テンカラにおける戦略と総合力


(伝承系ゼンマイ胴沈み花笠・フライフック#16相当)

この日曜日にTTCでテンカラ釣りの大会が行われるので、いつもは自分が満足できればよいという、まぁどちらかというとマッタリと行なっている釣りではなく、テンカラ釣りにおける戦略と総合力ということをこの機会に少々考えてみたいと思います。

大会における戦略という切り口で書きますが、実は私たちのような、いわゆる渓流激戦区で釣りをする人にとっては、一般河川の釣りにおいてもやはりある程度戦略ということを考えて行ったほうが、釣果に繋げることできるのではないかと常々考えているのです。 

いわゆる足で稼ぐ、魚のいる場所まで大きな荷物を担ぎ、体力勝負で源流域までいけるなら、それほど戦略的なことを考えなくてもよいかも知れませんが、入渓者の多い、魚の少ない、しかもその魚もスレているという状況で釣りをする場合には、やはりあれこれと考えを巡らせて対応しないと魚はなかなかいい顔をしてくれません。

そこでこのような大会の戦略を考えることによって、ふだんの釣りにその教訓が生かせれば、それは必ずみなさん自身の釣りに生きてくることではないかと思うのです。

その前に誰ですか、「俺が考えていたことをブログに書かないでよ」「そのやり方でやろうと思っていたのに〜」などといっているのは(笑)。

今回の参加者はベテランから初心者までエントリーしているので、少しでも公平を期すために、「私ならこうする」という吉田毛鉤の戦略をご参考にしていただきたいと思う、まぁ判官贔屓というか親心というか弱者にもチャンスをというか、そんなところから思いついたことですので、特に初心者の方のご参考にしていただければありがたく存じます。

前置きが長くなりましたが、いくつかの項目に分けてご説明したいと思います。


***TPOを考える***

「場所」
釣りをする場合、どのような場合もこのTPOを考えずに行えば結果がついてこないことはあたりまえですね。で、順序は前後しますが先ずは「プレイス」、場所の話からしていきます。

今回はわずか300メートルほどの区間に10数名の人が入り、そこで釣りをすることになるのですが、大慌てで川に出て、最初に自分が入った場所以外は、一般河川でいうところの「先行者アリ」ということになります。
先行者があっても釣りをしなければならない状況で、次に考えることは、その先行者が釣りをしていないところ、いわゆる「竿抜け」を狙うということになるのですが、竿を右手で振る右利きの人の後なら、自分が左手で振ると(私のようにスイッチキャストができればですが)、意外なところに魚が残っていることがあります。右利きと左利きの人の比率から考え、これ(竿抜けに関して)は間違いなく両手で振れるようにしておいたほうが有利になりますね。
私の教室で、特にどちらで振ってもそれほど差の出ていない初心者の方には、絶対に両手で振れるようにしておいたほうがよい、といっているのには、こういった理由があるのです。

「この程度の竿抜けなら誰でも思いつくわい」と仰るかたもいると思いますので、同じ竿抜けでも頭を切り替え、平面から立体に目を向けてみることも大切になってきます。

昔ながらの水面と水面直下のテンカラを行なっている人の後なら、水中や底は竿抜けになっていることがあります。人的プレッシャーで魚を追い込んでいる場合もありますが、こういう場合なら時間をおけば底にいる魚は毛バリを追うかもしれない可能性が残っていると考えます。

以上のことから「竿抜けを狙う場合、両手を使い届く範疇をくまなく狙い、水面から底釣りまで、アリの這い出る隙間もないよう、時間の許す限り余すことなく毛バリを通す」ということを行ないます。個人的にはこれを「絨毯爆撃」と呼び、自分の通った後はペンペン草一本生えない(残さない)という心構えでやることがあります。
通常こんなことをしていたら、どれだけ時間があっても足りなくなってしまいますが、限られた場所を釣る場合、自分で釣り切ったと思うまで、徹底的にやることもひとつの方法だと思います。

