伝承を再考

昨日のTTCで、深瀬でちょっと実験をしてみました。

だいだい同じ位の大きさで、同じ色の毛バリを二種類用意。
基本通りポイントの真横から釣ってみます。
ポイントは沈み石の下流。反転流が切れたあたりに魚が数尾定位しています。

以下の図の黒い部分が沈み石です。水深は50センチから70センチというところでしょうか。
何の実験をしたかというと、レッドワイヤー等を巻き込んだ、ウエイトのある毛バリ(BHも含む)ではなく、通常の毛バリで、どの程度の水深を上手いことトレースできるのかを試してみたのです。


(赤い斜線の部分が複雑な流れです)

使用したのは以下の二種類。ドライ系テンカラ毛バリと逆さ毛バリです。

沈み石の周囲の食い波を探し、毛バリを投射します。
この周辺は、どちらの毛バリでも「スポッ」と波に呑ませることができるのですが、魚の定位しているポイントの流れが速く、レンジが合っていても食わす速度をキープできません。
流れが速いので、ライン(ハリス)にテンションがかかれば即座に毛バリが浮いてしまいます(水面だと食わない)。
ですから「ドラッグドリフト」が効きません。
そこで深瀬のヒラキから肩まで流し切って、そこから逆引きで、魚の目の前を下流から毛バリを通過させ、通過した直後にラインを「フッ」とゆるめて、レンジ(魚の定位している水深)と毛バリの流下速度を上手いこと合わせるようにコントロールするのですが(こうするとバンバン食います)、毛バリによってあきらかに操作性が違うのですよ。(あ〜文字で説明するのが大変です)


(ドライと逆さ)

ハックルを垂直に巻いたドライ系のテンカラ毛バリ。
当然魚が上を向いて、少しでも水中に毛バリが沈むと見切るような時は威力があります。
フロータントを付けないで、竿の操作で浮かせたり沈めたりもできます。ただし、昨日の検証により、逆さ毛バリと比較すると、雲泥の差が出る場合があるということがわかりました。

最初の図の赤い線の、「逆引きの時」と書いてあるところを上流に向かって引いた場合は、まぁ当たり前なのですが、どちらの毛バリも強い水の抵抗で、水面に凧のように浮き上がってしまいます。

しかしこの後の、ラインを「フッ」とゆるめた時の水へのなじみ(波への乗りというか吸い込まれ方)が全く違うのです(正直驚きました)。たいがいの毛バリなら、「引けば浮き、ゆるめば沈む」と大雑把に考えていたのですが、そのなじみ方が違うのです。
簡単にひとことでいうと、「操作がしやすい」。

さてさてそれはどちらの毛バリでしょうか?

当然のことながら「逆さ毛バリ」の方が、圧倒的に操作性がよいのです。
上流に向かい引いた時の抵抗は、どちらの毛バリも水圧の強さをかなり受ける為浮き上がる。
しかしゆるめた時の抵抗は、毛バリの形状と相まって、逆さ毛バリの方が少ないのです。

昆虫の形状とはとても思えない逆さ毛バリ。
しかしながら古来より伝統的に使われていた逆さ毛バリ。
浮かせても沈めても、自然に流しても誘っても、安定した効果のあるのは、やはり先人達の試行錯誤の積み重ねの上に立っていることは、逆さにしても(笑)否めませんねぇ・・・・・。

あらためて「伝承の良さを再確認」した昨日でした。

吉田毛鉤 #14の小ぶりの逆さにずいぶんと助けられている 吉田孝

OKUTEN

昨日は夏休みの宿題製作のため、ブログをお休みさせていただいた吉田です。
かなりな極限状態(長距離釣行・長時間釣行)の後でも、なるべくブログを書いてはいるのですが、それをも凌駕する夏休みの宿題プレッシャーでした。

  

引き受けた以上は放り投げられません。愚痴になりますが、製作は好きなので問題ないのです。
しかし、なにをするにも材料を調達に行く時間がなくてイライラがつのります。
昨日やっと材料を調達することができたので、夜遅くまで製作に追われていました。

ただ今回は、自分の作品はほんの添え物程度でしかないので、トラウトカントリーのディスプレースペースがもったいないと思ったのですが、バンブーロッドビルダーの宮崎さんという強い味方がおりまして、展示会等で慣れていらっしゃるディスプレーもおまかせしてしまいました(通称マル投げ)。

朝11時、奥多摩アート・クラフト展のオープニングセレモニーがあるということで、生業に休暇を提出し、宮崎さんと二人で参加させていただきました。
奥多摩町長他、町の重要なポストについていらっしゃる方々のご挨拶に、今回のOKUTENのご説明などもあり、無事開会の運びとなりました。

