来週は連載の取材が入りそうで、準備などもあり、ゆっくりと時間が作れそうもないため、どうにか時間のできた本日、丹沢ホーム(札掛釣り場)に吉田毛鉤会の用務員のKさんと行ってきました。
朝5時半。現地に向かう途中、林道にトンビがいて、飛び立つ時に置き土産をしてくれました。
まさに「別冊渓流2012夏号」の私の記事、「拾った材料で巻く毛バリ」にピッタリの材料を入手いたしました(笑)。
この材料を使って巻いた毛バリは後日アップいたしたいと思います。
本日はやっておかないといけない自己検証がありましたので、その準備のために昨日はあわてて10本ばかり毛バリを巻いて、その毛バリを使い検証を開始しました。
それともうひとつ、今日は魚が瀬に出ていて、かなり流速の速いところでも毛バリにポンポンと出ましたので、「瀬釣り」のアプローチから立ち位置、食い波へのピンポイントのキャストから、竿とラインの位置、ラインの入射角度などの再確認をしました。
毛バリに出る速度の速いヤマメを、「瀬」で釣る釣りが自分の一番好きな釣り方なので、ここ(札掛)のような釣り場はそんな練習にまさに最適の場所になるのです。
自然渓流では魚の密度が低いため、常に真剣に勝負しないとなりません。
しかしヤマメ率の多い管理釣り場なら実によい練習ができるのです。
そのようなわけでハリの検証と瀬釣りの再確認をタ〜ップリとやらせていただきました。
ヤマメに感謝。そしてありがたい釣り場に感謝です。
たまにあるひったくるようなアタリはニジマスです。
しかし彼らも「瀬」に着いているニジマスなので、いい引きをしてくれました。
それと本日はウエイトを入れたり、BHなどで重量を増した毛バリを使い、瀬に流す速度にドラグをかけると食いが落ちました。
この辺りのことも、低水温のドラグドリフトと、適水温ののナチュラルドリフトの使い分けの検証として、しっかりとすることができました。
一時は入れ食いモードになる時間もあり、やりたい放題(自己検証の)のテンカラを行なうことができました(嬉)。
午前中の7時から11時までで、本日の検証事項は全て終了したので川から上がり、12時のランチまで一休みしました。
ここ(札掛)に行くもう一つの理由はこのランチです。
「合鴨の鉄板焼」です。
前回訪れた時には、管理棟の丹沢ホームで結婚式が行われていたので、ランチがやっていなくて、泣く泣く携帯用の非常食を食べて済ませたので、合鴨のリベンジもさせていただきました(笑)。
ごちそうさまでした。おいしかった〜。
ランチの後は気も抜けて、用務員のKさんからの瀬釣りの質問に、実釣を交えながら解説させていただきました。
午後の釣りは午前中釣ったところをもう一度丁寧に釣り上がってみました。
水温が上がったせいかステージも変わり、表層でも釣れる魚が増え、実に軽快にテンカラを振ることができました。
流速の速いところでの釣りは難しいと思われがちですが、流れが速い分毛バリを見切ることも少なくなり、魚の活性が高ければ高いなりに、かなり面白い釣りができると思います。
そのような感じで午後2時過ぎまで釣りをして、帰り支度をして午後3時に現地を後にしました。
それにしても一日中まんべんなく釣れた一日でした。
ここ(札掛)は周囲に人家もなく、渓相も実にテンカラ向きな流れでもあり、ヤマメ、イワナ、ニジマスが均等に放されているために、私にとっては実によい練習の場所になっています。
今年は三月の末から忙しい合間をぬって、月イチ弱で行っていますが、また来月も自己検証と練習に行こうかと思っています。
水曜に奥多摩の沢に行き、乳酸の溜まった私の身体も、今日の楽チンな川歩きでスッキリとしました。
お疲れさまでした自分。
そして用務員のKさん、上司の運転手役をご苦労さまでした(笑)。
吉田毛鉤 明日は検証した毛バリの量産だな 吉田孝