剣羽根四種

 

昨日のブログにもご紹介しましたが、秋山郷のUさんよりいただいたゼンマイの綿毛を整理している時に、ちょうど四色の剣羽根があったのを思い出し、アレンジして剣羽根の毛バリを作成してみようと思いました。

 

こちらの剣羽根は、ナチュラル・茶・緑・黒とアソートで入っています。

そこでこのように巻き分けてみました。

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先ずは「黒剣羽根」からです。



Uさんの作ったものを見せていただいたのですが、もっと黒いゼンマイでした。(あの方がイイ)

写真の写り方もあり、肉眼よりは明るく写っていますが、黒いヘッドに黒い剣羽根と、実にイワナに効果的と思われる毛バリに仕上がりました。

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次は白剣羽根です。



剣羽根の材料から白っぽいものを選び、ゼンマイ綿も一番白い部分を使いました。
スレッドはライトケイヒルの色で。

イメージですが、春先のコカゲロウ、5月頃のモンカゲロウと、大きさ別に作り分ければ明るい色のカゲロウ全般の捕食パターンに使えそうです。

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三本目は緑色の剣羽根です。



こちらも撮影の状態で黄色っぽく写っていますが、けっこう濃い緑色の剣羽根です。
スレッドはオリーブを使用。

カメムシやブナ虫、バッタなどの色のイメージで、夏に使いたい毛バリになりました。

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最後は茶色で。



こちらも実物はもっと赤茶色です。
スレッドはキャメルを使用。

マダラカゲロウやチラカゲロウ、大きく作って一部の大型のストーンフライ(オオヤマカワゲラなど)の捕食に合わせて使ってみたいですね。

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このように剣羽根とゼンマイという伝統的なマテリアルでさえも、四種類のパターンに作り分け、複雑に釣りを楽しむのも吉田流テンカラのひとつです(笑)。

先日のコメントにも書きましたが、剣羽根の毛バリはここ数年ことあるごとに使用してみて、やっと使い方を理論的に理解するにいたりました。
それまではどのような結果になるのか、どのように使い方を説明すればよいのかも、イマイチ確実ではなかったので(釣れることは釣れますが)、雑誌等でも紹介するのをためらっていました。

今年になり水爆的(大袈裟ですが)な効果のあることが実感としてできてきましたので、別冊渓流や月刊つり人の誌面でも紹介するに至ったのです。

ただし剣羽根だけでなく、毛バリ全般にいえることですが、その毛バリの絶大なる効果というのはいわゆる共通的・普遍的ではなく、その人にとっての絶大な効果ということが、毛バリの世界ではよくあることなのです。

例えば名人がいつも使用しているハリをいただいたからといって、その毛バリを付けた人全てが釣れるとは限りません。

当たり前の話しですが、その毛バリにはその毛バリを使う状況、その毛バリを使うための道具、そしてその道具を使いこなすだけの技術が渾然一体となって始めて効果として表れるのです。

私の中で数年の時間を経て、ようやく自分なりに使いこなせるようになった沈み玉カゲロウ(BHニンフ)に次ぐ、第二番目の毛バリが、この剣羽根の毛バリということになるかも知れません。

これらの毛バリの使い方を詳しく聞きたいと思う方は、いつもの研究会で直接自分に聞いていただけば、ご説明させていただきたいと思います。



いずれにしても日々精進。

「釣れなくて悩むところが面白い」

ということもありますが、これはやや言い訳に近いところもあり、コメントいただきましたS&Sさんではありませんが、やはり釣れた方が面白いに決まっていますので、

「釣れたならどんな毛バリもみな宝」

という感じでしょうか・・・。

と余裕ぶっこいて自分の毛バリを巻いてみましたが、今夜も宿題の納品毛バリが待っています(汗汗)。


週末はプライベートレッスンのご予約もいただきました。(かわガール?!)

