第29回毛バリ研究会(付・テンカラミディお披露目)

本日は吉田毛鉤の毛バリ研究会の開催日でした。

雨模様の中、今回も多くの方々にご参加いただきました。



毛バリ巻きの前に今春新発売になります、フジノライン製「テンカラミディ」の試し振りをみなさんにしていただきました。



私からあまり宣伝すると嫌らしくなってしまうので、今回はひとことにしておきます(笑)。



みなさんお使いの竿に、2.1メートルの竿から釣り堀で使う竹竿まで、ありとあらゆる竿に取り付けて振っていただきました。



感想はコメントにでも入れてください。



正直初期ロットは私もある程度数を抑えておかないとヤバいかもしれません(マジ)。



言葉は不要です。気になる人は振ってみてください。



食品サンプル・・・じゃなくって、試食をさせるだけさせておいて、「現物はないのか」とお叱りを受けてしまいましたが、



メーカーさんからは、製品は完成していますがパッケージングが間に合わないのでしばしお待ち下さいとのこと。



自作のラインを作っては試し、作っては試しを繰り返し、吉田式テーパーラインの集大成となったもの、その自作ではどうにもならない部分を全てクリアーしていただき、工業製品として完成させていただくことのできたラインです。

釣り具量販店ではパッケージングし次第の発送になるそうですが、お取り寄せもできるようです。

本当に後少しで店頭に並ぶと思いますので、その節はよろしくお願いいたします。

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一時間半のラインの試し振りの後は、いつもの研究会の開始です。
本日もマニアックな時間が始まりました。

今日はみなさんに巻いていただいた毛バリを、簡易毛バリスタジオを組み立てて撮影させていただきました。


*とくさん*(ド定番のBH)


*Uさん*(沢テン向け)


*TTさん*(逆さヘンハックル)


*甘いコーヒーさん*(釣れそうな小バリ)


*MKさん*(奥多摩初釣果モデル)


*横浜Nさん*(テンカラ初釣果モデル)


*ぺたうろさん*(剣羽根)


*王妃*(あっさりと)


*くりぼうさん*(結びやすいループアイ)


*立川Mさん*(スルーウイング付き)


*彼女*(ピンクがカワイイ)


*K隊長*(黒剣羽根)


*私*(手抜きだな)



レンズを撮影しているヘンな人や、



鋳掛屋?(死語か)



補修作業中の甘いコーヒーさん。



強度も完璧に。

直ぐにほつれてくるベルトループなので、メーカーサイドでもこういった心遣いをして欲しいです。



と、いつもながらのマニアックな時間も過ぎて、談笑ランチタイムに突入です。

ランチの後はみなさん実釣に。



王妃に、



運転手さん。



いつもラブラブなお二人さん♥



毎度ですが・・・



若いって素晴らしい(笑)。



座り込んで何かをするひとも。



毛バリを選んでいるのでしょうか。



怪しい奴も。



甘いコーヒーさん、いつも色々とお気遣いにご協力ありがとうございます。



K隊長に、



TTさんも実釣を楽しまれていました。



今期初釣行の予定も立ったMKさんは、来週に向け坦々と、というか虎視眈眈と沢テン用の毛バリを巻かれていました。

そうこうしているうちに沢テンという名の沢歩きを終え登場した千葉のG&Tさん。



お二人にもミディの振り感を体感していただきました。



オイどうした「いじられキャラ」。



高巻きのし過ぎで頭がイカレテしまったようです(大笑)。

というわけで本日もご参加いただいたみなさんと、楽しい時を過ごさせていただきました。

また来月もお会いいたしましょう。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 ラインデザイナー(笑)吉田孝


**追伸です**
今日は当会のたむさんからも、釣行と釣果のご報告をいただきました。
いや〜嬉しいですね〜。
ただエクセルに貼っていただいたデータがPCに落とせず、写真を掲載できず申し訳ありませんでした。






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週末納品の毛バリ

なんだかバタバタして終わった今週。やっと休みですが明日と明後日は沢に入れません(泣)。

来週は取材が入っているので、今週はその準備もあり、ご注文いただいた毛バリもあまり巻くことができませんでした。
どうにか20本だけ巻きましたが、明日も所用があるので今回はこれで打ち止めです。