「時間」
次は「タイム」、時間です。
時合といった方がよいかも知れません。
一般河川で先行者が通った後でも、イブニングに炸裂なんてことはよくあることです。
水温が1〜2度変わっただけで、急に活性が高くなるということもあります。
逆に考えると、いくらいい場所であっても時合にならないと魚が動かないということもあるわけで、今回の大会のような場合は、先行者が叩いた後でも時合によって魚が釣れ出す可能性もあるので、時間の読みということも必要になってくると思いますね。
つまり今大会のように毛バリを巻くという時間がある場合、いくら慌てて巻いて川に下りても、一番乗りで人的プレッシャーは回避できるかもしれませんが、その時間に全く魚が口を使わないということもあるわけで、その辺りも駆け引きの要素になるかと思います。
絶対にイケるという自信作をじっくり巻いて、人の叩いた後でも時合で魚が出るか。
どうでもいい毛バリをサクッと巻いて、一番乗りしたはいいが時合がきてなく魚が出ないのか。ということから、冬場の気温と水温を考慮して、自分の方針を決めることが大切だと思います。

「毛バリ」
そして「オケーション」もしくは「オポチュニティ」、場合というか目的というか状況把握というか、今回の場合、私ならここに「毛バリ」を持ってきて考えると思います。
冬場、水温、水深、プレッシャーというキーワードがあります。
それをどう考慮して自分の毛バリのローテーションを組み立てるか。もちろんストロングスタイルで、一本の毛バリで攻めきるという方もいらっしゃるかと思います。
冬場に有効な毛バリはなにか。
時間による水温の変化にどう対応するか。
それぞれの水深に対応できる毛バリをどう作るか。
人的プレッシャーがあるので、いかに他人と違う毛バリ(しかも釣れそうなもの)を作り上げるか。
小さい毛バリで攻めきられたら小さい毛バリへの反応は悪くなるわけですし、どでかい毛バリをみなさんが使えばそのような毛バリにはスレてしまうのは明白です。
私のように高速毛バリ巻きが可能なら、大小何種類か巻いてから勝負に出てもそれほど時間はかかりませんが、ひとそれぞれ巻きにかかる時間も違います。もちろん毛バリのクオリティも違います。ここばかりはやはり普段から巻き癖のついている人が有利になるのは否めません。

これ以上は細かくなりすぎて、説明するのも大変なので、この辺で終わりにしたいと思いますが、要するに、時と場所と場合に応じた、状況に適応したテンカラを瞬時に見分けて行なうという、いわゆる「総合力」が必要とされるのがこういった大会なのだと思います。

釣りの技術だけではなく、プレッシャーの回避方法から自然から受け取る情報の分析力、そして毛バリを作り上げる技術に至るまで、やはり一般河川でも一定の釣果を得るには、先に挙げたような「テンカラにおける総合力」を、普段から高めておくに越したことはないということだと思います。

大会までもう少し。

冬季のカンツリでのテンカラばかりで、少々マンネリ化してダラダラしてきたこの時に、このような大会が少しでもみなさまのよい刺激になりますよう、主催者側も万全の体勢を整えて開催したいと思っています。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 見ている側はかなり楽しい 吉田孝


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春一番の毛バリ(コカゲロウ)



(コカゲロウの毛バリ・#14で)

あと約一ヶ月でここ関東地方の渓流も本格的に解禁になります。


(ウイングが見づらいので回転させて撮影をしてみます)

表層勝負も徐々にミッジだけではなくなり、カゲロウ類の毛バリも使えるようになってきます。
私の場合は、春先にチラホラと目につくようになる、胴の黄色っぽいコカゲロウを模した毛バリをこの頃から使い始めることが多くなるため、ボチボチ巻いておこうかと思い本日巻きました。


(下側から)

コカゲロウの毛バリを作る時、私の場合はウイングに気を使い、過去には色々な材料を使用してみたのですが、ウイング材=耐久性のなさということがあり、一尾釣れたら毛バリがおしまいというようなことが普通でした。


(色々な角度から・アラが見えて巻き手としては恥ずかしい)

そこで昨年あたりから導入したマテリアルがこの写真のスルーウイングです(写真の毛バリのウイングにはモルフォファイバーを使いました)。


(スルーウイングとウイングバーナー)

スルーウイングバーナーというメイフライの羽根の形をした金属製のクリップで材料を押さえ、周囲を焼いて作るウイングです。
この羽根の耐久性は凄いものがあり、昨年12月の実験では、ニジマス10尾を釣った後でもしっかり原型を保っていました。


(こちらは背面から)

重量的には天然素材の羽根に比べると重いような感じですが、まぁテンカラでは毛バリそのものがポッカリ浮かなくても、浮力材を併用したり、竿の操作で浮かせたりすることもできるので、私の場合は羽根の重さよりも耐久性を選んだという感じです。