 
(宮崎さんディスプレイ)

開会式の後二人でTTCに行き、ディスプレイを開始です。自分は何もやっていません(笑)。
お近くで冷やかしたり、眺めさせていただいたりしていました。

  (作業中の宮崎さん)

今回の展示では宮崎さん作のロッドとネットの他、吉田毛鉤会のメンバーからの「助っ人展示」といわれるような、これまた素敵なモノも飾っていただきました。

それは、八ヶ岳のSさん作の和竿です。吉田毛鉤会竹竿部部長の面目躍如。見事です。
もしもご覧になられる機会がございましたら、宮崎さんのロッドとSさんの竿、まさに

「洋の東西竹竿の饗宴」

とでもタイトルをつけたくなるような作品ですので、ぜひともご覧いただきたいと思いますね〜(拍手)。

 (手前がSさん作・奥が宮崎さん作)

「オマエのはどうした」と聞かないように。

  

お茶を濁したランヤードです。アハハ。でもHONDA釣り倶楽部の本多絵里子ちゃんや中津真莉子ちゃん、そしてヒロシ釣り紀行ご一行様にも作って差し上げたランヤードです。

このランヤードの額には、宮崎さんに素敵なスタンドまで作っていただきました(感謝)。

自分は週末に、他にもいくつか持参したいと思うのですが、期待しないようにお願いします(汗)。

  

その後TTCからのランチまでいただきまして、ディスプレイは見事終了(拍手)。
無責任な自分は、オープニングセレモニーに参加した格好のまま、頭に手ぬぐい偏光グラス装着で、ストリームエリアにて少々竿を出させていただきました。

水もずいぶん落ち着き始め、午後3時〜4時の間の釣りでは、ほとんどドライテンカラで釣ることができました。本日のヒットフライは「黒い胴に黄色いウイングの、フラッタリングカディス」でした。
4時に釣りを終了し帰途に。本当に本日は

「宮崎さん、本当にどうもありがとうございました。」

吉田毛鉤 時はカネなり・・・ではない 吉田孝 (貧乏暇なし)←正解

TTCテンカラ教室(第21回)
***サブタイトル**「指の次は竿」***

本日はTTCテンカラ教室の開催日でした。
お申し込みいただいた、二組のカップルの方と男性二名の方が初参加。
男性のお一人は、吉田毛鉤会源流部の品川のKさんの後輩の方です。

教室開始の頃には、TTさん、秋山郷のUさん、八ヶ岳のSさんと続々と毛鉤会のメンバーもご来場になりました。

 (先ずは座学から)

後輩を参加させた義理もあったので、Kさんには教室のアシスタントについていただきました。
ご協力ありがとうございました。

 (奥の方に)

おっと、忘れちゃいけないセレブご夫妻。
ブログ:からふる毛鉤を始めた奥様と、おなじみの専属運転手の旦那様も冷やかしにご参加いただきました(笑)。いつもご参加ありがとうございます。
デカイのを掛けバラシしたご主人。これに懲りずに毛バリ道に精進・・・・あれっ?これに懲りずにますます釣果の上がる毛バリを奥様に巻いてもらってください(毛バリ道は奥様です)。

 (毛バリ話に花が咲く)

本日もお話したのですが、自分のテンカラ教室は「自分流」を教える教室ではありません。
いわゆるグローバルスタンダード(基本の基本)をお話した後、「こんなやり方」や「あんなやり方」がありますよと、それぞれの釣り場に釣り方に道具の特性をご説明させていただきました。

個人個人の行く釣り場は千差万別みなさん違います。そこに自分流を教えても参考になりません。自分流を教えられるのは、自分がいつも行っている釣り場だけです。ですから自分の教室では基本的なことと、それぞれご参加いただいた方々がこれからテンカラをしていこうという時に、少しでも困らないような要点をお話させていただいております。

そのようなお話も混ぜながら、座学を二時間弱で、実釣講習に移りました。

 (いつものTさん親子)

そうこうしていると、お久しぶりに会のメンバーの青梅支部長のTさんが、青梅からジョギングで登場です、片道30キロ、ありえません。ありえないけどたまにはテンカラもやってください(笑)。
そして本日は、久しぶりのいつものTさん(日本語おかしい)が親子でお見えになられました。
しばらく見ないうちに、息子さんが大きくなっていたのにはビックリ。親はともかく息子さんのテンカラの腕は落ちていなくて、コンディションの悪い中、釣果に恵まれていました。

 (仕掛けの作り方を)

