ハリの検証 

来週は連載の取材が入りそうで、準備などもあり、ゆっくりと時間が作れそうもないため、どうにか時間のできた本日、丹沢ホーム(札掛釣り場)に吉田毛鉤会の用務員のKさんと行ってきました。

 

朝5時半。現地に向かう途中、林道にトンビがいて、飛び立つ時に置き土産をしてくれました。
まさに「別冊渓流2012夏号」の私の記事、「拾った材料で巻く毛バリ」にピッタリの材料を入手いたしました(笑)。
この材料を使って巻いた毛バリは後日アップいたしたいと思います。



本日はやっておかないといけない自己検証がありましたので、その準備のために昨日はあわてて10本ばかり毛バリを巻いて、その毛バリを使い検証を開始しました。



それともうひとつ、今日は魚が瀬に出ていて、かなり流速の速いところでも毛バリにポンポンと出ましたので、「瀬釣り」のアプローチから立ち位置、食い波へのピンポイントのキャストから、竿とラインの位置、ラインの入射角度などの再確認をしました。



毛バリに出る速度の速いヤマメを、「瀬」で釣る釣りが自分の一番好きな釣り方なので、ここ(札掛)のような釣り場はそんな練習にまさに最適の場所になるのです。



自然渓流では魚の密度が低いため、常に真剣に勝負しないとなりません。
しかしヤマメ率の多い管理釣り場なら実によい練習ができるのです。




そのようなわけでハリの検証と瀬釣りの再確認をタ〜ップリとやらせていただきました。
ヤマメに感謝。そしてありがたい釣り場に感謝です。




たまにあるひったくるようなアタリはニジマスです。
しかし彼らも「瀬」に着いているニジマスなので、いい引きをしてくれました。




それと本日はウエイトを入れたり、BHなどで重量を増した毛バリを使い、瀬に流す速度にドラグをかけると食いが落ちました。

この辺りのことも、低水温のドラグドリフトと、適水温ののナチュラルドリフトの使い分けの検証として、しっかりとすることができました。



一時は入れ食いモードになる時間もあり、やりたい放題(自己検証の)のテンカラを行なうことができました(嬉)。



午前中の7時から11時までで、本日の検証事項は全て終了したので川から上がり、12時のランチまで一休みしました。



ここ(札掛)に行くもう一つの理由はこのランチです。
「合鴨の鉄板焼」です。
前回訪れた時には、管理棟の丹沢ホームで結婚式が行われていたので、ランチがやっていなくて、泣く泣く携帯用の非常食を食べて済ませたので、合鴨のリベンジもさせていただきました(笑)。
ごちそうさまでした。おいしかった〜。



ランチの後は気も抜けて、用務員のKさんからの瀬釣りの質問に、実釣を交えながら解説させていただきました。



午後の釣りは午前中釣ったところをもう一度丁寧に釣り上がってみました。



水温が上がったせいかステージも変わり、表層でも釣れる魚が増え、実に軽快にテンカラを振ることができました。



流速の速いところでの釣りは難しいと思われがちですが、流れが速い分毛バリを見切ることも少なくなり、魚の活性が高ければ高いなりに、かなり面白い釣りができると思います。



そのような感じで午後2時過ぎまで釣りをして、帰り支度をして午後3時に現地を後にしました。



それにしても一日中まんべんなく釣れた一日でした。



ここ(札掛)は周囲に人家もなく、渓相も実にテンカラ向きな流れでもあり、ヤマメ、イワナ、ニジマスが均等に放されているために、私にとっては実によい練習の場所になっています。



今年は三月の末から忙しい合間をぬって、月イチ弱で行っていますが、また来月も自己検証と練習に行こうかと思っています。



水曜に奥多摩の沢に行き、乳酸の溜まった私の身体も、今日の楽チンな川歩きでスッキリとしました。


お疲れさまでした自分。

そして用務員のKさん、上司の運転手役をご苦労さまでした(笑)。



吉田毛鉤 明日は検証した毛バリの量産だな 吉田孝

Yoshida Kebari video on Tenkara USA site

本日生業より帰宅して自宅PCのメールを確認すると、一通目につくメールが送られていました。
 

そのメールは昨年の石徹白で行われたチャリティテンカラでお話しをした、
TENKARA USAのダニエルからのメールでした。

メールの内容は「昨年石徹白でお会いした時に動画で撮影していただいた、剣羽根の毛バリの巻き方の動画を、遅ればせながらTENKARA USAのサイトでご紹介させていただきました」とのことでした。早速見てみると、アイレスフック(エサ釣りなどのハリ)に、糸でアイを作り、剣羽根のハックルを巻いて作る、いわゆる伝承系剣羽根の毛バリの巻き方を、非常に下手な英語で私が解説していました(笑)。

