お疲れさまでした 


(とくさん)



(とくじろうの夏・近日公開予定?)



(吉田毛鉤会新御三家)

久しぶりに揃った吉田毛鉤会新御三家。

今期はみなさん無事に「沢テン」デビューできてよかったですね〜。

シーズンの残りは半分。

頑張って時間を作って楽しみましょう!!


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 諸般の事情により短いブログ内容でした 吉田孝



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オマケ

(宴会部長うたげのTさんも健在です)

早朝「渓カフェ」 

本日は土曜日、週休二日制の生業に就いている人はようやっと一週間が終わって一息つける時だと思う。

私は明日は所用のため、自分の休みとして使えるのは今日一日しかない。
家のこともでもやらねばならないことが押せ押せになっているため、どうにか午前中だけ時間を捻り出し、今日も朝から入渓した。

私と同じように多忙な方はたくさんいらっしゃると思うが、生業に家庭のことなど諸々多忙を極め、ストレス満載の私にとって、息抜きのため美渓に入ることは、やはり必要不可欠なことになっているのだ。


(いつもの入山届のポスト)

午前2時半起床。昨夜の内に準備はしてあるので、シャワーをササッと浴びて車に乗る。
午前3時に家を出て、いつもの車止めまでは1時間強。途中コンビニに寄ったり、入山届を出したりしたので、4時半に到着した。

沢靴に履き替えゲーターのファスナーを上げる。このゲーターを足に巻く時が私は大好きで、ヘルメットを被る時と同じく、「これから沢に入るのだ」という身の引き締まる瞬間である。
これがウェーダーだとそうならないのは、やはりウェーダー着用で入る場所とは違うのだと、自分の中で線引きができているからだと思う。


(まだ薄暗い渓)

午前5時。登山道に一歩踏み出す。
今年はシーズンインしてからというもの、月平均2回は入渓してる場所ではあるが、この登山道は毎週末のように滑落事故の起きているところもあるので、慣れているとはいえ油断は禁物だ。

今日は単独行なので、周囲の写真を撮影したりしながらマイペースで入渓点まで歩いた。


(普段は水がほとんど流れていない)

今日の入渓点までは30分程度の登りなのだが、連日の降雨により道がグズグズしているところもあったり、普段はほとんど水の流れていないような沢にも水が湧き出し登山道を横切ったりしていた。そんなところも注意深く歩き、入渓点に到着した。


(やはり渓はいい)

単独で釣りに行く計画を立てた時には、当日まで日頃の疲れが残り、朝起きた時に身体がダルく、目を覚ましてから「どうしようかなぁ」などと寝床で考えていたるすることが多いのだが、いつも思い切ってでかけてしまうと、やっぱり渓にきてよかったと思うのが常である。

今日も同じ気持ちだ。

沢水に足を浸けると気持ちがよい。水温を計測すると13度。低かった水嵩も雨で上がり、雰囲気は悪くない。

入渓点で一息入れてから釣り上がりを開始する。


(ストレスが溶けていく)

数投めで水面に魚の反応があるが、この時期になるとお約束の、チビヤマメたちのピシャピシャポコポコである。

開始から1時間以上、ピシャピシャに翻弄されながら遡行するのだが良型(あくまでこの渓での)は見えない。

時たま見えるそれなりの型の魚も、入渓者の多さでかなりなスレッカラシになっている奴で、どんなに慎重にアプローチしても、ラインやハリスは問題外、毛バリの着水ですら逃げてしまうような奴なので、どうにも勝負をさせてもらえなかった。
ハリを小さくするとその毛バリを見にはくるのだが、何かの違和感を感じているらしく、やはり直前で見切られてしまうのだ。

こういう時に私はブラインドフィッシングをするのだが(自分から見えない位置にいる魚をねらう・もちろん魚からも自分が見えない位置にいる)、そこにいるであろう(憶測)ポイントに毛バリを打ち(それも見えない)こんな感じで流れているだろう(憶測)と考え、アタリは手感で取るということをやる。
難しいが見える魚に相手をしてもらえない場合はこうするほかどうしようもないのだ。


(左の流れの岩盤沿いで)

この写真の左側の岩盤は下部が大きくえぐれている。
自分はこの写真に入り切らない左の奥に立ち位置を取り、タワーキャストで白泡の辺りに毛バリを落した(見えないのでたぶん)。
ラインにテンションをかけながら岩盤のえぐれに毛バリを通すように(見えないけど)竿の操作をし、手感でアタリを取り(これはわかる)、ようやっと手にした良型(この渓ではね)である。


(やっとそれなりの型に)

使用した毛バリは18番。ハリスは0.5号。
仕掛けをここまで落とし、どうにかすればなんとか釣れるという、実にやっかいな相手である。


(やっと被写体になるサイズが)

この写真は同じ魚をいつもの水槽に入れて撮影したものだ。
前の写真では尾鰭が閉じているが、開くと素敵だ。
青みががったパーマークもいいし、何より銀ピカじゃなくて、ヌメリが多くて美しい「沢」ならではの魚だ。


