大雪の日には毛バリ巻きを

本日は生業でしたが、昨夜雪予報が出ていたために、いつもより早く起きて寝室のカーテンを開けて見ると・・・・・予報通りでした。

自宅は埼玉県の南西部にあり、「降雪」といってもこの周辺では年に何度かお目にかかる程度でしかないので、ガッチリ積もられると車の出し入れから自宅前の道路の雪かきなど、慣れていないので実に面倒です。
まぁそれでも食うためには仕方がないので、準備をして出勤しました。

自分の仕事は朝7時に出勤です。シャーベット状になった道を走り職場に到着。
車を止めてしばらくすると、

 

あわわわわ。東北ですかここは?

いやーいい降りっぷりです。

そうこうしているうちに勤務先から、「今日はもういいよ〜(帰って)」と、ありがたいお言葉が。
午後一番で、またまたシャーベット状の雪道を走り帰宅しました。

明日は一転して14度位の気温になるそうですが、寒かったり暖かかったりで、これじゃ体調もおかしくなりますね。みなさんも御身大切に。

しかし三寒四温で、やはり春はもうすぐということでしょうか。

そんなわけで絶好の毛バリ巻き日和となりましたので、タイイングした本日の一本はこちら。


(吉田百毛鉤その2・丹吉蜂胴黒蓑毛)

先日品川のK隊長よりいただいた、土佐の丹吉バリで巻いた一品。
色といいサイズといい、まさに夏から秋にかけて使いたい毛バリです。

吉田毛鉤 てんから毛鉤師 吉田孝





 
3月のテンカラ教室

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自分縛り

明日で2月も終わり、周辺の多摩川や秋川などの河川もいよいよ解禁となります。

毎年そうなのですが、個人的には解禁のお祭り騒ぎが嫌いでもあり、まだまだ沢は寒いので、のんびりペースで一般河川を楽しんでいく予定です。

4月になれば水生昆虫の羽化も活発になり、毛バリで魚も釣りやすくなってくることと思います。
自分にとって3月はまだまだ肩慣らし、というか足慣らしの時期なので、毛バリの量産でもしながら近場の沢をウロウロしますかね。

みごと解禁までに、年末から激痛を伴った神経痛を克服し、ブログのアップもいつも通りになりましたが、まぁ無理が続くと再発しかねないので、月曜日はブログ休みの日とすることにしました。

それともうひとつ、どこまで続くかわかりませんが、毎日1本(1種類)は毛バリを巻き、月曜は休みなので週に6本の毛バリの写真をアップしていこうと思います。

強烈な自分縛りになりますが、鮎の毛バリの種類などを考えたら、毛バリ職人としての意地と矜持を丸出しにして、先ずは100本(100種類)の毛バリのアップに挑戦したいと思います。名付けて吉田百毛鉤。字面が妖怪百物語みたいでいいですね(笑)。
 
他人の指図は大嫌いですが、自分を縛るのは平気です。
過去最高のストイック生活は、2ヶ月で25キロ体重を落とした経験があります。禁煙も禁酒もどうにでもできます。
達成した時に起こる達成感に伴って、脳内麻薬物質でも出るのでしょうねきっと。


(吉田百毛鉤その1・ブナ胴白蓑毛)

先ずは1本目、「ブナ胴白蓑毛」です。

まだまだ使う季節ではありませんが、ブナムシをイメージして巻きました。

ただいたずらに作るのではなく、自分のテンカラ釣りのイメージや使うシチュエーションから毛バリのデザインを起こし、そしてそれを形に表す。大変な作業ですが、実に楽しいです。

身体も完治したようですし、自分で自分の快気祝いにやってみようと決めました。
100本という、自分で決めたところまでやってみて、自分自身の毛バリ道を、さらにひと皮むいてみたいと思います。

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テンカラ教室のお知らせです

話は変わりまして、3月のテンカラ教室ですが、スケジュールの都合により、

第27回テンカラ教室

第17回毛バリ研究会

このふたつを同時開催することとなりました。

ご参加いただく方々のことも考え、片手落ちにならないよう頑張ります。

3月25日(日)午前8時スタート

料金は無料です。

詳しくは上記各教室のアンダーラインをクリックしてみてください。

それではよろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター てんから毛鉤師 吉田孝
第16回*毛バリ勉強会(含:沢講習会)