ひと口に雑誌の取材といいましても、毛バリの撮影ならそれほど緊張もせず、念入りに材料の準備だけで済むのですが、さすがに実釣の取材となると、一週間くらい前からあれやこれやと考えることが多くなり、脳内が煮詰まってきてしまいます。
今はまさにそんな状態です。



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そういえば今日も当会のメンバーから、奥多摩の釣果の報告がありました。
昨年は何度も私の教室にご参加いただいたり、毛バリ研究会にも足繁くお通いいただいている甘いコーヒーさんです。
昨年はみなさんとご一緒に奥多摩の沢のゴミ拾いにご協力をいただき、その時に下見をしておいたその渓で、奥多摩初の釣果を獲られたとのご報告でした。

嬉しいですね〜実に。

私が教室を開催している目的のひとつに、全くテンカラをやったことのない方にテンカラをおぼえていただき、放流魚の居ない、美しい奥多摩の渓で天然の美魚を一尾でも釣り上げていただきたいということがあるのです。

あの渓であの魚を手にした方なら、絶対にあの環境は永遠にと思うハズです。
もちろん日本全国素晴らしい渓は沢山あると思います。そんな中でもこの奥多摩は、大都市東京からほど近い割に渓も深く、日帰りで源流域の釣りのできる数少ない場所だと思うのです。

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そんな奥多摩美魚に一歩でも近づきたい、一尾でも釣ってみたいと思う方は、ぜひとも吉田毛鉤の毛バリ研究会へご参加ください。
私だけでなく、当会のエキスパートメンバーからも多くのアドバイスを受けることもできます。

今週末の日曜日は開催日です。
納品用の毛バリと共に、モチロン私も出向きますので、よろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラ毛鉤師 吉田孝



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ちょっと改造を

シーズンに入りプライベートの釣りでは、管理釣り場より登山道を歩いて入渓するような川にいくことが多くなるため、それなりの装備が必要になってきます。

そんな中、藪を漕いだりへつったりする時もあるために 、やはり私の場合、使用するネットはコンパクトになる折り畳み式以外の選択肢がなくなりました。

源流域に行く時は、荷物が多くなるためにネットを持参しない方法もあります。
私の場合は自然渓流では100%リリースをしていますし、魚の写真を記録として残す時にも重宝なネットなので必ず持参をするのですが、このネットのケースが実に剛性がなく、いつベルトに通すループが切れてしまうのではないかと気になって仕方がありませんでした。



で、本日はミシンを引っ張り出し、ベルトループをしっかりしたものに交換してみました。
とはいえ袋状になっているケースなので、そのまま交換することができず、一度縫い目の一部をほどいてからループを交換して再び組み立て直しました。



ついでにワッペンも(笑)。



こういったプチ改造は「なんだそんなことか」と思われるかも知れません。

しかし釣りには最も重要だと思う「集中力」を削がれるこういった細かい問題を、少しでもよくしていくことが、私の場合確実に釣果に反映されるので、やはり必要不可欠なことになっていますね。

どうにかケースが完成した後は、ミシンも出したことですしザックの改造も少々してみました。



以前当会メンバーの甘いコーヒーさんに、カメラのバッグをザックに上手いこと取り付ける改造をしていただいたことがあるのですが、同じような改造を今回は自分で施してみました。



このザックは軽量なためあまり付属品が付いていませんでした。
大量に荷物を担がないような時にはこういった軽量ザックは具合がよいのですが、最近沢でのテンカラによく使うチェストバッグを取り付けるパーツがありませんでした。



そこで先ほどのネットのケースに使ったループ用の材料を使い、こんなパーツを縫い付け、チェストバッグを取り付けられるようにしました。

私の場合は釣りをしている時、道具だけでなく着衣や小物に至るまで、具合のよくないモノがあると集中力が削がれてしまい釣果が落ちることが多々あるので、気が付いたらなるべく自分の使いやすいように改良するようにしています。

こういったことは上手くいく時ばかりではありませんが、装備が快適な使い心地になるとやはり釣果もあがるので、いつもなにやらやっていますね(笑)。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会 桜舞う気温上昇沢恋し 吉田孝



