週末だ。昨日は当会メンバーの女子を連れ、気温は氷点下の群馬県へ行った。

 

(この渓は一日中こんな感じだった)

 

ここのところ通っている管理釣り場だが、『厳冬期、氷の下でも渓流魚は元気に毛バリを追う』ということを証明するために出かけた。

 

「毛バリは藤の花の咲くころから」

 

昔のテンカラの本にはよくそんなことが書いてあったが、当時の実情と現在の現実とは違いすぎる。渓流魚は低水温下でも餌を捕食しているし、禁漁(産卵事情に絡むため)期はしっかり設けないとならないが、管理釣り場なら、ニジマス相手に通年テンカラを楽しむことができる。

特にこの時期に深場の毛バリ釣りをやっつけておくと、解禁当初、まだまだ水温の低い自然渓でも魚の顔を見ることができる。

 

というのは、体のいい理由で、一年中渓でテンカラをやりたいだけだが(笑)。

 

(これでは毛バリを投げても沈まないなw)

 

さすがにこの気温なので、朝は魚の反応も悪く、渓で見られた見事な氷の芸術に、二人で氷の撮影会に突入してしまった。

これは実に楽しかった。

昼食はいつものように美味しい鴨とそばをいただく。何度食べても美味しい。

 

気温の上がった午後は、氷の隙間から竿を出し、ニジマスの入れ掛かりを楽しませてもらった。

イヤ〜、やっぱりどんなに寒くても、テンカラは止められませんなぁ〜♪

 

カオリン、本日は(も)お付き合いありがとうございました。鴨もゴチになってしまい恐縮です。

 

(愛竿・サクラ製「金剛てんから」)

 

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

三つ子の魂百までも

 

 

昨日は(も)群馬県にある管理釣り場に出かけた。

禁漁になってもテンカラをやりたいという、吉田毛鉤会メンバー女子2名を案内してきた。

 

 

一般渓流では禁漁期に釣りができないので魚や毛バリについての検証ができない、しかし、冬場でも冬眠しない魚たちは何かの餌を食べているわけで、管理釣り場ならそういったことを調べたり、観察することもできる。

 

真冬でもライズがあるし、水中で捕食モードに入っている元気な魚もいる。ただ、気を付けないとならないのが、この魚たちの生まれ育った氏素性を考えないとならない。

 

基本的に管理釣り場に放流されている魚たちは『養魚場』とか『養鱒場』と呼ばれているところで、親魚から採卵され、人工授精⇒孵化⇒ペレット(と呼ばれている練り餌を固めたもの)を与えられて育っている。しかも常に『人』が近くにいて『人の影』や『人の足音』に慣れて育っているわけだ。

 

昨日の管理釣り場の敷地内にある養魚池では、私たちが近くにいくと、飼いならされた池の鯉よろしくわらわらとニジマスやイワナが集まりながら寄ってきた。こんなことは自然界の魚ではありえないわけで(魚たちより大きな生き物は、その生き物に近づいたら自分たちが捕食の対象にされてしまう恐れがある)、通常は逃げるか隠れるかするわけだ。

 

このようにして育てられた魚たちが、管理釣り場の渓流に放され、そこの水になじんで、自然界の餌を食べるようになることはなるのだが、やはりその記憶のどこかにその魚の育った(育てられた)環境が残されているせいか、近づいても逃げないで平然としている魚が多い。

 

 

ここからが特に管理釣り場特有の話になるが、逃げないということはその頭上のみならず、自分が定位している流れの上下左右、ありとあらゆる方向から毛バリやルアーなどの疑似餌が通過したり流れてきたりすることになる。
自然渓ではラインやハリスや毛バリの影を見ただけで遁走する魚もいるが、比較的毛バリを選ばずに、餌だと思って口にする個体が多い。要するに魚との間合いを取り、魚にこちらの存在を気付かせることなく近づき、自分の影やラインの影で魚を脅かさないキャスティングをすれば、それほど毛バリを選ばず(とはいえサイズと色等はそれなりに考えないとならない)に毛バリを食ってくることが多いわけだ。
ただ、管理釣り場の魚の場合、毛バリやルアーという疑似餌を嫌というほど見ている(見させられている)ので、アプローチに気を使わないでよい反面、毛バリの種類、色、形、大きさ、そして自然に流すか誘いをかけてリアクションで食わせるか、どのような水深を流せば魚が反応するかを考えながら釣りをしなければならないのである。

 

こういったことを考え、自然渓では自然渓なりに、管理釣り場では管理釣り場なりの釣りをしなければ、なかなか思うような釣果に繋がらないということが理解できると思う。

 

