納竿2011
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本年最後の日、TTCに納竿に行ってきました。

 
(市橋先生作の竹竿に本日TTCで巻き納めした毛バリを使い)

釣りの前にTTCの鱒供養塔に、本年の御礼と来年の無事故祈願とご供養を、品川のKさん、堀江師匠、自分の三名でいたしました。

 

気がつかない方もいらっしゃると思いますが、殺生と背中合わせの釣り場ですので、ちゃんとあります。


(テンカラ師らしく「天」で)

来年も多くの皆様と、今年以上にテンカラを楽しみたいと思います。
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一年が終わりました

今年もお世話になりました

テンカラ名人の皆様
教室にご参加いただいた数多くの皆様
「つり人社」御一同様
吉田毛鉤会のメンバーの皆様
TOKYOトラウトカントリー従業員御一同様
その他多くのテンカラ関係者の皆様

本当に色々とありがとうございました

皆様もよいお年をお迎えください

また来年もよろしくお願い致します

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 吉田孝

一年を振り返り

今年もいよいよ明日で終わり。
大震災に原発絡みの放射能という、我々にとっても対岸の火事とはいえない大きな出来事のあった年でした。
被災した方々や亡くなられた方々には、あらためてお見舞いとお悔やみを申し上げます。

そのような年ではありましたが、吉田毛鉤そして吉田毛鉤会では、テンカラの普及に努めるべく、一年を通じて数々のテンカライベントや企画も行ってきました。
一年を振り返る意味で、ブログ内リンクを貼りましたので、お暇な方はお読みいただければ幸いです。

1月 
WEB「HONDA釣り倶楽部」と「DVD」の撮影

2月 CSテレ朝「ヒロシ釣り紀行」出演

3月 DVDテンカラ「一尾釣るまで!」塾。の発売

4月 復興支援チャリティー釣行会開催

5月 テンカラ教室参加者20名超え

6月 別冊「渓流2011・夏」発売(付録のDVDも)

7月 ボーイスカウト東京連盟にフィッシングインストラクターとして

8月 指ポッキン事件

9月 スッポン釣行会

10月 第3回・テンカラファンの集い

11月 メンバーのKさん「つり人」誌デビュー

12月 足助まで竹取りに

と、悲喜交々色々とありました。(アンダーライン部をクリックしてください)

つり人社の別冊渓流・春・夏号でも自分の釣りをご紹介いただき、
月刊つり人連載中の「テンカラ一本やり勝負!」も一年を越え、ますますヒートアップしそうな勢いです。

来年も吉田本人のみならず、「吉田毛鉤&吉田毛鉤会」、そして「TOKYOトラウトカントリー」の更なる躍進を祈りつつ、明日は納竿に行く予定です。

吉田毛鉤 お疲れさまでした 吉田孝

 
忘年釣行会???

12月29日には、例年の忘年釣行会を「FISH ON 鹿留」にて行う予定を、以前ブログに出していたのですが、年末でもあるし、大掃除や色々な用事のある方も多いと思い、その後は取り立てて宣伝していませんでした。

そうこうしている直前に、いつもお世話になっています「つり人社」さんより、「FISH ON 鹿留で取材をお願いできますでしょうか」とのお話が。

29日は鹿留に行く予定でしたし、釣行会も大人数にはなりそうもなかったため、「取材はOKです」のお返事をして、本日出向くこととなりました。

今日は自分が写真を撮られる立場で、カメラも持たずに釣りをしていたので本日のブログの写真はありません。

現地では、吉田毛鉤会の「いつものT」さんと「KI」さんとお会いし、取材の合間にご挨拶をしました。

その後は昼まで取材が続き、ランチタイムは月刊「つり人」副編集長のMさんと、いつものTさんにKIさんと四名で「ハリ」についての熱いトークが繰り広げられました(笑)。どこぞの奥多摩近辺のカンツリでもないのに(爆)。

取材の内容は、月刊「つり人」誌上に掲載される予定ですが、「低水温下での管理釣り場でのテンカラの釣り方」というような感じになるかと思います。
通年テンカラを楽しみたい方には、必見の記事になると思いますのでよろしくどうぞ〜。 