竿へのラインの取り付け方から、糸の結び方までをご説明です。
現場でのご説明は人数が多くなると正直大変です。仕掛け作りの終わった方にはお待ちいただいてしまうようになってしまうため、非常に心苦しいのです。
しかし本日は頼もしい助っ人のKさんがいましたので、半数は見てもらえたので助かりました(感謝です)。

 (アシスタントのKさん)

仕掛け作りの後はキャスティング講習に移ります。
本日の生徒さんは自分が教えるのにほとんど困ることもなく、すんなりと振り込みができるようになりました。

 (キャスティング講習です)

さてここからが問題でした。ここからはストリームエリアでの講習になります。
実は数日続いた雨で、水嵩が多いのです。ただでさえ強い水圧の日原川なので、正直に言って初心者の方にはかなりキツイと思いました。
しかし何とか「魚はいる」、基本通りに毛バリを流せば「魚は釣れる」ということをご覧いただきたいために、講師もかなり真剣に実釣の講習をやらせていただきました。

 (ストリームでの講習です)

真面目に解説しながら、ここぞというところで魚が出ますよと話していると見事にヒット。
ヒットしたのはよかったのですが、やっちゃいました。
昨日放流の「噂のデカイの」が掛かりました。

 (やりとり中)

50センチ級のレインボーです。増水で高水圧、早い流れの中右往左往している魚のランディングの手伝いに、Kさんが川に下りてくれました。
落ち込みから下の流れに魚が下ってしまうと、間違いなくラインブレイクしてしまうので、時間を掛けて魚を誘導していました。

しかしその直後・・・・・ブログのサブタイトルの・・・・・「指の次は竿」に・・・・・

竿ポッキリ。竿の中心部がパキーンと。

まぁデカ虹を掛けた時は、ある程度想定内なのですが、教室にご参加いただいた皆様の目前で、トンデモナイ「パフォーマンス」をお見せしてしまったようです(泣)。

こんな感じで過ぎた午前中でしたが、その後も吉田毛鉤会のメンバーの足立のTさんもご来場に。
その後もKWさんも登場です。なにやら本日は、「吉田毛鉤会の会合」でもあったのか?という雰囲気になってきました。

 (メンバーの一部)

自分の教室開催時には、毛鉤会ワンツーのUさんSさんが、デッキにてプチ毛バリ巻きを開始していたようです。毛バリに取り憑かれたみなさんの笑顔。素敵ですね〜(笑)。

 (プチ毛バリ巻き)

昼食の後は、教室第二部の毛バリ巻きの解説を。
夏休み最後の日曜日ということで、教室以外のお客様も多くご来場になられていたので、二階のフリースペース(通称座敷)にて始めました。

 (初参加の方々です)

毛バリの話になると、とても短い時間では説明できません。ですから本当に基本的なことだけご説明させていただきました。
ご希望の方には実際に巻いていただきまして、初心者でもご理解いただけるところまではお話させていただきました。
毛バリ巻きを解説して、ここで今回の教室は終了となりました。ご参加いただいたみなさま、本日はお疲れさまでした。水況イマイチでしたが、これに懲りずにまたのご来場をお待ちしております。

 (毛鉤会ワンツー)
 
超熱心な当会のトップツー。場所を移して本格的に毛バリ巻きを。Kさんにセレブご夫妻にもお付き合いいただきました。

毛バリ巻きをご説明したのはよいのですが、本当に本日は水況が悪く、ご参加いただいた皆様には満足のいく結果にならなかったかと思いますが、TTC及び日原川になり代わり、重ねてお詫び申し上げます(ったくよ〜増水すんなよ)。

 (午後のひと時)

教室終了後は、近くの源流に入っていたメンバーのいさおさんも登場に。
奥多摩界隈の源流情報の交換に、みなさん余念がありません。

それにしても本日TTCにご来場いただいたメンバーは延べ何人だったのでしょうか。
居残り組のKWさんと足立のTさんもお疲れさまでした。

いつも思うのですが、素晴らしいテンカラ仲間のリレーションシップ。
今後も楽しく末永く続いていって欲しいものです。

教室にご参加いただいた6名のみなさま

走ってお越しの青梅支部長のTさん
TTさん
秋山郷のUさん
八ヶ岳のSさん
からふる毛鉤(奥方)さん
専属運転手(旦那)さん
アシスタントありがとうございましたの品川のKさん
久しぶりのいつもの(日本語おかしい)Tさん親子
二度寝した足立のTさん
同じく二度寝したKWさん
そして源流帰りのいさおさん

本日はありがとうございました。

またよろしくお願いいたします。

吉田毛鉤 TTCテンカラインストラクター 吉田孝
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本日のオマケ

