思い入れ

テンカラを趣味としてやり始め、毛バリに道具に釣り方と、長い年月色々と試行錯誤してきた。
「他人から聞いたことより、自分の中で何かが発動して、そのことについて追求し答えを得る」 
私の基本的スタンスがこれで、色々なことを参考にすることはあっても、やはり何でも自分でやってみないと気が済まない。このことは現在開催している関連教室でも「他人に説明する」ということで非常に有利に働いている反面、何でも自分でやってみるということは「時間」と「お金」が非常にかかることになる。

例えば竿1本とってみても、店頭に置いてあるものをその場で振ってみたところでその竿の真価はわからない。やはり自分で所持しその竿を友とし渓に連れていき、山道の歩きから遡行、そして振り込みから実際に魚を掛けてみないとわからないわけで、そこまで使ってみて自分なりの答えが出ると思っている。

ラインもしかり。これまでにどれだけの種類を使ったことだろう。もちろん他の釣りのラインの流用からテーパーラインの自作まで。これらのことも古い本を参考にしたりはしたが、やはり自分自身で徹底して使い、作り込んだからこそメーカーさんからお話しをいただき、アドバイスをさせていただき市販品として販売に至るまでになったわけだ。これとて今後も更に追求していきたいと思っている。

しかしこういったことの後には、山のような竿やラインの屍が築かれるわけで、私の場合はこれらの屍たちも、自分のテンカラを作り上げる礎となった大切な道具でもあり、どんなに酷い竿でも使い道のないラインでも感謝の気持ちでいっぱいで、オークションなどで売る気にもならず、日々その山を眺め、墓守のような気持ちになっている。

毛バリに関しては「伝統と革新」を両輪と考え、日々作り使い続けているわけだが、こちらに関しても、毛バリのクリエイターとして結論など出してしまっては今後の人生がつまらないものになってしまうので、「結果は求めるが結論は出さない」という、生涯求道者のスタンスを変えずに追求していきたいと思っている。

先にも書いたが、これらのことを行ない続けるためには、当たり前の話で「時間」と「お金」がかかる。子育て真っ盛り。サラリーマンでもある私はその「時間」と「お金」を捻出するのに、テンカラ以上に日々の努力を強いられている(笑)。

*****************

そんな私の開催するテンカラ関連教室の年内スケジュールは以下のようになっております


11月9日(土)テンカラ教室

11月24日(日)毛バリ研究会
12月14日(土)テンカラ教室
12月22日(日)毛バリ研究会

お申込みはTOKYOトラウトカントリーまで 
どうぞよろしくお願い致します

*****************


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



⇓いつもクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
第35回毛バリ研究会



毎月恒例のTTCに於ける毛バリ研究会。今回で35回目となった。



昨日の雨から一転。天気晴朗なれど・・・水多し・・・ということで、釣りをするには少々厳しい状況だった。



先ずはいつものように開催前の談笑から。



その後はTTC2階のフリースペース(通称座敷)にて毛バリ研究会のスタートとなった。



今回は「毛バリ巻きの基礎」を習得したいという初参加の茸子さんもいらっしゃったため、毛バリ巻きのイロハのイ、「ハリ学」から開始する。
ハリの形状とかかりの深さ、バレ率がハリの形状にどう関係してくるかをお話しさせていただいた。



続いて簡単なマテリアルの解説、タイイングに必要な道具類の説明の後、実際に巻いていただいた。



イワナをご自身のメインターゲットにしている茸子さん。
最初の1本は孔雀胴にグリズリーのハックルの、まさにイワナ向けのバルクのある毛バリを巻くことができた。




その後はリクエストのあった毛バリの巻き方やアドバイスなどをして、午前11時半に無事本日の研究会を終了した。

本日ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
またのご参加をよろしくお願いいたします。

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝
 


⇓いつもクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第3回・激流のシャロムの森)



今日は台風による前線の活発化で雨の降りしきる中、事前に予約を入れておいた群馬県にあるシャロムの森に、吉田毛鉤会メンバーのいつもうたげのTさんと行ってきた。



通常この天候にノコノコ釣りに出かける奴も少ないと思うが、もとより雨天は想定内。上流域でもあり、増水による危険の少ない管理釣り場ならと、今回はシャロムの森をターゲットにしたわけである。