テンカラメンタルはシャロムの森で満充電にしてきましたので、またしばらくは頑張れそうです。


吉田毛鉤 釣るためにはホントに日々是精進ですなぁ 吉田孝

 昨日の検証から

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先ずは日曜日に秋山郷のUさんにお持ちいただいた「ゼンマイの綿毛」ですが、本日の昼休みに仕分けしてみました。

色あいと質感が違う部分があったので、大まかに分けてみたのですが、けっこう手間がかかりますね。

写真だと微妙ですが、



左上から濃茶、右上が茶、左下が黒で右下が白です。

黒だけは繊維が荒く、黒剣羽根で蓑毛を作るとイワナに効きそうな毛バリになると思います。

実際に作った毛バリは近日中にアップしますが、右下で胴を作るとヤマメに効きそうな毛バリになりそうです。 

Uさん、本当にありがとうございました。

会のメンバー一同になり代わり御礼申し上げます。

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さて本題の昨日の検証からですが、昨日のヤマメは実に神経質で、噂に聞いていた「シャロムのヤマメ」とはこのことだったのかと、帰宅後に笑いが込み上げてきてしまいました。

毎日人が入り、天然魚でありながら100%キャッチアンドリリースを繰り返されているヤマメです。プレッシャーはAAAランクです(笑)。

そこでいつもより慎重にアプローチをしたのですが、

足音は当然消し、水面に自分の影を落とさないようにしても、竿を振る影(竿の)だけで「パッ!」と魚が散ります。
自分ひとりなので同じ場所を休ませてから、今度は竿の影が出ないように手首だけを角度的に10度位動かし、ラインとハリスだけが水面に出るようなキャストをしましたが、やはり散りました。
今日はこのスプーキーな魚を相手にするために、自分の側の釣りに対するストレスを軽減せずに、魚にも自分にも見にくいレベルラインを準備してきたのですが、この影ですら魚が脱兎のごとく散っていくのです。

魚から見えない位置に座り込み、腕を組み思案しました。

出た答えは「ハリスキャスト」です。
フライフィッシングなら「リーダーキャスト」というところでしょうか。

最小限のハリスだけを魚に見せる。
流石にハリスだけでのキャストは厳しいので、ラインは飛ばせる重量の最短の長さでと、仕掛けを改良しました。

竿は3・3メートル。レッドスナイパーです。
最初に使ったのはレベルライン(イエロー3号)を竿いっぱいにして、ハリスを矢引きにしました。
しかしラインの影が強すぎる(これでも)のです。
そこで狙撃できる限界ギリギリの仕掛けで、レベルラインを2・5メートルに詰め、フジノナイロンのハリス0・6号を1.5メートルに伸ばしました。

この仕掛けで身を隠し、竿の振り幅を最小限にして、しかもアップで釣るとラインの影が水面に落ちることを考慮して、上流からダウンの釣りを試みました。


当然のようにダウンの逆引きで使いやすいゼンマイ胴剣羽根を結びました。

ハリも巻きにくいが刺さりのよい、がまかつのR17-3FTの#14を使って作ったものを使用。

結果は昨日の写真です。

ここまでやらないと釣れないのか?と笑ってしまうようなシャロムの天然ヤマメ。

トラウトカントリーが釣り場(水圧と流速)との戦いならば、シャロムは超神経質な魚との戦いという感じですかね。

しかしあらためてストーキングの重要さと、魚の釣れる立ち位置を考え、そこからのアプローチをキッチリ行わないと出ない魚もいるということがわかり、楽しみながらいい勉強をさせていただきました。

林道から見るといるのだが、川に下りると消えてしまうというシャロムのヤマメ(笑)。

実体験でよ〜くわかりました。

でも面白かったので再度挑戦しに行きたいと思います。

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さて今週は各方面からご注文をいただきました毛バリを巻かないといけないので、今夜から頑張って開始したいと思います。