Yoshida Kebari Video on Tenkara USA site

http://www.tenkarausa.com/blog/?p=2661

実はそれよりかなり以前から、私の開催する毛バリ巻きの勉強会(現・毛バリ研究会)にて、ずいぶん多くの方々に「剣羽根ってどうやって扱うのですか?」とのご質問をいただいていたので、どこかで紹介しようと思っていました。



つり人社の別冊渓流2011夏号の付録のDVDでは、沈みと逆さとBHの毛バリを動画でご紹介したのですが、剣羽根の毛バリは入れる余地がありませんでした。
同じく2012春号では「ゼンマイ胴の剣羽根」の毛バリの作り方をご紹介したのですが、こちらは動画ではなく写真でのご紹介になりました。

毛バリ研究会にご参加いただける方には、直接ご説明差し上げることができるのでよろしいのですが、写真だけだとご理解いただけない方もいらっしゃいますので、「動画はないのですか?」というご質問もよく受けていたのです。

今回の動画のアップは実にありがたいことで、私の拙い英語・・はともかく、剣羽根の毛バリのタイイングをご覧いただけるとありがたいと思います。

ちなみにどのような毛バリ巻きも、これが正しいというやり方はありません。
今回ご紹介したこのやり方も、あくまで私がやりやすいと思いやっている方法なので、「これでやったけど巻けないぞ」という苦情はご容赦願いたいと思います(笑)。

ダニエル。遅ればせながらありがとう。


Tokyo Trout Country TENKARA Instructor,
Yoshidakebari & Yoshidakebarikai Chairman
TAKASHI YOSHIDA 


プチ源流釣行

昨日のブログにて明日は沢にと書きましたが、予告通り本日は品川のK隊長とご一緒に、早朝より日帰りプチ源流釣行に出かけてきました。

私がテンカラのインストラクターとして教室を開催させていただいているTOKYOトラウトカントリーは、東京都の奥多摩町にあるのですが、この奥多摩周辺の釣り場は、都心からも遠くなく、日帰りで源流釣行の楽しめる素晴らしい渓流が沢山あるのですが、ご多分に漏れず釣り人の多い激戦区でもあります。

東京都でありながらこの素晴らしい自然環境で、多くの魚と戯れたいと思うのですが、なかなかそうはいきません。全体的に魚が薄いのです。
こんな状況を改善し、魚の多い川にしたいと願うのは私だけではありません。
諸問題を解決し、一日も早くキャッチアンドリリースの区間の設定を望むばかりです。

話は本日の釣りに戻りますが、本日は時系列でご紹介してみたいと思います。

*AM2:00*K隊長と奥多摩の古里にて合流*
*AM3:00*途中奥多摩駅前にて登山計画書を提出しTTC駐車場へ*



*AM3:30*真っ暗な中準備を済ませ歩き始めます*
*AM5:00*途中休憩を挟み入渓点近くにて釣りの準備を*



*AM5:30*沢が明るくなるのを待って入渓しテンカラを開始です*



K隊長は「本日は吉田さんが一尾釣るまで私は竿を出さず、撮影に徹します」とのプレッシャーをありがたい言葉を頂戴いたしました。



開始から2時間程は魚の気配もなく、頭に血が上り始めた頃に待望の一尾が出てくれました。
これでプレッシャーから解放されました(笑)。



その後はK隊長と交代し、K隊長もポンポンと立て続けに2尾釣っていました。



言い訳するわけではありませんが、奥多摩の沢は先にも申し上げましたように、魚が濃くはありません。
しかし小ぢんまりしていて、しっとりとした箱庭的な風景の渓相が私の好みでもあるために、渓に来ただけで気持ちがよくて、いつ行ってもガツガツとした釣りモードにはならないのです。



しかも本日は気温水温共に我々には気持ちがよく、極楽気分で遡行していたために、私の釣果はこの一尾だけでした(笑)。

ドライフライをキャストしてよそ見をしている時に「出ましたよ!」とK隊長に指摘されたり、気を抜いてキャストして出た魚がのらなかったりと、とんだ体たらくなのですが、気持ちがよいのでヘラヘラしっぱなしでしたね〜。