午前8時、状況が状況なだけに「くれぐれも危険のないように」とコーヒーをいただきながらオーナーのアドバイスを受け、しばし談笑の後午前9時から二手に分かれて入渓した。

この釣り場、管理釣り場とはいえ放流はしていない。個人の所有する山と川であるため禁漁がない。午前中は区間で貸切ができる。
禁漁期とはいえ一般河川で釣りをしているのと全く同じ体であるため、気持ちもやる気も本気モードで釣ることができるありがたい釣り場なのである。





以前やっていた放流を止めた理由は、遊泳力も弱い養殖された放流魚は「鵜」に食われることが多く、その魚を目当てに「鵜」が常時に釣り場に来るようになり、元々棲息しているの在来の魚も「鵜」に怯えて釣れなくなるという悪循環を断ち切るために、何年か前より放流を止めたそうだ。その後は「鵜」も来なくなり、順調に魚も増えて釣れるようになったとのこと。





今回も雨のためこの釣り場の流れはいつもと違い激流に変貌していたのだが、そこかしこの反転流には魚の姿も見え、小ヤマメも沢山確認できた。



午前9時から11時半まで、私は徹底して反転流を叩き上がり、何尾かのヤマメに相手をしてもらった。







剣羽根ゼンマイ胴、エルクヘアカディス、テール付きのドライフライで、魚の確認できない場所は水中を流し、浮いている魚がいれば浮かせる毛バリでサイトフィッシングをした。



午前中の最後の魚は現代版・蜂頭で釣った沢っぽい色のイワナ。
その後は車止めまで戻りランチタイムとした。



本日のランチはカレーヌードルの新製品。雨で冷えた身体に温かい食べ物がありがたい。





私の場合、雨の釣り場での休憩は妙に落ち着くのでけっこう好きな時間でもある。



こんな感じでテールゲートを開け、屋根代わりにして食事をしたりお茶を飲んだり。
しとしとと落ちる雨だれを眺めていると、生業や日常生活のストレスから解放される。



こんなものもあった。
自然の中に融け込んでいく重機。



「スタジオジブリ」の世界のようだ。
雨の中、こんなものをボーッと見つめているのもいい。



午後は場所を変え、今度は二人で川や魚の状況を見ながら、交互に釣りながら遡行する。



まもなくTさんがヤマメを出す。



私はウエーダーを着用していたのだが、沢足袋に脚絆のTさんは、腿まで水に浸かり寒そうであった。



しかし良型だったこともあり、満面の笑みでこちらを向いた。



今回この釣り場には初めてTさんを案内したのだが、禁漁になり私と同じく沢に入りたくて発狂寸前にまで追い込まれていたTさん。Tさんも少しは憂さ晴らしができた事と思う。



普段の水量を知っている方なら「ウ〜・・・」と思う水量ではあったが、こんな煮干しサイズの小ヤマメも元気に毛バリに食いついてくる。この川が元気な証拠だといえよう。



私はこの魚で打ち止めとし、午後3時にこの釣り場を後にした。



ひとりの釣りもいいのだが、気の合う仲間とあれこれと談笑しながらの釣行は、これまた実に楽しい時でもある。

大雨の中お付き合いいただきましたいつもうたげのTさん。本日はありがとうございました。釣行後にJSY狭山ヶ丘店に寄り・・・止めておきます(笑)。
今日は雨天に増水という非常に釣り難い状況でしたが、相変わらずのいい釣り場でした。
またの機会がありましたらご一緒いたしましょう。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 さすがに今日は身体が冷えた 吉田孝


⇓いつもクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
年内のテンカラ関連教室の日程です(予定)



昨日のブログにも書いたが、年内もやることが多いのでバタバタしないようスケジュールを組んでみた。

そんな中でも、特に私のライフワークともいえる「この楽しいテンカラをひとりでも多くの方々にご紹介する」ということだけは怠りなくやりたいために、教室関連の日程をいつもより早めに出すことにした。

*****************

10月・・・27日(日)毛バリ研究会(第35回)

11月・・・9日(土)テンカラ教室(第47回)・・・24日(日)毛バリ研究会(第36回)