(もっと写真のクオリティを上げたい・毛バリのクオリティじゃないのかw)

詳しい巻き方は後半月ほどお待ちいただけば、某誌面に掲載されると思いますので、その時にこのブログでも詳しく解説したいと思います。

本日は14番フックに巻いてみました。
ボデイ材は絹の手縫い糸です。テールはウイング材のモルフォファイバーをほぐしたもので、光の反射が魅力的でもあります。

水深30センチほどの瀬。わりと速めの流れにこの毛バリを打ち、ザラついた水面をコトコトと流す。
1メートルほど流した所に沈み石があり、その石表に付いていたと思われる小ぶりのヤマメが勢いよくピシャっと顔を出す。ん〜タマラン。

早く来い来いそんな季節・・・ですね。

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春からテンカラを始めてみたい方に、冬場になまったテンカラの勘を取り戻したいと思っている方。
そんな方はぜひともTTCテンカラ教室へ。

http://yoshidakebari.jugem.jp/?cid=26

2月の予定は17日(日)です。

毛バリ研究に釣り方の研究など、初心者からベテランまで、一歩突っ込んだテンカラの研究をご一緒にしてみたい方は、吉田毛鉤の毛バリ研究会へ。

http://yoshidakebari.jugem.jp/?cid=25

こちらは24日(日)が開催日です。

どちらもよろしくお願いいたします。

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吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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教室と大会関連のお知らせです 


(戦い済んで・大切な道具たち)

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TTCテンカラ関連教室のお知らせです

解禁を控え、そろそろ準備をと思っている方もいらっしゃるかと思います。

今年からテンカラをやってみたいと思っていらっしゃる方

解禁前にもう一度基本的なことを再確認しておこうと思っていらっしゃる方

一度TTCのテンカラ教室にご参加してみてはいかがでしょう。

*テンカラ教室について、
詳しくはコチラ←クリックしてください

経験者の方には、毛バリ研究に特化した、毛バリ研究会もございます。

*毛バリ研究会については
コチラ←クリックしてください

TTCテンカラ関連各教室は私が講師を勤めさせていただいております。
講習費用は無料(釣り場料金のみ)です。

ご参加ご希望の方は上記各リンク先よりお申込みください。

第38回テンカラ教室は2月17日の日曜日
第28回毛バリ研究会は2月24日の日曜日です。

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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以下「FISHIG TEAM 釣り天狗」及び「吉田毛鉤会」のみなさま向けのお知らせです

以前にもお知らせいたしました、週末の釣り大会について、若干変更と追加のお知らせがあります。

基本情報はコチラ←クリックしてください

今回の大会の目的のひとつには、参加する二つの会の「親睦」ということがあります。
そこで堀江渓愚氏より、親睦目的なら両会のためになるようにと、大会の賞品を優勝者だけでなく、優勝者のいなかった会の一位の方にも賞品を出したいという意向の元、世界に一本しかない竿を二本ご提供いただくことになりました。

賞品をゲットしていただく確立は上がりましたが、それよりもこういった機会に、
「自分の実力を知る」ことや、
「総合力ということがいかにテンカラに大切か」ということを知っていただきたいと、主催者のひとりでもある私は思う次第です。

それと規則の追加がありますが、いつもの竿立てのところに、みなさんが竿を伸ばして準備をされますと、風で竿が倒れたり、他人のラインと絡まったりと、ろくな問題にならないとともに、竿を伸ばした状態で大会というやや焦りの発生するような状況で川に下りると、途中で転倒するなどの問題もあるかも知れず、安全面に於いてもあまりよいことだとは思いませんでしたので、
「仕掛けをリリアンに付けるのもハリスを付けておくのも自由」ですが、
「川に下りてから竿を伸ばし、計測等で川から上がる時には竿をたたんでいただく」ということを追記させていただきたいと思います。
もちろん川での移動に関しましてはご自由にどうそ。

他にもご質問等ありましたら、コメントにでも入れてください。
それでは以上よろしくお願いいたします。


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毛バリ研究会の報告その2 


(横浜のNさんからの写真ですが、コンデジでも迫力ある写真です)

昨日に引き続き毛バリ研究会の報告です。


(ここからはきょ→じさん撮影・アイドル?撮影慣れしてますね)