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週末の研究会のネタ募集

3月31日(日)
は29回目になる吉田毛鉤の毛バリ研究会の開催日です。 
今回も多くのみなさまにご参加していただきたいと思うのですが・・・今回特に私からはネタがありません(汗)。



こんなことにあんなこと。
繰り返しになってもかまいませんので、毛バリ巻きについてのご質問等がございましたら、コメントでネタ振りをよろしくお願いいたします(笑)。

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今日は雨模様、渇水気味だった沢にも少しは水が戻ってくれるとありがたいです。
気温も下がり気味ですが、来週あたりから気温も水温も上がってくれることを期待したいですね。

そんな低水温の中、本日もイイ釣りをしてきた品川のK隊長から報告をいただきました。



奥多摩の岩魚です。まだ少々早いようですが、今年は期待できそうです。
寒い中お疲れ様でした。

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研究会では新製品のテンカラライン「ミディ」の試し振りもしていただきたいと思います。

本日JSY狭山ヶ丘店に立ち寄りましたが、O澤店長から、すでにこのラインの発注をかけていただいた旨お話を伺いました。
店頭に並ぶまでもう少しです。みなさんに使っていただけること、私も楽しみです。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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2013フィッシングショー横浜(その3・最終章 )


この日は老眼天空本舗の倉上御大とも色々とお話しすることがあり、それも目的のひとつでした。
お会いするまでの時間会場内をウロウロしたのですが、例年会場は熱気につつまれ、ちょっと歩くだけで汗だくになってしまいます。

ここ最近は見たいところと関係のあるところを中心に見せていただいているのですが、こちらは私を含め、いつも当吉田毛鉤会のメンバーが大量購入!?させていただいてるMARUTOのフックの「土肥富」さんです。
とにかくハリの価格が安いので、毛バリ巻きの練習やら大量生産やらと、ネット販売中心ですが重宝させていただいているメーカーさんです。



「釣りビジョン」さんのブースでは、こんな方も。



ここには釣り関連団体のブースが並んでいます。



いわずと知れた日釣振に。



いいですね〜。「女性の釣り人を増やす会」など。



こちらは奥鬼怒岩魚保存会。ちょっと顔見知りの方にご挨拶も。



この辺は興味の対象ど真ん中です。



こちらも直球ド真ん中。ストライクゾーンです。



私が「バス釣り」にハマっていた時にはずいぶん購入させていただきました「へドン」のルアー。
相変わらず味のあるパッケージの絵ですね〜。



そして絶対ハズすことのできない「がまかつ」さんのブース。



昨年もハリのお話しをじっくりと伺わせていただきましたF・A・I・Sの松井さんに、今年もゆっくりとお話しを伺いました。



テンカラにも精通していらっしゃる松井さん。
色々とお話しを伺ったあげく、ハリまでいただいてしまいありがとうございました。



近々使用して、感想をお伝えさせていただきます。
本当にありがとうございました。

毎年そうですが、この場所に行くとジャンルを問わず、釣りの大好きな人の熱意を直接肌で感じることができますね。

「テンカラ」という、この世界(業界)から見たらマイノリティな釣りですが、少なからず関わらせていただいている自分にとって、こういったみなさんを見ると、その熱意に負けず、これからもテンカラの普及に力を惜しまず頑張ろうと、あらためて襟元を正す気持ちになりました。

今週末は毛バリ研究会もあります。

販売用の毛バリのご注文もいただいております。

そして来週は取材が一本入りそうです。

というわけで今週も、関連業務の準備諸々、気合を入れていきたいと思います!!


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝




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2013フィッシングショー横浜(その2・クロスカブ) 



フィッシングショーの第二弾は、いつもお世話になっています「つり人社」さんと、こちらも以前HONDA釣り倶楽部の「つり女子活動記」でお世話になりました「HONDA」さんとのコラボレーション、HONDAクロスカブ・フィッシングカスタマイズコンセプトのご紹介となります。



そういえば先日、渋谷駅の鉄道各社乗り入れの件がありまして、私がいつも使っている西武線で「みなとみらい駅」まで乗り換えなしで行くことができるようになりました。
いや〜行きも帰りも楽チンでしたね〜。