(虐待サイズ)

それまではこの写真のような、ピシャピシャポコポコの幼児虐待サイズの魚しか出なかったため、水槽撮影も兼ねてゆっくりと休憩することにした。

とはいえ時間はまだ7時半。ここで早朝「渓カフェ」のオープンである。


(YOSHIDA'S MORNING CAFE)

今日はひとりなのでシェラカップで直接お湯を沸かす。
このカップ、25年程前に購入したものだが今だ現役バリバリだ。

愛着のある道具と一緒に。
これも素晴らしい渓の愉しみ方のひとつである。


(インスタントコーヒーでひとり乾杯)

こしゃくな小ヤマメたちに翻弄される中、どうにか釣れたそれなりの型にひとりで乾杯する。

日常生活の嫌なことや大変なことを忘れさせてくれる、まさに至福の時。


(気持ちがよすぎて魂が身体から抜け出てしまいそうだ)

水槽撮影のモデルになってくれたヤマメにお礼をいい、流れにリリースする。

その後も流れを眺めしばしボーッとしていた。


(けっこう便利なチビ三脚)

ふと我に返り、道具をザックにしまう時に、そういえばいつも持ってはいるけど使っていないチビ三脚のことを思い出し、カメラに取り付け自画撮りでもしてみた。


(ポイント紹介)

オッサンがポイントを紹介している写真を見ても面白くないと思うが、まぁ勘弁してください。

さて、そうこうしてるうちに午前8時になったので、道具を片付けてさらに釣り上がりを開始する。


(幼児虐待!コラッ!)

その後も良型にはそっぽを向かれ、毛バリを食ってくれるのは虐待サイズばかり。

一応毛バリも18番から16番にしたのだが、元気な子たちはピシャピシャと絡んでくる。


(退渓点は植林地帯)

そんな感じが続きそうだったので、午前8時半に退渓した(早いな)。


(途中の沢も水がたっぷり)

午前中、しかも早朝の3時間だけ。実釣は2時間と少しだと思うが、やはり渓に入ると気持ちがよく「時間調整も大変だがやはり入渓してよかった」と、帰りの車の中でしみじみと思った本日であった。


(いつもは水のない沢で靴を洗わせてもらった)

帰途、やっと開店時間になったスーパーで家族の食材の買い物などもして、帰宅したのは午前10時半。
洗濯と片付けも済ませた後、シャワーを浴びてもまだ早いので、ノンアルコールビールでもういちど乾杯する。
写真もダウンロードして、ブログをアップしてもまだこの時間だ。

多忙とはいえどうにか時間も作ることができ、美渓に入り、小さくてもいい、綺麗な魚と戯れることのできるこの状況。

いやいや感謝しないといけませんね〜。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 美渓に乾杯 美魚に感謝 吉田孝


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6月も終わり

後少しで6月も終わり。今月も思うような回数入渓できなかった。 

月末なので来月のスケジュールを確認したのだが、7月もいつものテンカラ教室に毛バリ研究会、子供の学校の懇談会やら個人面談やらのイベントが複数回あり、お彼岸の墓参も含めるとまたまた予定のない週末がない。
ギリギリ調整して週末入渓できそうな日が2日。後は生業先に休暇をもらって出かけるしかないようだ。
おまけにここにきて取材の話がきた。まだ日程は決まっていなのだが、これもスケジュールを調整しないとならない。
渓流というフィールドでのテンカラ釣り。こういった取材は個人的には4月5月にやってもらいたいのだが、またまた梅雨明け猛暑のタイミングでとなりそうだし、撮影のライティングの関係上、真昼間も竿を振り続けないといけないので、その日を想像するだけで枕を泪で濡らす日が続きそうである。

そのようなわけで7月も自由に使える時間が少ない。というわけで今週末はどうにかして釣りに行きたいと思っているのだが、日曜には所用があるため土曜の半日釣行になりそうである。

しかもここ二三日帰宅後も色々と用事があり、少々寝不足気味でもあったので、今夜は週末の準備をして、充血した目を休ませるためとっとと眠りに就こうと思う。


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以前から当ブログにリンクを貼らせていただいていた、ヤマメ,イワナ,渓流,LOVE★さんのブログですが、当ブログをリンクしていただきました。
私たち吉田毛鉤会のみなさんと同じく、奥多摩を愛する管理人さん。
奥多摩の渓の紹介はもとより、カテゴリーの中にある「奥多摩で遭難した話」は、いつ我々の身の上にも起こってもおかしくない話で実に参考になります。
特に当会新人の方は必見です。


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7月のTTCテンカラ教室は13日(土)毛バリ研究会は28日(日)の予定です。

今回も楽しい教室にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 寝不足イライラ目が充血 吉田孝


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リリース派の嘆き

いつも私が入渓している奥多摩は多摩川水系の日原川の支流群。
もちろん当吉田毛鉤会のメンバーも足繁く通っている。
(当然会の方向性として100%リリースしている)