吉田毛鉤 釣り場によってはたかがテンカラ 釣り場によってはされどテンカラ 吉田孝
シャロムの森にて

サブタイトル:リハビリ(癒し)釣行
  シャロムの森←リンク



***多忙ニモマケズ***

生業ハ月曜日カラ金曜日マデ
毎日デハアリマセンガ家族ノタメノ買イ出シヤ食事作リモアリ
週末モ一日ハ家ノコトヲセネバナラズ
唯一ノ趣味ノテンカラモ
教室ノ講師デ釣ルコトバカリ
トラウトカントリーデハ遠慮ガチニ竿ヲ出シ
ドコカノ釣行会デモ参加者ノ前ヲ歩ク心臓モナシ
堂々ト竿ガ振レルノハ取材時ノミ
サリトテカメラノシャッター音ヲ気ニシナガラ
子供ガ小サク私ガ倒レルト皆露頭ニ迷ウコトニナルタメ
一人デ源流ニ入ルコトモナシ・・・・・・・


(神々の宿る森)

ということで「純粋にテンカラを楽しむ」という時間の全くとれない私ですが、
近くて(自宅から二時間以内)
安全で(泳いだりぶら下がったりしない)
放流モノでない天然魚が釣れて(重要)
先行者や他人を意識することなく(これが一番重要)
落ち着いて自分の釣りがしたいという(金なら積むぞ)、ワガママな私の欲望を叶えてくれる場所はないかと探していました。


(美しきレンブラント光線)

当然かなり以前から名前は存じていたのですが、伺ったことがなかったために、初めての旨申し込みをして本日行ってきました。

朝8時の開業時間に到着し、初対面でしたが事前のメールで事情とご挨拶はしておいたので、オーナーにコーヒーをごちそうになりながら、この場所のご説明と林業をなされているということで、森や木についての興味深いお話しや放流魚と鵜の関係などを含め、しばし雑談をさせていただきました。

本日の予約は私一人とのことでしたので、お忙しい中、特別にオーナーのトラックで釣り場(広大、というか長い)を案内していただきました。
下流域は放流もされているようですが、放流魚にとっての魚止めの堰堤もあり、上流域は天然モノのみ存在しているとのこと。
ヤマメとイワナの混成域の川ですが、今回はちょっと自分の課題もあったため、ヤマメの存在を林道より確認させていただいて、その周辺に入らせていただくことになりました。


(放流モノと天然モノの境目です)

お客さんが他にもいらっしゃる時には、個人個人でエリアを午前中貸切にしていただけるため、他人と競合したり先行者のことを考えないでよいので、いつも激戦区で、しかも他人のケツを釣ることしかしていない私にとっては本当にありがたい場所でした。


(堰堤下はいつものBHで)

いつも生徒さんには「課題を持ってテンカラをやりましょう」とか「集中力が切れたら休みましょう」とか話しているのですが、実際そのような釣りを組み立てること自体が不可能な実態のここ最近の自分の釣りでしたので、本当に久しぶりに事前から色々と考えて釣行に向かうことができました。

釣りに行く前から嬉しさと楽しさを感じたのは久しぶりでしたね。


ということで本日の自分の課題は何かというと

*次から次へと購入しているテンカラ竿のおかげで、筆おろしのできていなかった「赤竿」に、天然のヤマメというお相手を・・・が一つ目


(赤竿筆おろし)

**デジイチとコンデジの、2台のカメラと替玉等の機材も持ち、重装備で歩いたり遡行しながら、釣った魚の撮影に慣れ、取材時のカメラマンやスタッフの方の気持ちを少しでも理解したい(今後のよりよい取材のためにも)・・・が二つ目


(剣羽根ゼンマイ胴で)

***天然魚ではありながら、C&Rという場所でプレッシャーのかかった魚を釣るための、丁寧なストーキングとタックル(特にライン)の自己検証・・・が三つ目


(こちらも剣羽根ゼンマイ胴で)

魚の数(数釣りの釣り場ではないので)はどうでもよく、とにかくこの三つのミッションを行ない、自己満足して癒されようという気持ちで出かけて行きました。

結果的にはミッションを全てクリアーし、午後の悪天候は想定内でしたので、午後一時には現地を出て、のんびりとお土産などを買いながら帰宅しました。


(想定内の雷雨が午後イチで)