特に管理釣り場でテンカラをおぼえた初心者を自然渓に連れていくと、アプローチで失敗することが多い。キャスティングの精度や飛距離が出ない分、どうしても魚に近づき過ぎて魚を蹴散らしてしまうわけだ。

 

反対に自然渓のみで釣りをして、いつもは普通に釣れている人が、冬場の管理釣り場で痛い目に合うこともある。いくら近づいても逃げないかわりに、水深に応じた毛バリ、毛バリの色やサイズ、ドラグやリアクションのかけ方等、小手先の技を次から次へと繰り出さないと釣果に恵まれなかったりする。

 

放流魚も天然魚も『三つ子の魂百までも』。

 

自分の釣り方に合った魚を釣るのではなく、魚に合った釣り方にこちらを変化させ釣りをする。
このようにして私はどうにか結果を出しているし、昨日同行の2名の女子も、手を変え品を変えしながらテンカラを楽しんでいた。

 

 

こんな話を含めてテンカラ教室を開催しているが、次回の予定『第81回・TTCテンカラ教室』は12月3日(土)
その前に、初の平日開催となる『第68回・吉田毛鉤の毛バリ研究会』が11月24日(木)に開催となる。
関連教室の詳細とお申込みは【TOKYOトラウトカントリー・ホームページ】よりご確認ください。

 

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

先週の日曜日に下見に行った群馬県の管理釣り場。ここのところの生業プレッシャーで、翌日の仕事のことを考えると落ち着かなくなり、早々に終了してしまった。

 

あれから約一週間、この週末は明日の日曜日が家族サービスデーにしているので、今日は独りで釣りに行くスケジュールにしてあった。

 

「そうだ、群馬行こう」

 

JR東海のキャッチフレーズではないが、先週の煮え切らなさを埋め合わせるため再度群馬県まで出かけることにした。

 

現地に到着し準備をしていると「よしださん……ですよね」と見知らぬ人から声をかけられた。

話を聞くと、ありがたいことに雑誌で私のことを知ったというテンカラ師だった。

「後ろから釣りを拝見させていただいてもよろしいでしょうか」ということだったが、見せるほどの釣りでなし、ご一緒に釣り上がりましょうということにし、交互に竿を出した。

 

(ご一緒した方)

 

ポツポツと魚が釣れ、1時間程釣り上がった頃靴底の感覚が変わってきた。苔の滑りが強くなっていたのだ。
今日はしっかりしたウエーディングシューズを履いてなく、安価なヒップブーツだったので尚更だな……と思った矢先、ものの見事に大転倒。

右手の中指に激痛が走ったのはともかく、肩にかけていたカメラもどっぷりと水中に沈んでいた(水中カメラに非ず)。

 

(この方を撮影した直後、私が大転倒した)

 

ご一緒した方の目の前での醜態で心配をさせてしまった。

カメラ以外は被害がなかったので取りあえず安心した。全身ずぶぬれになったので、一度車に戻り上から下まで着衣を全て着替えたが、今日は暖かかったのが幸いで寒くはなかった。

 

水没したカメラはどうしようもないので、水切りして車のダッシュボードへ。

今度はきっちりとウエーダーに、まともなシューズを着用して再び川に降りた。

 

頭を切り替え、今日の課題をこなしていく。

 

一応結果が出たので川から上がり、昼食を食べに行った。

 

昼食後、車に戻るとぬれたカメラが目に入った。

 

 

***本日の反省と考察***

私の持っている安価なヒップブーツのソールは、しっかりしたウエーディングシューズと比べるとあまりにも滑りやすい。

今日のことから滑りやすい場所では、面倒がらずにウエーダー&シューズを着用することに決めた。

もちろんシーズン中は沢仕様なので問題はない。

カメラの水没は渓で釣りをしながらなので、税金みたいなものだ。

防水コンデジでは使い勝手や画質の面で具合が悪いものが多いので、これからも覚悟の上一眼レフを持ち込むつもりだ。

 

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 

行ったことのないカンツリへ

 

 

シーズン中のプライベート釣行は山岳渓流をメインにしているが、オフでもテンカラをやり続けている私は、休日ともなれば、あちらこちらの管理釣り場に顔を出すことが多い。

 

さすがにTOKYOトラウトカントリーでは、私自身がテンカラの講師をやっている立場上、他のお客さんのこともあって思うように竿を出すのは気が引ける。

 

そこでプライベートでは、自宅から日帰りで行かれるそこかしこの管理釣り場に出かけている。

神奈川、山梨、そして群馬方面のカンツリには月に何度かお世話になっている。

ただ、同じ場所ばかりに行っていると飽きもくるわけで、昨日は群馬県にある某管理釣り場に初めてお邪魔してみた。

 