昨夜、吉田毛鉤会写真部メンバーのきょ→じさんと、写真部予備軍の横浜のNさんからもお写真を送っていただきました。


(「月とすっぽん」ならぬ「私とすっぽん」・すっぽんのほうが上)

ブログ作成には絶対ハズせない写真ですが、テンカラや沢の技術と同じく、志を同じくする仲間で高め合い、みなさんもイイ写真が撮影できるようになってきていることもあり、自画撮りができない時には本当に助かりますね。


(メンバー同志の血の結束?綺麗な色です)


写真部及び写真部予備軍のみなさま、ご協力ありがとうございました。


(解体作業に群がるメンバー)


一般的テンカラがシーズンオフの時に、テンカラそのものの技術だけでなく、沢歩きに山歩きなどの技術的なことの講習を受けながら、美味しい食べ物にありつける。毛バリ巻きはもとより、撮影技術なども学ぶことができる。モチロン会場は管理釣り場なので実際に釣りをすることもできる。それだけでなく本当に大切な仲間との交流もできる。
初心者には手取り足取り、安全かつ楽しく天然の美魚に出合えるようなサポート体制も万全で、こういったことを定期的に行えるこの環境と状況は、日本広しといえどもなかなかあるものではないと思いますね。


(みなさん真剣に聞いています)

本当にありがたい話ですが、各分野のエキスパートの方々に毎年毎年ご入会いただき、会全体の底上げにもご協力いただいています。
メンバーに感謝。そしてメンバー以外でもご協力いただいているみなさまに感謝です。


(バリアングルモニター使用しましたね・笑)

人間ひとりの力なんてたいしたことありません。
釣りが上手い、毛バリが上手いなどといっても、所詮ひとりの人間のやっていること。
ものごとを教える時、ひとりの人間から伝えられることなどたかが知れているのです。


(すっぽん屋台の「よし亀」開店)

初心者入門者の総合力を高めていくには、ひとりの力ではどうにもなることではありません。
やはり各分野のエキスパートのみなさまにご協力をいただき、ご一緒に楽しみながら学ぶことができれは、それは素晴らしいことだと常々思っているのです。


(K隊長もひと休み)

昨日の講習会はまさにそういった環境で行われました。

沢のエキスパートのK隊長や、クライミングや写真のことでアドバイスをいただいている甘いコーヒーさんなど、釣り以外のところでご指導いただいている時には、私がサポートや盛り上げ役になる。ヒエラルヒーを起こさず、こういった関係ができることが私の理想とする会のあり方だと思っているのです。

と、なんだかややこしい話になってきそうなので、今日はこの辺で終了といたしましょう。


(私が思うすっぽんの一番贅沢な食べ方が「茶漬け」です)

来週は大会ですが、みなさまのご協力のもと、楽しいイベントにしたいと思います。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 毛バリと料理は私が担当 吉田孝



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第27回毛バリ研究会(沢講習会&慰労会) 

先ずはじめに本日は写真がありません。というか撮影できる状況ではなかったため、吉田毛鉤会写真部のメンバーに撮影をお願いいたしました。
(追伸ですが、写真部のとくじろうさんから早速撮影した写真をたっぷりとお送りいただきました。抜粋して使わせていただきました。ありがとうございます。)


(こちらはK隊長の講習です)


(タープにツェルトの張り方と焚火の方法を屋外で)

講習会&慰労会の様子は、近日中に吉田毛鉤会下請け各ブログ(笑)にて報告があると思いますので、そちらもご覧いただければ幸いです。

からふる毛バリで天空の渓へ

ペタウロの愉快なテンカラブログ

晴れのちバイク

G−ZO!坊主が上手に何をする?

とくじろうのヘタレ釣り日記


本日は品川のK隊長にお願いいたしまして、解禁前に一度気を引き締めていただき、今年もみなさんが安全に釣行できるよう、再確認の意味も含めて開催していただきました。


(「すっぽんに感謝」美味しくいただきました)

私は私でいつもお世話になっています当会のメンバーに、たまには美味しいものでも召し上がっていただきたいと思い、噂の「すっぽん」を早朝より調理させていただきました。


(一番搾りw)

大人数でしたので、みなさまにご満足いただくまでの量をご提供はできませんでしたが(お味のほうはご満足いただけたかと思います)、これまたTTC場内の橋の補修にご尽力いただいてる、頑張照蔵さんとお仲間の方と、なにより療養中ではありますが、TTCにお見えになられた堀江御大にも召し上がっていただくことができましたので、無事に慰労の目的を達成することができたかと思います。


(すっぽん屋台?)