本日はTTCに於いて、第16回毛バリ研究会の開催日でした。
前回に引き続き、当会源流部、品川のK隊長の沢講習会も同時開催とさせていただきました。



普段は中々聞くことのできない、テンカラに必要な沢の知識全般と、必要装備からロープワークの基礎まで丁寧にご説明していただきました。



そのようなわけでしたので、ご参加いただいた方々も多く、

上尾のI先生、足立政宗公、TTさん、川越のMKさん、秋山郷のUさん、KIさん、万年新人のSさん、からふるご夫妻、こばさん、そして前回のテンカラ教室に引き続きご参加いただいた、S&Sさんの12名様。
(おっとうっかりKWさんも・失礼しました)
そして沢講師のKさんと自分の、トータル14名での楽しい研究会となりました。



TTさん、ロープワーク講習中。

もたもたしていると熊に食われちゃいますよ(笑)。



その後はツェルトの張り方を説明中です。



沢の大ベテランの解説を、このような場でみなさんにお伝えいただき、まことにありがとうございました。

今後もお願いすることが間違いなくあると思いますので、ご協力よろしくお願いいたします(笑)。



自分はいつのも毛バリ巻きの講習を、お題を頂戴しながら行っています。



前回のテンカラ教室に引き続きご参加のS&Sさん。

今回はご自分で巻かれた毛バリで一尾でもとテーマを持っていただいたのですが、一尾どころではなく、佃煮にするくらい釣られていらっしゃいました(爆)。



おっと珍しい運転手さん。
巻き巻きして悦に入り、ご自分の毛バリを撮影中です。

王妃はいつも通り坦々と。



講習を終えた偏執狂のK隊長も、じっくりと剣羽根の毛バリを巻かれていました。

本日もありがとうございました。お疲れさまでした。



こちらは堀江御大がお知り合いより、「毛鉤会のみなさんで使ってください」といただいたフェザントです。
みなさんで分配させていただきました。ご提供ありがとうございます。



先日の毛バリカルチャーショック以来、伝承系とデカバリが頭の中でぐるぐる渦巻く自分は、こんな毛バリ(フライフック#10相当)を使い、クラブハウス前の瀬釣りで会心の一尾を。
(冬でも瀬釣り?#10?TTCでの研究員には普通のことですw、ウチのメンバーのテンカラ急速上昇の理由の一端はこんなところにもあるのですよ)

本日ご参加いただいたみなさまもお疲れさまでした。

上尾のI先生も、撮影にご協力いただきありがとうございました。

帰宅時間直前には雪もチラついた奥多摩ですが、ご参加いただいたもなさまもお楽しみいただけたことと思います。

また楽しくやりましょう。

吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター 吉田孝



***教室の開催日のお知らせです***
次回の教室はスケジュールの都合により、3月25日(日)にテンカラ教室と毛バリ研究会を同時開催いたしますので、みなさまのご参加をお待ちしております





 
井の中の蛙大海を知らず

諸般の事情により詳しくは書けませんが、昨日は自分の毛バリ巻き人生おける、非常に大きなターニングポイントになるようなできごとがありました。

蓑毛の質とか

ボディの色とか

毛バリの形とか大きさとか

ハリの形状にテールの有り無しとか

ハリは使い分けるとか分けないとか

もっと極端にいえば釣れる毛バリとか釣れない毛バリとか、

そういった毛バリそのものの問題ではなく、もうひとつ向こう側のお話しをたっぷりと聞かせていただき、もしも自分がもっともっと潔い性格なら、毛バリを巻くのも(=テンカラそのものを)止めてしまいたくなるようなショックを受けました。

不幸か幸いか、釣りに対する執着心は他人にひけを取らず、毛バリに対する探求心もおいそれと他人には負けないと思う自分ですので、筆を折る、もしくは竿を置く、バイスを壊すという状況にはならず、より一層の精進を重ね、更なる毛バリの追求に襟を正す気持ちでいっぱいになりました。

正直昨夜は眠れませんでした。

で、どのようなお話し(毛バリ)だったのですか?
というご質問をされましても、感覚的なことなので答えようがありません。
禅問答のようになり、答えても文字や話しでは伝わりようがないと思うのです。

自分自身は、



「井の中の蛙大海を知らず」



以上です。


吉田毛鉤 一から出直し毛バリ修行 吉田孝

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こちらの毛バリは先ほどの文中とは関係ありません。

 