教室も取材も大好きなことですが、ここのところ自分の釣りができなくて本当に息の詰まる思いでいましたが、本日は神々の宿るこの森と、天然ヤマメの泳いでいる渓流で完全充電をしましたので、復活の報告としたいと思います。


(開けた場所もあります)

満足のできる釣りというのは中々できるものではありませんが、今日という一日は今の私にとって非常に満足のできた日ということでした。

シャロムの森のオーナーご夫妻、半日ではありましたがお世話になりました。

また煮詰まったらお邪魔したいと思いますので、その節はよろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 今日は一人のテンカラ師 吉田孝

*追伸*
シャロムの愛犬ナナちゃん
超カワイイです


(人懐っこ過ぎ)


(写真撮らせてくれ)


(ジッとしなさいジッと)


(アグアグアグの甘噛み)

吉田毛鉤の毛バリ研究会(第19回)

本当に久しぶりの感じがした好天の五月最終の週末でしたが、今月も無事開催をすることのできた吉田毛鉤の毛バリ研究会の報告です。
 
先ず本日ご参加いただいた方々ですが、事前にご予約いただきました、
S&Sさんのお二人
千葉からお越しのG&Tさんのお二人(毛鉤会新メンバーになりました)
横浜のNさん
先日のテンカラ教室にもご参加いただきました中野のTさん
千葉や横浜という遠方からもご参加いただきまして、本当にありがとうございました。

そして吉田毛鉤会からは、
秋山郷のUさん(大量にゼンマイの綿毛をありがとうございました)
品川のK隊長
TTさん
足立政宗公
川越のMKさん(腰をお大事に)
たむさん
立川のMさん
超ベテランのOさん
部下のIEさん



という15名のみなさまで、今日も楽しく毛バリ巻きを開始です。



開催前に納品毛鉤を無事納めまして(早速ご購入いただきまして、どうもありがとうございました)、みなさまと談笑の後は二階のフリースペース(通称座敷)にて、堀江総支配人からご挨拶をいただきました。(諸事情によりちょっとお留守にされていましたが、元気に復帰されました)



先日ブログでもお願いしておいたので、みなさまからマテリアルをご提供いただきました。
常連のHさんからは事前に、G&Tさんからは鹿の毛皮を、足立政宗公からはプリモス(グリズリー)のハックルをいただきました。



現在は紙袋に入れてありますが、今度コンテナを持っていきますので、吉田毛鉤会のみなさまでご自由にお使いいただきたいと思います。



その中でもありがたかったのはこのゼンマイの綿毛です。

Uさんが先日行かれた秋山郷で調達してきてくれたもので、本日ご参加いただいた方々にもお分けいただきました。
まだたくさんありますので、いただいていないメンバーの方は、紙袋から小分けしてお持ち帰りください。
Uさん、本当にありがとうございました。

K隊長も今夜からゼンマイ欠乏症でうなされずに熟睡できるそうです(笑)。



いつも通り基本的なお話しから始まり、ご希望のみなさまにはお題を頂戴いたしまして、ご説明しながら巻いていきます。

新メンバーになられた千葉のG&Tさんからは、「ひとりで巻くのも楽しいけれど、みなさんとああだこうだいいながら毛バリ巻きをするのは本当に楽しいです」とのお言葉もいただきました。

まったくもって同感です。

毛バリ巻きを教えているところは他にもあるかも知れませんが、

川のすぐ上で

自分の道具を広げたまま

巻いては試し巻いては試しができて

巻き方や作り方に使い方まで、疑問が生じた時にはいつでも聞ける

しかも通年毎月開催しているところは、日本広し、そして世界広しといえどもここだけだと断言できると思います。

私自身もみなさまとの毛バリ談義が楽しめるため、本当に大好きな時間でもあります。



今回いただいたお題は、夏毛バリ二種(シエニールで巻く蜂の胴と蜘蛛のパラシュート)にクイルウイングの立て方をお話しさせていただきました。



写真はご説明しながら作った毛バリです。説明しながらなので、完成度は高くありません(笑)。



特筆すべきはこの毛バリです。

先日も当ブログでご紹介しましたが、すべてフェザントで作った「オールフェザントビートル」です。

作り方をご説明した後に、超べテランのOさんに差し上げたこの毛バリ、早速ストリームで使用したそうなのですが、プレッシャーの高い中であまりにも釣れたとのことで、「作ってきていただきたい」と、ご注文をいただいてしまいました。