つり人社さんのブースに到着すると知り合いの編集者の方がいらっしゃいまして、アメリカ本国へテンカラの取材に行かれたお話しなど伺うことができました。



その後はこのバイクの話に。



さてこのバイク、先日もつり人誌面でチラっと拝見したのですが、正直欲しいです。
現物を見たらますます欲しくなりました。



ヤバいです。
もしも発売なんてことになれば、林道に車を止めるスペースのないところへ行くという理由を自分にこじつけて買ってしまいそうです。



う〜欲しい。

以前はバイクに乗っていたこともあります。
しかし子供が生まれてからというもの、もう乗ることはないかなとも思っていましたが・・・・・それこそこのチャンスに乗らないと、ホントに一生乗らずに終わってしまいそうです。

まぁどうしようか考えます。まだ発売はしてませんけど(笑)。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 昨日の疲れが今日でてる 吉田孝

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藪沢釣行第2回

フイッシングショーのネタがあるのですが、それは明日からにして本日は釣行記を。 

今日は解禁の後2回目となる奥多摩の藪沢に行きました。



前回入った時から
二週間経過していますが、今日は気温が低かったですね〜。
朝イチの遡行でひざ上まで水に浸かったら縮み上がりました(泣)。

今朝は3時起床。3時半に家を出て奥多摩に向かいます。
途中給油とコンビニに寄り、林道に車を止めたのが午前5時。まだ真っ暗です。
日の出が5時半過ぎなので、車の中で荷物を整理したり準備をして明るくなるのを待ちます。

5時40分。登山道に入り歩き始めました。

今回は入渓者の多いと思われる所を大きく迂回し、6時半に入渓点に到着しました。
水温を計ると8度。気温も同じくらいなので、指先がかじかみます。
冬からの上がりの8度ならバンザイなのですが、先日気温の高かった時もあり、下がりの8度なのでちょっと厳しいかなと思いました。



とにかく寒い。水に入った足先の感覚がなくなってきます。
飛んでいる虫もまったく見ることができません。とはいえどうにかしなくてはいけないので、水面勝負をあきらめ、沈ませる方向でのアプローチで開始しました。

開始から30分は走る魚の影もなく、集中力を保つのが大変でした。



どうにか一尾目が釣れたのが午前7時。



結果からいえば、この時間から1時間の間に4尾釣れて本日はそれで打ち止めになってしまいました。



今日は魚の居る(出る)区間がその間だけだったようです(ホントカ)。



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今日はひとつ大きな目的がありました。

昨日のブログでもご紹介させていただいたフジノライン製のテンカララインの「ミディ」ですが、
実は解禁後、製品となったものでの実際の藪沢での使用が本日初めてだったのです。



もちろんテストピースでは何度も釣行しましたが、完成したものを薄暗い曇天の藪沢で使うのが今日初めてだったのです。

しかしながら予想通りの視認性とピンスポットへの投射性は本当に満足できるものでした。
これで自信を持ってみなさまにオススメすることができるので、ホッと胸をなで下ろさせていただきました。

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4尾釣れた時点でまだ午前8時でしたが、寒さもありましたので集中力が切れてしまいました。



そこでいつものYOSHIDA'S*CAFEをOPENしました。



本日は単独行でしたが、コーヒーとタバコの大好きだった堀江御大の分も淹れて差し上げました。
私はタバコを吸わないので、タバコはなし。
コーヒークリームも忘れてしまい、大変失礼いたしました。
その後魚が釣れなかったのはそういう理由ではなかったということにさせてください(笑)。

その後遡行を続けていると登山道が近づいてくるのですが、その辺りにきたらゴミが目立つようになってきました(怒)。



こういうものを拾っていると、イラつきもあって釣りの集中力も削がれてしまいます。

ゴミをポイ捨てする大バカ野郎は山や沢に来ないでいただきたいですね。

こういった大バカ野郎には必ずや天罰があたると信じていますので、痛い目を見ていただきたいと思います。



それでもこんなカワイイ顔に出会えたり(カエル好きなので頭をなでさせてもらいましたが逃げませんでした)、寒さはありましたが沢テンを満喫できて、午前11時にはTTCにピットインさせていただきました。

