雪崩の跡地の倒木でフィールドアスレチックを


(まだ明るくなりきらない中、ヘッデンを点灯して歩き出す)

 昨日は生業が休みだったこともあり、普段あまり行くことのできない平日釣行に出かけてきた。天気予報は雨で、一日降り続くということだったが、貴重な平日の休みを生かすため出かけることにした。私の場合、平日とはいえ先行者がいると、せっかくの入渓なのにメンタル面がガックリと下がってしまうので早朝入渓となるのだが、その時間でもOKということで今回はメンバーのMKさんが同行することとなった。
 
 同行していただいた当会メンバーのMKさん。私と同じく無線機を所持しているので、待ち合わせの場所まで向かう時もお互いの車の中から交信した。携帯やメールでもことが足りると思うがこれはこれで用途がある。その後待ち合わせ場所のコンビニに到着したのが午前2時45分。買い物をしてから奥多摩方面へ車を走らせた。この日はそのような予報が出ていなかったが、夏場は午後になると入道雲が発生し、雷や豪雨になることが多くなるのでその前に退渓したいということがある。そんな状態では遅めに出かけると釣りの時間がほんの少しになってしまうため、イブニングの釣りをするのなら別だが、私の場合は早朝に入渓するのを基本に考えている。
 今回の釣行、事前の予定では奥多摩の奥地にご案内する予定だったのだが、悪天候の中往復約6時間の歩き(というか登山)は少々キツイので、入山届も行き先別に3通用意した。その中から雨天でも危険になる率の一番少ない場所を選び、直前に行き先を決定し駅前のボックスに投函した。


(苔むした石に囲まれた小さな落ち込みに、たまらない魅力を感じてしまう)

 車止めから林道を歩き、その後尾根越えのプチ登山を。滝の高巻の後準備をして釣りを開始したのが午前5時半だった。いつも魚の着いているポイントをMKさんに教え、竿を出してもらうと開始早々に1尾釣り上げた。
 私は沢通しではなく、しばらく先まで杣道を歩き沢へ下りる。


(先ずは開始早々のヤマメ)

 この日は走る魚をほとんど見ることができなかったので、増水の影響で水中のエサを捕食している率が高いと読み、毛バリを沈めてポイントにキッチリとデッドスローで流すということに徹底する。その読みは正しかったようで、あまり魚が濃いとはいえないこの渓でもそれなりの魚に相手をしてもらうことができた。


(これは2尾目のヤマメ。水面反射を入れて、それっぽく撮影してみる)

 この流し方がけっこうシビアで、ポイントや水深や流す速度が合っていないと、魚がなかなかいい顔をしてくれないのである。


(落ち込みの連続する渓で、MKさんも毛バリを打っていく)

 霧雨とはいえ、明るくなり水温が上がってきてもライズはない。走る魚も見ることができないので、徹底してねちっこく沈める釣りを続けた。


(この渓のヤマメのパーマークは、生で見ると独特の色をしている

 イメージ通りに毛バリを通すことができると、それに応えるかのごとく魚が出る。この日は読みと自分の身体的釣りの状態がマッチしていたようで、気持ちよく釣りをすることができた。


(YOSHIDA'S CAFE)

 午前9時半頃、集中力も切れたのと、早朝から釣り続けたこともあり早めのランチタイムとする。今回私はスノーピーク社のOZENを持参した。実際の沢での釣行では必要のないものだろう。しかし私の場合わずか300グラムのこの道具で、沢での休憩時の落ち着き度が180度変わるほどありがたい道具となっているのである。こんなちょっとした金属の板1枚で、テントやタープを張った時と同じような、自然界の一部に自分の部屋を拝借したような、なんともいえない落ち着きを感じるのである。事前にMKさんにもこのOZENという道具を使用した時の渓での空気感をご紹介したのだが、そんなMKさんも早速購入したとのことで、今回はOZENが2ZEN(膳)となった。


(私は昼食にドライカレーを)

 とはいえ雨予報だったこともあり、料理というよりはお湯を沸かすだけで済むものをチョイスして持っていった。本日のメニューはドライカレーと最近ハマっているタマネギスープを。


(MK'S CAFE)

 MK'S CAFEからはカフェカプチーノのご提供があり、こちらも美味しくいただくことができた。今期は色々な事情で入渓回数も少ないため、入れる時には時間に余裕を持ち、スローなテンカラをやりたいと思っているのだが、今回もそのことに関して、自分の気持ちを満たすことができた。


「鯖模様の背中の魚」⇐昨日のブログ記事に)

 休憩をして集中力が取り戻せたのか、すぐ後に1尾魚が釣れた。それがこの写真の魚だ。珍魚の部類に入るハイブリッドである。これはこれで楽しい思いとなったのだが、実際の遡行はここからがかなり大変だった。


(滝壺1尾目)

 みなさまもご承知の通り、今年の関東地方の大雪は渓にも莫大な被害をもたらしていた。渓畔林が大規模雪崩で相当数倒され、それが渓をふさいでいるのである。その大きな雪渓がここへきてほとんど融けたのだが、その跡にはとんでもない本数の倒木が残され、これを突破するのに猛烈な体力の消耗を強いられたのであった。


(滝壺2尾目)

 6時間に渡り、大中小の倒木をまたいだりくぐったり。失敗したバンブーダンスのごとく足首を倒木に挟まれ、よろめきながら何度も現れる倒木地帯を通過したのだが、美形のイワナにも会うことができ満足のいく釣行となった。もちろん釣った魚は全てリリースした。

 今日は所用のため早朝より都心に出かけたのだが、朝の起床時に下半身を見るとそこかしこに青アザが。昨日の釣行時に付いたものだが、いい釣りができた時にはそんな青アザもニヤニヤしながら眺めることができるので、人間とはそんなものであろう。

 同行いただいたMKさん。来週開催予定の、メンバー向けスペシャル沢テン講習のシュミレーションのモデルとなっていただきありがとうございました。今回ご一緒したことで、私の頭の中にあった『こういった釣りをいかにわかりやすく解説するか』という命題の解決の糸口ができたこと、重ねて御礼致します。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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コメント
出来の悪い弟子でこそ、お役に立てました。

ozenは納得のアイテムです。お薦めです。

さて、フィールドアスレチックのお陰で筋肉痛・・・
  • by 川越のMK
  • 2014/07/05 10:13 PM
MKさん、昨日はお付き合いありがとうございました。

私は今日も1日都内をウロウロ。同じ疲れでも、都心部と渓では全く違うことを実感しています。

都心部=ストレスの溜まる精神疲労を伴う肉体疲労

山岳渓流=ストレスが解放されグッスリ眠れる肉体疲労

どちらが良いかは一目瞭然です。

あー。疲れる都心。もう嫌だ。
  • by 代表
  • 2014/07/05 10:42 PM
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