12月・・・14日(土)テンカラ教室(第48回)・・・22日(日)毛バリ研究会(第37回)

各教室のご案内は・・・テンカラ教室(⇐クリック)毛バリ研究会(⇐クリック)
となっておりますので、ご興味のある方はぜひともお申込みを。

*****************

台風は、ここ関東地方に直撃する雰囲気ではなくなったのだが、土曜日までは雨模様。
それでも日曜日の毛バリ研究会の時には天気も持ち直す予報も出ているため、どうにか開催できそうである。

前日の土曜日は、またまた雨の中どこかのカンツリに出かける予定ではあるが、その時に使おうと、今日は欠番している小さめのエルクヘアカディスを何本か巻いた。



#16。このサイズになると、#16に合った適正な長さのボディハックルのマテリアルを探すのが大変である。
今回はかろうじて毛足の短いハックルが手元にあったので良かったのだが、またどこかで探さないとならない。



この「エルクヘアカディス」と「パラシュート」の毛バリは私の釣りにはなくてはならない2種類の毛バリで、特に流速の弱い場所で、ぽっかり浮いているような魚を狙うのに使用することが多い。
こういった場所にいて水面を意識している魚は、毛バリを水中に沈めると見切られることが多く、丁寧なアプローチでその魚の食い筋にしっかりと浮かせた毛バリを流したり、ピンスポットでその魚の目の前に、「ポトッ」という感じで毛バリを落すと意外に簡単に口を使うことが多いため、サイトフィツシングのド定番として常備している毛バリである。

毛バリは巻いたのだがどこに行こうか。

雨対策を万全に、私にとっては貴重な釣行日を有意義に過ごしたいと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 本日スタッドレスタイヤを予約、取り付けは再来週 吉田孝


⇓本日もクリックよろしくお願い致します⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
 今年も後2ヶ月あまりだが



資格試験X2、市役所にて住民票取得、証明写真、出張、スタッドレスタイヤ購入、自動車保険の支払い、年末調整、テンカラ教室X2、毛バリ研究会X3、メーカーさんとのやり取り、子供の学校の用事やイベントが数回、実家の用事、家事も少々、家族旅行、脚力維持のプチ登山、忘年会、年賀状作り、そして生業。
年末の休みに突入するまでに思いついたことややるべきことを、私的忘備録のごとく列挙してみた。
生業以外のやることには全て準備というものがあるし、週末と有給休暇を利用して、なんとか終わらせることができそうな目処が立った。
その準備の合間をぬって毛バリ巻きと息抜きにカンツリ釣行にも行かねばならないので、まぁ自分自身で忙しくしているというところもあるが、大変といえば大変である。

これらのやらねばならぬことは、手帳にでもメモ書きしながら日常生活を送らないと自分が何をやっているのかわからなくなる。しかしこの程度のことをサクサクこなしていかれるようでないと、育メンサラリーマンテンカラ師としてやっていけない(笑)。

ということでひとつひとつやっつけないと先に進まないので、今夜もコツコツと用事を片付けることにしたい。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 台風の行方が気になって仕方がない 吉田孝 


⇓いつもクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
笑える(毛バリ)

昨日の大雨の鹿留釣行では、いつものように各種の毛バリをテストを兼ねて使用してみたのだが、「どう見ても釣れるだろう」という毛バリを何十回と流しても釣れなかったところへ、「これはどうかな」という毛バリを流すと立て続けに魚が釣れたり、流すレーンやレンジを変えずに同じ場所を丁寧に流しているので、これはもう毛バリ以外に釣れたり釣れなかったりの理由を見つけることができないということがあった。

私は以前から「毛バリのローテーション」をしてテンカラを楽しいでいるのだが、一日に何十何百何千という毛バリを頭上に落とされている管理釣り場の魚は、けっこう露骨に毛バリを見切ったり、選んで食ったりするので、やはりそれなりの種類を用意していかないと思うような釣果に恵まれないことになる。