 (御大〜竿短いっすよ!)
一般のお客様がお帰りになられた後、御大、自分、足立のTさん、いさおさんに品川のKさんと、餌釣りで叩かれた、超ハイプレッシャーになった池の魚に翻弄されてしまいました。

足立のTさんの短い竿で、全員小学生のような表情で夢中に・・・・・大人気ない。

俺もだ・・・・・。




 
夏休みの宿題(愚痴ブログ)
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愚痴ブログ
先日来頭を悩ませている、このOKUTENの課題ですが、製作期限は8月31日までです。
本当にこの歳になってまで、夏休みの宿題に悩まされるとは思いませんでした。
学習能力がゼロというわけではないのですが、いつもギリギリです。日常が忙しくて、毛バリ以外(毛バリもギリギリ)のモノ作りに裂く時間が本当にないのです。

ほぼ毎月のスケージュールとしては、取材に教室が一番先→→家事に家族のこと→→モノ作りやプライーベートの釣りという優先順位があるので(生業はどうした)、休日に時間を割くのが大変なのです(愚痴です)。

生業が終わり、毎日の買い物(食料)をして帰宅。シャワーを浴びて夕飯の支度をして、やっと自分の時間です。ここからブログ用のネタ写真を写し、ダウンとアップのロードをしてと、PCにかかりっきりに。とはいえ毛バリも巻かねばならず、出勤時(午前6時半)に合わせた睡眠となると、自ずと早い時間に床につくことになり・・・(愚痴です)。

ぽっかり空いた週末などは、風呂掃除だの庭掃除だの自室の掃除が待ちうけています。盆暮れお彼岸の墓参の他、都内の実家に行かなくてはならない用事も度々ありまして・・・(だから愚痴ですって)。
 (頭痛のタネ) 
そんなわけですが、今日は雨予報でしたし、明日はテンカラ教室でTTCに行くので、家でやらねばならぬ諸々のことに着手です。
朝7時から開始したのですが、工作料理買い物等々。もう疲れてヤル気も失せてきたので休憩。
休憩というより終わりです。もういい。嫌だ。休ませてくれ。

チビどもの面倒は嫁担当。その他のことをここまでやっているので、ひとことの文句もいわれずに「テンカラ」に没頭できるのですがね(没頭する時間がね〜じゃねぇか)。
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OKUTEN毛バリ
愚痴愚痴いいながらも、OKUTEN用の毛バリも少しづつ巻いています。
中指が動かないので、実に具合が悪いです。
ぶつけたり無理すると痛みが走ります(泣)。
 (OKUTEN蝿)
本日の毛バリは二種。
 (OKUTEN蜂)
OKUTEN用の「蝿」と「蜂」です。
「蝿」はピーコックハールのボディでアンダーウイングにはCDCを入れてみました。
ディスプレイ用に作りましたが、実際の釣りのことを考えて作っています。
「蜂」はシェニールボディを段巻きに。ホワイトのハックルでコントラストを出しています。
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本日の指(約1週間経過)
 (付け根付近が)
内出血はほとんどとれましたが、ハレはまだまだです。
 (痛てててて)
ずいぶんと曲がるようになりましたが、忘れてうっかり力を入れると激通が走ります。
指一本使えないと、ここまで日常生活に不自由するとは思いませんでしたね〜。
普段から細かい作業をやっている自分には覿面でした。
五体満足のありがたさ、あらためて痛感です。
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ウサ晴らし料理写真

さて、味を染み込ませる(夜食べるので)ために、朝っぱらから料理をしていたのですが、二度目の火入れをしました。

1)豚バラブロックは、生姜と胡椒とともに圧力鍋で加熱し、30分放置。
2)大根は皮をむき、適当な大きさに切り別の鍋で下茹でします。
3)両方を合わせ、出し昆布も入れて、酒と砂糖投入後30分加熱。
ここから鍋を、伝家の宝刀「断熱調理鍋」に変えます。
4)加熱後、醤油と味醂でしっかり味付けし、再び加熱30分。
5)断熱調理鍋の外鍋に入れ、完全放置。
6)食べる前に再加熱しますが、この間に何度か火入れとを冷ますのを繰り返すと、味がよく染み込みます(ソレー効果を生かすため、必ず一度冷やしましょう)。

注)=ソレー効果とは、材料が冷える時に材料の中に味が浸透していくというものです。翌日のカレーがおいしい、おでんは残り物に福がある等々はこの効果だと思われます。

後数時間後には、味と色がしっかりと付く予定です。

吉田毛鉤 何度もいうけど多忙でも体重が落ちない!! 吉田孝  
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*追伸PM5:00