ちょうどいらしていたK隊長と談笑とランチをご一緒したり
「テンカラミディ」の振り感を確かめていただいたり。



その後私もTTCにて竿を出させていただきましたが、ここでは放流していないこんな奴が釣れました(嬉)。



贅沢な話ですが、早期の沢では山女魚ばかりなので、岩魚が恋しくなっていたのですが、久方振りのご対面となり、嬉しい一尾となってくれました。



発眼卵放流モノか天然モノかはわかりませんが、なかなか綺麗な魚でした。モチロンこの魚も「テンカラミディ」で。(しつこいw)

なにはともあれ週に一度でも美渓に入り、小さくてもいいので放流モノでない美しい魚に出会えること。

そいうった生活ができることに感謝し、本当に幸せを感じます。



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 やっぱり藪沢でのテンカラが大好きです 吉田孝



**お知らせ**
週末31日の日曜日は
吉田毛鉤の毛バリ研究会
の開催日です
ご参加いただいたみなさまには、「テンカラミディ」の振り感も感じていただきたいと思います



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2013フィッシングショー横浜
(その1・吉田毛鉤プロデュース)


本日は横浜へ。

例年の国際フィッシングショーへと出かけてきました。

いくつか目的があったのですが、ネタがあり過ぎですので、ブログでの報告は何部かに分けさせていただきたいと思います。

というわけで先ず真っ先にご報告したいことが
コチラのメーカーさんの新商品のことです←



こちらが先日のブログのコメントにもありました「アレ」のお話しです。

実は昨年の春、某釣り業界最大手の出版社の社長さんのお引き合わせで、とあるラインメーカーさんにアドバイスを・・・というお話しをいただいてしまいました。

ご紹介いただきましたメーカーさんの社長さんとお話しをさせていただくと、そのメーカーさんは、テンカラのテーパーラインについてのアドバイザーを求めていたこともあり、私のほうでも常々考えていたテーパーラインをひとつの形にしていただきたいということもありましたので、双方の希望が叶うという形でこのプロダクトをスタートさせることになりました。



実は何年もの間、テーパーラインの優位性ということを考え、それを自分で作り、実釣に生かしてきました。
時には私の主催する研究会で作り方をご説明させていただいたり、雑誌「つり人」でも、吉田式テーパーラインの作り方という形でご紹介させていただいたりもしていました。

ただしこのラインは、テーパー形状を自在に変えられる利点はありますが(だけに最良のテーパーを生み出すことができたのですが)、段継ぎの結びコブの問題や、自作テーパーラインの宿命ともいえる「糸を縒ることによって生じる巻きグセ」が、どうしてもネックといえばネックではありました。

「段継ぎなし」
「単糸」
この二点に関しては、自家製ではどうすることもできません。
そして思っていた「ラインの色」
自然渓流の中での違和感を最小限にし、しかも視認性を上げる色はできないものかと、こちらも常々考えていたことでした。

美渓での釣りが好きな私は、こういったこと(ラインの色)にもこだわりたかったのですが、その材質、テーパー、そして色と、全てこちらの希望通りに工業製品として作っていただけることに話がまとまったのです。

そこからは実際にメーカーさんに出向き、社長さんや会長さんと設計についてお話しを煮詰めてみたり、そのラインのテーパー形状から、ハリスを引っ張り切れる先端の太さやバット部の太さ等を計算したり、試作品をあれこれと試させていただいたり、何か月もかけて徐々に形にしていただきました。
特にその色に関しては、自分の好みの色を出していただくために、原材料(顔料ペレット)の段階から作っていただいたりしたこともあり、理想の色に仕上げていただくことができました。



自作には自作の喜びや楽しみがあります。しかし自作の限界という部分もあることは事実です。
それをこういった形で製品化していただけたことは本当に嬉しく、本日はその御礼も兼ねて、ブースにご挨拶に出かけてきたのです。

ご説明の原稿等も送らせていただきまして、こちらもパッケージに入れていただけることになりました。
製品は完成し、現在ご注文も受け始めたそうです。
実際店頭に並ぶのは4月になってからとのお話しでした。

