余談ですが(食べるピーマン醤油)

2度目の大雪から2週間ほど経過した。毎日毎日帰宅後におこなっている自宅前の残雪壊しも、ようやっと降った恵みの雨のおかげでほぼ終了となった。しかし疲れた。背中がパンパンに張っているのが治らない。もうしばらくの間はスコップを見たくもない。
解禁直前に雨となり、気温も上がったのはよいのだが、山岳渓流に残る雪が落雪や雪崩となることも予想され、しばらくは安全に留意し、様子を見ながらの入渓になることだろう。

話は変わって本日は釣りネタではなく食ネタを。
先日ウチの母親からテレビの取材があったとの連絡があった。今朝のZIPでオンエアされていた。
以前にも店の紹介はされたことはあるのだが、今回はプロデュースしている「食べるピーマン醤油」の紹介とのこと。


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以前も「オレンジページ」で取り上げられたこともあり、手前味噌というか手前醤油?な話で恐縮だが、私のブログでも紹介させていただきました。




明日も暖かいという予報が出ている。ということで、週末は久しぶりに釣りにいく予定でいるが、明日は飲み会の予定だ。
翌日の釣りのためにも、飲み過ぎないようにしないと。。。

釣りネタ以外で失礼いたしました。

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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解禁に向けて6(コーヒーブレイク)

なんだかシリーズ化してきている「解禁に向けて」も、第6回目になった。
今日はちょっとひと息入れてコーヒーブレイクを。コーヒーブレイクということだが、釣り場で楽しむコーヒーネタを少々書いてみたい。

以前はキャンプにもよくでかけ、野外での料理もよくやっていた。もちろん酒も飲むのだが、その合間合間に必ずといっていいほどコーヒーを飲むことになる。インスタントからレギュラーコーヒーまで。パーコレーターにドリップ、エスプレッソマシーン等色々な道具を持ち込んで楽しんでいた。
車ででかけるのキャンプの場合、荷物の重量に制限がなくなるため、どのような道具を持っていこうが関係ないのだが、釣り、特に私が好んででかけるような山岳渓流の場合には、必然的に荷物の量や重さに制限がでてくるため、道具の「軽さ」とコーヒーの「味」を天秤にかけてみたのである。




その結果、というか色々と摺合せてみたのだが、私の中では現時点で一番よいと思われるものが、この写真の組み合わせということになったのだ。

本当に軽量な荷物にしたいときにはインスタントコーヒーを飲むのだが、やはりインスタントはインスタントである。
それがどのようなコーヒーであれ「その場で挽いたものに勝る香りはない」と思っているので、やはり先ずは現場で豆を挽くということが条件になった。これにはアウトドア用の軽量ミルがあるので、これを使うことにした。




次に問題になるのが淹れるための道具であるが、金属製品は重量の問題があるため却下した。そしてかさばらないドリップタイプの道具で、わずか数グラムのモンベルのドリッパーをチョイスした。
後はお湯を沸かす道具だが、チタンのシングルマグでお湯を沸かし、コーヒーをダブルマグに落とせば、直ぐに冷めることもなく、味と香りと共に本当に美味しく味わうことができるのである。




コーヒーミルの重さがハンドル込みで240グラムなのだが、挽きたての豆で淹れた香り高きコーヒーを、好きな渓で一度でも味わってしまうと後に戻れなくなる。
そんなこともあり、先日発売になった「FlyFisher」誌のコーヒーの記事には、道具持参でお手伝いをさせていただくことになったわけだ。

渓に持っていく荷物を少しでも軽くしたいのはやまやまではあるが、好きな渓で好きなテンカラをやり、美しい渓の風景や在来の美しい魚を写真に撮るということ。そして美味しいコーヒーを飲むということ。そのどれもが私の釣り、そして私の人生にも色を添えるものでもあるため、これからもますます楽しませていただくつもりでいる。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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解禁に向けて5(今期のメインロッドは)

昨日のこと、急な用事ができてしまったため、生業に早退届けを受理してもらい、一路都心へ。午後1時から4時までの間に用事を済ませた。
ひと息ついたところで、先日巻き終えた納品用の毛バリを持っていたことを思いだした。郵送しようと思い、車に積んであったのだが、ご注文いただいていたショップが帰宅途中の場所にあるため、都心にでたこともあり持参することにした。
で、無事に納品完了。この毛バリだが、実のところ「毛バリだけれど毛バリとして販売するわけではない」という謎の毛バリ・・・ということで、詳しくはいずれこのブログ上で紹介させていただきたいと思っている(笑)。