かなりな寒さでしたが、路面凍結もほとんどなく、管理釣り場なので取材ノルマも楽しませていただきながらキッチリこなし、無事帰宅となりました。

いつものTさんいKIさん、そして今回は自分にとってはサービス取材?のような内容でセッティングしていただいたM副編集長。ご協力ありがとうございました、そしてお疲れさまでした。

今回の取材時、自分もいくつかの検証事項があったのですが、それもある程度確立でき、来期にはちょっとばかり強烈なアイテムになりそうなモノも、釣り方の確立とともにできたので、自分にとってもかなり有意義な取材でしたね〜。いや〜感謝です。

年内の取材は本日で最後になりました(あたりまえか)。
年明け早々にも一発目の取材予定が入りました(いくぞっ!)。

来年も「多種多様なテンカラ」(笑)を、頑張ってご紹介していこうと思っています。

吉田毛鉤 今日の取材は実に楽しかった!! 吉田孝
昨日の続き(アップとダウン2)

昨日書きましたアップストリームとダウンストリームの話ですが、本日はその釣り方と毛バリがどのようにリンクしているかを書いてみましょう。

アップストリーム(上流に向けて)キャストして、ナチュラルドリフト(毛バリを自然に流す)させる時には、ラインのテンションもかかっていないので、水流や水圧以外で、毛バリの形を変えるようなことが起きるとは考えにくいので、作った毛バリの形のまま、水の中を下流に向けて流されてくると思います。
ですから自分の場合は、動きを考えた毛バリより、そのままで水生昆虫に見えるような毛バリを使用することが多いですね。

また敢えてそれ自体動かないような毛バリ(硬いハックルやハックル無しなど)を使うことも多いです。

 

次にダウンストリームやサイドクロスから下流で、ドラグがかかったり、逆(上流)に毛バリを引いたり、上下に動かしたり(ラインにテンションがかかっているので)して使う毛バリでは、水圧でハックルの動く、逆さ毛バリに沈み系の一般的なテンカラ毛バリ、そしてウーリーバガーなどマラブー素材のようなテールで動きを出して誘う毛バリを使うことが多いです。

それとは別に、ナチュラルドリフトではイミテーション性を持ち、誘いや止め釣りでは操作性のよい(動きはありませんが、毛バリを思うように操作するのに都合のよい)剣羽根の毛バリというのもあります。

全てを当てはめているわけではありませんし、一概にいえることではありませんが、自分の場合こんな感じで、状況や釣り方に応じた毛バリを使う目安にしています。

吉田毛鉤 なんだか肩が激コリしている 吉田孝
アップとダウン

「アップダウン」と聞いて、「アップダウンクイズ」という大昔のTV番組を連想することのできる人は、それなりの年齢の人だとは思いますが、本日は自分がテンカラをご説明する時によく使う言葉の、アップストリームとダウンストリームの話を書いてみようと思います。

教室などで説明をしていて、イマイチ「なんのこっちゃ?」という表情をされている方もいらっしゃいますので(笑)、先ずは簡単に言葉の解説からやってみましょう。



イラストの上部が上流、下部が下流です。
赤い丸を自分と見立ててください。川の右岸に左岸、中央のどこでもよいのですが、

自分から見て上流を釣ったり流したりすることを「アップストリームで(を)釣る」。

自分から見て下流を釣ることを「ダウンストリームで(を)釣る」といいます。

上流に向けてキャスト(振り込む)のを「アップストリーム(に)キャスト」。

下流はその逆で「ダウンストリーム(に)キャスト」するといいます。

ついでに真横にキャストすることを「クロスストリーム(に)キャスト」するといい、斜め上流には「アップクロス」、斜め下流には「ダウンクロス」といいます。

どうしてそのような言葉の説明をするのかといえば、流れ(ストリーム)の上流下流によって釣り方やアワセ方を変えているということをご理解していただきたいと思うからです。



このイラストが釣り方です。
実際の釣りでは複合技となるためこれほど単純ではないのですが、大雑把に考えて、

自分の立ち位置から上流にキャストして、自分の前を毛バリが通過し、ラインにテンションが掛かるまでが、毛バリを「ナチュラルドリフト(自然に流す)」ということになります。