*追追伸PM6:00

大根BEFORE/AFTER

(昼頃)

(午後5時)
断熱調理鍋の放置プレーで数時間。大根ビフォーアフターです。
ほとんど中心まで色も味も入っています。

焼酎も買ってきました。
そろそろ準備していただきます(笑顔)。


(こんな感じで〜す)

箸は能登で購入した螺鈿の箸。片口の中鉢と蟹絵の箸置きは吉田毛鉤製です(笑)。
昔を思い出して、陶芸やりたし。時間ないな〜。
剣羽根もどき

 昨日のいさおさんのコメントにもありましたが、キジのマテリアルをコンプリートで購入すると、剣羽根があるのかということでしたが、いつもマテリアルショップでよく見ると、付いているのを見たことがありません。

まぁ抜いて別売りすれば、一本100円位にはなるので、そうしているのでしょうかね。

いずれにしてもコンプリートは割安です。テンカラ毛バリを量産する方にはいいと思います。

で、剣羽根は見つからなくても、ウイングから「剣羽根もどき」は取れます。
 (この写真ですと右端にあります)
ウイングの付け根、これから風切り羽根ができてくるだろうと思われる(あいまいですね)ところをよく見ると、なんとなくそれっぽいモノが生えています。
 (ちょうどこの辺)
これはずいぶんと毟ってしまった後なので、あまりそれっぽいものがありません。
でも、なんとか探すと、使えそうなモノが取れました。
 (軸が固い)
軸が固いのでハックルに巻けるだけの量があれば、半分に裂いて使いましょう。
右手の小さいのはそのまま両面巻きですね。
そんなハックル材で・・・
 (赤い腰巻?)
ラビットファーでボディを。
ワイヤーでリビングしています。
 (未だリハビリ中です)
リハビリ中につき品質はご勘弁を。
本当に左手中指が使えないだけで、段取り等々全て悪く、ろくに毛バリが巻けません。

今日もメンバーの方々から、コメント報告受けました。
自分が釣りに行っていなくても、釣果に釣り場の情報交換は、読んでいるだけでも楽しいです。
(大本営か?)

明日は雨ですねぇ。自分の指も雨の日にやっちゃいました。
くれぐれも釣りに行かれる方は、気をつけていただきたいと思います。

ここのところ天気がよくありませんが、日曜日は晴れ予報。
テンカラ教室は無事開催できそうです。

吉田毛鉤 テンカラインストラクターは伊達じゃないぞ 吉田孝
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*追伸です*
 (まだまだ曲げると痛いです)


老眼境

自分が老眼の世界に突入したのは、1年ほど前からで遅い方なのですが、友人の中には30代の後半からキタ、なんていう話も聞いたことがあります。

毛バリ巻きの時は、どのような老眼境でもよいのですが、藪沢や雨の日、イブニングなどで実際に釣りをしている時に、ベストやバッグに入れておく時が問題なのです。

デカイものではそのものが邪魔。
首にかけてもラインがからまったりして邪魔。
小さくてもケースが邪魔。

このように邪魔以外のなにものでもありません。しかし持っていないと困るので、無理やりイラつきながら身に着けることになります。

で、こんなのを発見し購入しました。
 
(ツルとケースが一体化しています)

 
(左右に開いて)

 
(ツルを起こせば)

 
(この通り)
上下もないので便利です。
ジョイントが華奢なので、丁寧にあつかわないとヤバそうですが、ケース不要でこのコンパクトさは非常に具合がよいですね〜。見つけた瞬間に購入しました。

レンズが小さいので長時間にはキツイですが、ラインを結んだり、毛バリを交換する時に重宝しています。

老眼ネタついでに、老眼境をかけて毛バリ巻きを。
 (伝承系金箔ヘッド)
このハックル、妙な形ですが、リーブスフェザントの剣羽根の生えているところの付近にある羽根です。
 
(剣羽根もどき)
剣羽根もどきですね。剣羽根ほどは固くない。
軸は太めなので半分に裂いて使いました。
 
(剣羽根といえば剣羽根ですが)
オレンジ胴にしたのは、先日のいさおさん、今回の金浜さんからの考察よりボディに使ってみました。
この色の件に関しては、源流部の方々に今後も検証していただき、確立していただきたいと思いますね。
 
(金箔はリアクションバイトを期待して)

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さてさて今後(9月)の予定です

(吉田毛鉤・TTC関連)