話はかわり、ここのところ釣りにいっていない。公私ともに忙しいこともあるが、大雪の影響もあったため、もうひと月あまりまともに竿をだしていないのである。
真冬もカンツリに通い続ける私は、ここ数年の間、ここまで竿をまともにださなかったことはないのではないか。竿をだしていないということで、生活というか人生のリズムが微妙に狂ってきている感じがする。
自分の人生の中で、精神的にも身体的にも「釣り」(私の場合はテンカラ)というものが、これほどまでに大きなウエイトを占めているということをあたらめて実感することになった。それでも毛バリを巻いたり道具のメンテをしたりしているので、いくらか気を紛らわせることができてはいるが、けっこう限界に近い。週末はなんとかして釣りにでかけないとストレスで精神が破壊されてしまいそうである。とうわけで週末はなんとしてでもテンカラを振りにいこうと思っている。

それもそうだが、今週末から奥多摩の渓も解禁になる。不安定な道路状況、融雪、雪崩、影響による渓での落石等、大雪の影響で例年のように解禁当初からガツガツ沢に入るというわけにはいきそうもない。まずはカンツリで肩慣らしするほかなさそうである。

そんな私の今期のメインロッドはこの写真のものだ。特にホームでもある奥多摩の小渓流では、下の2本を多用することになると思う。




私の好きなテンカラのフィールドは、放流魚のいない、在来魚の生息している山岳渓流である。小渓流の階段状の小さなポイント(ポケット)を狙い、寸分狂わないキャストを決めて魚を釣るというのが自己満足の頂点にある。
そんな条件の中、私的に使いやすいと思っているのが、サクラ製の金剛テンカラに代表されるような、ハリと粘りのある竿である。
もちろんそんな釣り場までいくためには、山歩きや沢歩きの要素も多くなり、できるだけ短い仕舞い寸法である竿ということが望ましくなってくる。それと竿そのものの頑丈さというものも要求されるわけで、50本以上のテンカラ竿を所持し、使用した中での現時点での選択としては、テンカラ竿では金剛のシリーズ(特に3メートルのもの)と、エサ竿からの流用ではシマノ製の小柄(こちらも3メートル以下のもの)になっている。これらの竿の長さは現行市販されている竿のラインナップからは短いと思われるかも知れないが、竿尻より何メートルもある長過ぎるラインは、取り込み時にラインを持って手繰るという行為が長くなりすぎてイマイチ面白さを感じず、さりとて竿いっぱい(より短い)の仕掛けを使う、提灯釣りも好みではないという、私の個人的好みによるところが大きい。
これはあくまで自分の中での、魚との心地よい間合いを取りたいがための竿の長さなのだが、私の場合はホームでもある奥多摩の山岳渓流では、この竿の長さが非常に扱いやすいと感じているわけである。




遠征時には、渓に合わせて色々な長さの竿も持参することになる。そこにいるであろう魚のサイズや、ヤマメの渓とイワナの渓とで、持っていく竿も違っていたりするわけだが、釣行前に「今度の渓ではこんな竿で」とシュミレーションしながら竿を選ぶのも楽しい時間となっている。

以前にも紹介したが、竿については「週刊日本の魚釣り174号」誌面にて、「テンカラ竿の機能と特性」ということで、詳しく解説をさせていただいた。これから始めようという方には竿選びの参考に、いままで適当に使っていたという方には、自分自身の釣りには、どのような竿が合っているのかということを考えるきっかけにでもしていただければ、かなり力を入れて原稿を書いた私としては、ありがたい限りだと思っている。


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解禁に向けて4(養沢からの葉書から)

今週末は大雪の余波を受け、カンツリ釣行もままならなかった。解禁ともなれば、貴重な週末の休みをできるだけ釣りに充てたいと思うわけで、釣りにいかれない週末を、やらねばならない所用に使うことにした。