それと対象的に、クロスでキャストし、テンションが掛かったまま毛バリを流すことを「ドラグをかけて(かかって)流す」、

下流にキャストして、最初からラインにテンションが掛かったまま毛バリを一定の場所に留めたり、上流に引いてくる(アクションを付けるにしろ付けないにしろ)ことを「誘って釣る」といいます。

ここまでご理解いただけると、テンカラで使う様々な毛バリが、実際の釣り方と実に上手いことリンクしていることがわかるのです。

釣り方に毛バリは百人百様ですが、一般河川では激戦区を釣ることの多い自分の場合、自然に流して反応する魚だけを相手にしていたら、恐らくボウズの連発はまぬがれず、とっくの昔にテンカラを止めていたと思います。
しかし自分は誘いという技をおぼえたので、なんとか魚に口を使わせてボウズをまぬがれてきたので、現在までどうにかテンカラが続いているのだと思いますね〜(笑)。

自分のテンカラは「2:8」。

どういうことかといいますと、アップストリームでナチュラルドリフトして釣った魚の数と、ダウンで誘って釣った魚の数の比率です。

魚を見つけたら、その魚を粘って釣らないとどうにもならないという、恵まれていない状況下での釣りを続けてきた結果でしょう。

次回はそんな釣り方と、毛バリの種類とのリンクをわかりやすく解説してみたいと思います。

吉田毛鉤 激戦区はつらいよ 吉田孝
絶不調ではありますが

家族全員風邪をひき、自分が一番軽いのですが、鼻が詰まって食べ物の味がわからなくなってしまいました。
自分のライフワークで、テンカラの次に位置している「食」。
この、「食」に関することの歯車が噛み合わなくなってくると、生活自体の調子が実に悪くなります。

年の瀬はどなたも多忙を極めていらっしゃると思いますが、自分も同じく多忙を極め、メンタルストレスもあるので、自分でも休みたいし、周囲に休めと言われても、仕事(生業)は代わりになる人がいても、家や家族のことでは代打がいませんので、マジでぶっ倒れて入院でもしない限りどうにもならないかも知れませんね〜(笑)。

そんな中、本日は生業が休みなので、都心の実家の用事と、浅草にある吉田家のお寺さんにご挨拶に伺ったりと、年内の残された少ない時間でやらなければいけないことを済ませに行ってきました。

ところが・・・・・連休明けの年末の月曜日です。想定はしていましたが朝からクソ渋滞。人を乗せなければ電車で行くのですがそうもいかず、我が家のある所沢市から都心まで出るのに3時間弱。
実質の用事はあれこれやって2時間で済ませ、帰途についたのですが、これまた帰りも3時間弱。
長距離で長時間は当たり前なので精神的に辛くないのですが、短距離長時間は地獄の苦しみです。

体調不良プラスメンタルストレスで、帰宅した時は完全にグロッキー。夕方二時間ほど意識を失うように眠りました。
流石に今日は心もボッキリと折れて、所用を済ませた30日、例年おせち料理作りを開始の予定にしているのですが、「今年は無理〜」となりました。

毛バリを巻く気にもなれず(これは自分にとって相当ヤバイ状態です)、脅迫観念にかられて書いているブログも、書かないともっと精神的に具合が悪くなるので、味のわからぬ夕食を食べながら書いています・・・・・う〜最悪。

いつもブログをお読みいただいている方には、個人的に吐き出した愚痴を読ませてしまいまして、まことに申し訳ありません。

しかしこんな状況の本日、たったひとつだけ、まさに光明が射すような出来事がありました。

それがこの写真です。



「リール」じゃなくて、(リールは1970年代に自分が貯めてあったお小遣いをはたいて購入した、ABUの名品アンバサダー5000Cですが)この下に敷いてあるモノです。

リールは大きさの比較に乗せてみましたが、この敷物が「ポーラーベア(ホッキョクグマ)」の毛皮です。
自分がテンカラやり、しかもかなりな毛バリフリークということで、母の知人である、元業界関係者で大御所だった方がわざわざ送ってきてくださったのです(大嬉泣)。