解禁当初から、毎週のように知り合いの誰かが綺麗な天然魚と出会うために、どこかの沢に入っているのだが、シーズン中盤になるにつれ、自然現象や多くの入渓者にスレただけでなく、やはり多くの釣り人によって良型の魚は持ち帰られているようで、そのことは否めない。

支流にいる在来の魚。
放流もされず自然再生を繰り返してて生きているわけだが、特に奥多摩のように日帰りで入渓できるような沢には数多くの人が入るため、キープ派の釣り人に魚を抜かれてしまっては、その支流の自然再生能力のキャパシティを越えてしまうので、通年魚が薄い状態になっているのが現状である。

丁寧にリリースされた魚は残る。
釣った魚、その同じ魚を同じ場所で釣り上げ、一年後のサイズを計測した人もいる。
持ち帰りさえしなければその魚はしっかりと残るのだ。

先日当会のメンバーのK隊長とMKさんが入渓した奥地では、ほとんど魚影を見ることができず、ギリギリボウズを回避したとの報告を受けた。
きょ→じさんをお連れした渓でも、良型はいなくなっていた。
多くの知り合いが入っても、入渓しやすい場所はどこも魚がいなくなっていて、ゴミだの汚物が残されているのを見るだけであるとの話を聞く。

同じ渓に通い、いつも魚を釣りたいと思ってリリースを心がけている人はこのような行為はしないと思う。
当たり前だ。渓を汚し、魚を持ち帰れば次に行った時に楽しむことができなくなるわけで、そういった行為は自分で自分の首を絞めることになる。

入漁券を持たずゴミを撒き散らし、サイズもかまわず魚を抜きまくる奴も見たことがある。
しかしこちらには逮捕の権限などあるわけもなく、無用なトラブルを起こしたくもないわけで、おだやかに注意する程度が関の山だ。

魚がいるという情報を嗅ぎ付け、そこにいって小さい魚も含め一度に多くの魚を持ち帰り、また別の場所を探す。こいいう奴らのやっていることは窃盗団と同じだ。
こういった輩がこの渓(というよりこの世)からいなくならない限り、ゴミもなく、美しい渓流で、誰でもいつでも魚が釣れるという理想的な状態になるなどということは未来永劫不可能であるとしか思うことはできない。

入渓した時と場合により、たまにはいい思いをすることがある。
そんな時、自分のブログやメディアを通じその場所を紹介し、少しでも多くの人にそんな場所でこの釣りの楽しさを理解していただきたいと思うのだが、心ないキープ派がいる以上場所を紹介することはできないのだ。

体長制限はあれど尾数制限が設けられていない場所では、入漁券を所持していれば持ち帰るのは自由だ。持ち帰るかそうでないかはその人に良心があるかないかの話でしかない。
その漁協の規則に則れば法的に取り締まることも文句をいうこともできないのが現状だ。

そういった現状を打開するには、この奥多摩にもキャッチアンドリリース区間の設定をする以外ないと思う。
本流では放流もあるので、持ち帰りたい人にはどんどん釣って持ち帰っていただき、支流は釣る楽しみの場所にする。要するに棲み分けだ。

東京都にはキャッチアンドリリースの区間がない。一刻も早く作るべきだと思う。

リリース派の人はそこで魚が釣れるなら何度でもその場所を訪れる。
放流した日にしかこない人と比べたら、どちらが地元に対してもよいか(お金を落すか)考えれば誰だってわかる。
ましてや支流なら放流することもない。リリースの徹底だけでリピーター(お客さん)も増え、人口減少や産業も少ない地元にとっても悪いことはないと思うのだが。

都心から日帰りで入渓でき、源流の雰囲気を味わえ、そんな場所で放流魚ではない本当に自然のままの美しい魚が釣ることができたら、しかもいつでも魚影が濃く、誰でもがそんな魚を釣ることができるとしたらどんなに素晴らしいことだろう。

「東京都にキャッチアンドリリースの区間を」

私を含め、美渓の美魚を愛する多くの人達の悲願である。


(K隊長撮影)

「キープ派の釣り人を刺激するので本日は魚の写真はなし」と、キノコの写真を送ってくれたK隊長。今日も雨の中、ゴミ拾い釣行お疲れさまでした。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 奥多摩にC&Rを!! 吉田孝


⇓フライマンにはC&Rの方が多いのだが⇓
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以下は吉田毛鉤会メンバー向け情報です

このようにせっかくの情報交換もブログ上でしづらくなってきてしまう現状を考え、メンバー向け情報交換サイトを7月よりオープンさせる予定です。
詳しい話は週末直接お会いした時にでもさせてください。





 
沢テンカラと体力と 

本日は勤務先の身体検査があった。


(計量中・チタンコッヘル3個組)

元来食べるのが好きで、代々が料理屋の家系に生まれ、親も私を料理人にしたかったのか、小さい頃は当時の銀座界隈の、高級店ではないが名店といわれていた料理屋に週末ごとに連れていってもらった記憶があるが、おかげで自分でも「おいしい味」というものを追求したくなり、その後調理師免許を取得したこともあって、30年前にひとり暮らしをしてからというもの日々自分で料理をし続けている。