今日の昼間に巻いたものです。



「大海不知」とでも名付けます。


さて、明日はみなさまお待ちかね、吉田毛鉤会源流部・品川のK隊長の沢講習も併設の、
吉田毛鉤の毛バリ研究会の開催日です。

何はともあれ純粋に毛バリを楽しみましょう!!
月刊つり人4月号

明日25日は月刊つり人の発売日です。



今回の「テンカラ一本やり勝負!」は、3月解禁直前号ということで、
渓流用のベーシックな毛バリの巻き方をご紹介いたしました。



アイのないハリにアイを作り、蓑毛とスレッドだけで作る、
シンプルな伝承系の逆さ毛バリの作り方をご紹介しました。

初めてテンカラ毛バリを作る方にも簡単にできて、
それっぽい雰囲気のある毛バリです。

つり人誌だけでなく、自分の「生」毛バリ巻きを見たい方は、
ぜひとも今週日曜日の「毛バリ研究会」にご参加くださいね〜(笑)。

よろしくどうぞ。

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こちらは月刊つり人でご紹介した毛バリではありませんが、
先日の自家染色の剣羽根で巻いた剣羽根の毛バリです。



黒胴ネズミ剣羽根です。

自家染色ですが、実にいい色合いに染まりました。
 
さてさて今夜はこれから出かけます。

テンカラ関連で以前からお会いしたかった方の所に伺い、
じっくりとお話しをお聞かせいただいてこようと思います。

吉田毛鉤 本日もマッサージでスッキリ 吉田孝
入漁券2012

本日の昼休み、まだまだ雨も降っていましたが、ひとっ走りして青梅市にある「Kよし」釣具店まで行ってきました。

ウチの主力メンバーより一足出遅れましたが、入漁券をゲット。
釣具店に行って入漁券だけで収まるわけもなく、ハーフヒッチャーとハリ(3パッケージ)を購入しました。



今年は放流方法を少々変えた旨の説明が。

放流方法がどう変わろうが、自分の場合は(自分の場合だけか?)、目の前で放流した魚を、お祭り騒ぎしながらエサで釣り、その場で腹を割っ捌いて血まみれの河原にしている人達は見たくもないので、そんな人達のいない場所で、たとえ釣れなくてもひっそりと解禁を味わいたいと思いますね。

小さくてもいい。

一尾でもいい。

自分の場合は、とにかく奥多摩のどこかで自然再生している、あの美しい魚に出会えればそれだけで釣りは成立(満足)してしまうので、「放流直後の魚はどうでもいい」というのが正直なところです。

そんな放流魚でさえも自然淘汰され、生き残った魚達が次世代を生産してくれるようになってくれればありがたいと思うので、釣れてしまえば当然ソッと川に帰っていただきます。

リリースすれば(食ってしまうより)生き残る確立は上がり(あたりまえですが)、何より沢に入っていつでも誰でも天然の魚に出会える環境を作りたいと常々思っているので、このブログをお読みいただいた中の、ほんの一握りの方でもよいので、魚だけでなく自分たち人類の次の世代にも、人が手を加えなくても魚に会える、魚の釣れる川を残すためにご協力をしていただけるとありがたいと思います。

奥多摩にはキャッチアンドリリースの区間がありません。

日本国内の各所にあるキャッチアンドリリースの場所、その場所の魚の濃さは身を持って体感しています、子供たちにも簡単に釣れる一般河川。
そんな川が、都心からも遠くない、奥多摩周辺にないことは実に残念でなりません。

キャッチアンドリリースにすれば、いつでも魚が釣れるので、人も集まります。
取って食うだけの考えだと、魚のいない(釣れない)川には誰も行きません。

ゲーム性が高くなればなるほど人は足繁く釣り場に通い、そのような人は最初から魚を持ち帰らなくてもお金は払うので、釣れる時だけ集まって、釣れなくなると行かなくなる方達より、地元や漁協にとっても悪いことはないと思うのですが。

この問題に関しては、賛成派と反対派の双方の意見が色々とあり、なかなか解決のつく話ではありませんが、自分ひとりでも、自然渓流ではキャッチアンドリリースを続けようと思います。
(魚を釣って食べたい人は、そのために魚を放流している管理釣り場を利用して欲しいですね)
 
話は変わりまして、先日近所のJSY狭山ヶ丘店にお邪魔した時、大沢店長から、「吉田さん、先日北九州からテンカラ竿を購入したいので、送って欲しいというお電話をいただいたのですよ」というお話しを伺いました。
なんでも九州地方はJSYの支店も展開していなく、テーパーラインを使いたいので、堀江さんの「渓愚カスタム」が欲しいとのことだったそうです。