効果は「ポーラーベアのフライ(毛バリ)」などで検索していただければ、色々な人が書いていると思いますが、中空で透明なこの「毛」には、色々な効果があるといわれています。

商業的取引では、ワシントン条約に抵触する恐れもありますので、これで巻いた毛バリは販売などにすることもなく、個人的に楽しませていただこうと思います。

吉田毛鉤 怨敵退散! 病魔覆滅! 吉田孝


<<追伸です>>

そういえば昨日の研究会にもご参加いただいたこばさん。
ご自身のブログでもご紹介いただきました。
ありがとうございます。

「晴れのちバイク
←クリックしてください

綺麗にブログをお書きになっていますね〜。
今年最後のテンカラ研究会

本日はクリスマスです。
世間一般のみなさまも楽しまれたことと思いますが、ここTTCでもにぎやかに毛バリ巻きのイベントが行われました。

吉田毛鉤会からは8名、他には堀江御大の旧知のベテラン釣り師のI先生、源流一号さんに女性のOさん、お孫さんとご一緒にご来場になられた方に、先日もご来場いただいたこばさんと、自分を含めたら総勢14名での開催となりました。

 

年内最後の教室です。
愚痴っぽくなりますが、家族全員風邪をひいて自分も正直体調不良でした。
しかしなんとか今日だけは切り抜けようと、昨日も無理せずどうにか本日まで引っぱることができました。(鼻声での教室、申し訳ございませんでした)
明日も都内まで出なければいけない用事があるのですが、自分の代わりはいないので、ぶっ倒れることもできない現状です。

あ〜、時間を気にせず横になりたい(泣)。



気を取り直して、本日の報告です。

初参加の方々に、毛バリ巻きの基本的なところからご説明をさせていただきました。
ハリ学から始まり、ハリとアワセの関係、先ず魚ありきの考えから決める毛バリのこと、そしてマテリアルの細かい使い分けのご説明と、自分の中の持てる知識を総動員して解説させていただきました。
話がどんどん展開していってしまい、ややこしくなってしまったかも知れませんが、その辺はご了承ください。
難しい部分は何度もご参加いただければ、ご理解いただけるまで丁寧にご説明したいと思います。

 (クワガタムシ)

 (トナカイ)

とはいえ堅苦しいだけではなく、常連のHさんのようにノリのよい方もいらっしゃいます。
自分は悪ノリは好きではないのですが、このようなノリは実にいいです(笑)。

 

トナカイで真面目に毛バリ巻き。素晴らしい。
カメラを向けた正宗公の、遠慮がちにふざけたこのポーズ。これも素敵です。

さてこちらも本日の研究会の為に、わざわざ衣装をご用意してきていただいたKWさん。

 (テンカラサンタ)

赤い衣装とグリーンの毛バリ帽がベストマッチしてます。こういう楽しさも実にいい。

ど派手な衣装は魚が逃げるという検証?までしていただきまして、こんなところも毛鉤会のメンバーらしいところです。

しかも転んでもタダでは起きない会のメンバーです。
度派手な衣装ゆえに、徹底したストーキングをしなければいけないと考えた末実施して、誰よりも釣果を伸ばしていました。
これでストーキングの重要性を検証できましたね(笑)。

 (ストーキング1)

 (ストーキング2)

 (ストーキング3)

 
(ストーキン・・・てか怪し過ぎです)

ランチの後も毛バリを巻いたり、寒空の下課題を抱え川に下りたりと、みなさんそれぞれに楽しまれていたようです。

 (バイクでご来場のこばさん)

 (I先生もご熱心に)



女性ながらテンカラをやりたいと、寒い中遠路ご参加いただいたOさん。
テンカラを習得したいという熱意。いいですね〜。
また何かわからないことがありましたら、いつでもご相談ください。

今年とTTCのテンカラ教室は本日で締めくくりとなりましたが、来年もさらに充実した教室にすべく、講師は日夜テンカラのことを考え続けます。

今年、TTCの各テンカラ教室にご参加いただいたみなさま。
まことにありがとうございました。

また来年もよろしくお願い致します。

吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター 吉田孝





興味は尽きぬテンカラの道 

昨夜から取り掛かっていた年賀状の印刷及び、一部の宛名書きを終えたのが昼過ぎ。
体調イマイチでしたが、昨夜は床についたのが午前2時を回っていました。

ん〜、しかし今日までに上げておかないと、年末は蟻の入る隙間もないほどの過密スケジュールで、何かひとつ事が滞ると、連鎖倒産のような酷い状況になりそうなので、無理してでもこなしていかないといけません。