今日もご協力いただきました、FISHING TEAM 釣り天狗のみなさま、そして講師役をお願いいたしましたK隊長、そして吉田毛鉤会スタメンのみなさま。
本日はお寒い中ご参加いただきありがとうございました。


(野外で食べるすっぽんもオツなものでした)

吉田毛鉤会は本当にみなさまのご協力により成り立っています。
そういった感謝の気持ちがありますので、またの機会に何か慰労イベントを開催したいと思います。

お気遣いいただきました、専属運転手さん、たむさん、そしてとくさん、ありがとうございました。

ご参加&ご協力いただきましたみなさま、本日はお疲れさまでした。

そしてやっぱり「吉田毛鉤会に入ってよかった〜」と思っていただけますよう、代表としてこれからも頑張らせていただきたいと思います。

今後とも当会及び当会メンバーを、よろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 すっぽんはやはり美味しい何度でも 吉田孝


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アイレスフックのアイの糸 

アイレスフック。一般的にいわれるエサ釣りのハリですが、フライフックのようにハリスを結ぶためのアイ(環、管とも)がついていません。

アイレスフックに関しては、世界一の釣りバリ大国ニッポンなので、形、サイズともにとんでもない種類があります。
毛バリをあれこれやりたい人にはもってこいなわけで、こういったハリを使わない「手」はありません。

そこでこれらのハリで毛バリを作るには、アイを自製することになります。



老眼対策に、ハリスを通しやすいよう大きなアイを自製している方もいらっしゃいます。
しかし限度を考えないと、毛バリそのもののシルエットが変わって(アイが大き過ぎる)しまいますね(笑)。

それはさておきアイになる部分を自製するわけですが、使用する糸には、ナイロン、鯉の吸い込み仕掛けに使う吸い込み糸、伝承毛バリっぽく絹糸等色々なものがあります。

絹糸以外は強度的に問題がないと思うので、私はその時の気分であったり毛バリのデザインに応じて、黒ナイロン5号、吸い込み糸、そして釣り具の補修糸を使い分けているのですが、この補修糸、低価格でありながら強度もあり、なんといっても色々な色があるので、好みの毛バリのデザインに応じて、変えて作って楽しむことができます。



写真をよくみると、材質はポリエステルとテトロンの表記がありますが、表記の違いで同じものです。

このことは当吉田毛鉤会の下請けブログのひとつでもある、
「とくじろうのヘタレ釣り日記」←クリック
にも詳しく(可笑しく?)書かれていますので、お読みいただけるとありがたく存じます(笑)。

同じ写真の上半分は絹糸です。左は手縫い糸で右がミシン糸です。ミシン糸はボビンホルダーにセットして、ボディからヘッドまでスレッドとして使います。
ただしそれなりの太さ(50番だと)がありますので、あまり小さい毛バリには不向きかと思います。
手縫い糸はある程度の長さに切って、スレッドで固定してからボディ材として使うことが多いですね。乾いた時(巻いた時)と水にぬれた時との色の差や透過性の違いがありますので、巻いたら一度水に入れてみると本来(魚に対する)の色がわかります。

さて本日はそんな補修糸三色で、同じハリに同じパートリッジのハックルを使って毛バリを作り、どのように違うのかを実際に比べてみました。

ハリはヘラ用の「とろ掛け」を使用しました。このハリの形状ですが、私の好みの形状だけでなく、先端部がほんの少しネムっています。
このネムりが根ががり減少&ミスキャスト時のポイントの痛みが少ないと思うので、お気に入りのハリのひとつになっています。
そしてこのハリ軸の色ですが、トロロに合わせているようで、モスグリーンのような色をしています。
カンツリ定番のペレットカラーのボディ材などと合わせて、それっぽい毛バリを作ってもよいのではないでしょうか。

それでは緑色から。



下巻きの後補修糸をハリ軸に沿うように載せ、スレッドでしっかりと巻いて固定します。



今回はハリの腰の部分まで補修糸を残し、カットした後指でほぐしてアクセントにしました。



こちらは赤を基調に。なんとなくにぎやかな感じですかね。



そして黒。イワナの定番毛バリという感じに仕上がっています。

ボディ・ハックル・ヘッドというシンプルな構造の毛バリで、わざとあっさりと巻いてみたのですが、色を変えるとずいぶんと雰囲気が変わりますね。

同じハリで同じ材料を使い、同じように巻いた毛バリでも、ボディやアイの色を変えるだけでも雰囲気がずいぶんと変わるので、いかに同一品質の毛バリを巻くことが大変かということにもつながります。