そんな私(食べ好き)はそれなり(あくまでそれなりだが)に身体のことには気をつけているつもりだが、どうしても食べ過ぎてしまい、気をつけないとすぐに太ってしまうのだ。


(アルテックポットは200グラム)

体重増加で具合が悪くならなければよいのだが、私の場合はかならず故障が出てくる。
(以前体重が90キロまでいったことがあり、その時は高血圧に脂肪肝で、医者から放置しておくとぶっ倒れると脅かされていた)
ただ、摂生はし続けないといけなくなるため、それはそれでストレスが溜まる。
そこでその「バランス」というものが大切になってくるわけだ。



(難問の水槽は700グラム)

20年以上前に、多い時には日に3箱も吸っていたタバコはやめた。
酒も飲むが、外に飲みにいくことは年に2〜3度。
晩酌も1日にワイン2杯程度にしている。

この程度のことはなんということもないのだが、私の場合食べることを制限することが本当につらいのである。



(同好者によってヤカンであったり)

90キロあった体重を2か月で65キロまで落としたことがある。
ダイエットは一定期間だけだったし、リバウンドもしなかったのだが、その後その体重を維持するためには本当に少しばかりの食べものしか食べられないとなったため、これが一生続くのかと思うと、まともな精神状態ではいられなくなりそうだった。



(単独なら煮炊きもできるこのセットで決まりか)

そんなわけでその後は10年かけてじわりじわりと現在の体重(73キロ)に戻り、精神に異常をきたさない程度に、ギリギリの段階でのコントロールを続けているのだが、本日の検査でも血圧は118-90、糖もマイナスで取りあえずは大丈夫そうであった。
ただし腹囲は引っかかってしまった。



(寒い季節はダブルマグでないとコーヒーがすぐに冷める)

沢でテンカラをやる時にも色々と荷物を担いでいくわけだが、荷物も体重も重さが気になる。
先日細かい重量をチェックし、少しでも軽量化できるよう用途に応じて組み合わせを考えてみたのだが、やはり沢でもおいしいものが食べたかったりするわけで、釣り関連と食関連の道具は軽量化にも限界があり、なるほど軽量化に限界があるのは自分の身体と同じだと、妙に納得してみたりするわけである。


(忘れないよう個々の重さをメモしておく)

というわけで私の場合、これ以上の自分の身体の減量には精神的苦痛がつきまとうので、せめて体力をつけ、この後半戦をのりきりたいと思っている。

*****************

話は変わり、22日のきょ→じさんデビュー戦の帰りにTTCに立ち寄ると、納品毛バリが在庫ゼロになっていた。


(毛バリの仕事場)

昨夜も10本ばかり巻いたのだが、今夜も続きの内職である。


(納品毛バリの1部)


吉田毛鉤 吉田毛鉤会 (以前は)大食い調理師 吉田孝

*****************

教室関連のお知らせです

今月は私のスケジュールの都合により、月に一度の毛バリ研究会は中止にしていただきました。
楽しみにされていた方には陳謝するとともに、ご容赦いただきたいと思います。


テンカラ教室(第43回)は、7月13日(土)

毛バリ研究会(第32回)は、7月28日(日)

の予定です。

今回の教室もよろしくお願いいたします。



いつもお読みいただきありがとうございます
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 きょ→じさん沢テン(メン)デビューの巻2

----------3R----------


(良型のいなくなった渓)

午前9時。

沢での釣り方や歩き方がなじんできたきょ→じさんだが、2〜3度のアタリを感じたものの実際の魚に触れることはできていない。 
午前5時過ぎに最初の入渓をして、その後場所を変えたものの未だ結果はだせていなかった。


(心折れずにガンバルきょ→じさん)

2人のセコンドの「釣れろ〜」的プレッシャーがあるのにもかかわらず、心折れずに坦々とキャストを続けるきょ→じさんだったが、稚魚の反応のみでハリががりはしなかった。

私もところどころで竿を出したり川の様子を見たりしたのだが、先日までにはけっこう目視することのできた7寸以上の魚は、どのテッパンポイントでも1尾たりとも見ることができなかった。


実は噂に聞いたのだが、複数人のキープ派テンカラ師が付近の沢に入り、魚を抜いていたそうで、常々思う、持ち替えらなければこういった渓をみんなで楽しむことができるのに、そういったはかない夢はキープ派のエゴにより悲しいかな無残に散っていくのであった・・・・・


(きょ→じさんデビュー作・Uさん撮影)

「魚が明らかに抜かれている」。

そんな話をしながら次のテッパンポイントにさしかかった一行だったが、この場所で魚が釣れないと、その後の行程では少々キビシイ状況が予想されるため、きょ→じさんにはこの場でジックリとねらってもらうことにした。

何投かするきょ→じさん。ふいにその巨躯が素早い動きになった。

「おおっ!」
「釣った!釣った!釣った!」
「ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!」と大声になるUさんと私。