頑張れ俺。

前のブログにKG師匠からいただいたコメントにもありましたが、軽い「テンカラ欝」を発症している自分です。がしかし、毛バリ巻きには何の問題もありませんので、明日の研究会はご心配なく((笑))。

Uさんからいただいたお題の、「ファイバーでのウイング」の取り付け方もやります。

そのようなわけで、書きたいことはたくさんあるのですが、投薬と睡眠不足で、こんな時間なのに意識が遠のいてきました。

とりあえず横になります。

では明日。いつものTTCでお会いしましょう!!

「右を見て 左を見てから 天仰ぎ 興味は尽きぬ テンカラの道」

吉田毛鉤 生業本業家族に世間、振り回されっぱなしの 吉田孝 「あ〜、疲れるっ!!」 
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<<<<<<追伸:午睡より覚醒>>>>>>

投薬後睡眠。午睡より覚醒(生還?)しました。

クリスマス当日でありながら、明日の勉強会には、UさんSさんの毛鉤会トップツー始まり、からふるご夫妻にTTさん、川越のMさん、常連のHさんに正宗公、KWさん、他にも四名の方のご参加のご予約をいただいております。

いつもにも増して、にぎやかで楽しい研究会になりそうです。
会の熱気で奥多摩の寒さもゆるむかも知れませんね〜(笑)。

誰ですか?仕事が忙しくてスマホを片手に地団駄を踏んでいるのは。

毛バリ研究会は毎月開催しています。年明け1月は沢講習も行います。

テンカラ関連の向上を求めるそこのアナタ。
ご参加いただけば間違いなく何か得るものがあると思います。

よろしくどうぞ〜。



本気と書いてマジと読む

くさいタイトルですが、 プライベート釣行が皆無ということもあり、ここのところ思うような釣りができていません。
釣れることは釣れるのですが、自分の釣りがどうもしっくりといっていないのです。
以前なった「重度のテンカラ欝」ではないのですが、(いや〜あの時は堀江師匠に相談し、体験談で払拭していただいたり、いさおさんの経験談もうかがってどうにか治りましたが)自分の釣りがギクシャクしているというかリズムに乗れないというか、まぁ自分の場合は何か新しいことを考えて、試行錯誤の階段をひとつ乗り越える時に、軽いテンカラ欝を発症するようです(笑)。

こんな時、自分自身で自然治癒させるのに何が必要なのかを考えてみるのですが、自分の場合はいつもの実験的な釣り方を止めて、この時とばかりに数釣りに走り、一尾でも多くの渓流魚と遊んでもらうことでリズムが取り戻せるようです。

冬場でもあり、そんな時は管理釣り場を利用するのですが、テンカラ師なので、池(ポンドタイプの釣り場)ではいくら釣っても解消はされませんね〜。
やはり流れがないと調子を取り戻せません。

流速のある釣り場で数を釣る。

そんな「瀬釣り」に自分では非常に使いやすいと思っている「剣羽根の毛バリ」。
本日は4本ばかり巻いてみました。



低水温下でも、ある程度数を釣りたいと思い、サイズは小さめの#16で作りました。
ボディ材は冬場に多いと思われる、リアクションバイトで誘いやすいようにUV反射素材入りのもので巻いています。
色もダンカラーに近い感じで作成しました。自分的には本気の毛バリですね。

魚に合わせて色々な釣り方をしている私ですが、自分的にどんな釣りが一番好きかと聞かれれば、
迷うことなく「瀬釣り」と答え、流れが速ければ速いほど闘志が掻き立てられてしまうので、自然に流すだけでなく、止める、誘う、反転流に入れると、操作性のよい剣羽根の毛バリだけは、BHニンフと同じく、自分の釣りでは外せません。