「同一品質でなくてもいいよ〜」とおっしゃる方もいらっしゃいます(というか同一品質で巻けない・笑)。

ただ私の場合は、今まで釣れ続けていた毛バリをロストしてしまった時、同じ品質のものがあればモチベーションを崩さず釣り続けることができますが、そうでないと違う毛バリに交換してから自分のペースやリズムができるまで、ちょっと間が空いてしまうことがありますので。



今夜も寒いです。

インフルエンザも蔓延し始めているようです。

みなさまもお身体お大切に、今夜は暖かくしてお休みください。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 足元が冷える我が家は安普請 吉田孝


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吉田毛鉤会メンバー向け情報です

明日は吉田毛鉤の毛バリ研究会の開催日ですが、今回は一般の方のお申込みがある前に、当会メンバーで満員御礼になってしまいました。
そこで今回はメンバー同士水入らずで、今年初の顔合わせということにしたいと思います。

もちろん沢講習会は品川のK隊長にお願いしてありますが(沢講習は9時から開催予定です)、私は私で急きょ顔合わせ親睦イベントの準備をしたいと思いますので、もしも朝、8時からお手伝いいただける方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします(お手伝いの方には超のつくスペシャルサービスがあります・笑)。


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恐ろしき経年劣化


経年劣化と行っても自分自身のことではありません(笑)。

私の生業先は、倉庫内など危険要素のある場所では安全靴の着用が義務付けられているので、従業員には定期的に安全靴が支給されています。

私もいただいているのですが、耐用年数によって支給されるので、それほど頻繁に変えるほど酷使しない私の場合は、常に2〜3足余分にストックされることになります。
で、本日は自分のロッカーを整理がてら新しい靴に取り変えようと思い、ストックの靴の箱をよく見ると、ひと箱だけかなり前のデザインと思われる箱がありました。おそらく5年以上は経過していると思います。

後からいただいたものを先に履いていたのか、よく思い出せないのですが、けっこう古い(新品ですが)ものだったと思います。


(スマホ撮影に付画像悪し)

そこでこれを先に履いてしまおうとひもを通し、履き替えて仕事をしていました。
昼休み。買い物に外出した私は足に違和感を感じました。
一瞬自分の足がおかしくなったか?と思ったのですが、どうもそうではなさそうです。
よく見ると靴の踵の部分が変形しています。なにやら踵そのものが破けているようにも見えます。なんとなくヤバそうなのでそそくさと会計を済ませ、とっとと職場に戻りました。

職場の駐車場に車を止め、オフィスに戻ろうと歩き始めたら・・・・・踵が取れてしまいました。取れたというより崩れたという感じです。


(こちらもスマホなので画像が悪いです)

踵の中心部に入っていた衝撃吸収材が劣化し、グズグズに崩れていました。

今回は替えの靴もあるという勤務先でのできごとで、笑い話で済みましたが、思い直して青くなったのが「もしもこれが山の中や沢の中だったら」ということでした。

劣化したプラスティックのベタベタ(特にバッグやザックの内側など)が大嫌いな私は、値段が下がっていてもプラスティック製品の古いモノはなるべく購入しないようにしています。

最近の靴は昔の靴とは違い、皮とゴムだけで作られているようなものは少なくなり、ほとんどがプラスティックや新素材でできていると思います。
特にこういったものに使われる新素材ができてからそれほど時間が経過していないと「経年劣化」については確実な検証が取れていないのではないかと思うので、購入する時には、安物買いの「銭」ならぬ「命」失いにならぬよう、よく考えないといけないと思いました。

型落ちだから悪いとはいいません。

ただ、安くなっているという値段に惹かれ、作られてから年数の経過したものを購入し、命に係わる一大事にでもなったらとてもシャレでは済みません。

登山靴やトレッキングシューズでこんなことが起きたらと、本当に想像するだけでも恐ろしいことです。

今年は沢靴もトレッキングシューズも新調しようと思っています。

「新調」するので「慎重」に選んで購入したいと思います。

*****************

さてさてこちらは錆びがこない限り経年劣化しないと思われる「ハリ」ですが、本日も先日入手した古いハリで一本巻いてみました。



スレバリですが、かかりやすそうな軸の細さと、ベント部からポイントまでの長さでバレも少なさそうな感じです。



ハリの色が緑色だったので、巻いた毛バリは「パートリッジ&グリーン」。


(パートリッジ&グリーン・テンカラバージョン)