先ずは昨日の土曜日。都心にある実家からの要請を受け、家族を連れて大掃除の手伝いにいっていきた。夕方には帰宅したが、家族連れだと疲労がかさむ。かなり疲れたため、午後9時過ぎには横になった。寝床で本を読み始めたが、数行読んだところで記憶がなくなっていた。

で、今朝は8時に起床。疲れが抜けない。顔を洗ってコーヒーを淹れ、納品用の毛バリ巻きの続きを開始した。
もうちょっとでひとつめの依頼の100本が終わるので、2時間ほど気合を入れる。2時間後に終わったので、プレッシャーが半分になる。




毛バリ巻きが終わったので、10時に開店したホームセンターへ。自宅の電球だの子供の電気スタンドにその他諸々、前から買わないといけないと思っていたものをまとめて買ってきた。買い物終了後すぐに自宅に戻り、ゆっくりランチでもと思っていたら、ご近所のひとたちが総出で固まった雪の処理をしていた。まさか我が家だけ知らんふりもできず、カチカチになった元雪の解体を手伝う。いやしかし、けっこうキツかった。昨日の疲れも取れぬまま、自分のペースでできない雪掻き。カチカチの元雪が無くなったと思ったら、自分の肩から腰にかけてがカチカチになった。明日の筋肉痛が思いやられる。

雪掻きが終わり、入浴し再びランチでもと思ったところで、今年は遅くなってしまったが、雛人形を出してくれと嫁と子供たちからお願いされた。ゆっくり昼飯など食べていたら、それこそこの週末は、1分たりとも自分の時間がなくなりそうな雰囲気だったので、とっととやっつけてしまう。出すまでは面倒だなぁと思うのだが、飾ってみるとやはりいい。季節の行事にたずさわると、日本に生まれてよかったと思うことが多い。




さて、これで本当にゆっくり・・・と思っていたら、チビどもが「今日の夜ごはんにグラタンつくって〜」とせがむ。「パパの食育」を実践している「育メン」の私。拒む理由がないのでホワイトソースの作成に取り掛かった。パスタをゆで、グラタンをオーブンの中に放り込んでようやっと一息。焼き上がるまでの間に、ワインを飲みながら毛バリを巻いた。



昨日帰宅したときに、毎年恒例の「養沢毛鉤専用釣り場」からの葉書が届いていた。



今年のキャプションは「ライズ」。

そんなこともあり、今日は春先に持っているとお助け毛バリになる、「ミッジ」サイズの毛バリを巻いた。




サイズは20番。TMCの206BLを使用した。
小さい毛バリを巻く際に特に気を付けないとならないのが、ハックルの毛足の長さだ。いくら小さいハリを使用しても、ボディが太過ぎたり、ハックルの毛足が長過ぎると、なんのために小さなハリを使用したのかがわからなくなるほど、ひどくバランスの悪い毛バリになってしまうことがある。ボディの太さやハックルの毛足の長さの許容範囲を自分なりに決め、できるだけコンパクトに巻くのが望ましいと思う。大きいハリにコンパクトに巻いた毛バリは、ハリ掛かりの面で有用になることもあるが、小さいハリに厚盛りの毛バリはハリ掛かりが悪く、役立たずな毛バリになってしまうので、なるべくそうならないように作るようにしている。

ということで、この週末も心身ともにクタクタになり、渓にいかれないためストレスもたっぷりと溜まってしまった。
3月1日は養沢も解禁する。土曜日で来場者も沢山訪れるかと思うが、我が家から一番近い管理釣り場でもあることだし、憂さ晴らしに出かけるつもりだ。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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***大雪の影響で中止になってしまったTTCのテンカラ教室と毛バリ巻き研究会ですが、日原街道の状況も不安定ということもあり、場内の状態もハッキリしていません。今後の教室のスケジュールにつきましては、もうしばらくお待ちください***
 
解禁に向けて3 (FlyFisher 4月号)



以前つり人社の「月刊つり人」誌で、連載の仕事をいただいていた当時の担当編集者だったM氏が、今年からFlyFisher誌の編集長に就任した。
そのよしみというわけではないのだが、フォトジャーナリストの浦さんからの要請もあったので、今月発売号の撮影に、ちょこっとだけお手伝いをさせていただいた。私自身もどこかにボケた背景として登場しているので、お暇な方は探してみてください(笑)。



(撮影時の一コマ)

