら表層を流すのは容易。ゆえにハックルもそれほど厚めには巻いていない)、耐久性を高めた毛バリを作ったのである。それともうひとつ、このタイプのようにハックルを水平方向に巻き付けるとハリスを取り付ける『アイ(環、管とも)』が隠れてしまい、現場でハリスを通しにくくなってしまうため、自作のアイを取り付けて、少しでも薄暗い沢での負担を減らそうと考えたわけである。



(アイはフロロカーボン製の2号ライン)

 で、現在まで、実際に使用した感じでは、あきらかに魚が毛バリにでる速度が遅くなり、見にきて帰る魚も少なくなったようだ。今のところはマイブーム・・・というよりもっと短いファッドっぽくもあるのだが、トレンドに昇格するか、はたまた消えてなくなるのか、今期の沢では使い倒してみたいと思っている毛バリである。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝 



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連日のイベントで少々グッタリ



 一昨日、TTCで『テンカラファンの集い』が開催された、そして昨日は『第51回テンカラ教室』の開催日だった。いささか疲れ、帰宅後背中が岩盤のようになり、肩こりからくる偏頭痛になる。投薬し家人にマッサージをしてもらった。その後ブログを書こうと思ったのだが、PCのキーボードの位置まで手を持ってくるだけで苦痛だったので、写真だけアップして横になってしまった。







 一夜明けると、ベタベタ貼りまくった湿布薬と鎮痛剤の効果で頭痛の症状は治まるが、背中の痛みはまだまだ治らず。生業からの帰宅後、ゆっくりと入浴したら楽になった。

 今週は子供たちの新学期が始まったこともあり、懇談会や参観日などが目白押し。その間に一度インストラクター機構の役員の方とお会いする約束もあり、生業後もスケジュールはビッシリである。週末の土曜日も都内にいかないとならない用事があり、次の入渓は日曜日の予定。秋山郷のUさんに同行していただく予定だが、釣りというより雪見(残雪見)になりそうな予感だ。まぁ当会メンバーの数名も、ここのところ残雪の影響であちらこちらと入渓場所を探しているような状況が続いているので、私たちも竿の出せる場所を探しにいくというのが本当のところだ。

 テンカラファンの集いでは、ご参加いただいた方にご来場いただいた名人の方々には感謝する次第なのだが、いつもこういったイベントで骨を惜しまず力を貸してくれる吉田毛鉤会のメンバーにも感謝する次第。常日頃から相互協力をしていただき、会を盛り上げてくれる多くのメンバーには、本当にありがたさを感じている。










テンカラファンの集い関連ブログ
http://petauro.hatenablog.com/entry/2014/04/12/231022
http://d.hatena.ne.jp/toku-jiro/20140412
http://trout-country.jugem.jp/?day=20140412

テンカラ教室の報告
http://trout-country.jugem.jp/?day=20140413

 今週生業後にゆっくりできるのは今日のみ。ということで今期自分的トレンドになりそうな毛バリを巻いた。理由は色々あるのだが、その毛バリについては明日のブログにでも書いてみようと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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