ではどうして狭山ヶ丘店だったかといえば・・・

このブログをお読みいただいていたとのこと。

いや〜ありがたい。何気に全国区ですかね(笑)。

いずれにせよテンカラ関連の品物を置いてあり、しかもテンカラに詳しい店員さんのいるところは、釣具店全体から見たら本当に少数なので、テンカラ師の方々共々交流を持ち、テンカラ界を盛り上げたいと思いますね。

吉田毛鉤 明日もテンカラ関連の交流に出かけます 吉田孝
黒剣羽根

いつも購入し、今回は渓流春号でもご紹介させていただいた剣羽根の毛バリですが、通常はナチュラルカラーで販売されていることも多く、現行では一社だけ4色アソートのパッケージになっているのがあるだけです。

自分は他の毛バリと同じ様に、剣羽根の毛バリも色分けして作りたい時もあり、色付きの剣羽根が手に入らない時は、ボディの色だけを変えることが多いのですが、なかなか手に入らない着色剣羽根をご所望の方に、本日は実験的に行った新たな「技」をご紹介したいと思います。 

 

先ず剣羽根を用意します。

そしてこれ。さて何でしょう?

そうです、白髪染めです(笑)。

毛染めの染料は、確かたんぱく質なら染まるハズでしたので、とりあえず家にあったもので実験してみました。

 

本当は黒く染めたいと思ったのですが、家にあったものがダークグレーでした。
実験につきわざわざ真っ黒を買いに行くまでもなかったので、ダークグレーで染めてみました。



BEFORE AFTERです。

怪我の功名か、はたまた転んでもタダでは起きないのか、具合のよさげな「ダンカラー」に染まっていました(笑)。



早速巻いてみたのですが、実にいい色に染まっています。
「ブルーダン」といってもいい、なんともいえない色合いです。

ボディ材の色は「ADAMS GREY」。
コパーワイヤーでリビングしています。

黒剣羽根転じて、

テンカラ「剣羽根ブルーダン」

今すぐにでもテストしたい毛バリです。

こんなわけのわからんネタもある当ブログですが、世のテンカラ師の方々にも、このように柔らか頭で自由な発想を持ち、ご自身で実験や検証をしていただけたら、ますます楽しいと思うのは自分だけでしょうか(笑)。


吉田毛鉤 今週末もやりまっせ!(研究会) 吉田孝
今週末は毛バリ研究会(第16回)

今週末、26日の日曜日は、
吉田毛鉤の毛バリ研究会の開催予定日です。
ちょくちょく黒部までお散歩にでかける源流部のK隊長の「テンカラに必要な沢の知識」の講習(第2回目)も同時開催となります。

解禁直前の教室ですが、超楽しい講習なのでリピーターの方のみならず、興味のある方は気兼ねなくご参加下さい。

さて、先日のテンカラ教室にご参加いただいた方からは、それぞれの方々のブログでもご紹介していただいたテンカラ教室。

こばさんのブログ

Oさんのブログ

その際にご質問をいただいたのですが、あらためまして自分の携わらせていただいた、テンカラ関連の参考資料のご紹介をさせていただきたいと思います。



いよいよ解禁です。

テンカラ入門からステップアップへ。
毛バリ巻きの実際を動画で見たい方など、教室参加の予習復習にお手元に置いていただいたり、見ながら常にバーチャル(妄想とも)テンカラをしていただき、みなさまの実際の釣りの向上に、少しでもお役に立てれば嬉しいかと存じます。



入門とステップアップに

DVD
テンカラ「一尾釣るまで!」塾。




毛バリ巻きを動画で見たいと思う方には

渓流2011夏・付録のDVD

渓流 2011 夏


適材適所・臨機応変の毛バリ巻きの方法と、
マテリアル(毛バリ巻きの材料)一覧を知りたい方は

渓流2012春

渓流 2012 春

いずれもつり人社から発売しています。
ネットで購入もできますので、リンク先からお申し込みください。
(各アンダーライン部をクリックしてください)

それでは週末、TTC2階のディープなディープな毛バリ巻きワールドの「毛バリ研究会」で、みなさまとお会いいたしましょう。

吉田毛鉤 今夜は巻くぞ 吉田孝


テンカラ教室の感想

本日は生業が休みだったので、取材用のソルトテンカラのフィールド探しも兼ねて、伊豆まで行ってきました。

調査の時は移動距離が長くなり、思いつきでの行動も多くなるため、ほとんどの場合単独行です。
帰宅後にチェックした本日の走行距離は350キロ。
過去最高記録が日帰り(実際は一両日になってしまいましたが)で、900キロ。