それにしてもこの剣羽根の、ツンと突っ立った螺旋がかった放射状のハックル。
この硬さで水を噛み、ツツーッと引いてきた時に「バシャッ!」。たまりませんね。

そんな剣羽根の毛バリの巻き方も丁寧にご説明いたします、TTCで行われる「毛バリ研究会」は、明後日の日曜日です。

興味のある方は奮ってご参加ください。

吉田毛鉤 テンカラインストラクター&毛バリ職人 吉田孝
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<<月刊つり人2月号>>

25日発売の「月刊つり人」2月号の「テンカラ一本やり勝負!」ですが、今月も先月に引き続き、毛バリの巻き方教室を掲載いたしました。

別のページに手タレならぬ足タレ?でも出ています。さてどこでしょう?



季節柄もあり、自分的にはかなり確立されてきた海でのテンカラの毛バリですが、今回の毛バリは渓流でも効果のある毛バリです。



巻き方を永久保存しておきたい方は、ぜひともお買い求め下さいね〜。

写真のものは海用に純白で作りましたが、真っ黒で作ると・・・・・水滸伝の震天雷??・・・・・。

震天雷は効果があり過ぎて、禁じ手になっていますけど((笑))。
やはり水深

ここ関東地方でも、都心部を除けば朝晩は氷点下となり、一面の霜柱が見られるような状況ですが、そんな中でも渓流魚は冬眠もせず、何がしかの餌料を口にして生きているようです。

餌を食べているということは、「このような低水温の状況でも魚は釣れる可能性がある」わけで(管理釣り場や冬季釣り場という、冬の禁漁期でも釣ってよい場所限定ですが)、自分の場合は冬場の一番大きなファクターとなる「水深」を考えた釣り方をしています。

過去にもこのブログ内で、少々お話ししたことがあるのですが、特にこの季節はよほどの好条件(ユスリカの羽化、水温の上昇等々)が重ならないと、「ライズ」を見ることもなく、水面や水面直下での釣りには厳しいことが多いですね。
何がいいたいかといえば、通常のテンカラで使用する、水面や水面直下で効果的な毛バリだけでは、勝負になる時間帯が限られてきてしまうということなのです。

餌釣りからテンカラに入った方はご理解しやすいと思いますが、ごくごく一般的に釣る場合、釣り場の流速や深度に合わせてオモリを打ち、いわゆる「食い波や食い筋」を上手いこと通すように餌を流すのが普通だと思いますが、ここの「筋」に毛バリを通してやれば、たとえそれが本物の餌でなくても、魚が口を使うことは充分考えられることで(考えられるだけでなく、自分は実際多くの魚を釣っています)、そうすればこのような寒い季節でも、充分テンカラを楽しむことができると思います。

「そんな釣り方はテンカラじゃねぇ」とか「面白くない」と思う方もいらっしゃると思いますが、それは好みの問題であって、自分のように一年中、しかも川から海までテンカラで通したいと思う人間には、このような釣り方をテクニックのひとつとして自分の引き出しに入れておかないと、「釣れないのは自分のせいではなく魚のせいだ」という、技術や考え方の上昇を妨げる最も大きな言い訳を考えてしまうのが嫌だからなのです。←ココ大切(笑) 

 (命名:沈み玉蜉蝣)

そのようなわけで、このような季節にもかかわらずテンカラで魚を釣りたいがために、今夜もウエイト入りの毛バリをせっせせっせと巻くのでした。。。

今週末の日曜日はクリスマスなのですが、大勢の方々から毛バリ研究会へのご参加の意向をうかがいました。

今回のネタは、
「マテリアルの使い分け」(Uさんリクエスト)
「どんなマテリアルをそろえればよいか」(こばさんリクエスト)
「ミッジの巻き方と使い方」(Mさんリクエスト)
をいただいております。
他にもまだございましたら、コメントにでも入れてください。
当然「毛バリを巻いてみたい」という初めての方へのご説明もガッチリといたしますよ〜。

ご来場のみなさま、奥多摩は寒いので、暖かい格好でご来場ください。

では日曜日にお会いしましょう!!

吉田毛鉤 年末年始に取材が二本(汗汗大汗〜っ) 吉田孝