で、写真の毛バリだが、昨日釣果のあった何種類かの毛バリの中で、水面でも水中でも、そこそこ釣果のあった毛バリである。




雨の中、手つかずのポイントが対岸付近にあり、魚が群れで入っていることが確認できたので斜め下流から近づいて行きアップ(ストリーム)クロスでキャストをした。
1投目で1尾、2投目で2尾・・・・・4、5尾目からは釣れてくる間隔が長くなるのだが、何尾目からかその毛バリを良く見ると、なんだかその形状が崩れてきていた(ようだ)。
大雨でビシャビシャの顔面に曇った眼鏡を使用している挙句、老眼もあって毛バリを細部まで見ることができない。
それでも「どうみてもおかしい」と思うところまで使い、いいかげん「これは本当におかしい!」と思ったところでハリスを切って使用済み毛バリのケースに戻した。



帰宅後、ルーペで見るとこんなことになっていた。



玉は回転し、取り付けた位置と違う。
芯黒のハックルは抜け落ち、半分以下の量になっている。
絹糸は解れ、ゼンマイ胴はボディ先端部に少し残っているだけだ。

丁寧に作った毛バリは、釣りをする時のモチベーションが上がる。
同じ仕様で作った毛バリにも、私的には優劣を付け、1番バッターは此奴、4番はこれなどと考えてからハリスに結んだりもする。
浮いている魚をサイト(フィシング)で釣る時には何度も毛バリを変え、丁寧に作って魚に気に入られた毛バリでようやっと仕留めた時など何度もある。
魚が毛バリの種類や大きさを選り好んで食っているのは経験として痛いほど実感しているのだが、ここまでボロボロになってもまだまだ食ってくるニジマスというのは、いったい何を考えているのだろうかと、昨夜は自室で笑いが止まらなかった。

今週末27日(日)はTTCに於いて毛バリ研究会の開催予定日となっている。今回も講師を勤めるわけだが、そんな毛バリのエピソードなども話しながら、楽しい時間にしたいと思っている。(ご参加予定の方で、作り方等説明して欲しい毛バリなどあれば仰ってください)

またまた不穏な台風の動きを気にしつつ、次の釣り場はどこにしようかと、今夜もあれこれ考え中である。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会 台風で源流の魚気にかかる 吉田孝


⇓今夜もクリックよろしくお願い致します⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第2回・FISH ON!鹿留) 



相変わらずの多忙に付き、今月はわずか3日しか釣行日の予定が立てられなかった。
今日はそんな予定日の1日だったのだが「雨」という予報が出ていた。
週末釣行がメインの私にとって、「雨」は増水や道の崩落などの危険さえなければ、いいことずくめの天気でもあるので昨夜は内心ニヤニヤしていた。



もとより「沢」で釣りをしていることが多いため、水にぬれる前提で釣りをしている。
ということは雨でも同じで、傍で見ているほど雨にぬれるのは鬱陶しくはない。
それよりも「釣り場に人が少ない」「道路の渋滞も少ない」と、私にとってはいいことずくめなので、整備されているカンツリ釣行には雨天は持ってこいなのである。
しかも水面に落ちる雨のおかげで、魚も良く釣れるというオマケもついてくる。



というわけで今朝も早くから起きて準備をしていたら、急きょ川越のMKさんから同行希望のご連絡をいただいた。
この川越のMKさん。本当に真面目な性格で、テンカラも体力作りもコツコツとやるタイプなのだが、今年の黒部釣行で、どうしても解決しておかないとならない課題を見つけて帰ってきた。
「その課題をクリアーすべく、今日は個人教授をお願いしたいのですが」とのお話しだったので、本日はマンツーマンのテンカラレッスンということでのスタートとなったわけだ。



場所は山梨県にあるFISH ON!鹿留。



イワナとアマゴとヤマメも放流されていて、流れの速い場所に遅い場所、水深のある場所に浅い場所、そして瀬釣りのできる場所もあり、自分の課題を練習するには非常にありがたい場所なのである。



今回のMKさんがクリアーしたいという課題を聞いて、私がアドバイス差し上げたことは、
「毛バリを見ないでラインの引き込みだけでアタリをとる」
「同じく手感でアタリを取る」
「そういった釣りを手前の流れをかわして行なうためのタックルシステム」
「どうにも動かない魚を逆引きや誘いで、水面でリアクションバイトさせる方法」
のレクチャーをさせていただいた。