ご注文ありがとうございました(嬉)。

次回までに頑張って巻いていきたいと思います(汗汗)。



それにしても十数名の方々が、一堂に会し毛バリを巻いている姿は壮観でした(笑)。

お昼の終了後には、毛鉤会の用務員のKさんにいさおさんもご来場になり、みなさんで楽しく釣りに談笑にとエンジョイされていたようです。

テンカラでご来場いただいた方が17名。
毛バリ巻きの会場と同じく、ストリームエリアも壮観でした。

一般河川では出会うことの少ないテンカラ師。
しかし今日のこの場所には、佃煮にするほどのテンカラ師がいらしゃいました(爆)。



本当なら自分もイブニングタイムに竿を振りたかったのですが、午後4時には所用のために、ご挨拶も少々で帰途についてしまいまして申し訳ございませんでしたが、また次回にはみなさんと楽しい時を過ごさせていただきたいと思います。

ご参加いただいたみなさま。
マテリアルをご提供いただいたみなさま。
そしてご来場いただきましたテンカラ師すべての方々に、本日はありがとうございましたということで、今夜はゆっくり休ませていただきたいと思います。

尚毛バリ巻きのご質問等、本日のご説明でわからないことなどございましたら、いつでもお会いした時に詳しくお話しいたしますので、気兼ねなくご質問くださいね。

よろしくどうぞ〜。

吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター テンカラ毛鉤師 吉田孝

いい仕事しまっせ(本日は毛バリ職人) 

いつのも週末はほとんど釣り以外の用事で一日食われることが多いのですが、今日はしっかりと時間を作ることができました。

なので朝からじっくりと毛バリ巻きを開始です。



昨夜も納品用の毛バリ巻きをしていたので、まるっと一日毛バリ巻き三昧でした。



こちらは当会メンバー最高齢の超ベテランのOさんより、特別にご注文いただいた逆さ毛バリです。
特注の理由は「目」です。Oさんご自身の「目」がキツくなってきたとのお話しでした。

ハリスを通すのがやっかいになってきたとのことで、ループアイに。
しかも少々大き目にして差し上げました。



そしてこちらはTTCのスタッフEさんよりのご注文のBHの沈み花笠です。

管理釣り場のカウンターで販売するわけですから、通年安定した釣果のある、いわば堅い毛バリということでのご注文です。

こちらは明日の朝納品予定ですので、よろしければどうぞ。



こちらは非売品ですが、ちょっと面白いボディ材があったので巻いてみました。

水深の浅い瀬などで高く浮かせて使いたいと思い、高浮力の毛バリにしたくてこのボディ材を使ってみたのですが、まだ実験していませんので、もしも詳しく聞きたい方がいらっしゃいましたら、明日の研究会で直接私に聞いてください。



吉田百毛バリの58本目はこの毛バリ。

目玉カゲロウと名付けた、蓄光の目玉の付いた毛バリです。私の経験だと、イブニングに効果的です。

久しく巻いていなかったのですが、ボチボチ出番なので本日巻きました。

今回の材料はダイドした(脱色して染めた)ピーコックハールのボディにワイヤーでリビングをしました。
ハックルはこのボディにはドンピシャの、芯黒(バジャー)のハックルです。

こんな顔のこんな毛バリです。

一個の毛バリというよりは一匹の生き物のようで、この毛バリで魚が釣れると、子分がいい働きをしてくれた親分の気持ちというか、鵜飼の鵜匠の気持ちというか、作った自分自身が本当に嬉しくて楽しい気分になるという、実に愛嬌のある私の大好きな毛バリです。