細軸なので細身に巻いて、ハックルも少な目にパラリと巻いてみました。

巻けばやっぱり使いたくなりますね。ふと解禁までの日数を数えてみたり。

3月までは後ひと月半。

減量作戦も73キロから停滞期に入り一週間が経過しました。

こちらも解禁に向け頑張らないといけませんね。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 すっぽんを三日続けて食べた俺 吉田孝


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古(いにしえ)のハリで


昨日入手したハリの中でも、もっとも古いと思われる写真のハリ。



がまかつ社製で当時の価格は20本50円でした。

現行のモノとは焼きが違うらしく、あきらかに地の色が違いますね。
最近は製造工程に化学研磨を取り入れているハリが多いのですが、このハリはいわゆる「(自分で)研げるハリ」だと思います。



袖型とありますが、最近の袖型に比べ、腰の曲がりから先、ポイントまでの長さが短めです。
角度から見て「カカリ」はよさそうですが、ポイントまでの距離が短いことからバレやすさに関しては使ってみないとわかりませんね(カエシが付いているのでそのままなら問題がないと思いますが、私はバーブレス加工をしてしまうので)。



ノスタルジックなハリなので、今回は絹糸をタイイングスレッドに使用し、クジャク胴とヤマドリの蓑毛で仕上げました。

腰の部分には赤い下巻きを少々残し、アクセントにしてあります。
 



いつものように「これだから釣れる」とか「これでは釣れない」というレベルの話ではなく、古(いにしえ)の釣り師たちはこのような毛バリを使用していたのではないかと、古き時代に思いを馳せるのでありました。

ハリには全くこだわらないという方にとってはどうでもいいことだと思いますが、私にとってはたった一本の古いハリでも、「眺めたり」「考えたり」「巻いたり」と、本当に楽しい相手になってくれるありがたい存在なのです。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 毛バリは我が友 吉田孝


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我が家の家庭料理(もしもしカメよ〜♪)


昨日都心をウロウロして、購入してきたものの中に「ある食材」がありました(笑)。


(もしもしカメよ♪)

昨夜はその食材を使って少々料理などを。


(カメさんよ〜♪)

我が家では「ちょっとお疲れ気味だな〜」「たまには美味いものを食べたいな〜」という時に登場する料理です。日常的ではありませんが、まぁいわゆる家庭料理です(大笑)。


(せかいのうちで〜おまえほど〜♪)

見た目からちょっとゲテっぽいイメージがありますが、お味のほうは「上品」のひとことにつきる味です。
ただしそれなりの技術で調理をすればの話ですが。

魚介系のダシとも肉系のダシとも違う、それでいて上品な味。

料理屋などでは食材のコストと提供する人数なども考えないといけないので、先ずは「丸吸い」でスープそのものを味わい、次は色々な野菜と合わせて鍋にして、最後に雑炊にすることが多いのですが、我が家では家庭料理(笑)なので、余計なことをせずに、これをお茶漬け(お茶は使わないのでスープかけご飯ですね)にして食べます。

大鍋に煮出した上質のスープを塩で味付けしてから醤油を少々たらします(これも醤油を極少量にしないと本来の味が感じられなくなってしまいます)。

たっぷりの胡麻と細かく切った三つ葉を用意して、柚子(これもほんの極少量)も手元に置いておきます。

固めに炊いた熱いご飯をお茶碗によそい、その上から熱くしたスープをかけ、胡麻と三つ葉をちらし、フーフーいいながらひと口。


(お味のうまい〜ものはない〜♪)

滋味あふれるとはこのことです。

世の中に「至福」という言葉がありますが、私が食事で至福を得られる数少ない時でもあります。

その後に柚子を箸で少しだけつまみ、お茶碗の上からポトリと落とし、柚子の香りと相まったところでまたひと口。

ここに再度「至福」が訪れます。

子供達も喜んですすっています(叶姉妹か)。



(「レバーと白子の煮付け」・蟹絵の箸置き・蟹絵のぐいのみ・小皿の三点は吉田毛鉤の作)