先ずはレクチャー前。この釣り場が初めてのMKさんに、この釣り場へは相当な回数通い込み、検証を続け試行錯誤の上完成した吉田毛鉤特製の毛バリを1本進呈し、肩慣らしをしてもらうことにした。



この毛バリ、私個人はここの釣り場では数釣りをする時以外封印している毛バリなのだが、後にMKさんが本当に良く釣れる、というか何かに憑りつかれたようにヤマメもニジマスもアマゴも釣れてくるということで「魔物の毛バリ」と呼んだ毛バリなのである。
本日をもって「魔物」と名付けたこの毛バリだが、次の毛バリ研究会ではご参加いただいた方限定で詳しくレクチャーする予定なのでどうぞお楽しみに。



レクチャーの後、坦々と自主トレを続けるMKさん。取りあえず個人レッスンは終了したので、私は私でやはりいくつかの課題を持って釣りをしていた。



先ずは入手したばかりのさくら製・別誂金剛10号(3.0メートル)のアワセの時の胴の強さと魚の寄りを、大ニジ相手にテストを繰り返した。



それと、ニジマスの多い釣り場でのヤマメの釣り分け(釣り方・毛バリ)の検証をした。
どしゃ降りの中、二人で嬉々として釣りをしている姿はきっと相当イカレタ野郎たちと思われたに違いない。
思われるほどのギャラリーなどほとんどいなかったのではあるが。



ニジマスは大きいものもいるこの釣り場。今回40UPは2尾だったが、尺クラスはいくらでも釣れるので、竿のスペックを知るには実にありがたい釣り場でもある。
さすが北海道でネイティブのニジマス相手にその強度で人気のある金剛のシリーズ。
これらの写真のサイズの魚なら、竹竿のごとくギュイーンと魚が寄ってくる。胴に張りも腰もなく、中々魚の寄らないテンカラ竿もあるのだが、この魚の寄りは釣りをしていても気持ち良い。ただし細いハリスを使用した場合はアワセ切れもあるので、こちらの手加減が必要になる。



真面目な話、午前6時半にスタートして、9時にはお腹が一杯になってしまった私たちは、疲れた腕(ホントに)を休めるべく、YOSHIDA'S CAFEで一息入れることにした。
雨の日のコーヒータイムもオツなもの。人のいない渓流の畔で雨音を聞きながらコーヒーをいただくと、日常生活でストレスいっぱいの私の魂は浄化されるのである。



一息入れた後は、ヤマメの釣り分けを開始した。
こんなオチビさんを皮切りに、色々な方法でヤマメを釣ってみた。











こんな感じで釣っていたのだが、打ち止めにこいつが現れた(笑)。
魚に罪はない。しかし私がシーズン中、自然渓流で在来の綺麗な魚にこだわるのは、こういった魚を釣りたくないからなのである。
養殖魚であり色素系のエサを与えられ、近親交配が続くとあれほど綺麗なアマゴの朱点がこんなになってしまうと聞いたことがあるが、一度でも天然のアマゴを見たことがある人なら、この魚を見てどう思うのだろうか。
しかし本当にこの魚に罪はないので、管理釣り場限定で、釣り人を楽しませるために頑張って欲しいと思うのみだ。



蒸気でレンズが曇っているが、遅めのランチには生姜焼き定食を。
二人とも自主トレと、相手をしてくれた魚(の数)がけっこうなものだったので腹ペコであった。

釣りもお腹も満足したので、午後の部は1時間のみ。
短時間でどのくらい(の数)が釣れるかをやってみようと、封印を解き「魔物」を使う。
立ち位置を変えずに何尾釣れるかとか、10分で何尾釣れるかとか、少々お遊びをしながら本日の釣りを終了とした。

気の合う仲間や楽しく話をする相手がいるとやはり楽しい釣行ですが、MKさんには本日もお付き合いいただきありがとうございました。

またご一緒いたしましょう。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 また一週間頑張れます!! 吉田孝