しかしその叫び声の後ろから「ピョ〜」というおかしな音が聞こえてきた。
ファクシミリの送信音のような音。いや違う、しいていうならインドのヘビつかいの笛の音か。
妙な音の発生源を探ると、その音は口をまん丸に開けたきょ→じさんの喉の奥から発せられていたものだった。


(大きな身体にカワイイ魚・Uさん撮影)

カワイイアイドル好きなきょ→じさんにピッタリの魚。


(苦労が報われた瞬間である)

釣りを開始してから4時間が過ぎていた。

渓のアイドルと写メを撮り、3回戦ボーイのきょ→じさんは無事に初戦を飾ることができたのである。


----------3R終了後----------


(手がかり足がかりを随所で作るUさん)

実は今回のこの釣行。きょ→じさんのデビュー戦に関して、私はあまり心配してはいなかった。
毛バリ巻き・キャスティング・アタリの取りかた・アワセにランディング。
釣技に関しては以前から拝見し問題なしと思っていたので、問題があるとすれば「いかに沢を歩けるか」ということだけだった。

川に下り、遡行開始からも実に慎重な足運びで、このデビュー戦では1度も沢で足を滑らせなかったという。


初めての水中歩行・リハビリとかではありませんw)

このことは非常に大事なことで、「指ポッキン」の私がいうのもなんだが、沢では慎重すぎるほど慎重でないと命を落としかねないのだ。


(水温13度で水中歩行も快適である)

インドのへびつかいの笛の音のような雄叫びをあげ、初戦を無事飾ったきょ→じさん。

この後には素敵なご褒美が待っていた。


----------美渓で美食----------


(本当に綺麗な光が射し込む)

今回は大食(麺)漢のきょ→じさんがご一緒とのことで、いつものようにおにぎりを齧ってランチは終了〜というのではなく、事前の打ち合わせで、渓でお湯でも沸かしてゆっくり食事でもしようということになっていた。


(渓での定番・非常食にもなるいさおさんオススメのオールレーズン)

確かに担ぐ重量は増えるのだが、美しい渓ならでは味わえるこのひと時を少しでも盛り上げるため、釣行前、ザックにこういった荷物を詰めることになるのであった。


(一番デカいカップはモチロン・・・)

今回は「U’S CAFE」ということで、水とポットと大きなストーブを担いできていただいたUさんに大量にお湯を沸かしていただき、コーヒーに味噌汁での乾杯となった。


(王道のおにぎりに味噌汁)

Uさんは大好きなおいなりさんをいただき、私は御嶽のHさんオススメのフリーズドライのちらし寿司を食べることにした。


(渓での食事も充実してきた)

こちらの「麺」は誰のでしょう?


(噂の山の棒ラーメン)

一日三食麺でもOKだという麺好きのきょ→じさん。当然今回はその「麺」を渓に持ち込んだ。
そう、きょ→じさんは本日の沢テンデビューと共に、沢メン(麺)もデビューとなったのだった(笑)。

美渓で何かを食べると、その空気感とその雰囲気が最高の調味料となり、食事の美味しさが倍加される。
そんな中、魚も無事釣れて安堵したきょ→じさんが、これから好きな麺を食べるということは、どれだけ嬉しいことなのかは子供でも想像がつく。


(ニッコニコでラーメン作りに)

先ずは醤油味から。「先ずは」とは「先ずは」である(笑)。


(いただきます!「先ずは」である)

背後に射し込むレンブラント光線。その前でうまそうにラーメンをすするきょ→じさん。


(釣り中のUさんと食事中のきょ→じさん)

きょ→じさんにとっての沢テンでは、今後も間違いなくこのランチスタイルは定着すると思われる。


(第二弾はカレー味)

「先ずは」醤油味をペロリといったきょ→じさん。第二弾にとりかかる(笑)。

第二弾はカレー味。釣って食っての本人は笑いが止まらないのである。


(立ち食いソバ)

作って食い、座って食う。笑って作り、立って食う。

「美渓での美魚」に次ぐ「美渓での美食」。粗食であっても(粗食でもないが)最高である。


(この雰囲気で)

この写真の雰囲気。おわかりいただけるだろうか。

広葉樹林の渓畔林に射し込むレンブラント光線。
こういった雰囲気の中にいると、生きていく上で溜まり込んだ「澱」や「滓」のようなものが浄化されていく。
そんな中で好きなものを食べるということ。実に幸せなことだと思う。

美魚と美食で満たされたきょ→じさんにとって、今回のデビュー戦は生涯忘れることのできない素晴らしいものになったことだと思う。

会のメンバーのサポートにより、とくじろうさん、横浜のNさん、そしてきょ→じさんと吉田毛鉤会新御三家の沢テンデビューも無事に終了した。

今回もサポートいただいたUさん。お疲れさまでした。
そして主役のきょ→じさん、ご一緒に喜びを分かち合えたこと、感謝いたします。


----------オマケの報告----------


(撮影準備を撮影される・Uさん撮影)

