古書を読み解く

 古書を読み解くといっても、釣りの本の話である。

 都心に出たついでに神保町の古書街に寄ることが多く、今日も午前中親族絡みの用事があったので、その帰りに釣り関連の古書を物色してきた。

 こういった古書には、まだまだ釣りに関する情報が世の中に広まっていなかった時代の口伝えや憶測なども多く、眉毛に唾をつけて読まなければならないような内容もあるのだが、何故にそういったことが書かれたのかと類推しながら読むことも、私の愉しみのひとつとなっている。

 もちろん現在でも「なるほど、その部分は昔から同じ(確立されていた)なのか」という記述も多く、参考にすることも多い。
 当時は情報網も発達していなかったこともあるだろうし、そんな中での記述は実体験から書かれたものも多く感じられ、説得力のある内容もある。

 そんなことはさておいても、古い本はその時代背景やその本を手にしていた人たち(そこに引かれたアンダーラインや赤丸など)のことなどを考えながら読むことになるので、実に愉しく読めるわけだ。



 今日も数冊抱えて帰宅したが、この「渓流の釣」。



 昭和34年つり人社版とあるが、この本は私より1歳年上である。



 目次にある「いわなの釣り方」と「毛バリ釣」を、これからじっくり読み解こうと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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ミスはできない

 禁漁になり3ヶ月が経過した。

 年も明け、3月1日の解禁まで約2ヶ月・・・正確には54日。7週と5日だ。

 先のブログにも書いたが、入渓できないと心身ともに弱ってきてしまうのだが、山岳渓流での「釣りの味」を知ってからというもの、他の釣りをやってみたり、山を歩いたり、沢に入ったりしたでけでは満足できず、やはり「美しい渓(での歩き・撮影・お茶・食事等々)」での生活と、テンカラという毛バリを使った「釣り」の両天秤がバランスよく取れていないと面白くないのである。

 そういった山岳渓流だが、車止めから実際の川に下りるまでには、登山や沢歩き、時には岩登りのような危険をともなうアプローチというものがあるわけで、楽しい釣りとはいえ、いつでも気持ちだけは引き締めていかないとならない。



 そんな渓に、今はいかれぬ思いを馳せ、関連書籍を読み、来期の準備と再確認を兼ねた憂さを晴らしをする。
 新旧取り混ぜ読み返してみたのだが、この本の中に、かなり核心的なことが書いてあったので紹介したい。

 山歩き、というか私たちの場合だと入渓までのアプローチになるのだが(もちろん退渓から復路も)、

「転倒・滑落・転滑落というミスは許されない」

ということが書いてあった。

 そうなのである。これもあってはならないことだが、「道迷いで遭難」の場合だと、まだ助かる可能性というものが残っているが、場所が場所だけに、転倒するということは、その後の転落や滑落のリスクが高くなり、そこから先は「絶命」してしまう確率がとんでもなく高くなってしまうのだ。



 しかも、特にトレーニング等をしていないならば、脚筋力は20代が100とすると、30代で90、40代で70、50代で60、60代で50パーセントにまで落ちる。持久力は60代で60パーセント、平衡性は60代で20代の30パーセントにまで落ちるといわれている。

 この平衡性というのが問題で、やはり年齢が上がるにつれ、自分の平衡感覚が極端に衰えてくることを自覚し、よりいっそうの安全な足運びを考えないとならない。

 私自身も実際昨シーズン、釣りの途中で何度かコケている。高低差のない場所だから大したことはなかったが、打ちどころが悪ければタダではすまなかったろう。以前沢で転倒し、左手の中指を脱臼しているし。

 山岳渓流での釣りにはいつも危険がつきまとっている。しかも一度のミスで命を落としかねない。

 本を読み返し、こういった小さなミスも今後はなくしていかないとならないと、あらためて思うこととなった。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝 


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明日は今年最後の毛バリ研究会

 年末年始の休みは今日で3日目。

 1日目は釣りに行き、2日目はマッサージにいった。そして今日は正月用品(お飾りや食料品)を買いにいった。
 
 明日は奥多摩のTOKYOトラウトカントリーで、今年最後の毛バリ研究会がある。
 一般の方にメンバーの面々も集まり、今年渓であった色々なことを話したり、来期に向けての作戦会議など、談笑メインで楽しくやるつもりだ。

 もちろん毛バリについてもお話しさせていただくが、メインテーマは、今まで私がおこなってきた渓での釣り方の総まとめを、解りやすく説明したいと思っている。この話だけは、間違いなく来期の渓での釣りに役に立つと思うので、ぜひとも筆記用具持参でご参加いただきたいと思っている。