今を去ること30ン年前に、フライフィッシングから毛バリ釣りの世界に入った私は、フライの技術や知識、そして道具なども流用したりアレンジしたりしながら、それをテンカラという釣りにも生かしている。テンカラに対してもフライフィッシングに対しても「かくあるべき」という考えを持たず、自由に毛バリ釣りの世界を楽しんでいるのが私のスタイルである。

私が主宰している「吉田毛鉤会」という名前も「吉田テンカラ会」にしなかったのは、メンバーに自由にやってもらいたいという気持ちがあったからで(もちろん「毛バリで釣る」という根底はあるが)、私自身、テンカラもフライフィッシングもどちらも非常に楽しい遊びであることに変わりがないと思っている。

そのようなわけでFlyFisher誌面には、私のような(毛バリや虫にこだわった)テンカラをやる人にとっては有用な記事が多く、以前から興味のある記事がある度に、個人的に購入して楽しく読ませていただいているというわけだ。
今号では「それぞれのソフトハックル」という気になる記事があった。筆者の方々のそれぞれのこだわりと考察があり、読んでいて楽しい。毛バリにこだわるテンカラマンにはオススメの記事だと思った。

話は雪のことになるが、今朝、通勤時の車のラジオのニュースで、ようやっと奥多摩への道(まだ緊急車両が優先のようだが)が通行可能になったといっていた。電車も青梅から御岳までは動くようになったようだ。解禁時には奥多摩にいくことができると思うが、残雪は残ると思われる。
来週には気温が上がるという予報もあり、解禁当初の落雪や雪崩が気がかりである。

カンツリをガツガツと歩き、少しは足慣らしといきたいところだが、残雪と所用で今週末も釣りにはいかれず。
明日の所用を片付けたら、またまた納品用の毛バリ巻きという、引きこもりの週末になりそうだ。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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解禁に向けて2(第一投目の毛バリ)

大雪から6日。

雪が融けない。

自宅も自宅付近の道路も勤務先の駐車場もまだまだ雪が残り、しかもどんどん締まって固くなっている。本当に困ったものだ。
TTCのある奥多摩も緊急車両は通行できるようになったようだが、関東地方の電車では、奥多摩〜青梅間の青梅線と、西武秩父線の一部が運行していないとのこと。やはり奥多摩や秩父は都市部から近いとはいえ、やはりある意味辺境の地なのだなとあらためて実感した。まぁその分自然も残り、美しい渓があるありがたい地であるということもうなずける。

そんな奥多摩の解禁を間近にして、大雪の影響で上がらぬ気持ちを持ち上げようと、少しずつではあるが入渓の準備を開始した。状況が状況だけに、いつ初釣りにいくかは決めていないのだが。



多種多様な毛バリを使い、魚に合わせたケース・バイ・ケース(もしくはジャスト・イン・ケース)のテンカラをおこなう私の場合、毎年この第一投目の毛バリに頭を悩ませることが、楽しみのひとつになっている。

「今年のあの渓はどうだろう」
「あの流れのあのポイントにはあの毛バリを」
「去年あの場所ではあの毛バリで釣れたっけ」

今年これからでかける渓に想いを馳せ、妄想を膨らませる。当然あれこれと毛バリも巻く。私はこうして家にいる時もアームチェアフッシャーマンとなり、インドアフィッシングを楽しんでいるのである。
今年は販売用の毛バリを頼まれていることもあり、その毛バリを巻いている合間に、息抜きのひとつとして解禁時に使う毛バリを巻いている。

解禁時に限ったことではないが、私はいつも釣りを開始する時に、特に「視認性」のよい毛バリをハリスに結ぶことにしている。しかしいくら見やすいからといって、魚にソッポを向かれるようなバカでかい毛バリを結ぶわけではなく、その毛バリ(サイズ)で魚が釣れるという考えの範疇で、見やすい色の毛バリを使うということである。
その理由は、以前どこかに書いたかと思うが、自分の身体のウォーミングアップを兼ねているからだ。
いくら魚に合わせた毛バリを使って釣りをするといっても、身体や目がその渓や流れに慣れる前に、見えないサイズや見えない色の毛バリを使って釣りを開始すると、第一投目から不意打ちのごとく魚がでた場合掛けそこなうことがよくあるのである。
ゆえに先ずは視認性のよい毛バリを使い、流れに毛バリを打ってみたり、ピンスポットにキッチリ毛バリが入るかどうかを試し、それをしっかりと確認し、「ヨシッ!」となってから、徐々にケース・バイ・ケースの釣りにシフトしていくようにしている。