「自然渓流でテンカラを楽しむ時の違和感のない視認性」
「バックキャストを取り辛い場所でのキャスタビリティ」
「先端に行くに従って自然に脱力し、毛バリのソフトプレゼンテーションを可能にしたテーパー形状」
この三点を特に重視し、一般渓流から支流や小渓流までのスタンダードの長さでの設計での完成となりました。

フジノラインのテンカラミディ
3・5メートル
4・0メートル
4.5メートル

での発売となります。

一生懸命考えさせていただき、ようやっと形になったこのライン、多くのテンカラファンのみなさまにはぜひとも使っていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


明日もこのラインを持って釣りに行く予定です。



雨予報が気がかりですが・・・・・


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラミディをよろしくどうぞ!! 吉田孝





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1万年前の釣りバリ



昨夜は読書に耽っていました。先日古書店で購入した「釣り針の話」という本です。

単に「本」というより「学術書」や「歴史書」という色合いの強い本でしたので、一晩で読み切れるわけもなく、興味のある部分だけをじっくりと読んだのですが・・・・ん〜・・・・あらためて驚かされることが多々ありました。

当たり前と思っているあのハリの形状。
世界最古の出土品ではなんと1万年前の釣りバリがあるそうですが、その形状は現在と同じです。
もちろん材質やデザインは今とは違いますが、あの「し」の字の形状は縄文前期、1万年前にすでにこの世に存在していたそうです。

人類創生以来、幾多の道具が現れ当然のようにその形を変え、ある意味「進化」してきたわけですが、この釣りバリに関しての基本的設計(形状)は現在まで変わっていません。

自分的にも他に何か同じようなものが思いつくかと考えても、簡単には色々と思いつきません。
縄文時代の土器の中には「壺」や「皿」などがあり、その「もの(食べもの・液体)」を入れるという基本的形状は現在と変わらないと思いますが、自分の少ない容量の頭ではその程度しか思いつきません。

しかももっと驚いたことには、縄文後期、約3000年位前の遺跡の中には「疑似バリ」ではなかったかと想像させるものもあったそうです。
1万年前にあのハリの形が存在し、3000年前には毛バリ(?)があったと思うと、想像するだけで楽しくなってしまいます。

縄文人が身近にあるもので工夫を凝らし、疑似バリを作り魚を騙す。
その容姿や生活様式は違えど、考えていることは今日の自分と全く同じです。
それを考えるともう愉快で愉快で・・・・・。

急激に発達した文化で、ありとあらゆるものが進化しているわけですが、魚を釣りたい(獲りたい)という気持ちは、それが生きるためか遊びとしてかどうかはともかくとして、今も全く変わりがないということ。それを考えるだけでもうたまらなくなってしまいます。

というわけで3000年後の私は、少しばかり進化した素材や道具を使って、今日も毛バリを作り続けています。



本日巻いた毛バリは#14のパートリッヂ&グリーン(紫外線反射ボディ)です。

早いところ使いたいのですが、明日は所用のため釣りにはいかれず、実釣に使えるのは日曜日になりますかね〜。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 縄文に生まれていても毛バリ巻き 吉田孝


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第29回毛バリ研究会のお知らせ

昨日のハリの本を読み、脳内ハリ妄想でぐっちゃぐちゃになっている吉田です。
そんな私ですが、日々ハリ情報を集め、毛バリ研究会では少しでも多くのことをみなさまにお話ししたいと思っています。

というわけで次回の毛バリ研究会は、
3月31日(日)です。

詳しくはコチラクリックしてください

初心者からベテランまで、毛バリ(巻き)にご興味のある方のご参加をお待ちしております。



 
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しかし昨夜、ここ関東地方での突風は凄かったです。風の音で夜中に目を覚ましてしまいました。

それにしても今年の春は突風やら寒暖の差が激しいやら、例年にない花粉量やらで、体調を整えるのが大変なのですが、暖かさも早めに到来したせいか、いつもはまだ寒い奥多摩の渓でも毛バリを追う魚も多く、みなさんから好釣果の報告も受けています。



こちらの写真は昨日品川のK隊長からいただいたものです。



奥多摩の山女魚の写真も。

こういった写真を見ると、渓に入りたくてしかたがなくなってしまいます。

週末が待ち遠しい・・・・・



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラ毛鉤師 吉田孝



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