 買い物から帰り、明日の研究会の準備をした後は、少々時間もあったので、釣りの本を引っぱりだして読書をする。どのような本でもそうなのだが、特に釣りの本は、自分の技量が変わるにつれ、過去に読んだことのある本でも、まるで読んだことのない本のような新しい発見があることが多いので、読み返すのが実に楽しいのである。






 今日は以前、復元毛バリの仕事でやらせていただいたことのある、佐藤垢石氏の本と、鈴木魚心氏が共著の本を読む。





 戦前に発行された本(昭和16年と17年)だが、いつの時代も釣り人の目線というものがあるもので、毛バリについての考察については興味深い部分が非常に多い。





 休みになってやっと少しは時間的余裕ができたと思ったが、疲れのせいかストレスなのか体調不良になってしまった。
 熱も咳もでていないが、背中が痛く、胸のつかえを感じる。
 
 勢いだけでは前に進めない年齢になったということだろう。
  

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝 


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冒険手帳に魅了され

 今私の手元には、昭和47年に初版がでた「冒険手帳」という本がある。




 表紙がなくなりボロボロになった初版本は実家にあるのだが、1冊手元に置き、永久保存版として取っておきたかったので、きれいそうな古書をネットで購入した。

 昭和47年は、私が12歳になった年なので小学校6年生の時だと思う。友人が持っていたその本を見せてもらった時に、当時の吉田少年は、その内容があまりにも自分の必要としていたものであったため強烈な衝撃を受け、直ぐに欲しくなり大慌てで本屋に走り購入した。その後しばらくの間は、その内容をすべて記憶してしまったのではないかと思うほど、寝ても覚めても手元から離さず、ボロボロになるまで読み耽ることとなった。本は大好きなのだが、おそらく自分の人生の中で、あれほどボロボロになるまで手放さずに読んだ本は、この「冒険手帳」と「フィッシュ・オン」(開高健・著)だけだったのではないだろうか。




 今となっては眉毛に唾を付けて読まないとならないような内容もそこかしこにあるのだが、そんなことはどうでもよいのだ。要するに吉田少年の琴線に触れる、いわゆる「HOW TO」が目白押しだったため、魅了されて読み続けていたわけである。
「火の熾し方」「ビバークの方法」など、現在でも通用するものもあるし、「テグスの作り方」など、これはかなり難しいだろうというものもある。しかしながら、とにかく子供の目には全てが新鮮で衝撃的だった。




 そして「何でも自分でやりたがる」私は、その後同じ出版社から発行された「ふるさとの本」という書籍も見つけ、これまたすばらしき「HOW TO」の内容に魅せられ、この本を頼りに色々なものを自分で作ってみることもした。釣りの本では先にも書いた「フィッシュ・オン」で疑似餌の世界に開眼し、その後、ルアー、フライ、テンカラと変遷を経て現在に至っている。



 下町育ちで自然を相手にする遊びを知らず、海で泳ぎ野山を駆け回ることに憧れを感じ続けていた私だが、思春期の始まった頃にこの本に出会ったのが幸か不幸か、その後は「アウトドア」で「遊ぶ」世界に着実に浸透していくことになった。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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山岳渓流と登山の本


(新旧取り混ぜた山関連の本・・・の一部)

 在来魚の美しさ、清冽でそのまますくって飲めるような水、そしてその渓の風景。そんな自然に触れるにつれ、年々山岳渓流でテンカラをおこなう比率が高くなった。その山岳渓流だが、例え日帰りでいかれる場所であっても、やはりそれなりの重さの荷物を担ぎ、歩きや上り(登り)を強要される。体調を整え、体力がないと入渓できないばかりでなく、危険回避もおぼつかなくなる。私自身は常日頃からそういったことに気を付けている。

 体調や体力は自分自身の努力で整えれば良いのだが、山岳渓流に入るには、やはりそれなりの知識も必要となってくる。私も若い頃にほんの少しだけ登山をかじったことがあるのだが、特に学校のクラブや山岳会等に入っていたわけではなかったので、本からの情報が全てだった。

 当時購入した山関連の本は今もしっかり本棚に入っているし、時にひっぱり出しては枕元に置き、睡眠導入剤として使用している。新しい本は最近の登山事情を知るために購入したものだ。

 なにごともそうだと思うが、経験だけでそれを習得するのにはリスクや時間がかかってしまうし、本やネットの情報だけでは机上の空論になって、実践した時に現実とのギャップに頭を抱えることになる。