K隊長はその後も魚を追加して、AM11:00には退渓点に。

*AM11:30*林道に上がりTTCに向け帰途につきます*
*PM1:00*TTC駐車場に到着*



別の沢に入った後、やはりランチを召し上がりにご来場になっていた秋山郷のUさんと会い、堀江GMもご一緒に、本日の結果の報告をしながら、しばしのランチタイム談笑を楽しませていただきました。(写真はUさんとK隊長)



*PM3:00*みなさんにご挨拶の後自宅に向けて出発*
*PM5:30*途中コンビニ休憩して帰宅*

その後は後片付けなどをして、本日の奥多摩プチ源流釣行を終了いたしました。

しかしあらためて恵まれていると思ったことは、都心から近く、日帰りで翌日に疲れを残さない計画で、おいしいランチまでありつけることができて、プチ源流体験もできるような場所は、そうそう他にはないのではないでしょうか。

今日の釣りは私的にテンカラを行ない、疲れたメンタルのリセットが目的だったので、特に検証事項は決めて行きませんでしたが、新しく導入したアクアステルスソールの沢靴の調子と、最近安くなり始めた筋肉サポートのアンダーウエアは、水に浸かったりしながらもしっかりと体感できたので、ずいぶんと有意義な日となりました。

K隊長とも話をしたのですが、本日の釣行でまたひとつ、新たな課題ができてしまいました。
それは「ショートレンジでのラインのターンオーバー性の改善」です。
説明はややこしくなりますので、いずれまたどこかでご紹介したいと思います。

いや〜K隊長。本日はお疲れさまでした。同行と撮影、どうもありがとうございました。

奥多摩の渓流のエナジーをたっぷりといただいてきましたので、また明日から生業家庭にテンカラと、どれもこれも頑張れます。


吉田毛鉤 奥多摩の 風に吹かれて 筋肉痛 吉田孝
 
 明日は沢へ

6月末。

昨年も年末29日まで取材があり、年明けから半年間、生業と家事の合間を縫って、テンカラ教室に取材にとテンカラで釣りをしてはいるのですが、プライベート釣行が異常に少ない私は、正直精神的にもクタクタで、この最盛期にどうにも我慢ができなくなり、ほとんど自分のためには使うことのない休暇を取得し、日帰りですが明日は沢水に足を浸しに行ってこようと思います。

自分を取り戻す釣りです。

足腰もおぼつかず、体力も低下気味のオッサンを見かね、名乗りを上げていただいたK隊長に露払いをしてもらいながら、毛バリの検証や、なんとしてでも釣らないといけない釣りや、他人様に説明をしながらの釣りでない、本当に自分が楽しめる純粋なテンカラ釣りをしに行ってきたいと思います。

そのようなわけで本日は昼間からK隊長と段取りを決め、明日の極早朝に待ち合わせとなりましたので、落ち着いて早く眠りにつきたいために、普段は脱力系キャラで通している生業も本日は力を入れ、片付けることはキッチリと片付けてきました。

午後にはいつもお世話になっている「つり人社」さんの担当編集者の方と次回の取材の打ち合わせを電話でしてから、食料品の買い物をしてトットと帰宅しました。

現在午後6時半。もうそろそろ眠る準備に入るとします。


ではまた明日。

釣れても釣れなくても綺麗な沢の写真だけは写してきます。


(渓流2012夏号でご紹介した毛バリの「キャトポッポ」で釣れたチビニジです)


吉田毛鉤 涼やかな 支流に惹かれる 梅雨間近 吉田孝



 第20回毛バリ研究会



ご参加いただいたみなさまには、本日も早朝からお集まりいただきました。

ご参加いただいた一般の方は、過去のテンカラ教室にご参加いただいたことのあるSさんとNさんと、二十年振りに毛バリを巻いてみたいとご参加いただいたGさんの3名様でした。



当吉田毛鉤会からは、新メンバーの三鷹のFさん、秋山郷のUさん、品川のK隊長、からふるご夫妻、TTさん、常連のHさん、KWさん、千葉のGさんとTさんに、少々遅れてご来場の川越のMKさん、人間イワナのいさおさん、足立政宗公と立川のMさんという、総勢17名のご参加となりました(凄)。



いつも通り、堀江渓愚GMのご挨拶から始まり、本日初めてご参加の方もいらっしゃいましたので、毛バリ巻きの基本のお話しの、座学から開始させていただきました。

私の教室の場合、テンカラ教室と同じく、毛バリに関しましても座学を中心にご説明させていただいております。
「毛バリ巻きも座学?」と思われたかも知れませんが、基礎知識をしっかりご理解いただければ、ご自身で技術の向上は充分可能なので、そのあたりに重点を置いてのお話しになりました。