出枯らしのようになった肉の部分は酒と醤油で煮付け、これまた取り置いた内臓(レバーや白子)も酒と醤油で煮て、こちらは酒の肴にしています。

すっぽんは「捌く(さばく)」といわず「解く(ほどく)」というのですが、四つほどきの最初の作業の首ちょんぱの後の「生血」。


(盃一杯くらいしか取れないので、増量目的と凝固をしないように焼酎で割ります)

これだけが目当ての人もいるくらいなのですが、さすがにひとりで生血を全部すすったりして、その翌朝に「鼻血を出して近所を暴れまわる変質者のオッサン」みたいになっては困るので、半分ほど飲んで(それでも半分は飲んだ)止めておきました(アホ)。

実はここのとろこ少々体調不良でしたので、今日も午前中に病院に行ってきましたが、作って食べてと本日は身体を休める静養の日になりました。

寒い今夜もゆっくりとしながら、残りをいただくといたしましょう。

*****************

こちらの写真は病院の帰りに立ち寄った釣り具店で見つけた古いハリです。


(一番手前のがまかつのパッケージが懐かしすぎる)

まとめて購入してきました。

昨日の古書もそうですが、釣りのことに関しては「懐古主義」という感じが頭を持ち上げることが時々あって、そういった道具や本などを、ついつい手元に置いて眺めたくなってしまう気持ちになってしまうのです。

今日は生業がお休みで、どこかに釣りに行こうかと思っていましたが、寒さと体調不良により、病院に行ったり釣り具店廻りをして正解のようでした。

すっぽんを食べてゆっくり休んで、また明日から頑張ります。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 一応調理師免許も持ってます 吉田孝


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琴線に触れた古書 


昨日は寒い中テンカラ教室を行ないましたが、帰宅後少々寒気がしたので、今朝はいつもよりゆっくりしようと、二時間ほど朝寝坊をしました。


(上野駅)

目覚めた時にはそれ程不調ではなかったので、所用を足しに都心に向けて出発しました。


(昨年は取材で訪れました)

先ずは上野から。私の母方の実家が上野だったので、小さい頃は年中周辺で遊んでいましたが、今日は久しぶりにアメ横界隈を「ずいぶんと様変わりしたな〜」とひとりごとをいいながら歩きました。


(都心部も雪が融け残る)

変わっていないのはガード下の一杯飲み屋で酒を飲み、真昼間っから出来上がっているオヤジ達ですが、かくいう私もそんなオヤジ達と同じような年齢になってしまいましたね。アハハ。

漂ってくるアジア系の香辛料の匂い、買い物に来て、立ち話している日本人以外の人々。
「ここは東南アジアの一角か」と思わせるようなアメ横センタービルの地下。私の好きな場所ですが、本日はこの場所で食材の購入を済ませました。

高級食材なので諭吉がヒラリ(笑)。まぁ美味しいからよしとしましょう。


(銀座通り)

その後は銀座に行き、母親の店に顔を出し、軽く食事をしてから都心部をウロウロとしていました。


(どちらも70年モノです)

本日の収穫はこちらの古書です。
他にも何冊か購入したのですが、特にこの左側の本の絵に惹かれました。


(さかさまの木と蠅の絵にそそられます)

この本を手に取った時に、私の心の中に「これは買わねば」と声が聞こえました。


(70年前の日光湯川の絵地図・たまりません)

ほとんど目を通さず購入しましたが、帰宅後じっくり見てみると思った通りです。


(ニジマスもいます)

いや〜買ってよかった。


(ブルックもいます)

奥付を見ると今から70年程前の本なのですが、随所随所に「グッ」とくるところがあります(嬉泣)。


(70年前にこのPOP感)

内容はまだじっくりと読んではいませんが、表紙や裏表紙のイラストにたまらないものがありますね〜。眺めているだけで時の経つのを忘れてしまいそうです。


(今にも動き出しそうなカワウソ?・魚が食べたい)

明日は生業が休みなので、釣りに行こうかと考えていたのですが、この本をじっくり読みたくもあり、午後6時の私は自宅で思案しているところです。


(もちろん表記は右から左へ)

「本」だの「木工」だの「撮影」だの、釣りに関連はしていますが、どこへ行くのか吉田毛鉤というところです(笑)。

関連事項も全て楽しいので、特に問題はありませんが(大笑)。


(このへんは特にじっくり読みたいですね)



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 最近色々と制御が不能です(最近でもないか) 吉田孝




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