***追伸***
とくじろう(血)祭り会場の下見は無事済みました。実に良く釣れます。
先ずはとくさんに10尾釣ってもらう。
この場所ではサクッと釣らないと、本当に血祭りになりますよ〜(笑)。


⇓本日もクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
今週末は・・・

昨日は金曜日。生業が終わって後、久しぶりに吉田毛鉤会のメンバーと飲みに行った。
行ったというより、
親の店の売り上げにご協力いただいたという感じになった。 
品川のK隊長、いつもうたげのTさん。昨夜はありがとうございました。またのご利用をお待ちしております(親の弁)。
で、日付か変わるか変わらないかの頃自宅に戻り。今日の子供の運動会のため、とっとと布団にもぐり込んだ。

話しは遡るが、どうしても欲しい竿があり、元々それほどの数が出回っている竿ではないと思うのだが、あるルートで探していただくと、メーカーさんの大阪支所に1本だけ在庫があるとのこと。もちろんその場で押さえてもらったのはいうもでもないのだが、お願いした方から大阪支所経由で、わずか1日で手元に届いてしまった。お安くないのだが、現行、テンカラ竿として世の中に発売されているものには、3メートルちょうどの長さというのがこの竿以外にはなく(私の購入したものは別誂なのだが)、3メートルのエサ竿を代用して使用している私にとっては本当にありがたい存在なのである。

私の開催するテンカラ教室にご参加いただく方々に、多くの竿の中からどのような竿を選べばよいのかというアドバイスをしたく、本当に多くの竿を買っては使い買っては使いしている。有名メーカーでもそうでないメーカーでも、おおっぴらに名前を出すのがはばかられるような駄竿から、はたまた安くても本当に良い竿まで、数多くの竿を使い倒した自分ならではの見解があるのだが、総じて最近のテンカラ竿はどうしてもそのキャスタビリティを重視しているせいか、個人的な感覚では、その強度と魚の寄りに問題のあるものが多く、どうしても自分の釣りをしていてしっくりくるものがないというのが現状である。

それでは強ければよいのかということになるが、ン十年前のテンカラ竿を持っている方がいたら振らせてもらえばいい。強度はあっても今度はその重さで、とても1日中振り回していることができないような竿が多かったのである。

いずれにせよ強度と軽さのバランスが取れていれば良いとは思うのだが、なかなか自分の腕にしっくりとくるものがないというのが実情である。

そんな竿遍歴を続けている私だが、現行販売されている竿で、その強度とバランス、そして3メートルという竿の長さをクリアーしているものが、本日手元に届いた「別誂さくら金剛10号(3.0メートル)」という竿であった。
これで金剛別誂10号(3.0)同じく別誂11号(3.3)そして金剛12号(3.6)と、私が好んで釣りをするほとんどの場所に対応できるだけのラインナップになった。11号と12号は今年の黒部での取材でも使用したのだが、この頑丈な3本を引っさげて、来期の藪沢で使うのが楽しみである。



子供の運動会も終わり。先ほど帰宅したのだが、今日は少々寒かった。
今夜から明日は雨の予想もあり、明日は貴重なプライベートでどこぞのカンツリ釣行に充てるハズの日なのだが、天気予報とにらめっこしながら、行き先を決めかねているところである。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 竿は増えふところ軽き秋の宵 吉田孝


⇓いつもクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
急にできた時間

昨夜から今朝にかけ、ここ関東地方にも台風が襲来。大島などでは土石流の被害を受け、尊い人命も失われた。亡くなられた方々のご冥福をお祈りする次第である。

私自身は天候に左右される生業に就いているため、今日のような勢力を持った台風が到達する予報が出ると自宅待機を強いられることがある。待機は待機なので、いつ呼び戻されてもいいように出かけるわけにもいかず、テレビのニュースで台風情報を見ながら、やはり休校になった子供たちと自宅で過ごしていた。

そんな状況の中、私にとって唯一助かることは「時間ができた」ということだった。
日常生活でも多忙な私。毎日毎日のやらねばならぬことに追われ、1ヶ月以上先の用事があまり把握できていない。

私自身、釣りをやらない状態が長く続くと精神的に自己崩壊してしまいそうなので、どんなに忙しい中でも、家で身体を休める時間を返上してでも、なんとかして釣りに行く時間を捻り出している現状がある。
ということで本日は急にできた時間を、スケジュールをゆっくり確認する時間に充てることにした。