ということで、今年の解禁一投目はこんな毛バリを使おうと思っている。
春先によく見かけるコカゲロウのイメージで巻いた、「金糸胴ハチガシラ」だ。

アイはフロロカーボンの2号。ボディはライトケイヒル6/0のスレッドに金糸のリブを付け、瞬間接着剤でコーティングしてある。目玉はカープフッシング用のヘアリグストッパーを。ハックルはチャイニーズコックネックを使用した。

そしてハリはこちらを。



鬼印の秋田6号。細軸なので刺さりがよい。ベントからポイントにかけての形状が独特(いかにも刺さりのよさそうな形状をしている)なので、興味のある方は実物をよくご覧いただきたい。
現在も昔ながらの製法で作っているハリだそうで、マニアックなハリではあるが、私の好きなハリのひとつになっている。


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解禁に向けて(ピンソールをテストする)

本日の昼休み、生業先から昼食にでると、青梅街道添いにはまだまだ圧雪が残り、路肩側の車線が所々ふさがっている場所があった。人力では手出しができなくなるほど固まったその(元)雪を、行政の方々が重機を使用して取り除いていた。
TTCのある奥多摩も孤立状態は続いているし、青梅〜奥多摩間の電車の開通の目処も立っていないようだ。農業にも多大な被害がでているし、雪見酒だの雪見風呂だのと雪の風情を感じるのは適度なところまでで、自然現象とはいえ度が過ぎると本当に大変なことになってしまう。

我が家は埼玉の西部、所沢市にあるのだが、駅から徒歩5分と野中の一軒家ではない。それでも先日の大雪がまだまだガッチリと残っていて、積雪と屋根から下した雪がほぼそのままの状態で残り、いつものように玄関先に車を停めることはできない。しかもこの雪は日に日に締まっていき、雪掻きのスコップでは手出しができなくなってしまっている。こんなカチカチの雪と戦う気もないので、いつか融けるまで待つほかなさそうだ。




毎日の出勤と帰宅時に、そんな雪山(笑)を横目で見ながら、解禁時の奥多摩の渓を想像する。
昨年も解禁時には沢筋に雪が残り、落ち葉に隠れた登山道のアイスバーンを踏む度に、時に冷や汗をかきながら登山道を歩いて入渓したのだが、さすがに沢靴とゲーターでは寒さ(というより冷たさ)に縮み上がりながら釣りをすることとなった。
解禁から何度めかには腰まで水に浸かって遡行したのだが、その時には水温が7度だったので、どうにか我慢できたのだと思う。いずれにしても寒過ぎることは、我慢はできてもテンカラを続ける集中力が切れてしまうので、今年はやせ我慢もほどほどにしようと考えた。

それもそうだが、この大雪である。あと10日でとてもこの雪が山から消えるハズもなく、下手すりゃ奥多摩でも雪代で釣りにならなくなるか?という勢いだろう。それでも放流河川の嫌いな私は解禁当初から山岳渓流に入るのだが、今年の残雪から考えると、さすがにゲーターではつらいと思うので、ウエーダーとウエーディングシューズで入渓することに決めたのである。
しかしこのウエーダー、登山道を歩いて入渓するような山岳渓流には歩きにくくて鬱陶しく、基本的には(大っ)嫌いだ。通常はその水に直接足の皮膚が触れたくないような川、もしくは冬場の管理釣り場でしか着用しないのだが、ことしは寒さと天秤にかけ、嫌だが我慢してウエーダーでの入渓を考えたわけである。

沢靴はソールが減る前にパカパカと買い替えるのだが、嫌いなウエーディングシューズは買い替えず、ソールを貼り替えるなどということももちろんやらないので(自分でやって山で剥がれて悲惨な目にあった体験談を何度も耳にしている)、かなりツルツルしているのだ。沢靴を履けばと思うかも知れないが、ウエーダーのソックス部分は分厚いために、普段薄手のネオプレンのソックスに合わせている沢靴とはサイズが合わないのだ。そこで導入したのが脱着のしやすい(しかし脱げにくい)ピンソールだ。いくらシューズがツルツルとはいえ、沢ではそれなりに気を付けて足を運ぶので、水際や水の中での問題より、凍った登山道をすり減ったフェルトソールで歩くのが実にオソロシイのである。