 『文武両道』ということでもないが、正確な情報や多くの正しい知識を得て、それを実践に生かす。実践でぶつかった問題や悩みを解決する手段のひとつとして、情報や知識を生かす。やはりその両輪が揃ってこそ、前に進むことができるというものである。

 明日も開催予定のTTCテンカラ教室。私の講習は座学が基本になっている。それには理由があり、テンカラとひとことにいっても、そのフィールドからその状況に合わせた釣り方、狙う魚に至るまで、そのひとそれぞれの目的が違うので、実践として教えようがないというのが本当のところだ。

 もちろん実釣講習では、基本的なキャステイングや毛バリの流し方などは説明させていただいているのだが、やはり知識として多くの筋道を示しそれを理解していただき、その中から「自分の思う理想のテンカラ(これが重要)」に合った形を作っていっていただくような導入をするのが私の講習の真意となっている。

 明日も自分の持てる知識を、時間の許す範囲で目一杯ご説明させていただくつもりだ。

 ということで、明日は(も)よろしくお願いいたします。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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高桑さんの本(タープの張り方火の熾し方)



 今年の1月、渓流春号の「イワナの骨酒研究会」というタイトルの記事でご一緒させていただいた高桑信一さん。山道具や渓道具、そして渓での生活の本を出版されたので購入してきた。
 私も大好きな山や渓道具のことが中心であり、実に愉しい内容で一気に読んでしまった。テンカラのこともある。オススメの書籍だ。

 私も道具類には自分なりのこだわりがあるので、値段に関わらず気に入ったものは長く使い続けたり、最近はなるべく自分で作ったり手を入れたりした道具で渓を楽しんでいる。

 先日から着手した2本のスプーン。削りは1本あたり1〜2時間。塗りもカシューを使い2度(2日)で簡単に仕上げた。今回は初めて作ったこともあり、テストピースとして最後までサッサと作ったので完成度は低い。




 
 実際に使用してみると、やはりそこかしこに改良しなければならない点が出てくるのはいつものことで、次回作からはその点を考えて丁寧に作ってみようと思う。塗りもしかり。以前やっていた感覚が戻ってきたのでもう少しマシなものができると思う。




 
 ただ今回は、このパスタ用のポットに用途と長さを合わせて作ったのでそれに関しては無事に目的をクリアーした。週末入渓時には実際の渓で使用してみて、またまた自己満足を味わってこようと思っている。




 
 もう1本はコーヒーやスープなどを撹拌するための、マドラースプーンのつもりで作った。カシュー塗料は厚みがあるため、下地の手抜きもある程度隠してくれるありがたい塗料だ。乾きが遅い(マル1日かかる)ということがあるが、食器にも使用できるので今回は使用してみた。

 しかし本当に何でも自分でやってみると、日常使用している道具類がいかに優れたデザインであるのか、いかに使いやすくできているのかにあらためて感心させられることしきりである。

「やってみて はじめてわかる ありがたみ」

ということであろう。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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本日出会った古書 

お彼岸でしたので、今日はご先祖さまのお墓参りに家族を連れて行ってきました。

築地の実家経由浅草行き。
浅草のお寺さんでお参りを済ませて帰る途中、車を一時停車し、神田界隈の古書店をちょこっと覗いていたら、ご先祖様のお導きか、こんな本が目にギュイーンと飛び込んできました。



内容もへったくれもありません。ハリフェチの私の主催する「毛バリ研究会」では、畏れながら「ハリ学大全」などと、ハリのお話しをさせていただいていることもあり、これはもの凄い参考資料になると、金額だけ確認し(買える!)、他の毛バリ関連書籍も抱えてレジに直行しました。

この「釣り針の話」というハリの本ですが、奥付を見ると昭和36年11月の発行になっています。私が1歳の時なので50年以上経過しているということです。

奇しくもこの本は、昭和33年1月から12月まで、つり人社の「つり人」に連載されていた記事を増補して一冊の本にしたそうで、何の因果か私とも「つり人」繋がりが出たということもあり、ちょっと嬉しくなりましたね。
しかも今月発売の月刊つり人は「ハリの特集」ということだそうで、そんなこともあり、なんだか私は「ハリ・針・鉤」と、寝ても覚めても脳内でハリの事柄がやたらと渦巻いてしまっています(笑)。

そのような感じですが、学術書のような内容のこの本を、今夜は一杯やりながらゆっくり読んでみたいと思います。

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そんな本を抱えて帰宅すると、荷物が届いていました。
某メーカーさんからのテンカラ関連のモノです(嬉)。
詳細はいずれこのブログでもアップいたしますので、今はヒミツということで。。。