私は合間で竿を出させてもらい、釣り上げて撮影した小さなヤマメ。


(小さくても鰭が伸び)

今回も水槽撮影となったのだが、小さくても天然は天然で、この尾鰭の大きさが物語っている。

やはり綺麗だ。本当に愛おしい在来の魚。

今回の釣行のように渓を愉しむ余裕があれば、ガツガツと魚を「獲る」「捕る」「取る」というような気持ちにならないと思うのだが。
在来魚は「撮れば」充分だし、在来魚しか生息しないその美しい渓で美味しい食事をしようと思う人は、決して渓を汚すことなど思いつくこともないと思う。
渓を汚し根こそぎ魚を持ち帰るような、人として最低な輩には心底「天罰」を願うばかりである。

しつこく何度もいうようだが、放流のない場所ではC&R(キャッチアンドリリース)を切望する次第である。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 美渓で美魚に美食あり 吉田孝


----------追伸です----------

きょ→じさんより昨日の写真を送っていただきました。


(入渓点)


(私も竿を)


(U’S CAFE準備中)


(水槽撮影中の私)


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きょ→じさん沢テン(メン)デビューの巻

----------1R----------


(在来の魚を持ち帰るのは個人の良心の問題なので勝手にすればよいのですが、入漁券だけはしっかりお求め下さいよ!!)

毛バリ狂集団の吉田毛鉤会には、昨年3名のやる気のある若い(相対的に)人が入会した 。
この3名を「吉田毛鉤会新御三家」と私が勝手に名付けたのだが、その若いメンバーのやる気を感じた私は、今期どうしてもこの3名に美渓での美魚に出会ってもらう、「沢テンデビュー」をしてもらおうと思った。


(雰囲気はよい小渓流)

以前このブログでもご紹介したように、とくじろうさんと横浜のNさんは、メンバーの協力もあり、シーズンインしてから無事?美しい渓でのテンカラで美しい魚に出会ってもらうことができた。


(しかしけっこうなかぶりである)

ということで、いよいよ残るはきょ→じさん1人となった。

先日のこと、きょ→じさんのブログを見ると、ずいぶんと沢テンの道具類を揃えたことが書かれていた。
その後にご自身からすすんで沢テンデビューしたい旨のご連絡をいただき、実際のスケジュール調整をして本日のデビュー戦となったわけである。

今回のデビュー戦だが、3回戦ボーイのきょ→じさんのセコンドに付いたのは、秋山郷のUさんと私だ。
2人できょ→じさんに適する場所を相談して決定し、第1ラウンドのゴングが打ち鳴らされた。

先ずは小渓流でしかも苔むした雰囲気のある渓に入ってもらい、私たちのいう「渓(沢)」とはどういうものなのかを体感していただくことにした。


(毛バリを食われて往生する)

3回戦ボーイには少々キツイ、枝の張り出したいわゆる「かぶりの多い渓」。
昨日の降雨もあり、入渓者も少ないのではないかと考えて入った場所なのだが、予想に反して魚影の薄い渓であった。
あまりにも反応がないため、私が少々先行させてもらったのだが、魚の反応はほぼなかった。
というわけで第1ラウンド終了のゴングが鳴り、次の場所へと向かうことになった。


(台風一過で青空が)


----------2R----------


(早朝の渓に見え隠れする日射し)

最初に入渓した場所から車で移動し、車を止めてからしばらく登山道を歩く。
登山道から川を見ると、高低差のあるぬれた落ち葉の斜面なのだが、Uさんの誘導のもと、きょ→じさんは無事川に下りることができた。


(第2ラウンド開始)

体勢を立て直し、第2ラウンドの開始だ。


(アドバイスを受けながら・Uさん撮影)

小渓流でのテンカラは初めてだが、普段は管理釣り場にC&Rなどでテンカラをやっているきょ→じさん。
いつもは開けた場所での釣りが多いため、オーバーヘッドキャストのみで釣り上がっていったのだが、それでは毛バリを張り出す枝に食われる率が多くなってしまうので、低い姿勢からのキャスティングやサイドキャストのアドバイスをさせていただいた。


(低い姿勢から)

その後は直ぐにその釣り方をマスターし、堂に入ったフォームで釣り上がっていった。


(ポーズを取っている場合ではない・Uさん撮影)

沢テンは釣りの技術だけでは成立しない。
登山、沢歩きなどの要素も必要になってくるので、それなりの心構えが必要である。


(よっこいしょっと)

しばらく見ていて釣りのほうは魚がいさえすれば出せると思ったのだが、きょ→じさんには体重という大きなハンデがある。


(とととっ)

沢でのテンカラだけでなく沢の遡行も初めてのため、こういったへツリは大変そうであった。


(セーフ)

始めての沢テンなので、危険にさらされる場所では歩き方から遡行の注意などもしながら、


(足の置き場所のアドバイスも・Uさん撮影)

