以前四種の毛鉤というお話しをさせていただきましたが、今日はもう少し突っ込んでお話ししてみましょう。

 

ここのところTOKYOトラウトカントリーで、毎月させていただいている、自身のテンカラ教室でも、毛鉤の分類と使い分けをご理解いただく為に、以下のようなことをしてご説明しております。
(混乱を防ぐ為、今回はハリのサイズに関しては、12番前後と仮定してお話しさせていただきます)

その方法は・・・・・
先ず一枚の紙に「十字」に線を書き入れます

そこに「上」「下」「明」「暗」と書き、4つの枠を作ります



ご自分でお持ちの毛鉤を、毛鉤ケースから出して並べていただきます

この時に
「水面、水面直下で使用している毛鉤」
「それの明暗」
「水中や底に近い場所で使用している毛鉤」(ウエイト入りかそれに類する重いもの)
「それの明暗」
と、無理やり4種類に分けてもらいます(微妙なものは仕切り線の上にでも)

さて、皆様の毛鉤はどのように分類されたでしょうか?

例えばこのようになりますと


「俺は毛鉤は色も形も一種類で決めているし、足で稼ぐ釣りで魚の顔が拝めなければいいんだよ」という、強い意志を持てない心配性の自分などは、釣りに行かれなくなってしまうだけでなく、実際これだけで釣りに行って魚が出なかった時、毛鉤が悪いのか魚が悪いのか、はたまた川が悪いのか、それとも自分が悪いのかと、検証のしようもなく、昼寝、温泉、食事、帰宅という四種の毛鉤ならぬ四種の選択肢しかなくなってしまいます。

同じくこんなでも


レンジ(水深)はカバーできても、黒っぽい毛鉤ばかりでは、たまたまその時に流下してくる餌料が白っぽいものばかりで、黒いものに反応しないなどということになれば、待っているのはまたまた四種の選択肢になってしまいます。

このような


水面(直下)で活躍する毛鉤しかなくても(食い波を理解しているベテランならどうにかなりますが)、水中深くでしか魚が口を使わない状況では、またもや四種の選択肢が待っていることに。

四種類はどれも同じでなくてもかまいません。持っている毛鉤が多種類でも、その毛鉤を四つのカテゴリーに分類すれば、それぞれのステージで検証がしやすくなります。魚が上を向いているとか、水中でしか食わないとか、毛鉤を変えて検証する。その為にバラバラな毛鉤を4つに分類すれば、今まで出る幕のなかった、毛鉤ケースの片隅に埋もれていた毛鉤も日の目を見るかもしれません。可愛そうな、いじけた毛鉤にも活躍の場を与えてあげましょう。

技術や足で釣果を稼げない初心者の方や、女性やお子さん、それにもましてフィッシングプレッシャーの高い釣り場などでは、弾数ではなく、使い分けのできる有効な弾を何種類かでも所持していた方が釣れる確率が高まるのは当然のことだと思います。
管理釣り場などではなおさらです。せっかく料金を支払っていて、魚の密度も自然渓流とは比べものにならない程多いのに、貧しい釣果では楽しみも半減してしまいます。

まぁ、めったやたらと所持していて、上手な使い分けができなければ混乱を招き、「毛鉤の迷宮」に入る恐れはありますが。

そうならない為にも、平面(二次元・水面)から立体(三次元・水中)の釣りを理解して、その時々に応じた毛鉤を使い分ければ、よい結果が出るという想像は、充分過ぎるほどつくと思います。

少しずつ気温も水温も上昇してきました。今週末の釣行の準備に、一度皆様もご自分の毛鉤箱から毛鉤を出して、分類しなおしてみたらいかがでしょうか。

四種の毛鉤とその使い分けで、皆様の釣果アップを期待しています。

コメント
はじめまして!勉強になりました。参考にさせて頂きます?
  • by 天女魚
  • 2010/05/19 12:29 PM
天女魚さん
お読みいただきありがとうございます。
今後もテンカラ情報を発信し続けます。
よろしくどうぞ。
  • by 吉田毛鉤 
  • 2010/05/19 7:10 PM
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