本日は「吉田毛鉤会」の発会式をTOKYOトラウトカントリーで行いました。
 
その報告の前に、先ずは昨日のテンカラストリーマーで、午前9時頃から開始。 

(丸海津13号)

予想通り群れの中を逆引きで数匹。

そうこうしているうちに、会員の方々が順次到着し・・・・・

 本日は毛鉤ネタです。



通常テンカラ毛鉤を作る時の蓑毛の巻き方(ハックリング)は、整えた蓑毛の先端部をハリ軸に固定し、蓑毛の軸(ストーク)をハリ軸に巻きつけて行いますが、この方法だけですと、どうしてもハックル(蓑毛)材の長さで毛鉤のサイズが決まってしまい、特に小さい毛鉤を作りたい時など、長すぎるハックル材しかなくて困ってしまうことがあります。

そこで今回ご紹介する方法ですが、ほとんどの蓑毛にする材料であれば、自分の思う長さに自在に調節できるので、どうしてもこの色でこのサイズの毛鉤を作りたい、などとという時には本当に便利です。今まで使いきれなかった材料のムダも少なくなると思います。

実際の方法は・・・・・
 今回、同好の仲間達とテンカラの会を発足させるにあたり、、メリットやデメリットも含め、主旨や会則を考えながら、今なぜ会なのかと色々と思うことがありました。

先ず、会を立ち上げた経緯ですが、釣り場で出会った方、テンカラ教室の生徒さんなど、みなさんことごとく思っているのは、「周囲にやっている人がいない」「いてもそれぞれ独自の釣り方(一般論でなく)なので理解できない(参考にならない)」「入門書なども少なく、釣具店でも詳しい人がいない」「常設のテンカラ教室がない」と、これから始めようと思っている方々がおられたこと。そして他にも、「技術を高めたい」「単独では色々問題がある為、自然渓流や源流に行かれない」等、やはり周囲にテンカラをやっている人がいた方が都合がよく、さりとてただでさえ少ないテンカラ人口なので、個人で仲間を集めるには限界がある(無理)という話しを聞き、普及と向上に少しでも力になることができるかと思い、立ち上げることとなりました。

 発売中の渓流釣り2010




買ってきてページをパラパラしていると・・・・・・

2010年

この度「吉田毛鉤会」を発足させていただくことになり、会則の中に「誰にでも(女性やお子さんも含めて)楽しくできるテンカラの普及に尽力を・・・」というようなことを明記しました。

以前にも、男性だけでなく、管理釣り場で女性やお子さんにもテンカラをおぼえていただき、いずれは自然渓流にも行ってもらい、その自然のすばらしさを感じて「自然環境や魚族の保護」を、少しでも意識してもらえれば云々と書いたことがあります。

自分自身も40数年色々な釣りをしてきて、その時々で「環境」について色々と感じることがありました。

今でも時々「環境の保護などと偉そうに自分でいってはいるけれど、自分が釣りに行けば、行くこと自体、車に乗り排気ガスを出し、河原を踏みつけ川に入り」と、自分の考えと行為のジレンマに悩まされる時があります。


1994年・・・・・
今を去ること20年前

 

当時ブラックバス釣りに夢中で、ボート免除を取り、北は福島県の小野川湖から西は琵琶湖まで、それこそ週に2〜3日はバス釣りに。当時の車には、エレクトリックモーターを載せ、通勤距離はわずか1キロそこそこなのに、釣りだけで年間2万5千キロは走っていました。
まぁそれだけ夢中になっていたということで・・・・・

「毛バリの販売とテンカラ教室の開催をきっかけに」

「自分の周囲のテンカラファンのご要望とご協力を得て」

「TOKYOトラウトカントリー総支配人の堀江渓愚氏を相談役にお迎えさせていただき」

「釣果や釣り方にこだわらず、同じ趣味を持つ同志が集まり、楽しいテンカラの実践と普及をする為」




「吉田毛鉤会発足の運びとなりました」

詳細は後日このブログ上でお伝えしますが、ご協力いただいた関係者の方々には深く御礼申し上げます。そして今後ともよろしくお願い致します。

吉田毛鉤会代表 吉田孝




 フィーディングレーンのこと(2)

真冬に友人たちと管理釣り場に出かけました。
渓流タイプではありますが、おきまりのいわゆる「ペッタリ」が何面かある場所でのこと。
友人の一人が、何面かある「ペッタリ」のうちの一ヶ所で、なにやら入れ食いモードに突入したようなので、自分ともう一人が見に行きました。数匹釣って飽きたというので交代。次も飽きて自分に交代。自分も飽きて最初に交代。2〜3匹づつですが、その繰り返し。他の場所ではそれほど釣れなかったので、いつものように「原因を究明」しようと、よくよく周囲を見回すと、他と同じ「ぺったり」のように思っていたそこの1面は、石積み(堰)と石積みの距離が他より短く、高低差が若干ありました。

もうおわかりかと思いますが、他の「ペッタリ」よりは流れが強いのです。しかもそこだけ表層に微妙に波が立ち、釣り人やラインの気配を消しているようです。魚の数は他の場所と比べ、偏光グラスで目を凝らして見ても変わりません。

そういう理由で釣れることがわかったので、今度は意図的に立ち位置を変えて釣って見ました。左右に1メートルほどずれると、釣れることは釣れますが、数は激減します。対岸に行き、同じポイントを狙ってみると、誰一人釣れません・・・・・

 

フィーディングレーン

テンカラを始めてしばらく経ったころ、山女魚の多い場所でのイブニング時に、下流側(自分の立っている場所は水面より低い位置)のサイドから、ライズしていた魚を確認しキャストをしていました。「バシャッ!」「掛かったーっ」「あれ?」スレてます。「バシャッ!」「また掛かった」「またスレだ〜」。今度は慎重に狙い「バシャッ!」「今度はやった!」「あらららら」またもやスレ。ここまではよくある話ですが、ふと不思議に思ったのが、スレはスレですが、全部魚の同じ側の同じ位置(横っ腹)に掛かっているのです。

これは何かある!と瞬時に思った私は、当時知り合ってそれ程経過はしていませんでしたが、師と仰ぐ、堀江渓愚さんに質問のメールをさせていただきました。「今度会った時に詳しくお話しします」ということで、早々にお会いし、お話しを伺ったところ・・・

管釣り応援団

昨年よりテンカラクラスを持たせてもらい、最近は、初心者の方からある程度できる方まで、色々な方とお話しする機会が増えてきました。


その中で、それぞれの理由で、一般河川や自然渓流に、行きたくても行かれない方々が多くいらっしゃるという話しも耳にするようになりました。(初心者なので何もわからない・家庭があるので無謀なことができない・仲間がいなくて1人は行くには危険が伴う・携帯も繋がらないので誰とも連絡がつかない・自分自身が女性やお子さんである等々)


そういう自分自身もそんなひとりで、家には家族がいて小さい子供もいる、今ここで何かあると、家族を路頭に迷わせることにもなりかねないので、マイホームパパの側面も見せながら、近郊でしかも比較的安全である管理釣り場が自分の釣りの中心になっています。


以前このブログ上に「管理釣り場の楽しみ」ということで、書いたこともありましたが、なにも自然渓流だけがテンカラを楽しむ場所でなくてもいいじゃないかと「テンカラ界の管釣り野郎」として、思うことを書いてみようと思います。

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