ハリの形状とカカりの関係や、ご自身のテンカラ釣りのスタイルに応じたハリの選択等、ハリ学だけでも1時間を費やしてしまいましたが、じっくりと聞いていただきましてありがとうございました。



その後は基本の毛バリ巻き(浮かせ・沈み・逆さ)のご説明と、ウイング付きの毛バリの作り方のご説明をさせていただきました。
クイルウイングの立て方と寝かせ方と、フラット(デルタ)ウイングの取り付け方のご説明です。
フラットウイングの取り付け方に関しましては、最近のタイイングブックなどにあまり記載されていない方法ですが、目から鱗のマテリアルの取り付け方をご理解いただけたことと思います。



10数名の方々が、熱中してタイイングしているところには鬼気迫るものがあります。

解説が終わり、個々に熱中して巻いている時には、なにやら書道教室のような静けさにつつまれていました。

 

からふるご夫妻の専属運転手さんも、いつになく楽しそうに毛バリを巻かれ、巻いた毛バリで釣果も見られたためか、始終ニコニコ(ニヤニヤ)されていました(笑)。
王妃の手を煩わさぬよう、これからもドンドン巻いていただきたいと思います。



水の状況はイマイチでしたが、みなさんどうにか魚の姿も見ることができ、取りあえず一安心させていただきました。

ご参加いただいたみなさま、本日はお疲れさまでした。

毎月楽しく開催しています「吉田毛鉤の毛バリ研究会」。
またのご参加をよろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター 吉田毛鉤会代表 吉田孝 



***以下私信になります***

足立政宗公、いただいたものは家族が喜んでいました。どうもありがとうございました。

千葉のGさんとTさん、おいしいものをありがとうございました。帰宅後早速いただきました。

そして本日はお会いできませんでしたが、世田谷のMさん、例の「本」を堀江御大より受け取りました。ゆっくり拝読させていただきます。ありがとうございました。






池袋秀山荘

昨日は金曜日、毎週生業が終わると本当にグッタリしてしまい、昨日はネットで調べものをしているうちに睡魔に襲われ爆睡してしまいました。

おかげで本日は早朝に目を覚まし、思うことがあっての一週間の禁酒も手伝って、久しぶりに疲労感の残らぬ目覚めでした。

あ〜スッキリした。

本日は都心に出る用事があったので、朝っ風呂を浴びて午前7時に電車に乗り、都内での野暮用を済ませました。
野暮用が済んだのが午前11時。そこからは本日第二の目的の買い物に行きました。

行ったのはこちら。



池袋にある沢用品に強いお店の「秀山荘」さんです。



「ブログに出して宣伝しますね(笑)」と許可をいただきまして、撮影させていただきました。

今週は当吉田毛鉤会の沢の鬼軍曹、品川のK隊長も買い物に行ったそうで、その時に商品情報もいただいていたこともあり、今日はサクッと買い物を済ませました。

実は今年、我が家では大掃除をしたので、30年以上前に揃えた山道具を始め、キャンプ道具に釣り道具の整理を余儀なくやったおかげで、現在使用中や使えるモノなどは取り置いて、不要なモノをずいぶんと処分することができました。

他にもウエーディングシューズや沢靴などの消耗品も含め、今年はずいぶんと買い替えもしたので、渓流一年生のような新しい道具ばかりになりました。



心機一転というか、まぁ新しいものは何とも気持ちのよいものです。

本日の秀山荘さんにての買い物は、K隊長おススメの、日帰り釣行には最適な28リットルサイズのザックです(底部に水抜き穴付き)。



サイドに釣り竿のケースや、カメラの三脚などを上手いこと納めるスペースがあり、釣りや撮影等にはかなり使い勝手がよさそうです。

そのようなわけで、本日も気持ちよくお金を使い帰途につきました。

帰宅後には撮影のため、いつも車載してある道具を写していて、先日のテンカラ教室にご参加いただいた方から、テンカラに使用する足回りについてのご質問をされていたのを思い出しました。


***真ん中の白いフエルトはかなりフリクションが利いてよいのですが、二律背反で減りは早いようです。右のアクアステルスソールはまだ試していません。林道歩きが長い時にと思って購入しましたが、実際はテンカラ教室の時に重宝しそうです***

現場でも少々お話しさせていただいたのですが、現在の私の足回りは一年の内で以下のようになっていますので、ご参考までに。

先ずはシーズン中。といっても水温は10度位からですが、基本的には安全第一なので、沢靴にゲーター(ニーパット付もアリ)を中心に考えています。
速乾性のパンツを着用し(下着も)、雨具は上半身のみ。
「万が一ドボンしても泳ぐ前提がある」くらいのつもりでいれば、ブカブカのウエーダーよりは安全性は高いと思います。
特に気温水温が高めの時は。水に足を浸すと気持ちがいいですし。
ウエーダーは股の開きがしにくいこともあり、大岩を乗り越える時なども具合がよくありません。