週に5日ある平日は、もちろん生業に行かなければならない。
週末が月に8〜9日。その内2日はテンカラ教室と毛バリ研究会の日になる。こちらの2日は釣り関連とはいえプライベートではない。半分が仕事で半分が趣味という感じか。
そして残りが6〜7日。それを全て釣りに充てたいところだが、家族のいる身でそんなことができるわけがない。

子供の用事、家族での遊びや旅行などの家族サービス、実家絡みの用事、盆暮れお彼岸のご先祖様供養に冠婚葬祭などの突発的な用事も飛び込んでくる。これに雑誌の取材なども含めると、週に一度釣りに行くことができれば良いほうで、シーズン中の行かれない週は、有給休暇を取ってでも釣りに出かけることになる。


 

禁漁期も管理釣り場を利用して、コンスタントにテンカラをやりたい私は、そんな多忙なスケジュールを調整すべく、年内の予定と空いた日を調べ、一気に年末までの予定を立ててしまった。
これから先は出張が一度あり、資格試験の講習なども予定にあり、結果的に釣りに行かれる日は、10月が2回に11月が2回。12月は年末を除きやはり2回。有給休暇も確か1日しか残っていなく、家族の突発的用事のために取っておかねばならないためにそれも使えず。

本当は禁漁期も体力を落としたくないので、山歩きにでも行きたいのだが、月に2日しかない貴重な時間を釣り以外に使うのは精神衛生上非常によろしくないので、それも叶わぬ望みとなってしまったようだ。

ん〜。ここまでくると本当にこの月に2日という時間が貴重過ぎて、「なにものにも邪魔をされずに釣りに行かれる」ということを心から願うばかりである。

そんなスケジュール調整も終わり、毛バリをポツポツ巻いているうちに通常なら生業の終業時間となった。

天気も回復したので、自転車に乗って外に出る。自宅周辺をウロウロした後、上州屋狭山ヶ丘店に寄り、台風の影響かお店もそれほど忙しくなさそうだったので、店長を捕まえてかなりゆっくりと業界談義などをしてしまった。お仕事中お付き合いさせてしまい申し訳ない。

急にできた時間がありがたかったわけではあるが、天候も不順で温度差も激しく、なんだか少々風邪っぽくなってしまった。ということで、今夜は早めに就寝しようと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 今週末の天気よ安定してくれ 吉田孝



⇓本日もクリックよろしくお願い致します⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村
カンツリ(管理釣り場)の釣行について 



禁漁になり、昨日も出かけてきたテンカラのできる管理釣り場。
私がテンカラをおぼえたのも、テンカラ教室の講師を始めたのも、全てこの「管理釣り場」というものがあったからに他ならない。

魚が無警戒に毛バリを喰ってくれる、人跡未踏の源流域ならともかく、ただでさえ魚を出す(釣る)ことの難しい一般河川でテンカラをおぼえようとしたら、それこそ相当な努力と時間を要するであろう。
実際、現在の吉田毛鉤会のメンバーの中にも、管理釣り場でテンカラを習得する術を知らず(というか、以前は管理釣り場で定期的にテンカラを教えている場所などほとんどなかった)、聞きかじりの知識や情報を得て、時間をかけて独学で習得するしか方法がなかった方も何名かいた。
つまり自然渓流という場所では、例え魚を釣ることはできたとしても、魚相手に練習をしたり試行錯誤をするまでには、中々簡単に到達できないのではないだろうか。

このブログを開設して初めて書いた記事が
「管釣りテンカラの楽しみ」というものだった。
読み返すと恥ずかしくも懐かしい記事である。

私自身も当時は公私ともにかなり忙しく(今もだけど)、諸般の事情により今のように沢にガツガツ入ることもできない時期で、どうにか時間を作っては、カンツリ釣行に出かけていた。
それよりずいぶんと以前から、管理釣り場には時々出かけていたのだが、そのおかげで、キャステイングに始まり、フィーディングレーンやゾーンのこと、喰い波のこと、毛バリのローテーションや打った毛バリと魚との間合いなど、テンカラに必要且つ自分自身で確認しておきたい色々なことを、わずかの時間で習得できたのだと思っている。