そんなピンソールと玄関前の雪山を見て思いついたのが、アホだと思うが一生のうちに何度もないと思われる、自宅前でのピンソールのテストだった(笑)。帰宅後シューズを履いて、ピンソールを装着する。かじかんだ手でも大変ではないか、ズレやたるみはでないか、脱着の具合を確かめ、玄関前の雪山登山を開始した。

山麓から2秒もあれば稜線にでしてしまうので、東側にある山頂まで歩く。これも2秒で登頂に成功した。つまらないので稜線を東西に縦走してみる。山頂は一応1メートル以上あるので目の高さは2メートル70センチほどか。いつもと違う高さから山小屋(自宅)眺める。プチ新鮮な気分だった。
「山麓」⇒2秒「稜線」⇒2秒「山頂」⇒4秒「縦走」⇒2秒「下山」と、休憩をいれないと1行程10秒で終わってしまうが、のんびりと雪山散歩を楽しみ、滑落も転倒もせずに5分で無事小屋に戻る。その後は吉田毛鉤山初登頂記念に一杯ひっかけた。

ピンソールの爪の長さは長くないので、ベタ雪がソールにくっつくと多少効きが悪くなるが、脱着・重量・甲側にあるベルトを締めることによるフィット感と、私の入渓する場所までの歩きに使うと想定しての総合評価は良好であった。なにごとも過信はできないが、かなり具合がよさそうである。
アドバイスいただいた、当会メンバーで道具のプロ、K日山荘の御岳のHさん、今回は(も)ありがとうございました。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



----------追伸----------
23日にTTCで予定していた毛バリ研究会ですが、スタッフもまだ釣り場にいくこともできない状態との連絡がありました。
週末まで道路や電車の復旧する見込みも立っていないようで、諸々を考慮し、今回の研究会は中止ということで、よろしくお願い申し上げます。



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雪と所用で募るストレス

私のホームリバーでもある奥多摩の渓。その解禁まで2週間を切った。しかし、このクソ雪に振り回され例年のような気分の盛り上がりが起きないでいる。毎朝雪の融け具合を気にし、毎日少しずつおこなっている雪掻き。大雪から3日目にしてようやっと車を動かすことができた。しかしカンツリにもいけず、ブログの釣りネタも思いつかない。もううんざりである。




しかしまたまた週の半ばに関東地方に雪予報がでている。先日の大雪で物資の流通が滞っているところへ、そんな予報がでたものだからか、先ほど近くのスーパーマーケットにいったら、東日本大地震の後のようにスカスカになっている棚が目立っていた。
雪(といっても今回は異例の大雪だが)が何度か降っただけで、普段なんでもなくすごしている日常が崩れていく。
TTC(TOKYOトラウトカントリー)のある奥多摩は陸の孤島状態になったようで、自衛隊の出動要請もあったようだ。「奥多摩で雪崩」などという過去に聞いたことのないようなニュースもネットで目にした。大丈夫だろうか。気になるがこればっかりはどうにもならない。

そんな雪ネタで気分が重いところへきて、私がいかないと片が付かない用事がいくつかあり、今日はせっかくの休みだがそれを処理しに都心へとでかけた。
朝6時半に家をでるが、その時間に我が家の周囲から都心部へ仕事にでる人たちも多く、すでにラッシュアワーが始まっている。普段車通勤の私には、持病の腰痛もあり辛い時間となった。30年来第五腰椎分離症と付き合っているのだが、山や渓を歩いたり、立ったり座ったりの山岳渓流での釣りをしている時は腰の筋肉が動かされているため、神経を圧迫し続けないので腰痛がでにくいのだが、同じ体勢を続けている(立っている)と5分と持たずに腰が痛くなるのだ。
昨年は20キロ位の荷物を背負い、片道9時間の歩行も大丈夫だったし、普段エスカレーターも使わずに、駅の階段を駆け上がることなど何でもないのだが、動かず立っているということが本当にダメなのである。