実は今月、当吉田毛鉤会のメンバーを連れて行く約束があるので、その下見を兼ねての単独釣行であった。

例えカンツリといえども、テンカラを教えているメンバーにはせっかく行くのだからより多くのものを持ち帰ってもらいたい(魚以外w)、そのためにはどのような釣り場であれ、一度自分で釣りをして、そこの釣り場では『何を』『どのように』すれば『より多くのことを持ち帰ることができるのか』をしっかりと見極めたいのである。

 

出かけたのはよかったのだが、日曜日ということもあり(基本的に週末は土曜日が釣りで、日曜日は自宅で家族サービスということが多い)あまり落ち着いていられず、しかもここのところ追い込められている生業のことが頭にチラつき始めて、落ち着いて釣りができなくなってしまった。

 

ということで、午前中の釣りを終え、昼食をいただいてから帰途に。

私自身『テンカラをすればストレ解消になる』などと知ったような口を聞くことがある(あった)が、テンカラでは解消されないような重圧を持っていると、釣行そのものが成立しなくなってしまうことを実感する(これは反省)。

 

仕事、家族、そしてメンタル面、それらの全てが『それなり』に落ち着いていないとテンカラにも集中できない。

 

さて、次のカンツリ釣行までには、少しは落ち着きを取り戻せていればよいのだが。

 

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は自動車の運転免許証の更新にいった。

一応優良運転者なので近所の警察署でも更新はできる。

9月に入ってからというもの生業がトラブル続きで、その対応に追われて多忙続きなこともあり、平日の休みがなかなか取りにくくなっていた。

そこで日曜日も業務をおこなっている免許センターまで出かけてきた。

 

今年は私にとって『新』という文字のつくことの多い年のようである。

釣り関連では、フイッシングショーでトークショーに参加させていただいたり、単行本への執筆の依頼も何件かいただいた。

個人的には、自動車免許の更新、船舶免許の更新、自動車の入れ替え、介護問題を抱えている家族のことでも新しいことがあった。

他にも色々とあったが、良いほうに新しくなっていることが多いのでありがたい。

 

今年は当会の女子メンバーを取材に同行させることもできた。これも初めてのことだった。

昨日はその時のメンバーのひとりと一緒に、カンツリ釣行へ。

 

 

一般河川がシーズンオフになると、時々出かける丹沢ホーム(札掛釣場)。

釣りよりも『合鴨の鉄板焼き』が目的だったりするが(笑)。

 

この釣り場で時々見かける写真左奥の放流の作業をしている方。

水と魚の入った、重くて大きなポリバケツを肩に担ぎ、渓を歩きながら随所に放流をしているのだが、その体力に驚きを隠せない。

 

昨日は気温もそれほど下がることなく、カゲロウの乱舞も見られ、魚の活性も高かった。

午前中にけっこう楽しい釣りができたこともあり、食事の後はゆるゆると釣りをして終了とした。

 

出だしに戻るが、生業でのトラブルに対応という現実に明日から戻る。

私は東京オリンピックの年に定年となる。今年で同じ職場に勤続33年となり、いささか疲れてきた。そんな時にこういう問題が起こると本当にグッタリしてしまう。独身だったらとっとと辞職している。

 

『子はかすがい』という言葉があるが、妻子持ちの私にとっては、生業と私を繋ぎとめておくという意味になる(笑)。

 

ということで、もう少し頑張りま〜す。

 

 

 

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

素性が違う放流魚と天然魚 

 

 昨日は午前中のみ生業があったため、午後は時間ができた。

 生業、子育て、高齢の家族等の日常的な諸問題を抱えている身としては、何泊もする源流釣行などは取材等のお題目がないとなかなかできない。そこで日帰り釣行が常となっているが、半日でも時間が取れるなら、やはり釣りに出かけたくなってしまうのは釣り人の『性』というところだ。

 

 ただ、午後から山岳渓流に入るなどということは、それこそ渓で泊まりでもしない限りすべきではないと思う。

 やはり早朝に入渓し、安全に確証がないのであれば、退渓は午後の早い時間にするのが鉄則だと思っている。時に夕方遅い時間に山岳渓流から下山、などという話も聞くが、山や渓の経験が何十年もあるベテランならいざ知らず、通常は論外な話だ。

 

 

 ということで、今日はちょうど昼頃に同行のメンバーと待ち合わせ、釣り場へと向かった。向った先は「養沢毛鉤専用釣場」だ。確か一昨日も訪れたような気がするが、気のせいということにしておく(笑)。