最近はこの目玉の材料が手に入れにくくなっていますが、そこはJSY SAYAMAGAOKA店でご相談すれば、なんとかしていただけるかと思います(笑)。

ちなみに黒目はご自分で入れて下さい。

片目だけ入れて、願掛けダルマ毛鉤とでもして売り出しましょうか。
ダルマだけに手も足も出ない(釣れない)のでダメでしょうね(爆)。

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このように時間に余裕さえあれば、いい仕事をするのですが。

なんたっていつもは多忙の中、無理やり時間を割いて毛バリ巻きをしているので、自分的には納得のできるものが少なくなってしまうのです。

さてさて明日は月に一度の毛バリ研究会の開催日です。

ご参加予定のみなさま。明日も一日楽しくやりましょう!!


吉田毛鉤 寝ても覚めても毛バリ巻き 吉田孝
こんな職場に就職したせいで

先ずはお知らせです
***本日も日曜日の毛バリ研究会へのお申込みをいただきましたが(お申込み承りました。道具もこちらでご用意いたします)、こちらのサイトのフォームを使用して、携帯メールからお申込みの方は、こちらのPCメールからの返信が届かない場合があります。携帯メールの方はPCからのメールを届くようにしていただくか、パソコンからのお申込みをお願いいたします。両方不可能な方は、直接お電話でトラウトカントリーまでお申込みください。どうぞよろしくお願いいたします***

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さて本題の「こんな職場に就職したせいで」ですが、実は昨日、私の職場の部下を釣具店に連れて行き、タイイング道具一式を購入させました。部下ながら週末の教室に参加したい旨でしたので(半強制?)、教室に出るならと用意させました。

そして本日。上司は部下を自分の部屋に呼び出しました。

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私「IE君。タイイング道具一式を持って私の部屋に来なさい」

IE「了解しました」



私「日曜の教室の予習に一度ざっくりと教えておくから憶えておくように」

IE「了解しました」



私「では休憩室にて自習を開始するように」

IE「了解です」



全て了解ですが、パワハラをしているわけではではありません(笑)。



勤務時間終了後も、一文にもならない毛バリ巻きの残業です(笑)。

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私の勤務先はかなり大きな事業所ですが、私が責任者として任されている部署はわずか7名で働いております。

釣りとは全く関係ない職場ですが、7名全てが釣りをします。

しかもそのうちの5名がテンカラ竿を所持しています。
(注・この5名は吉田毛鉤会員です)

昨年暮れに就職してきたこのIE君も、釣りは全くやったことがなかったのですが、上司である私と、吉田毛鉤会のメンバーでもある用務員のKさんに、「釣り」しかも「テンカラ」の道に引きずり込まれてしまいました。

この一ヶ月の間にも、TTCの教室はいうに及ばず、養沢だの鹿留だのと用務員のKさんに引きずり回された挙句、職場の帰りに毛バリ巻き道具は買わされるは、職場では毛バリ巻きを教え込まれるはと、就職した時にはこのような体たらくになるとは、本人はこれっぽっちも思っていなかったことだと思います(笑)。

嗚呼、かわいそうに(大笑)

明日も勤務のIE君。私は生業は休みですが、用務員のKさんに渡された見たくもない私の毛バリ巻きのDVD見せられながら、職場でタイイングに励まされるのでしょうかね(大爆笑)。

言っておきますが、上記の全ては休憩時間に行っております(アハハハ)。

さてこのIE君、週末の研究会には多少なりとも毛バリを巻けるようになっているのでしょうか?

