ついにあの銘竿、『桑原山雨』を入手することができた



 桑原玄辰さんの本を購入したことがキッカケとなり、私はテンカラという言葉を知った。
 そして今、首まで、いやいや頭の先までどっぷりとこの釣りに浸かってしまっている。

 当時は周囲にテンカラをやる人もいなくて、本だけを頼りにこの釣りをやっていた。
 その頃、当時のテンカラ名手の方々の書かれた著書を買い漁っていたのだが、その本の中に気になる竿の写真が掲載されていた。

 つるや製『桑原山雨』

 そう、あの桑原玄辰さんが設計した竿である。


 
 その後私は、今は亡くなってしまった私の師匠が、以前桑原さんと懇意にしていたことを聞き、少なからず縁を感じて、どうしてもその竿が欲しくてしかたがなくなってしまった。

 竹竿全盛時代のテンカラのことは知らないが、その後グラスロッドの普及とともに、テンカラでもグラスロッドを使用する人が増え、当初は渓流竿を改造して使用していたようだ。
 その頃テンカラ竿として販売されたのものは本当に数少なかったという話を聞いていた。

 そんな中登場したのがこの竿であった。
 桑原玄辰師の設計、老舗のつるや製、先調子の軽量グラス、味のある塗り、独特のグリップに押された朱印、そして何より「山雨」という名前がいいではないか。



 本日自宅に届いたこの竿は、ほぼ未使用の状態であった。

 嬉しい。実に嬉しい。私の中の個人的文化遺産である。この竿を愛でながらいつまでも酒が飲める。

 当然のことながら暫くの間はフィールドに連れだすことなく、他人の目にも手にも触れさせず手元に置き、じっくりとこの竿を分析し、自分の竿の改造にその製造技術を生かしてみたいと思っている。


 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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