ただし・・・水の汚い所では必ず穿くようにしています。例えばY梨県のK川など。
以前この川でウエーダーにピンホール浸水し、いつもは持っているポリタンクの水が無く、足を洗浄することができなくて泣きながら帰宅した記憶があります(笑)。

それと日光の湯川のような泥底や、たまにあるシルトの溜まった川などでも、足に直接それらが触れるのが嫌な場合はウエーダーを着用しています。

このウエーダーも、歩きが多い時はウエーディングシューズを着用するタイプですし、冬場の管理釣り場などで、防寒目的で穿いて、かじかんだ手でも脱着を簡単に済ませたい時には、ブーツフット(ウエーダーの足先が長靴になっているタイプ)を使用しています。

私の場合は冬物のブーツフットタイプはそれほど汗もかかないので頑丈一点張りのタイプ。
ウエーディングシューズ併用の時は、透湿素材の生地のものを使用しています。

鮎タイツは使ったことがないのでなんともいえませんが、大昔に波乗りをやっていた時の、ウエットスーツのネオプレン素材の渇きの悪さと、下手に乾かした時の匂いに辟易した記憶があるので、恐らく今後も手を出さないと思います(笑)。

他にもヒップブーツとかヒップウエーダーという、腿(足の付け根)までの長さの長靴タイプも所持していますが、足場の安全を確実に確保できる場所や、万が一の場合にも誰かが助けてくれるような管理釣り場限定という感じで着用しています。

いずれにせよウエーダーでは水中に転倒した時に、中に水が入ると立ち上がれなくなり命の危険があります。ウエストをしっかり縛っていても、足が浮いてしまい具合の悪い(死ぬのか)という体勢で流されたことのある人の話しを聞いたことがあります。
ヒップブーツでは尚更です。

着用すれば非常に便利な道具ではありますが、刃物と一緒で使い方を間違うと大変なことになりますので、私自身も含めて、着用されるみなさまには、くれぐれも気をつけていただきたいと思います。

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明日は毛バリ研究会

明日24日(日)は第20回目になる「吉田毛鉤の毛バリ研究会」の開催日です。

先日の大雨で会場となるTTCの水嵩も一時上がったようですが、本日のTTCからいただいたご連絡によれば、常連のHさんもお見えになり、釣りは充分に可能だとのことでした。

よって明日も通常通りの開催となりますので、ご心配なくご来場いただきたいと思います。

ここ一週間は天候も不順で、釣りにはイマイチだったと思いますが、明日はご参加いただけるみなさまと、いつものように楽しくやりたいと思います。


吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター 吉田孝
研究会ではハリ学を

昨日は日中暑かったせいか帰宅後グッタリしてしまい、夕食後に転寝をしたら疲労感が増し、何もする気力がなくなってブログが書けませんでした。

二時間程寝てしまい、目がバッチリ覚めてしまったので、K隊長よりいただいた週末の買い物情報(沢道具)メールにお返事をした後は、気力を出して毛バリ巻きに入りました。

私の場合は一般的な管理釣り場(ニジマス中心)、自然渓流タイプの釣り場(ヤマメ、イワナ中心)、自然渓流でもC&Rの釣り場、そして遠くても近くても源流域や、ここ一発絶対ハズすことのできない取材時と、使う毛バリのハリそのものにもこだわって巻き(使い)分けているのが現状です。

耐久性が必要なのか

魚を掛けることが優先なのか

シルエット重視なのか

水面で使うのか水中で使うのか等々、渓流のハリだけでなく、フライフックに海釣りエサ釣りヘラ釣りに鮎の掛けバリに至るまで、本当に数多くのハリを土台にして毛バリを巻いてきました。



そのように多くの種類のハリを使い実験を繰り返すと、「ハリ」には一定の法則があるということを、本等で読んだだけでなく、実感として掴むことができたので、最近は用途に応じて理論的に巻き分けるようにしているのです。

このハリ学の基本的理論を理解していないと、先ず生徒さんなどに聞かれた時に、感覚的な答えしかできなくなってしまうため、どういった理由でそのハリを使うのか、どういった理由で魚がバレやすかったり、かかりが悪かったりと、キチンとご説明することもできるようになりました。