それに比べればどうってことないのですが、釣りをすることもなく、魚を探して移動しては漁港の水中を上から覗くということの繰り返しになるので、あまり楽しくもありません。

海というフィールドは、自分もテンカラでは慣れていない世界なので、まぁこういった地道な行動もしていかないと、なかなか取材を成功させるのが大変なのです。 

 (唯一の楽しみ)

そんな中、唯一の楽しみが食事です。太らないよう体重をコントロールしているので、何でもかんでもというわけにもいかず、美味しいところにブチ当たれば嬉しいのですが、回数が少ないため、そうでないとガックリしますね。

で、本日はご飯の量より多いのでは?と思われる、メジマグロと寒ブリのタップリのった海鮮丼をいただきました(嬉)。


(目の保養)

東伊豆から狩野川をまたぎ、西伊豆は大瀬崎の手前まで。
さすが伊豆です。天気もよかったので気温もかなり暖かく、車窓を開けて走っていました。

大した収穫もなく、先ほど帰宅。
すると昨日のテンカラ教室にご参加いただいた「S&Sさん」コンビから嬉しいコメントをいただきました。

「楽しかった」

嬉しいです。
まさにこのひとことが欲しいがために、自分はテンカラ教室の講師を毎月毎月続けさせていただいているといっても過言ではありません。

「難解なイメージのあるテンカラ」

「秘儀秘伝のように語られ、敷居が高く感じられるテンカラ」

「情報が少なく、どうしてよいか(入門)わからないテンカラ」

こういった事柄をひとつひとつ払拭し、

「テンカラは難しくないし、女性からお子さんから団塊の世代の方までも、やり方ややりやすい場所(TPO)を選びさえすれば、どなたにも楽しむことができる」

ということをお伝えしたいと思い、日々色々と考えているのです。

教室では、自分の力不足のために、中々ご参加いただいた方全員に、楽しさを経験していただけないこともあります。

一生懸命やってはいるのですが、相手が魚なので、いうことを聞いてくれないことも多く、こちらの具合が悪くなることも多いのですが、昨日のS&Sさんは、初めてのテンカラを本当にお楽しみいただけたようで、「楽しいテンカラ伝道師」としての、講師冥利に尽きさせていただきました(笑)。

座学では難しい話しもさせていただき、初めてテンカラを行う方には「ナンノコッチャ」という部分もあったかと思います。
しかし今後テンカラを続けていくと、必ずやみなさんも壁にぶつかる時が訪れるハズですし、その時に少しでもみなさんのテンカラの疑問の解決になるよう、情報だけでもお話しさせていただきました。

それと今回は、テンカラの「釣り」の部分だけを楽しんでいただきましたが、まだまだそれだけでは楽しみの50%しか味わっていただいていないと思うのです。
残りの50%には「毛バリ作り」の世界があると思うのです。

50%プラス50%で100%
ではなく、400%くらいになると、自分は思う毛バリ巻きの世界(笑)。

テンカラの「釣り」を「動」の楽しみとすれば、テンカラの「毛バリ作り」は「静」の楽しみです。

常々お話ししていますが、自分の場合、適材適所で毛バリを使い分けるテンカラを行います。
だから色々毛バリを作る・・・というだけでなく、自分はテンカラの毛バリを作るという、その作業そのものが楽しいと思うのです。

白い画用紙をもらい、丸を描く。
禅画のように、丸だけを描くことを追求する方もいらっしゃるでしょう。
しかし自分は丸も四角も三角も、花も虫も動物も、月も星も太陽も描きたいのです。

毛バリ作りも四季折々です。
侘びさびの世界の「剣羽根ゼンマイ胴」の毛バリから、黒くて悪どいルックスの「ウーリーバガ−」まで。
大袈裟ですが、「森羅万象」「花鳥風月」を描きたいのです。

そんな愉しみをご理解いただけた方々が、自分の主催する毛バリ研究会にはご参加いただいています。

S&Sさんも、いずれはご参加をご希望されていらっしゃるようです。
ぜひともこの「毛バリ巻き」という、ディープなディープな世界に足を踏み入れ、50%から400%へ、テンカラの楽しさを昇華させていただきたいと思いますね〜。