安全第一でのデビュー戦となった。


----------3R----------へ続く・・・・・


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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前半戦を振り返り



昨日のブログの続きになるが、今期のテンカラシーズンも中盤となったので、前半戦を振り返ってみた。



今期は解禁当初から渓に入ることができたため、教室で竿を出した時や、管理釣り場での釣り、そして自分の大好きな小渓流以外の釣りはカウントしていないが、以下のようになっている。

第1渓 3月9日(土)初回
第2渓 3月24日(日)今期2回目
第3渓 4月5日(金)取材
第4渓 4月14日(金)サポート
第5渓 4月20日(土)沢テンの魅力
第6渓 4月28日(日)熊・初水槽撮影
第7渓 5月11日(土)奥奥
第8渓 5月19日(日)20日(月)取材
第9渓 5月27日(月)サポート
第10渓 6月1日(土)散歩
第11渓 6月7日(金)奥奥 

 後半戦が10回として、解禁期間の7か月でおおよそ20回入渓することになる。
月にして3回。悲しいかな一ヶ月に3回しか入渓できないのだ。
できれば週イチに入渓したいと思うので、今後も私の過酷なスケジュール調整は続くのである。



水槽撮影した魚もデータとして保存したいため、あらためてキャプションを付けてみた。
撮影した時と場所により、繁殖期の消耗から回復していない疲れ切っている魚体もある。
それでもやはり一切の放流をしていない場所で撮影した、在来の魚ばかりなので、私の目には美しく映ってくれるのである。



このブログ上でも何度か触れたことがあるが、在来の魚しかいない渓で、入漁券も持たず魚を平気で持ち帰る輩や、綺麗な渓にゴミをまき散らす輩には、撮影した天然魚の美しさなどは全く理解できないと思う。
そういった輩には渓の美しさや魚の美しさは生涯理解していただかなくてもけっこうだが、数少ない在来の魚を自分のエゴだけでやたら持ち帰ったり、ゴミを置き去りにして美しい渓を汚すことだけは本当に止めていただきたい。



余談になるが(その場所から考えて釣り人ではなく間違いなく登山者だと思うのだが)、先日いった渓でも嫌なものを見た。
登山道が接近したその流れで、釣り人が下流から上がっていけば丸見えになる場所。
しかもひと雨降ればその場所は流れになるという所に、トイレットペーパーが上に乗っかった「ブツ」があった。
その流れの下流部では取水をし、流域の人たちが水道水として使っている流れでの話である。
無券キープにゴミ撒き野郎と同じく、モラルもなにもあったものではない。
こういった大馬鹿野郎には、一刻も早く「天罰」があたっていただきたいものである。



ついつい怒りで話がそれてしまったが、後半戦も美しい渓で気持ちのよいひと時をすごしたいと思っている、我々の前途は多難なのかとまたまた思う今夜であった。




吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 良心に呵責はないのか「糞」野郎 吉田孝

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解禁期間も半分を過ぎ 

6月も半ば。



私がよくでかける奥多摩の河川の解禁の期間は3月頭から9月末まで。
カレンダーを眺めていたら、解禁期間はもう残り半分しかない。
残り半分か、まだ半分もあるのかと考えるのは個人の気持ち次第なのだが、基本的に週末しか渓に入ることができず、その2日ある週末の1日も、家族サービスやら所用を片付けるために喰われてしまうため、実質1日しか釣りに充てることができない私は残り半分と考えるくちである。

釣りにいかれそうな週末の日数を数え、そこからテンカラ教室に毛バリ研究会にイベントに取材の予定などを引くと・・・・・10日入渓・・・・・!

10日!!!

今期は後たったの10日しか美渓に入ることができないのだ。
しかも悪天候や急用などがあれば、さらに日数が減ってしまうではないか。これは由々しき問題である。

ここ何年か、諸般の事情によりゆっくりと渓流釣りを楽しんでいる時間的余裕がなかった。
雑誌の連載等で釣りそのものはやっていても、のんびり愉しむという釣りにはでかけることができなかった。
しかしながら今年は多少なりとも時間的余裕ができ、解禁当初から美渓に入ることができたのである。
そのペースを崩したくないし、自分の中にあるイメージではもう少し入渓(回数)できると思っていたのだが現実は10日である。
私にとっての10日は、まだ後10日ではなく、たったの10日でしかないのだ。

もちろん禁漁期も管理釣り場でテンカラは楽しめるのだが、私の中での管理釣り場は、釣りをしたり、釣技や毛バリの検証をするのが主な目的となる場所であって、渓を愛でたり渓に浸るという「渓を愉しむ」というスタンスとはまた別のものになっているので、同じテンカラを行なうにしても、全く別次元の話になってしまっているのである。

そんな後り少ないの釣行のため(笑)、今日は夏の渓用のオーソドックスな毛バリを巻いてみた。

夏の毛バリの王道の孔雀胴に鶏の芯黒の蓑毛で、竿の操作で浮かべても沈めてもよい伝承系の毛バリだ。



16本。

同じ規格になるよう一気に巻いたのだがさすがに疲れた。



使用した元のハリはがまかつ社製の「渓流」7号。

巻いたのはよいが、台風接近前線刺激で週末の天候が微妙である。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 疲れているのに眠れない 吉田孝 