TOKYOトラウトカントリーという釣り場があり、そこでテンカラ教室を開催し、教室にご参加いただいた方々やご来場になった方々、そして知り合った多くのテンカラ師の方々とは、当然のように毛バリの話になるのですが、意外と「なんだかわからずこのハリを使って毛バリを巻いています」という方が見受けられます。

名人の方々は、名人なりに決まったハリに到達するまでにはそれなりの試行錯誤があり、それぞれ理由があってそのハリを使っていらっしゃるのですが、そこそこやっているベテランの方でも、それなりの理由があって、ご自身で決まったハリを使用している方が少ないのが私の見てきた現状です。



他人がいいといったからとか、なんとなくいつもこれを使っているという方から、なんだかしっくりこない(バレる、かかりづらい、浮かない、沈まない等)と、その毛バリを見せていただくと、その人なりの釣りと上手いことマッチしていないことがよくあります。

一例ですが、強いアワセのテンカラ師から釣りを教わり、しかしその人は強いアワセのできる人ではなかった場合、強いアワセのテンカラ師から教わったハリでは、魚がしっかりとかからないといったような場合があります。

「そんなの気にしない」という方は、その人なりの考えなので大いに結構なのですが、釣り方とハリの形状というのは、確実にリンクしているというのが私の持論です。

できることなら、ご自身でありとあらゆるハリを使って毛バリを作っていただきたいと思います。

そうして試行錯誤した結果、どこにでもあるハリに戻ってしまうかも知れません。
しかしながら、ご自身で試行錯誤した結果は、結果にブレがありません。
他人にいわれたことではないので、疑惑の挟まる余地が少ないのです。

竿もラインも同じように、いくら先輩や名人にいわれたとしても、それがその人にとって最良かどうかはわからないのです。

先輩や名人のお話しはあくまで参考です。ですから私のお話ししていることも鵜呑みにしないで参考までにしてください(笑)。

そのような理由から、あくまで参考までですが、月イチの毛バリ研究会では、ハリ学の基本からお話しをさせていただいております。

一からの試行錯誤には無駄になったハリの山が背後に築かれてしまうため、それを回避する程度のお話しはできると思います。

ご自分のハリに自信のある方はともかく、疑惑や迷いが生じた方は、ぜひとも「吉田毛鉤の毛バリ研究会」へ、ご参加いただきたいと思います。

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昨夜私が巻いた毛バリは、来週ちょっと本気モードで釣りをしたいため、耐久性と巻き辛さを我慢して(R17ー3FT)巻いた黒剣羽根2本と白剣羽根2本、それとデルタウイングのプロトタイプのテンカラデルタ1(R10-B)です。



雨でも台風でも水況が悪くても、毛バリ巻きだけは楽しめます。

明日の釣果を夢見ながら、毛バリを巻くのは素敵な時間だと思いますね〜。


吉田毛鉤 生業の 疲れを癒す 毛バリ巻き 吉田孝

毛バリのデザインを固定するまで 

昨日写真だけご紹介したフラットウイングの毛バリですが、まだ試作品です。
昔からあるような毛バリのパターンはともかく、自分でデザインした毛バリの場合は、デザインを固定するまでに、何度かパーツをいじりながら作り変え、実釣を重ねて自分のものにしていくようにしています。

これはいい!と思って作り、試行錯誤の上ボツになったものも数知れず、使いやすいなと思い一人合点していたら、似たようなパターンが古いフライパターンブックにあったりと、私の場合はそういった作業もテンカラの内で、実際の釣りと同じくらい楽しんでいます。

今回のプロトタイプは、フラットウイングを二枚重ねて雰囲気を出したのですが、実際に下から見上げてみると、アップライトのウイングのように二枚の羽根が立っているようには見えません。



そこで一枚でも二枚でもシルエットが変わらないので、削れるところは削り、ウイングを一枚にしてみました。



ボディもピーコックから、秋山郷のUさんに選別していただいた、黒ゼンマイの綿毛に変えてみました。
ハリの形状も変えてみました。

自分の中ではこのようにして、私的テンカラ毛バリとして成立するようにアレンジを繰り返し、よかったところはそのままに、悪かったところは元に戻してと、固定していく作業を楽しみながら繰り返し繰り返しやっています。



