昨日の続きです。

昨日「自分軸」の釣りから「魚軸」へのことを少し書きましたが、今日はもうちょっと突っ込んでみます。

 自分の場合もそうでしたが、どんな種類の釣りを始めるにしろ、最初から(道具を準備する段階から)身近に丁寧に教えてくれる人がいない場合、大抵は釣具店がスタートになるのではないでしょうか。
釣具屋に行き「こういう釣りがしたいのですが」と聞いて、店員さんに教えてもらい道具を購入。で、実際に釣りに行き、わけがわからないまま、周囲の人のやりかたを見てやってみる。で、釣れない。ある人は「釣れないからやーめた」。ここでやめない人は、本やネットで情報を得て、また釣具屋に行き、「これならイケるぞ」と新しいものを買いまた釣りに。でもなかなか釣れません。
運良く教えてくれる方がいればいいですが、そうでなければどうしても自分と道具の戦いのようになり、釣れぬのは道具が悪いからと、買ってはダメ買ってはダメと、不要の釣り具が山積みになるだけで、腕はいっこうに上がらぬまま。自分を含めてこんな経験をしている(していた)方は少なくないと思います(最近は、それはそれで面白いと思えるようになりましたが)。

よくわからぬまま準備した道具を持ち釣り場へ。それを使って釣りをする。釣果があがらないのも無理はありません。それで釣れるのは、たまたま自分の都合にあった魚だけ。経験値の高い方、ベテランの方、名人上手といわれている方々は「先ずは道具から」ではなくて、魚にあわせた釣り方を重々承知して、それにあわせて準備しているので、釣果があがるのだと思います。

ロングラインが使いたいからではなく、ロングラインを使う必要があるから使う。

長い竿を使ってみたいからで使うのではなく、流れをかわす操作や、取り込みがしやすいから使う。

ただ単に「長竿や長い糸」にしたところで、技術が伴わなければ釣れるべくもありません。

ポイントや立ち位置にしてもそうです。誰でもおいしそうと思えるポイントは、誰もが釣りをしています。振込みやすい釣り座はみんながそこで振っています。そこで、こちら側の都合でなく、魚のいる場所を考えて「竿抜け」を釣るなどということも考えるようになります。釣り辛い場所かも知れませんが釣果はあがります。  

先ずは「魚ありき」です。

いつも色々とご教授ただいている堀江渓愚さんより、秋川(五日市)の職業漁師、故・海老沢亀太郎さんが、ハリ軸にハックルだけを巻いて、そこに川虫を刺して使う「半毛ばり」を使い、あたかも畑から大根を引き抜くかのように、次から次へとヤマメを釣り上げるので、「半毛ばり」だけが神格化され語られるようになりましたが、実際に釣りを見せてもらうと、「食い波」を見つける眼力と、そこに毛ばりを乗せて水中に送り込む技術がもの凄いので釣果につながっている。というお話しを聞かせていただいたことがあります。

このお話しなども、まさに先ずは「魚ありき」で、流れを読み、そこに毛ばりを放つことができるから釣れるのであって、「半毛ばり」を使えばだれでも釣れるという話しではありません。

上達しなければいけないこともないですし、皆さんご自分のペースで釣りを楽しまれることにはおおいに賛成です。

ただ、少しでも上手になりたいと思うなら、「自分→魚」から「魚→自分」へと、意識を変えることが、メンタル面での釣果アップの大きなファクターになるのではないでしょうか。


 
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