そんな痛みをごまかしながら、先ずは品川方面まで。さすが都心部。雪が少ない。時間調整にマクドナルドで朝食とコーヒーを摂った後、一つめの用事を済ます。その後銀座にいき、二つめの用事に取りかかる。釣り関係の用事なら大変なことでも厭わずやれるのだが、そうでないことはストレスが溜まりこむ。好きなことと嫌いなこと、例え同じ労力であっても、疲労度が全く違うのは当たり前のことか。それでもがんばって銀座と実家のある築地を往復し、二つめの用事を済ましたのがちょうど昼だった。その後は三つめ用事を兼ねて母親の店へ。ランチがてら用事を済ませ、ようやっと所用から解放される。

所用から解放されたのでストレスも発散し、リセットしてから自宅に戻らないと、帰宅後もイライラして収拾がつかなくなりそうなので(子供の学校の用事があり午後3時までに帰宅しなければならなかった)、有楽町のビックカメラで物色&買い物を。




今日はカメラのプロテクトケース(普通の山用ザックにカメラを入れる場合に、防水袋に入れただけだと衝撃に対して不安なので)を2台分と、円偏光フィルターを買ってきた。
そこまではよかったのだが、帰宅するとまだ家の前の雪の量が減少していなくて、子供の用事を済ませた後、またまたスコップを持って雪(というより氷)と格闘する。アイスバーンをぶっ壊し、どうにか車が動かせそうになったので、ある程度平たくならした雪山を乗り越えて道路に出ることができた。そのまま食料の買い出しに。

午後4時半。最終的に帰還し、入浴して食事を摂ろうとしたら背中のあたりに寒気がする。いつものように酒を飲む気にもならない。インフルエンザは予防接種をしているし、ノロウイルスに対しては常に気を使い、乳酸菌製剤も日々摂取しているが、雪掻きとストレスとイライラで、どうやら体調を崩したようだ。

こんな時にはゆっくり眠るに限る。というわけでまだ午後7時だが、そろそろ投薬して布団にぶっ倒れようかと思っている。

いつも当ブログをお読みいただいている方には、今日はこんな愚痴ネタで申し訳ない・・・・・


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販売用の毛バリ巻きと自分用の毛バリ巻き

長すぎた昼寝の時間のせいか、昨夜はあまりグッスリ眠ることができず、融けた雪が滴るその音の中、一晩中ウツラウツラとしていた。
早朝にようやっと寝入ったようで、目を覚ましたのが午前8時。雪のせいで早寝早起きの生活のペースが崩れている。

起床と共に雪掻きを開始。明日生業は休みなので、雪に埋もれた車もう一日放置しておけばなんとか・・・と思ったのだが、その程度ではどうにもならないくらい雪が積もっている。もちろん公道に出るまでのところも。
この場所は北側で一日を通して日が射さないので、雪がなかなか融けないのである。ということで1時間ばかり雪掻きをする。掻くというより地ならしに近い。雪の厚みを均一にしてその上に車を走らせ、雪の融けた道路まで出ようというわけだ。

なんとか目処がついたので終了。
週末は釣りばかりであまり家にいない父親の私だが、ここ2週の週末は子供たちの相手をしてやれる時間もあり、雪掻きの後は奴らのために食事を作った。
昨夜も豚肉のブロックをトマトで煮て、パスタのソース(ラグー)を作って食べたのだが、その残りのソースをキューブのコンソメで伸ばし、そこに小麦粉を水溶きしたものをひと口分ずつ落す。そうやってトマト味のすいとんスープを作る。
家族にはそれを食べさせ、私はラグーの肉をスライスして、エキストラバージンのオリーブオイルと醤油とワサビを混ぜたものをかけ、午前中からワインを飲む。車に乗れないし。

週末には必ずといっていいほど用事があり(なければ用事を入れてしまう)、何だかこういった落ち着いた時間が取れたのは、雪のおかげか。
大雪は大変なこともあるが、良いこともある。まぁ、こんな籠城状態ではバタバタしていても仕方がないので、家でできることに集中する。