今年の私の毛バリのキーワードは「羽根」。
何故かはわかりませんが、ウイング付きの毛バリに惹かれてしまうのです。

これらの毛バリも実釣と改造を繰り返し、固定することができましたら、あらためてご紹介したいと思います。

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先日の教室にご参加いただいた方から、ラインに関してのご質問をいただきました。

私の使用しているフライライン(シューティングライン)のパッケージの写真はコチラの記事にありますのでよく見てください。←アンダーライン部をクリック

それと「吉田式テーパーラインの作り方」はコチラ←クリック
「その弐」はコチラ←クリック

ご参考にしていただけるとありがたいと思います。

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TTCのブログにもありましたが、7月の教室の日程が決まりました。

すでに何名か、ご参加のお申込みをいただきました。

繰り返しになりますが、7月22日(日)のテンカラ教室はコチラ←クリック

7月29日(日)の毛バリ研究会はコチラ←クリック

となっています。

注意事項ですが、テンカラ教室には偏光グラスをご持参いただき(必携)、毛バリ研究会にはタイイングバイス(こちらは可能なら)に、午後の実釣のためにテンカラ道具一式をご持参いただけるとよろしいかと思います。

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関東地方はこれから台風のまっただ中に。

強い風雨の中、雨戸を閉めて毛バリ巻きに集中することにいたします。


吉田毛鉤 大水で 各地の川に 傷跡か 吉田孝






テンカラ教室を終えて

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作日は盛況だったテンカラ教室でしたが、教室にご参加いただいた方々にご来場いただいた方、関係者の方々からもありがたいコメントを頂戴いたしましたので、御礼を申し上げたいと思います。

チームTのNさん
たむさん
専属運転手さん
頑張照蔵さん
川越のMKさん
TTさん
いさおさん 
からふる王妃さん
高橋さん

どうもありがとうございました。



昨日のコメントのお返事にも少々書かせていただいたのですが、テンカラの講師と毛バリ巻きの講師、合わせて50回になる私ですが、いつも講習後には

「上手く伝わったのだろうか?」
「理解し辛いことはなかったのか?」
「質問をしていだだくように話しているが、質問しにくい空気にはならなかったか?」

等々、とにもかくにも自問自答し

「次はもう少しここをこうした方がよい」とか
「ここはいらなかったか」とか

考え過ぎて正直胃が痛くなるような思いをしてしまうのです。

そこに昨日の記事へいただきましたコメントなどは、自分のテンカラの試行錯誤だけでなく、テンカラの講師としての教え方をも試行錯誤している私にとって、次の講習に繋がる実に頼もしい後押しとなるために、本当にありがたいことだと思うのです(感謝)。

ところが最近は、受講していただける方々も釣りそのものを経験したことのない方だけでなく、かなりテンカラをやっている方までと、幅広いレベルの方々にご参加いただけるようになってきたために、自分の考えの中では、「みなさまに同時に同じレベルのお話しをさせていただくには、ご参加いただく方のレベルに差があるために、ちょっと無理があるのでは?」と思うようになってきてしまいました。

この件に関しましては、すでに数名の方々からも、「経験者向けの講習などやらないのですか?」とのお声もありました。

近いうち、といっても今の時期は私も諸々が超多忙なために、なかなか時間を作ることができないのですが、冬場になり少し時間がとれるようになりましたら、いつものテンカラの教室からの分離講習として、経験者向けのステップアップ講座などを考えさせていただいております。



そのように私の講習は、多少なりとも受講者のみなさまのご希望にそえるよう、随時形を変更しながらこれからも続けていきたいと思っておりますので、ご意見にご要望などございましたら、コメント等でお聞かせいただけるとありがたいと思っています。

今回(6月)の教室は早々に定員になってしまいました。

7月のテンカラ教室(7月22日)も、もうすでに何名かの方にお申込みをいただいておりますので、来月も頑張ってやらせていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

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本日は昨日の疲れがドドドッと出て、生業に出向いてからも落ち着いてデスクに座っていられないほど足がだるく、メンタル面も下がりそうになってきたので、ランチタイムには外出し、生業先から近い山用品店のK日山荘に行ってきました。

メンタルが下がりそうになった時の私の特効薬のひとつに買い物がありますが、沢靴とロープなどを購入してスッキリしてきました。

これで明日には疲れもとれていることでしょう(笑)。



来週はK隊長と釣行予定ですので、命の保障がありません(笑)。

万全の態勢を整えておかないといけないので、その辺の準備も兼ねての買い物になりました(泣笑)。

K日山荘では、先日TTさんがお話しされたという店員さんもわかりました。
私のブログをお読みいただいているようで、TTCにも行きたいと仰っていました。
BHの毛バリに対するご質問などもいただきまして、買い物をしながらしばし談笑させていただきました。