もちろんその頃に「堀江渓愚」というひとりのテンカラ名人に出会い、自己流でやっている中で生まれた疑問をぶつけてみる相手がいたことも、自分のテンカラを作っていく上で非常に大きなことではあったが、カンツリに行かずしてこれらのことを習得するとしたら、それこそ10年単位で時間がかかっていたのではなかろうかと思っている次第である。

ということでどんな奥地に釣りに行っていても、やはり禁漁期はカンツリでテンカラをやるわけで、この冬の間に自主トレに励む方の参考になるよう、私の行動範囲にある管理釣り場ではあるが、時々出かける所をいくつか紹介しておこうと思う(あくまで私個人の見解です)。

*****************
●TOKYO TROUT COUNTRY
言わずと知れたテンカラ教室で、私が講師をしている場所。
水深と流速のある釣り場で、難易度はかなり高いが、ここで結果を出せるようになれば、当吉田毛鉤会のメンバーのように、日本全国どこに行っても通用する。そういった技術を習得できる。黒部源流での釣りを想定した練習などにはもってこいだと思う。
★ランチには、パスタとピザとスペアリブライスがオススメ(併設のキッチンメイフライ)。

*****************
●養沢毛鉤専用釣り場
禁漁期もあるが、流速の緩い里川の雰囲気の中、ヤマメ相手に研鑽を積むのには良い。
全長4キロあるが、歩きやすい渓相でもあるため、初心者の歩行訓練にも良い。
フライマンが大挙して押し寄せる釣り場でもあり、対戦相手もヤマメが中心のため、魚の毛バリを見切る能力は高い。この辺も毛バリ(巻き)好きには好まれる釣り場だと思う。
★ランチには、土日のみやっている蕎麦屋さんがオススメ(基本的に何もないので平日は持参が無難・飲み物の自販機はある)。
*私の行った最新の記事はコチラ

*****************
●丹沢ホーム札掛釣り場
川幅のある場所、溜まり、支流、階段状、藪っ被りと、おおよそ一般河川にあるようなステージが揃っている。
フライマンも多いので、やはり毛バリのローテーションが必要になることが多い。
流れも色々とあるため、自然渓流デビュー前などに腕を上げておくのに良いだろう。
私にとっては禁漁期の一般河川の代用になる釣り場なので、お気に入り度はかなり高い。
★ランチには、もちろん鴨の鉄板焼きが「超」オススメである。
*私の行った最新の記事はコチラ

*****************
●シャロムの森
先行者と後追いが来ない(午前中区間限定で貸切)ので、落ち着いて自分の釣りができる。
放流等、一切の手を加えていない自然渓流そのままの釣り場なので、難易度は自然渓流と同じである。
ここでの最重要のテーマが「ストーキング」だろう。藪っ被りもあるので、キャスティングの精度も重要だ。
鵜にも食われずリリースを繰り返されている悪名高き(笑)シャロムのヤマメ。イワナもいるが、ここのヤマメを釣れるようになれば、どこに行っても釣果は間違いなし。
★ランチは付近に何もないので、飲み物も含め全て持参しないとえらいことになる。
*私の行った最新の記事はコチラ

*****************
●FISH ON 鹿留
魚の密度が高いため、普通に釣っていたら直ぐに飽きる。しかし目的を決めて練習するには数が釣れる場所はありがたい(私が左手でも釣りができるようになったのは、ここでひたすら練習をしたからである)。
取り込みの練習、竿のテスト、合わせのテストにハリのテスト(ハリ軸の強度やかかり具合等)をする時には助かる釣り場だ。
★ランチはレストランがある。お湯を沸かす等簡単な料理は駐車場でもできる。
*私の行った最新の記事はコチラ

他の管理釣り場にも行くことはあるのだが、気に入っている所を紹介してみた。
テンカラ入門はTTCの教室にご参加いただくとして(笑)、この冬の自主トレや道具のテスト、禁漁期の憂さ晴らしにも、私も通うこういった管理釣り場をどんどん利用していただきたいと思っている。



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

♡追伸♡
明日は自宅待機の予感です(笑)。



⇓いつもクリックありがとうございます⇓
にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村