9月10日(土)第11回吉田毛鉤の毛バリ巻き勉強会
***今回はリクエストをいただいた、「テーパーラインの自作」もやってみましょう***

9月17日(土)夏の疲れを癒しましょう「スッポン食べてテンカラ釣行会」
***お待ちかねのスッポン会です、まだまだ人数に余裕がございます***

9月25日(日)第22回TTCテンカラ教室
***シーズン最後、今期の復習と来期の予習に***

みなさまのご参加をお待ちしております。
(詳しくはアンダーライン部をクリックしてください)

吉田毛鉤 このまま涼しくなってくれ 吉田孝

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追伸:(本日の手)
 (じわりじわりと快方に〜♪)

毛鉤異魚種行脚
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月刊つり人
 
毎月25日発売の「月刊つり人」連載中の、毛鉤異魚種行脚「テンカラ一本やり勝負!」ですが、 
昨年の10月の連載開始以来「コイ」・「ハス」(バス)・「オイカワ」・「シーバス」・「ボラ」・「メバル」・「マルタ」・「カタクチイワシ」・「ブルーギル」(バス)・「????」(こちらは今月の魚)
と、カッコ内の外道のバスを含めずに、10種目を達成いたしました。

今月は、残り少ない夏休みにぴったりの魚です。
 
月刊つり人・よろしくです)←クリック
本誌には「とりあえず10種目制覇!」とありますが、これで企画が終了・・・・・・・
ではなく、今後もいけるところまでいくようです。

「あ〜よかった」

せっかくアイドリングが済んだところでしたので、これからが本領発揮といきたいですね(笑)。

記事の自分のプロフィールですが、吉田毛鉤会はここへきて「初心者集団」ではなくなりましたので、「テンカラ同好会・吉田毛鉤会代表」に変えました。メンバーのみなさん、ご了承ください(笑)。
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リハビリ毛バリ

本日のリハビリ毛バリはこちらです。
 (昨日の毛バリ同様に)
脱臼した指にイラつきながら、昨日のブログに紹介した毛バリと同じ様な材料で、違うバージョンも巻いてみました。左から、昨日の毛バリ、孔雀胴、剣羽根1、剣羽根2、そして逆さです。
地味ですが、どれも安定した効果が出そうな毛バリです。

万年新人のSさんからも、命に別状のない病気からのリハビリ中で、やはりリハビリ毛バリを巻いているとのメールをいただきました。

同様に、久しぶりのいつものTさん(日本語おかしい)からも、程度は軽いがリハビリ中で、使い切れない毛バリにマテリアルの山がありますとのメールもいただきました。

病気でもなんでも、命に別状がなければ毛バリ巻きは可能です。
指先を使うのは脳の働きをよくするといわれています。
お子さんには指先の発達を促し、高齢者のボケ防止にも、ぜひともみなさんで毛バリ巻きを楽しんでいただきたいと思います。

巻き方のわからない方は、宣伝ですが、
別冊渓流2011夏号の付録のDVDで。←クリック
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メンバーからの報告です

品川のKさん。本日も奥多摩源流へ。結構な釣果じゃないですか。
いただいた写真はその中の1尾。
 (幅広のヤマメです)
いいヤマメです。
源流部のKさん。さすがに沢屋だけのことはありまして、遡行技術と足で稼いで釣りますね〜。
夏場は本領発揮ですね。
同じ水系での先日の自分の敵討ち。ありがとうございました。
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秋も近くまで

日中は暑いですが、朝晩はそれほどでもなく、着実に秋が近くまできている感じがします。
喧騒の夏から秋に移ると、寂しいと思われる方もいらっしゃるようですが、自分の一年で一番好きな季節は晩秋です。
冬枯れ前のなんとも落ち着いた季節。動いてもベタベタと汗をかかず、乾き始めた凛とした空気が、実に心地よく感じます。
八ヶ岳のSさんからも「メゴチがスーパーに」とか「ハゼ釣りの盛期」との、季節を感じるメールをいただきました。(通い込んでいた三浦半島は佐島のボート釣り、行ってないなぁ〜)

天高く 「俺」 肥ゆる秋

にならないよう、美食の過食。気をつけないといけませんねぇ〜。

吉田毛鉤 土曜日はOKUTENの宿題やらなきゃ 吉田孝


日々雑感(そのまんま)
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三日ぶりの毛バリ巻き

指の脱臼から毛バリ巻きをしていませんでした。
今回は左中指でしたので、竿が振れなくなることもありませんでしたが、自分の場合は両手で振込みの練習をし、左右同等にキャスティングができるので右手が使えなくなっても大丈夫・・・・・・・・ではありません。

毛バリが左手では巻けないのです。(無理すれば巻けますが)