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釣行食糧の軽量化

先日のOKOK FISHINGで、けっこうな歩き(登り)を強いられたのだが、やはり背中にずしりとくる荷物の重さは1グラムでも軽いほうがよいと思い、その後色々と考えていた。


(次から次へと)

先日発売になった別冊渓流夏号の記事の「車止めキャンプ」の時のような状況であれば、重量を気にせず好きなものを持っていけばよいのだが、半分は登山、しかも諸般の事情により日帰り釣行を余儀なくされることの多い私の場合は、歩いて釣って疲れ切ったところで山中で休む(泊る)ということができず、戻りの体力も考えないといけないため、この担いでいく重量というのは実に気になってしまうのである。


(金属製とスプークは私的にイマイチ)

そんな中、昨日の昼休みにK日S荘MZH店にいき、ちょうどいらしたHさんと担いでいく食糧談義をすることになった。

日帰りで歩きの短いところにいく場合は、おにぎりでもなんでも担いでいけばよいのだが、あの「おにぎり」、一度として真っ当な形状のまま口に入ったことがない。
特に私の場合、荷物に押されてひしゃげたおにぎりを渓で食べると、せっかくのテンションが下がるのである。
しかも先日のような登山?になると、1個2個の重さならいざ知らず、3個まとめると私にとっては嫌な重さになってしまうのだ。


(折り畳み式でも剛性のあるなしで好みがあり)

「その程度勢いで担いでいけよ」と思われる方もいるかと思うが、年齢も50を過ぎ、腰椎分離症を持病に抱え、釣り道具や毛バリの自己検証に、水槽撮影などの外せない荷物のある私の場合は、やはり担いでいく、釣り関連以外のものの重量は少しでも削らないとキビシイ現状ということがあるわけで、日々色々と考えざるをえないのである。


(カップもお椀もコッヘルも、帯に短しタスキに長し)

ということで今日も道具の整理を兼ねて、状況に応じて何を持っていけば最小限で済むのかを、食事関係を中心に考えていた。


(私的TOP3はこれ)

道具野郎な私は適当なもので済ますことが性格的にできず、例によって気に入るものが出てくるまで同じ種類のものを買い続けることになるのだが、スプーンひとつとっても色々な種類を使ってみて、長さや形状その機能と、やっとどうにか具合のよいものが見つかった。


(20年以上使用しているオピネルは自分の手の一部に)

しかし一事が万事その調子なので、イマイチのものが在庫として際限なく溜まり込んでくることになり、実に困ったことになってしまうのだ。


(同行人数に応じてヤカンや鍋の大きさを考え)

とはいえ状況(特に同行人数)により持って行くものが変わるので、スタメン以外のものの出番もあるために処分もできず、自室がどんどん道具類で埋もれていくことになるのである。


(軽量なチタン類)

単独で入渓する時には、渓でのコーヒーや味噌汁用に、チタンのコッヘルにチタンのマグカップ程度で済ませているのだが、ここ最近、一緒に持っていっているおにぎりの重量を感じるようになってしまい、その重さがいまいましくなってきていた。

そこで導入したのがフリーズドライのご飯類である。

今から30年以上前、当時の山用品の店で売られていたフリーズドライの食品類は素材のみが多く、たまに味の付いたものがあっても評判はよくなく(不味い)、手を出さなかった。
しかしここ最近は食品加工技術の進歩が目覚ましく、賞味期間も5年程度あり、味も美味しいものが多くなってきたので、自宅での緊急時の保存食も兼ねて導入することになったわけである。


(保温パックも素晴らしい)

軽くて日持ちし、お湯だけではなく水でも戻して食べることができる。
しかも味がよくなっているこのフリーズドライの食品群は、最近の私にとって大いなる「目からウロコ」の商品となったのである。

ちなみに右の「山の棒ラーメン」。
みなさまもご存じの「棒ラーメン」のバージョンのひとつなのだが、これがけっこう美味しかった(カレー味)。
ビタミン類やオルニチンなどが含まれていて、既定の水分量で作ると味が濃くて実によい(私は薄味が好みでないし)。よくよく調べてみたら、高地で気圧の低い場所に行くと人の味覚は若干鈍くなるらしく、その分味を濃く仕上げているそうだ。
血圧など全く正常な私は塩分摂取を気にすることなく(山や渓ではむしろ発汗で欠乏した塩分を積極的に摂りたくなる)、美味しくいただくことのできるこの「山の棒ラーメン」は、最近の私の中でのヒット商品になっているのである。

というわけでおにぎりからフリーズドライへと、渓でのランチの軽量化を図ったので、この週末もどこぞの渓に入る予定である・・・っとその前に、土曜日には楽しいプロジェクトがあったのだった(笑)。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 軽量化俺の身体は重量化 吉田孝




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