 実は今日一緒に釣りをしたメンバーは、みな自宅から一番近い管理釣場がここなのである。三人三様午前中は用事があったが、釣りをしたい気持ちは同じなので、「一緒に行きましょう」ということになった。

 

 年がら年中フライマンとテンカラ師に叩かれているこの釣り場。しかも春先から休むことなく叩かれまくっている釣り場。源流域の、毛バリを見たことのない魚を相手にしているのとは全く違う釣りを強いられる。解禁当初の人(毛バリ)慣れしていない魚ならともかく、この時期になると、足元から50センチの場所に定位して、逃げることなく毛バリをスルーするヤマメや、ハリスが身体に振れるのを嫌がるが、その場から動かないニジマスなどなど。

 ストーキングを丁寧にしなくても、間合いはいくらでも詰められるが、絵画や陶器でできた置物のようになったな魚たちは、なかなか簡単に口を使ってくれない。

 

 

 そんな時には、『沈める浮かべる自然に流すそして誘う』と、テンカラのあの手この手を尽くし、竿抜けも重点的に攻め、それでもダメなら毛バリのローテーションで凌ぐ他はない。

 そこまでやれば魚は釣れるので、こういうややこしい釣りでもけっこう夢中になってしまう。テンカラの釣り方はシンプルだけではないし、楽しみ方にも多様性があってしかるべきだ。

 

 昨日は雨が降ったり止んだりと、目まぐるしく変わる天気だったが、釣りの手を休め周囲を見渡すと、そこかしこに『秋』があった。

 

 

 土曜日、月曜日、そして昨日と、ここのところ立て続けに釣りにいっているが、禁漁までは後3週間とちょっと。

 

 9月の後半はどの位時間が取れるかわからないが、後何回かは自然渓で釣りがしたい。

 

 

 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 初心忘れるべからず

 

 

 今度の日曜日はテンカラ教室の開催日。今回で78回目だ。

 定員を超えてしまったので、早々にお申込みの終了をさせていただいた。

(TTCの教室は通年開催していますので、今後ともよろしくお願いいたします)

 

 今から7年前に、TTC(TOKYOトラウトカントリー)の総支配人をされていた堀江師匠から教室の講師の依頼を受けた。それから現在まで、TTCはもとより、多くの参加者や、サポートしてくれている吉田毛鉤会のメンバーの協力もあり続けさせていただいている。

 

 教室開催当時、堀江師匠から「他人に教える時には、自分が上達していった時のことを忘れず、そのことを分析し、理論として伝えていくように」というような意味のお言葉を頂戴したことがある。私が現在の教室で『座学』を重視しているのはそのためで、感性だけでものごとはなかなか伝わるものではない。

 

 そんなことを思い出したので、今日は私が毛バリの釣りを始めた頃によく通った場所、『養沢毛鉤専用釣場』へと出かけてみた。

 まさに『初心忘れるべからず』である。

 ここ何年か訪れることがなかったが、懐かしい流れがそこかしこに。ニジマスとブラウンとヤマメも「ひさしぶり〜」と挨拶にきてくれた。

 

 

 初心者の頃に困ったこと、釣りの技術のみならず、精神的なことも含め、じっくりとフィードバックしながら釣り上がった。次回からの教室に反映させようと思う。

 

 今日の昼頃にはけっこうな暑さとなったが、ウエットウエーディングで立ち込んでいればそれほど苦痛ではなかった。

 

 秋の気配も随所に見られた今日。往復で6〜7キロは歩いたか。

 

 心地よい疲労感に包まれる夜となった。

 

 

 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

ランディングネットを使ってみたくて

 3月の解禁にまにあわせようと、ランディングネットのフレームは修理し、新たにネットを自分で編み始めた。
 元より調子が出れば仕事は速いが(調子が出るまでが異常なまでに遅い)、タタタっと編んでしまった。
 で、昨夜フレームに組み付けてみたが、もう使ってみたくてしかたがなくなる。使ってというより魚と一緒に写真が撮りたくて。

 そしてもうひとつ、ちょうどタイミング良くいつもお世話になっているラインメーカーの「フジノライン」さんから、「テスト中のラインのインプレお願いしま〜す」との連絡を頂戴したこともあったので、丹沢ホームへ出かけることにした。

 朝7時着。途中の路面はけっこう凍結していた。先日の雪はずいぶんと融けたようだが、まだ渓の日陰部分には残っていた。
 受付を済ませ川に下りる。準備をしてから水温を計ると4度だった。
 潜ってしまっているのだろう、魚影もほとんど見ることができないため、ガッツリと沈む毛バリをハリスに結んで、ゆっくりペースで釣り上がる。

