(長すぎてサイズの合わないハックルを加工して巻いた毛バリ・ゼンマイ胴にキジの蓑毛)
禁漁になったので、今期の釣りを振り返ってみた。
特に印象的なことは、
「魚が水面まで出てこない」
「水中での勝負がほとんど」
だった。
私のテンカラ釣りの基本的な考え方は、常に魚がエサを捕食している水深を考え、毛バリを変え、釣り方を変えて対応している。
毛バリの釣りは水生昆虫の羽化と切っても切り離せない関係にあるが、今期出かけた渓では、虫が飛翔していた印象が少な過ぎる。
長かった梅雨のせいか、昨年10月の前代未聞の豪雨のせいか、本当に釣りにくいシーズンであった。
台風の影響で道路は崩れ、新型コロナの影響で動けず、入渓場所も限られた中、良かったことは、プライベートのガイド釣行で、数名の方に自然渓流で天然魚
を釣ってもらえたことが挙げられる。
自分のガイドでなくとも、友人知人が私が差し上げた毛バリで「釣れました〜!」と報告してくれたことも、釣りにくかった今シーズンのプラスの思い出となっている。
昨年の豪雨はちょうど今頃だったが、今年も台風が怪しい動きをしている。
なにもかにもが滅茶苦茶になり、影響は何年先にも及んでしまう。
今週の日曜日にはテンカラ教室の予定が入っているが、川の状況がどうなるか。
自然災害なので仕方がないが、今年はあまり荒れずにいて欲しい。
(↓昨年の様子)
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=2282
吉田毛鉤 テンカラインストラクター 吉田孝