で、大丈夫な右手で毛バリ巻きを開始。
二三日巻かないだけでも、イマイチしっくりきませんね〜。
クオリティは問題ないのですが、巻き感とスピード感が出ません。
毛バリですらこうなのですから、スポーツ選手が怪我から復活することを想像したら、
恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺・・・まぁどうでもいいですね。

本日の一本はこのように。
 
(TMC205BL)
今は製造していないハリを以前格安で仕入れました。
自分はこの「キツネ型」に近いハリが、掛かりがよいので好きなのです。

 
(ヘンサドルです)
ハックルはテンカラ毛バリでよく使うヘン(雌鳥)のサドル(腰の毛)です。
柔らかく動きのある素材ですね。

 
(カディスピューパのようなフォルム)
キツネ型のハリは水棲昆虫の幼虫でいうと、カディスピューパのフォルムに近いですね。
ハックルを巻いていますが、水に沈めばいい形になると思います。

 
(付け根に孔雀)
ただし、ハックルが水流で閉じ過ぎないように、ピーコックハールを直下に巻いて、付け根の嵩上げをしています。
ヘッドもカディスピューパをイメージしてグリーンに。モチロン蛍光です。

今回のはリハビリ毛バリです。でも釣れます、色もサイズも無難です(笑)。
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テンカラ教室(第21回)

8月28日(日)
開催予定です。
かれこれ単独の教室では21回目になります。
今回は6名様のご予約をいただいておりますが、半分は女性です。
テンカラに興味を持たれる女性。すばらしい。
まだまだ女流テンカラ師が少ないので、早いとこ足を突っ込んでおけば世に出るチャンスがあるかも知れませんよ(笑)。

まだ数名のご参加の余裕がございます(定員10名です)。
お申し込み等は
コチラを←クリックしてください。
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昨日のコメントより

昨日品川のKさんよりいただいた、「安全教本のご提供」のお話しで思い出し、自分の書棚から、もう三十年近く前に購入した「山関連本」にあらためて目を通しました。

 (山関連本の一部)
一般河川の中流部ならともかく、源流域の釣りは、尾根伝いに帰るような場合のことを想定したら、山歩きの知識や注意を考えずにはいられません。

ここへ来て当吉田毛鉤会にも「源流部」ができたことですし、あらためて自分も知識として再確認しないといけないこともたくさんありました。

この辺の事柄もみなさんとご一緒に、今後も知識と技術の向上を考えたいと思います。ご協力を。
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11月にテンカライベントが

本日、老眼天空本舗の倉上御大よりお電話をいただきました。
「11月の5日6日と、TTCでテンカライベントがあるので協力して」とのことでした。
詳細は倉上御大より、9月半ばにフライヤーが回ってくると思います。
吉田毛鉤会のメンバーにはポイントガイドは無理なので、トイレの案内とかタバコに火をつけるとかのお手伝いをお願いするかと思いますので、よろしくお願いいたしますよっ(笑)。
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本日の手

最後に本日の自分の「手」です。

 (ハレが止まった)
昨夜は痛みはないのですが、ハレがピークになり、非常に気持ちの悪い思いをしていました。
今はハレも止まり、終息に向かい始めました。
本日も仕事帰りに接骨院に行くと、「もう大丈夫」。
後は時間の経過でハレと内出血が消えていきますとのこと。

本当に「命にかかわる大事に(大事ではありますが)至らないでよかった〜」と思う今日でした。

吉田毛鉤 満身創痍 吉田孝

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追伸です

からふる毛鉤の作者がブログを開設しました。
テンカラファンのみなさん、女流ならではの感性でテンカラネタを書いていくそうなので、覗きに行ってみてくださいね〜。

「からふる毛鉤で天空の渓へ」←クリックしてください

怪我の功名

今朝出勤し、あまりにもハレがひどいので、通勤途中で目星を付けておいた接骨院に行ってきました。

「冷やす」「自分で入れられれば入れる(関節)」と、処置は間違ってなかったようですが、「ハレはなかなか引きませんよ」と言われました。 

痛みはないのですが、パンパンになった指のハリ感が気持ち悪いです。

 
(包帯をはずしても太さがあまり変わらないような・・・)

内出血も掌の中ほどまで来ていましたが、徐々に薄くなってきているようです。
2週間位で自然に元に戻るそうなので、とりあえずひと安心です。

コメントでお見舞い&激励?いただいた方にはありがとうございました。感謝致します。

今回は、

「自業自得」

「猿も木から落ちる」

というところでしたが、今後の沢歩きのことも考え、今一度基本に立ち返り、安全第一ということを自分だけでなく、周囲のテンカラ仲間に自身のテンカラ教室にご参加いただく方々にも、周知していただきたいと思いました。