今日は品川のK隊長も、奥多摩の沢でいい釣りをされたそうです。

解禁と共に私のところに届くテンカラ関連情報も多くなりまして、いやが上にも気分は盛り上がってきますね〜。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 早過ぎの桜の開花に面食らう 吉田孝



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琴線に触れた古書 


昨日は寒い中テンカラ教室を行ないましたが、帰宅後少々寒気がしたので、今朝はいつもよりゆっくりしようと、二時間ほど朝寝坊をしました。


(上野駅)

目覚めた時にはそれ程不調ではなかったので、所用を足しに都心に向けて出発しました。


(昨年は取材で訪れました)

先ずは上野から。私の母方の実家が上野だったので、小さい頃は年中周辺で遊んでいましたが、今日は久しぶりにアメ横界隈を「ずいぶんと様変わりしたな〜」とひとりごとをいいながら歩きました。


(都心部も雪が融け残る)

変わっていないのはガード下の一杯飲み屋で酒を飲み、真昼間っから出来上がっているオヤジ達ですが、かくいう私もそんなオヤジ達と同じような年齢になってしまいましたね。アハハ。

漂ってくるアジア系の香辛料の匂い、買い物に来て、立ち話している日本人以外の人々。
「ここは東南アジアの一角か」と思わせるようなアメ横センタービルの地下。私の好きな場所ですが、本日はこの場所で食材の購入を済ませました。

高級食材なので諭吉がヒラリ(笑)。まぁ美味しいからよしとしましょう。


(銀座通り)

その後は銀座に行き、母親の店に顔を出し、軽く食事をしてから都心部をウロウロとしていました。


(どちらも70年モノです)

本日の収穫はこちらの古書です。
他にも何冊か購入したのですが、特にこの左側の本の絵に惹かれました。


(さかさまの木と蠅の絵にそそられます)

この本を手に取った時に、私の心の中に「これは買わねば」と声が聞こえました。


(70年前の日光湯川の絵地図・たまりません)

ほとんど目を通さず購入しましたが、帰宅後じっくり見てみると思った通りです。


(ニジマスもいます)

いや〜買ってよかった。


(ブルックもいます)

奥付を見ると今から70年程前の本なのですが、随所随所に「グッ」とくるところがあります(嬉泣)。


(70年前にこのPOP感)

内容はまだじっくりと読んではいませんが、表紙や裏表紙のイラストにたまらないものがありますね〜。眺めているだけで時の経つのを忘れてしまいそうです。


(今にも動き出しそうなカワウソ?・魚が食べたい)

明日は生業が休みなので、釣りに行こうかと考えていたのですが、この本をじっくり読みたくもあり、午後6時の私は自宅で思案しているところです。


(もちろん表記は右から左へ)

「本」だの「木工」だの「撮影」だの、釣りに関連はしていますが、どこへ行くのか吉田毛鉤というところです(笑)。

関連事項も全て楽しいので、特に問題はありませんが(大笑)。


(このへんは特にじっくり読みたいですね)



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 最近色々と制御が不能です(最近でもないか) 吉田孝




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 「何羨録を読む」を読む

いつもお世話になっているつり人社さんから出版されている、「何羨録を読む」という本があります。



享保年間に刊行された「何羨録」という釣りの解説書(歴史書)を解説している本なのですが、数年前に購入してから枕元に置いて、眠りに就く前に時々目を通しています。

「江戸時代によくぞここまで」という内容で驚かされてしまいます。

日本は世界一のハリ大国というのも、この本にあるような古い時代から、流派や釣魚による分類がされていることを考えれば当然のことだと思いますね。

そこで一人のテンカラ毛鉤職人の私のとしても、色々と参考にさせていただいているのですが、テンカラ教室を開催させてただいている以上、このような知識も教室での話に色を添える意味では必要なのではと思う次第です。

吉田毛鉤会のみなさまには、テンカラに直接関係はありませんが、釣りそのものの知識をお持ちいただくのには、実に興味深く参考になる本なので、おススメしたいと思います。

さてそんな本を読みながら、毛バリ研究会でお話しさせていただいている「ハリ学」の時間用に、こんなものを作ってみました。



アルミの太いワイヤーで作ったハリのモデルです。

形状による刺さりとバラシの関係や、どのようなハリがどういう働きをするのか等、曲げやすい材料なので、よりご理解いただきやすい説明になるかと思います。



こちらは色付きの太いひもなのですが、テンカラ教室で「ラインの結束」のご説明に使おうと思い用意しました。

実は昨年行なったTVの撮影やDVDの撮影時には、このような太いひもやフライラインを使い解説をしたのですが、いつものテンカラ教室では、実際に使用するラインでご説明をしていました。

