ソフトテンカラとフロロテンカラハリス



 昨年発売になったテンカラミディのことを、ちょうど一年前(4月4日)のブログに書いた。

http://yoshidakebari.jugem.jp/?day=20130404
 
 このラインは私が過去数年間、自作のテーパーラインを作り続け、ハリスを引っ張るだけのトルクを残しつつ、毛バリの着水する時には綺麗に脱力し、可能な限りソフトなプレゼンテーションを目指して設計したラインである。
 その何年か前にはそれまでの設計も含め、月刊つり人に『吉田式テーパーラインの作り方』ということでご紹介いただいたこともあった。


http://yoshidakebari.jugem.jp/?day=20111024
 
 今年になりテンカラミディを製作していただいたフジノラインさんより、ミディと同じ先端部のテーパー形状で、視認性を高め、よりソフトなラインができたということで製品を送っていただいた。その後フィールドで実釣し、インプレッションをお伝えした。

 このソフトテンカラはミディよりさらに柔らかい素材で作られているため、気温のかなり低いときでもその柔らかさを保っている。視認性については、ミディは可能な限り魚への違和感をなくし、その範疇でできるだけ見やすい色ということでグリーンのラインにしてもらったのだが、初心者の方でもラインの引き込みアタリを取りやすくなるよう、より視認性のあるオレンジで作られている。冬場の管理釣り場などで、しっかり毛バリを沈めて釣るときなどには最適だと思う。ミディはショートレンジの釣りを考えて設計したのだが、このソフトテンカラはより長めのラインでの発売もあるため、汎用性は高くなっている。

 いずれのラインも手首を軽く返すだけで(私のキャスティングはほとんど力を使わない)飛ぶように設計し、重量のあるラインのようにターンオーバーがききすぎるということがない。ミディについての裏技だが、フライフィッシングをする方で、しかも小渓流を好み、ダッピングやリーダーキャストをされる方がいらしたら、バット部を好みの長さにカットしていただき、テーパーリーダーの代わりにお使いいただくのもアリかと思っている。このミディはフライラインの力を必要とせず、単体でキャスティングのできるリーダーになりうると思っている。


http://www.rakuten.co.jp/fujinoline/

 他にも今年は私も念願だったフロロカーボン製のテンカラハリスも発売していただけることになった。表層勝負の場合は比重の軽いナイロンハリスを使い、水中勝負の場合は比重の重いフロロカーボン製のハリスを使う私にとって、同じ体で作られた2種類の素材のハリスは、自分の釣りをよりシステマチックにすることができる心強いアイテムとなったわけである。
 




 ミデイとソフトテンカラ。ナイロンテンカラハリスとフロロテンカラハリス。この両輪が揃ったことで、今期の私はラインに対する問題を全く持つことなく、安心して入渓できることとなった。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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