例え歩きやすい里川でも、釣りという「水」と密接した趣味である以上、多かれ少なかれ危険がつきものになります。今回の自分の場合のように、「怪我」だけで済めばよいのですが、取り返しのつかない、「命」の問題になってしまうことも想定し、安全対策だけはしっかりとしてから釣りに出かけないといけませんね。

「人の振り見て我が振り直せ」

「怪我の功名」

「転んでもタダでは起きぬ」

ということで、自分の体たらくをご覧いただき、みなさまには、安全確認の再認識と再確認をしていただきたいと思います。

吉田毛鉤 安全第一 吉田孝



自業自得(痛ぇ)

公私共に多忙で、久しくプライベートテンカラに行っていませんでした。
本当にやっと、仕事もテンカラ仕事も家庭の用事もなく、なくというより何とか時間を作り、あらかじめ決めておいた、奥多摩の某沢に出向きました。

午前3時半起床、4時には家を出て、現地に向かいました。

しかしながら雨はシトシトと降り、空は薄暗く、この季節にしては寒い位の気温でした。

 (入渓点)

5時過ぎに入渓点に到着。
先行者も居ず、久しぶりのプライベートテンカラにヤル気満々です。
雨対策の仕度をして、沢に下りました。水量もちょうどいい感じです。

ただしかし、「どうにか時間を作り」、「久しぶりのテンカラ」でしたので、気分はかなり前のめり。
ガツガツモードになっていたことは事実でした。

川面に2キャスト。振り込んだ感じも上々です。
藪沢ですが毛バリを食われることもなく、さて行くぞと幅2メートル、スネほどの深さの瀬を渡ろうと踏み込んだところ、左足が見えぬ深みにハマり、あえなく転倒です。
薄暗く雨で視界が悪かったので、「もう少し慎重に渡渉すればよかった」と、思った時は後のまつり。

真正面に倒れ両手が陸地に着いたので、水没はしなかったのですが、左右の手にかなりな痛みが。
特に左手はヤバイほどの痛みが走りました。

折れたか?と思いましたが、音は聞こえませんでした・・・しかし左手の中指が、なっちゃいけない方向に曲がっていました。


(あまりの事態に写真も撮れず)

関節が逆方向に。
とにかくこのままではマズイので、右手で戻そうと逆方向に「力」を入れたら、「ポキッ」という音と同時に元の形に戻りました。

曲がった指を、写真に残そうという発想は、その場では思い付きませんでした。(当たり前ですね)
で、先ほど絵に描いてみました。(描くなよ)

 (1時間後のハレ)

とても釣り続けられるような状況ではなくなったので、痛い指を押さえつつ、たったの2キャストであえなくリタイヤ。
直ぐ近くのTTCに行き、まだオープンしていない駐車場で体勢を立て直し、少し落ち着いたのでブログのコメントに脱臼報告をアップです。

じたばたしても仕方がないので、スタッフの出勤を待ってクラブハウスに。
約束の毛バリの納品を済ませ、痛い指を眺めつつ休憩していました。

  
(いつものテンカラ倶楽部です)

そうこうしているうちに、「吉田さん大丈夫ですか〜」と、早速コメントを見た品川のKさんに、秋山郷のUさん、TTさんに八ヶ岳のSさんもご来場です。

みなさんに心配され、近くにある救患も見てくれる病院に電話をすると、「整形の先生は休みです〜」と。

どうにもならないので、痛みも若干落ち着いてきたので、ランチでも食べようかと思っていると、今朝3時に青森遠征から帰還したセレブご夫妻が、「吉田さ〜ん。ブログのコメント見てきましたよ」と登場です。

結局みなさんでランチとなり、その後はみなさん釣りをしに、川へと下りて行かれました。

八ヶ岳のSさん、品川のKさん、セレブご夫妻には、それぞれの地元や遠征先からのお土産もご持参いただきまして、まことにありがとうございました。
ま、お土産がお見舞いになってしまったようですが(泣)。

その後はどうした?というご質問ですが、結局自分はシップ薬とガムテープで指を固定して、安全な場所で釣りを少々。(やるなよ)

いつもより早めに帰宅はしましたが。

(帰宅後の指)

自分でいうのも何ですが、多忙の中、無理やり作った時間でなんとかテンカラをしようと、無理をしていたことはいうまでもありません。

自業自得。仕方がありません。

今夜は痛い指を庇いつつ、寝床に入るとしましょう。明日は病院行かないと。 

今回は「少し休めよ」と、天から(テンカラ)のお告げということにしておきます。

吉田毛鉤 以後気をつけます 吉田孝