研究会にご参加のみなさま、ぜひともIE君に温かい言葉を(ひやかし)かけてあげてください。

よろしくどうぞ〜。

吉田毛鉤 今夜は内職毛バリ巻き 吉田孝



 月刊つり人7月号

明日は毎月25日発売の「月刊つり人」の発売日です。



7月号も連載中の「テンカラ一本やり勝負!」で、顔を出させていただきました(感謝)。
その記事の他にも、カラーページで某魚種を釣った写真が出ていますので、今号もよろしくお願いいたします(礼)。

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本日の吉田百毛鉤はこちら。


(吉田百毛鉤その57)

ダウンウイングを持つフラッタリング系の毛バリです。
カディスアダルトが着水した時、カゲロウが羽化しようと頑張っている時、いわゆる羽根を持つ昆虫が水面にいる時をイメージして作ってみた毛バリです。


(ハックルの量にご注目)

何の種類か特定はできないけれど、昆虫として魚の捕食スイッチを入れることができるように虫っぽいイメージを強く押し出し、しかも毛バリとしてバランスのとれた形にならないかと、ダウンウイングを取り付けてみました。

このウイング形状は、ウエットフライのウイングも少し意識していますので、沈んで引っ張っても効果があると思います。


(ハリも何を使っているかおわかりですよね)

浮かすだけでなく沈めることも考えたハックルの量。
水中での遊泳姿勢と、魚の掛りを考えたハリの角度。

ハックルは芯黒、ウイングはキジの風切です。
ボディはピーコックハールを使いました。

自分なりに「コリャーカッコイイ!」と思う毛バリ。
いつものテンカラ毛バリだけでなく、私にはこのような芸術的?な毛バリも巻くことができます(笑)。

ウイングの取り付け方を知りたい方は、週末の毛バリ研究会でご説明いたしますが(希望があれば)、慣れるまではなかなか上手くいかないことをご覚悟の上で(微笑)。


吉田毛鉤 今日もひとり毛バリ巻きの餌食にしました(IEさん) 吉田孝





週末の毛バリ研究会は
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先ずは御礼です。



PCモードでご覧の方にはこのカウンターが目に付くと思いますが、本日午後三時頃、のべ人数ではありますが、10万人目のアクセスをいただきました。

立ち上げた当初からやっていたわけではありませんが、一日に多いと200名近くの方にご覧いただいている時もあります。

みなさまにご覧になっていただけることが、ブログを書く上での励みになります。

今後とも吉田毛鉤のブログをよろしくお願いいたします。

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毎月第四日曜日、テンカラ毛バリ(巻き)フリークが集まり、狂気(狂喜?)の研究が始まるTOKYO TROUT COUNTRYですが、今月も変わりなく開催されます。

27日の午前8時スタートです

詳しくは吉田毛鉤の毛バリ研究会をお読みください←クリック

さて今回も、カップル2組様を含めた何名かのリピーター(吉田毛鉤会員以外)の方からご予約をいただいておりますが、今回ご参加予定の吉田毛鉤会のみなさまに、少々お願いをしたいと思います。

お願いというか、まぁ自分も含めてなのですが、毛バリ巻きを続けていくと、各自よく使用するマテリアルとそうでない(ほとんど使わない)マテリアルが出てくるかと思うのですが、捨てるには忍びない、さりとて使わないという、そのような不要なモノがございましたら、ビギナーの方に使っていただこうかと考えました。
決して無理強いではございませんので、あくまで不要なモノがあるようでしたら、ご提供いただけると助かります。

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前のブログネタでは、吉田百毛鉤を写真でアップしたのですが、写真を貼り付けるのに疲れました(泣)。
5本ずつ毎週やらなかった罰ですが、子供の頃に、切羽詰まらないとやらなかった夏休みの宿題を思い出しましたね〜(笑)。

本日の百毛鉤はその56本目。

昨日アップした「ムネアカ逆さ」が自分的にも釣れそう感満々でしたので、
私の「四種の毛バリ」の50%理論(色の差だけ)を考え、明るいトーンの逆さ毛バリも用意してみました。

 (ムネアカ逆さ)


(モンカゲ逆さ)

それはこちら。

ムネアカと同じく、毛バリ的には大きいサイズで、モンカゲロウの色調をイメージして巻いてみました。
ハックルは黄色にダイド(染色)したパートリッジを使いました。
自分的にはこれも釣れそう感満々です(笑)。