で、昼前から毛バリ巻きを開始。
販売用の毛バリを作ってくださいと、某釣り関連用品のメーカー(2ヶ所)からお願いされ、コツコツ巻いているのだが、まだ後120本は巻かないとならない。
自分で使うものなら、サイズにマテリアルの質や量や大きさなど、多少思惑と違う完成度でも支障はないのだが、納品するモノとなればそうはいかない。責任を持って丁寧に作り、1本1本検品するために、作る技術というよりも、製品に気を使うという精神力が必要になってくるのだ。
何がいいたいのかといえば、疲労度が何倍にもなるのだ。そう、1日に巻く本数が自分で使う毛バリと比べると、圧倒的に少なくなってしまうのである。そんな販売用の毛バリ巻きは、1日に20本で限界になり、そのストレス解消に、合間に自分の毛バリを2〜3本巻くというのが私のいつもの作業パターンになっている。

毛バリ巻きのストレス解消に毛バリを巻くというのもおかしな話だが、そのくらい納品毛バリを作るということには気を使うのである。他人様からお金をいただくので当たり前なのだが。

ということで、合間に巻いたのがこの毛バリだ。




ここで発売になった、つり人社の『別冊渓流2014春』にも「吉田孝の毛バリ図鑑」ということで私が通常用意している10種類の毛バリをご紹介いただいたのだが、その中の、沈めて誘うのによく使用する毛バリとしての「パートリッジ&グリーン」。その色違いで、尚且つ冬季のカンツリニジマス用に大き目のハリで巻いてみたのがこの毛バリだ。



こうやって思いのままに毛バリを2〜3本巻くと、気が晴れてくるから不思議なものだ。
やはり私は根っから毛バリ巻きが好きなのである。

さて、ブログも書いて少々気も晴れたので、ボチボチ納品毛バリのお仕事に戻ることにしたい。


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まさかこんなところで(スワミベルトと20Mロープを)

昨日は雪の降る中、下の子の劇を見に出かけた。で、今日も子供の行事があったのだが、早朝にメールの配信があり、イベント企画会社の車が動かせないためキャンセルとなった。
子供たちはいきたがっていたが「雪で残念」となだめながら、内職の毛バリ巻きも滞っていることだしと、私は内心ホッとしていた。




雪国ではないこの地。普段の冬の雪対策は、スタッドレスタイヤと雪掻き用のスコップくらいしか用意していない。そんな状態のところへきて、2週連続の大雪は、本当に勘弁してもらいたいと思うほど大変なことになってしまうのである。

不幸中の幸い?なことに私は生業が月曜日まで休み。車はそれまでに動かせればよい。食料は買いこんであるので、明日明後日は天気が悪くないこともあり、この3日間籠城していれば雪も融け、万事が終了と思っていた。

ところが・・・・・

前回屋根の上に大雪が着雪していたところに、追撃があったせいか、自宅天井の一部から雨漏り(雪漏り?)が始まってしまったのだ。
ボロ屋ではあるが、雨漏りは初めてだったのでやや焦る。
量はほんの少しだが、屋根に雪が残っている間中それが続くのかと思うと気分が萎えるので、人生初の屋根の雪降ろしをすることになった。

雨漏りしている部屋は2階部分がなく、屋根がダイレクトになっている場所なので、2階の廊下の窓からその場所に簡単に下りることができる。最後に流す水のための長いホースを、室内経由でそこまで引っ張る。スコップと長靴も用意した。
しかし、いつも山岳渓流で釣りをしている私は、この高さ(1階の屋根)から滑落しても、打ちどころが悪ければタダでは済まないことを重々承知しているため、安全確保を考えた。

そう。引っ張り出してきたのである。スワミベルトとロープを。
柱にロープを確保し窓枠から外に出て、雨漏りしている部分の屋根の雪を降ろした。エイト環を装着し、空中懸垂下降で1階に下りて玄関から撤収しようかと思ったが、近所のひとの目があるので止めた(笑)。
しかし、まさかこんなところで使うとは。備えあれば憂いなしである。




半分楽しみながらこんなことをやらないと、本当に大変で泣きそうになる。
そんな今日は雪国で生活してる方々の苦労を、あらためて知ることになった。
雪降ろし中の事故もけっこう聞くので、みなさんもそういった場合は自己確保して、安全第一で作業をしていただきたいと思います。

取りあえずひと段落。疲れてしまい、内職の続きに取り掛かる気にならない。
籠城再開で、この雪で外出できないみなさんと同じく、しばしネット上をウロウロしようと思っている。

 

あっ、こちら←もごゆるりとお読みください。

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 

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