吉田毛鉤 海鮮丼 飯より多い メジにブリ 吉田孝


*追伸です*
教室の様子をこばさんが、
ブログにて詳しくレポート
されています。
TTCテンカラ教室(第26回)

本日はTTCテンカラ教室の開催日、解禁直前講習ということで人数制限を外したこともあり、リピーターの方も含め12名様の大所帯での開催となりました。



いつもは入門者と初心者の方の講習をやらせていただいているのですが、今回は特別編で、経験者の方々には一度初心に返っていただき、基本を思い出して、更なるステップアップの足しになるような講習内容を意識してみました。



先ずは堀江御大にご挨拶のお言葉をいただきまして、教室のスタートです。
座学用のテキストもリニューアルし、メンタル面も含め、より突っ込んだ内容にさせていただきました。



初心者の方には深過ぎて、経験者の方には浅過ぎた内容だったかも知れませんが、とにかく一度の教室ではとても話をしきれないので、言葉が足りないと思われた部分はご容赦いただきたいと思います。



話す側にとっては超少なく、聞く側にとっては多すぎる内容の座学を終えた後、実釣のご準備をいただきまして、先ずはキャスティングの講習から開始です。



ご参加のあげく、実釣の準備にお手伝いいただきました沢の鬼軍曹のK隊長、ありがとうございました。
いつもひとりでみなさまの面倒をみていると、とんでもない時間が掛かってしまうので本当に助かりました。



キャスティングのご説明の後は、おひとりづつご指導させていただき、できた方からご自身での練習をしていただきました。
今回は細部に至るまでキャスティングの矯正をしませんでした。
なぜかといえば、初心者の方はあまりにも多い情報を与えてしまうと混乱を招く恐れがあるので、適度なところで止めておいたのですが、物足りなさは不親切ではなく、親心なのでお含みいただけるとありがたいと思います(笑)。 



実際の釣りには不自由のないレベルまで、みなさんの振り込みができるようになられたので(これも振込みやすいシステムでやっていただいたので)、次は川に下りてのご説明をさせていただきました。



河原では声が届きにくく、大声を出すと喉がイカレテしまうので、今回からメガホンを導入しました。大声を出す負担が無くなり、ずいぶんと楽になりました。

釣りをお見せするのは楽ではありませんが、実際の振り込み、流し方、誘い方を解説しながら釣っていきます。



一応解説しながら魚を出させていただきました。

今回の実釣編では、基本的なことしかお話しできませんでしたが、いずれは「上級者向けのハイテクニック講習」なども人数が集まりましたら開催しようと思っていますので、細かい技巧はその時にでもお話ししたいと思います。



今回の生徒さんは、シーズンインした時に時々ご来場になる、いわゆる「冷やかし」のかたもいらっしゃいませんでしたので、講師も熱弁を奮うことができました(笑)。



心地よい講習疲れといいますか、講師冥利に尽きるような今回の教室は、自分にとっても実にありがたいことでした。
ここまで熱を入れて講習ができるのは、ご参加いただいた方々の、テンカラを知りたいという熱意もさることながら、損得勘定や打算のない無料の講習だからこそできると、自分自身は思っています。

本当にご参加いただいたみなさまには、心より御礼申し上げます。



さて本日は、吉田毛鉤会に新メンバーが加わりました。
自分のブログにもリンクさせていただいています「こばさん」です。
控えめなキャラクターですが、実に人柄のよい方ですので、写真も控えめに小さくさせていただきました(笑)。
毛鉤会のみなさま、こばさんを今後ともよろしくお願いいたします。

本日ご参加いただいた、
上尾のI先生を筆頭に、若頭のNさん、初めてのテンカラのKさん。
こちらは自分のDVDで予習されてからご参加いただいたSさんカップル(ずいぶん釣りましたね〜、DVDのおかげですかw)。
病み上がりでのご参加恐縮ですのSさん。
フライ経験者の川崎のYさん。
Oさんも本日はご参加ありがとうございました。
復習(復讐?)にご参加のからふるご夫妻。
新メンバーのこばさん、
そして、ご協力ありがとうございましたのK隊長。

ご参加いただいた方々の熱意があるからこそ、本日のような講習が開催できたこと、繰り返しになりますが、ありがとうございました。

またの機会がありましたら、奮ってご参加いただきたいと思います。

吉田毛鉤 日々是感謝 本当〜にみなさまに感謝 吉田孝