また伺った時には、用品情報など色々と教えていただこうかと思っています。

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しかし年齢にはかないませんね。



オッサンになると肉体疲労が抜けないだけでなく、動いてから後、身体が疲労を感じるまでの時間がかなりかかるため、本当にゲンナリしてしまう本日でありました。。。


吉田毛鉤 他人の前では元気な顔で 帰宅と同時に病人(廃人)に 嗚呼 吉田孝


第30回テンカラ教室大盛況 

本日は第30回目となるTTCテンカラ教室の開催日でした。

 

先ずは吉田毛鉤会メンバーのたむさんからの差し入れの御礼です。

蒸し暑い午後にピッタリのものをありがとうございました。



朝イチには剣羽根の毛バリを含む、吉田毛鉤製の毛バリを納品させていただきました。

今回は放出品につき、剣羽根は格安で納品させていただきました。
次回からは価格破壊なしの適正価格で納めますので、その節は(いつかわかりませんが)よろしくお願いいたします(笑)。

さて教室の報告ですが、今回は頑張照蔵さんのお知り合いのNさんとIさんを始め、近郊はもとより、千葉からのご夫妻に大宮からのご参加の方、遠くは富士や沼津からなど、10名の方々にご参加をいただきました。

 

遠路私の話を聞きにご来場いただきまして、本当にありがたいことと思います。

ご参加いただいた方々の熱意に負けぬよう、本日も声をからしてテンカラのご説明をさせていただきました。

いつも通り堀江渓愚GMにご挨拶をいただきまして、教室のスタートとなりました。

 

いつもお話ししている通り、自分の開催するテンカラ教室は、川に出てこうやってくださいということは二の次三の次で、徹底した座学を2時間程度やらせていただいています。

 

なぜかといえば、みなさまそれぞれのテンカラをやっていくフィールドや、個人個人の性別、そして体力の違いなどから通り一遍の話では済まないことが多いため、先ずはみなさまご自身で、独学でテンカラを伸ばし、続けていっていただけるための原理原則をお話しすることに重点を置いているからなのです。

なにゆえにテンカラで釣れるのか、各道具の利点と欠点、フィールド別のタックルから釣り方まで、配布した資料をもとにして、ご質問をいただきながら詳しく解説させていただきました。



その後はひとりひとりのキャスティングの矯正をさせていただきます。

テンカラの理論だけでなく、自分の講習で絶対的に自信を持っているのがこのキャスティングの診断です。

キャスティングはひとそれぞれ。

体力も身体の使い方も違うため、その人に応じた矯正をしないといけないのですが、ちょっとしたアドバイスで見違えるほどキャスティングが綺麗になるので、教えている私としましても、実にやりがいのある時間になっています。

本日ご参加いただいた方々は、みなさんすんなりとアドバイスを受け入れていただき、短い時間でキャスティングの講習を終えることができました。



みなさんキャストが上手いことできるようになりましたので、今度は実際の川に下りて、アプローチからポイントのご説明に、波(流れ)の読み方(見方)などを実際に魚を釣りながらご説明させていただきました。



本日は水の状況もよく、飼いならしたTTCのニジマス達も私のいうことをよく聞いてくれたので、ご説明しながら的確なところで私の毛バリに次々とヒットしてくれました(笑)。



11時には午前中の講習を終え、みなさんにも釣りを開始していただいたのですが、ツ抜け(10尾以上)したり、ヤマメを釣られた方もいらっしゃいました。

ランチの後はご希望の方に毛バリ巻きの簡単なデモなどもさせていただきまして、大盛況のうちに講習を終えることができました。



教室にご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
またご質問などございましたら、再度のご参加をよろしくお願いいたします。

本日は吉田毛鉤会の、
秋山郷のUさん
品川のK隊長
からふるご夫妻
川越のMKさん
たむさん
超ベテランのOさん
立川のMさん
用務員のKさん
そして新メンバーになりました、三鷹のFさんにもTTCにお集まりいただき、みなさんとも楽しい時を過ごすことができました。



ご来場いただいたみなさま、本日はお疲れさまでした。

K隊長。写真撮影と仕掛け作りのお手伝い、ご協力ありがとうございました。

次の日曜日は、みまさまお待ちかねの吉田毛鉤の毛バリ研究会が開催されます。

こちらも楽しくやりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。



吉田毛鉤 テンカラインストラクター 吉田毛鉤会代表 吉田孝