つれづれなるままに、日暮らし、バイスに向ひて、頭に思いつくよしな形を、そこはかとなく巻きつくれば、怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ
すっかり涼しくなり、毛バリ巻きにも力が入るかと思いきや、夏の疲れか怠惰なだけか、なんだか考え事をしながら漫然と毛バリを巻いています。う〜んよろしくない。
気を取り直して、先日TTCの堀江渓愚総支配人に、「剣羽根が入手困難だけど、代用になるようなマテリアルはないものでしょうか」と質問させていただくと、「固いファイバーのグースで巻いてみたら」とアイディアをいただきました。マテリアルも1枚いただき、早速形にしてテストピースを持参しました。
スタッフPE(パパラッチE)に使ってもらったところ、「剣羽根とまではいきませんが、操作性もよく、魚も出ます」とのこと。
(ヘッドはUV加工済)
で、納品用を少々巻きました・・・・が、巻き辛いんですよ!こいつも。剣羽根以上に。
先ず、切り取って束ねてから巻かないといけないので、それ自体やっかいなのですよ。
剣羽根なみの固いファイバーで、逆引きにも負けないでシルエットを保つようなのですが、ファイバーとファイバーが離してもくっつき離してもくっつき、綺麗に開いてくれないのです。
(ったく、いつまでもイチャイチャくっついてろよ!って感じです)
まぁどうにか5本ばかり巻いて、疲れたのでボーっとしていました。
その後は同じく切り取って巻く技法で、アムハーストフェザントのネック(綺麗ですね〜)を使い、
自分用の一本を。
他にもなんだかとりとめもない毛バリを巻いて本日終了〜。
いでや、この世に生れては、願はしかるべきことこそ多かめれ。
確かに。毛バリ巻きも同様ってところですか。
吉田兼好ならぬ吉田毛鉤の吉田孝なのでなおさらです・・・・・