これで濃淡使い分けて、検証することができます(嬉)。

しかし昨日の気温と打って変わって今日は夏日でした。
ホントに毎日毎日どーなってるんでしょう。

吉田毛鉤 気温も水温も安定してくれ 吉田孝

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追伸です

本日奥多摩の某沢で、ヤマメ16尾プラスチビイワナ1尾という絶好調の釣果を上げた品川のK隊長。



本日もキッチリとリリースされたきたそうですが、こんなに釣っても持ち帰らなければ1尾も減りませんので、その場所に行けばどなたでも楽しむことができますね。

ちょっとイカツイ顔の奥多摩の美しいヤマメです。
当然放流魚のいないエリアですので天然モノです。

美しい魚です。
取って食わなければいつでも会えます。
みなさんのご協力でリリースをして、いつでも誰でも美しい渓流魚に出会うことのできる渓を作っていければと常に思い続けています。
 吉田百毛鉤・その31〜55


(その55)


(その54)


(その53)


(その52)


(その51)


(その50)


(その49)


(その48)


(その47)


(その46)


(その45)


(その44)


(その43)


(その42)


(その41)


(その40)


(その39)


(その38)


(その37)


(その36)


(その35)


(その34)


(その33)


(その32)


(その31)

吉田百毛鉤 あ〜疲れた 吉田孝
ムネアカオオアリの毛バリ

昨日の朝、関東では日蝕騒ぎとなりましたが、私の生業先でも世間一般の方々と同じように、毛鉤会の用務員のKさんとインターナショナルスクールのEさん(長いのでIEさんにします)とご一緒に、観察をしながら盛り上がりました。
用務員のKさんは自分の車のテールゲートを開け、スモークガラス越しに偏光グラスを携帯電話のカメラのレンズ前に置いて、上手いこと撮影に成功しました(笑)。


(用務員のKさん撮影)
それがこの写真です。

私の生きている限りでは、この地で肉眼では見ることができないと思うとプチ感動しましたが、日蝕などよりイイ魚を釣った時の方が感動が上なのは釣り師の性でしょうかね(笑)。
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話は変わりまして、本日私は昨年の身体検査の追跡調査、というか年齢的メタボ予備軍として、二ヶ月に一度簡単な検診と問診を受けているのですが、
体重72キロ
血圧120−80
体脂肪率19.9%
BMI24
そして総合的判定では、体内年齢は37歳!!という結果になりました。
実年齢から考えるとマイナス14歳ということで、自分的には普段からたばこも吸わず、酒も超適度な飲み方(週に3〜4日、しかもワイン一杯程度)をしている結果がバッチリ出たという感じで、かなり納得&嬉しい一日でありました。

健康に気を付けているのもすべてテンカラを末永くやりたいがためで、私の中で酒やたばこより上位にある「釣り」ですので、この順位は永遠に変わらないと思います。

「それにしても釣りに行きたい」。(←現在プライベートテンカラに飢えています)

たった一つ、釣りのし過ぎ(させられ過ぎ?)からくる体調不良ですが、これだけは気を付けないといけませんね。
体内年齢37歳という言葉を過信せず、オーバーワークにならないよう考えて生活しないと・・・。
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さて本日の毛バリテーマは「ムネアカオオアリ」。

山岳渓流では夏になると、渓流魚のエサとして大きなファクターになる昆虫ですが、気温も上がりそろそろ作り置きしておこうかと思った矢先のこの寒さ。
まったくどーなってるんだ?といいたいです。
そんなムネアカの毛バリですが、私流アレンジでハックルを薄めに巻いて、ちょい沈めでも使えるようなムネアカパラシュートとムネアカ逆さ毛バリを巻いてみました。


(ポストは短めにカットします)

パラシュートポストはもう少し長い方がかっこいいのですが、沈めて使うことも考えて短めにしてあります。


(吉田百毛鉤その54)

こちらはムネアカ逆さですが、来週ちょっと行ってみたい釣り場があるので、そちらで使用してみたいと思います。


(吉田百毛鉤その55)


吉田毛鉤 長袖に 靴下穿いて 毛バリ巻く 吉田孝