しかしながら自分を含め、ご参加いただく方の中には「目」がきている方もいらっしゃいます。
細いラインではよく見えないこともありまして、イマイチ簡単にご理解いただけなかったことも多かったので、見やすくて太いラインをご用意させていただきました(笑)。

22日の教室では、早速使わせていただきたいと思います。

*****************

本日は祝日でしたが、私は生業でした。



帰宅後には昨日の続きの納品毛バリ巻きを。

しっかし暑いですね〜。
昼間は暑さでフラフラしていました。

明日も暑そうですが、みなさまも熱中症にはくれぐれも気をつけていただきたいと思います。



吉田毛鉤 さわるもの 全てがべたつく この暑さ(オエ〜) 吉田孝
あらためてタイイング考

今を去ること30年程前、それまで海での釣りがほとんどだった自分は、渓流釣りに興味が湧き、一冊の本を購入しました。



山渓釣りというタイトルの本ですが、山本素石さんも共著になっています。



今はこのような本はありませんが、当時の入門書らしく、渓流でのエサからテンカラからフライから、挙げ句ルアーでの釣り方まで紹介されており、しかも釣り場に持参できるポケット版です。



初心者には難解な部分はバッサリと切り捨て、それぞれの釣りを紹介しているのですが、テーパーラインの作り方や、毛バリの巻き方などはシッカリ書いてあります。
いやー素晴らしい本です。



自分がテンカラを知った(やったではなく)のも、この本が最初だったと思います。
なるほど毛バリもこうやって作るのかと。


 
時を同じく、たまたまフライフィッシングを始めていた友人がいました。



自分も釣りが好きだったので、その友人と話をした時に、フライフィッシングについて聞かせてもらい、火の点いた自分は早速青梅市にある甲州屋釣具店に行き、(現在地にオープンする前の青梅街道沿いの店でしたが)釣り道具一式と、タイイング道具一式を購入してきました。
 
まずは毛バリ作りからと、その日の内にその友人を呼び、簡単に手解きをしてもらいました。

自慢ですが(笑)、一本目からいきなり普通に巻けた自分は、二本目にはパラシュート、三本目にはウイング付きと、サクサクと巻いて、友人は「もう大丈夫」と言い放ち帰宅。
その後もひたすら巻き続け、飽き足らなくなったので、翌日にはタイイングの本を買い、二三日ひたすら巻き続けました。#20のパラシュートなんかも巻けるようになったのです。

すると今度は毛バリの品質が気になり始めました。



それもそのハズで、フライロッドもフライリールも買ってあるのに、その時点では毛バリで一尾の魚も釣っていません、しかもタイイングの先生は、手元にあるあの国分寺方面のプロショップS田さんの著書ですので、本の写真のように綺麗に巻けていないと釣れないのだと勝手に思い込み、完成度の低い毛バリはどう処分しようか考えていました。
 
そうこうしているうちに先の友人が家にきたので、検品落ちした毛バリを見せ、「出来が悪いから捨てようと思うのだが」と話すと、「全部普通の毛バリなので俺にくれ」(笑)。

自分の毛バリ巻きのスタートはそんな感じで始まりました。
笑い話になりますが、その後の二年間は、フライロッドとフライリールは埃を被ったまま。
釣りにも行かずにひたすら毛バリ巻きを続けていました。

そこから十数年の時を経て、フライフィッシングからテンカラへと移行したのですが、現在自分がテンカラの毛バリをデザインし、均一の毛バリを量産するにあたり、当時かなりたくさんの毛バリを巻き込んだことが、今となってこれほど役に立つとは思いませんでした。

毛バリ勉強会や研究会で、「タイイングが上達するには」とか「なかなか上手く巻けない」というご質問を受けることがあります。

じっくり話を聞くと、「素質が」とか「不器用だから」という答えが返ってきます。

それは言い訳です(笑)。

同じ毛バリを1000本も巻けば、どんな人でも上手く巻けるようになります。

要するに巻く数が少な過ぎるのです。

上手くいかないところも1000本も巻けばどうすればいいか、巻いている毛バリが答えを出してくれます。

「寝ては毛バリ 醒めても毛バリ まぼろしの」

上手くなりたい方は、数を巻きましょう!

ヤル気のない方は問題外ですがね(笑)。

吉田毛鉤 背中の痛みで 毛バリが巻けず 巻きたい気持ちが 尚痛い 吉田孝