【テンカラ毛バリのワークショップを】

 

今を去ること半世紀以上前、当時実家のある築地に住んでいた5歳のたかし君は、伯母に手を引かれ、大雪の日に日比谷公園まで歩いて行きました。

 

ズブズブと沈む足に「キャッキャ」と騒ぎながら歩いていると、ズドンと深みにはまり、胸まで雪に埋もれました。

それを見ていた伯母と一緒に大笑い。

子供のいなかった伯母は、まるで親のように私の面倒をみていてくれたので、年を取ってからも時々その話をしていました。

 

実家はまだ築地にありますが、私自身が生まれ育ったその街を離れてから30有余年。

 

 

そんな懐かしい想い出のある日比谷で、今日は私の大好きな毛バリ巻きのワークショップを開催することになり、何ともいえない感慨深い気持ちになりました。

 

 

今回のワークショップは、ご時世がご時世なのと、時間的制約があるので、人数も絞って開催させていただくことにしました。

 

 

初心者は初心者なりに、経験者は経験者なりに、短い時間の中で、できるだけご理解してもらえるようにレクチャーをさせていただきました。

 

 

今回は初回ということもあり、段取りや時間配分等、難しい面もありましたが、ご参加いただいたみなさまの御礼の言葉と笑顔に救われ、無事終了することができました。

 

 

サラリーマンの方、学生さん、足がないので釣り場まで簡単にいかれない方、そんな方々の受け皿をなんとかしたいと模索していた私の願いが通じたような催しとなりました。

 

セッティングしていただいたfinetrack HIBIYA HUTのスタッフさん、そしてご参加いただいたみなさま、楽しい時間を共有できたことに、心より感謝いたします。

 

来月以降も開催予定ですので、よろしくお願いいたします。

 

吉田毛鉤 テンカラインストラクター 吉田孝