 しばらくの間は走る魚も見えず、毛バリへの反応もない。
 一旦上がった気温(水温)が再び下がると、魚たちはどこかへ隠れてしまって、水温が上がったり、虫が飛び始めたりという何がしかのファクターが働かないと全く魚が動かなくなることがあるのだが、どうやら今日はそんな感じだ。
 徹底した底釣を続けていても無反応だったため、毛バリの比重を考え、半沈みの毛バリに変えてみた。
 折しも太陽光線が射す場所にさしかかった時に、今日1尾目の魚が釣れた。
 ネットに入れて撮影し、ひとつめのミッションは完了。



 今日の感じで魚の付きそうな流れはどのような場所なのか。そこに毛バリを流すレンジはどのくらいか。そして毛バリを流す速度はどのくらいなのか。これらの情報を1尾の魚から得たこともあり、その後はポツポツではあるが魚が顔を見ることができた。
 おかげでラインの検証もできたので、もうひとつのミッションも終えることができた。

 そうこうしているうちに昼近くになったが、風が強くなってきてしまった。
 明日は奥多摩のTTCで、定例の毛バリ研究会の開催日でもあるため、今日はその準備もしなければならないので、竿をたたんで帰るうことにした。

 どんなに寒くても毛バリをくわえる魚はいるわけで、今日は解禁当初の低水温時を想定した毛バリでの釣り(方)を再確認することができた。

 寒い中つきあってくれた魚たちには感謝する次第。
 
 さてさて明日は毛バリ研究会ということだが、初参加の方が6名ということなので、頑張って毛バリ(巻き)の楽しさを伝えなければ。


 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



⇓いつもクリックありがとうございます⇓ 

にほんブログ村
晴⇒曇⇒雨⇒雪の丹沢ホーム

 私のホームでもある、奥多摩解禁までもう少し。
 今日は解禁へむけて、自分自身の沢テンカラの調整をしておこうと思い、丹沢ホーム・札掛釣場へ出かけてきた。
 禁漁になってもそこかしこにある管理釣り場に行けば釣りは出きるが、私がプライベートで入る小渓流、いわゆる藪沢の雰囲気のあるところは少ない。
 ここの釣り場は、そんな藪沢練習にちょうどよい場所が上流域にあるため、調整には具合がよいのだ。


 
 朝は青空も見えたが、次第に曇ってくる。
 昨日までの暖かさが残る渓は寒さを感じることなく、のんびりペースで釣り上がりを開始。
 道具、装備、遡行、立ち位置、釣り方、流し方に至るまで、渓と魚に答えを教えてもらいながらじっくりと自己検証した。

 午前10時半になると、にわか雨がパラついてきた。一度休憩をして、再度検証を続ける。
 昼には川から上がり、ホームでいつもの「鴨の鉄板焼き」をいただく。ウマい。相変わらず「タレ」が絶妙である。

 昼食の後3ラウンド目を開始し、終わった時には雪がチラついてきた。 
 検証事項のダメ出しと、今まで通りで良かったことも整理をして、解禁に向けた準備が完了した。



 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


⇓いつもクリックありがとうございます⇓


にほんブログ村
2016年の初カンツリ釣行は、丹沢ホーム札掛釣場へ

 教室のデモフィッシングで竿を出すのは、責任のある「仕事」であるため、趣味で行なうテンカラとは違う。
 なので、実質今日が今年初のプライベートの釣りとなった。
 前回この場所を訪れたのが、昨年12月の27日なので3週間ぶりだ。

 私のスケジュールを吉田毛鉤会のメンバーにお知らせしたところ、今日はメンバーのなみへい姐さんが参加するとのこと。
 なみへい姐さんは札掛釣場に行くのが初めてということもあったので、案内がてら一緒に釣りをした。




 例年この時期にも訪れているが、今年は川の周囲の水たまりの氷結も少なく、いつもなら朝は真っ白に霜が下りている周囲の景色もそうではない。やはり暖冬を肌で感じる。

 朝8時に釣り開始。水温は5度。魚の反応も少ないので、じっくりと時間をかけて交互に釣り上がる。ポツポツという感じではあったが、この時期に渓流で魚を釣ることができるのはありがたい限りだ。

 もちろん今日もランチは丹沢ホーム名物の「合鴨の鉄板焼き」に舌鼓を打つ。初めての合鴨鉄板焼きの美味しい味に、なみへい姐さんも大満足していた。

 午後は日が陰り、低気圧の影響か、いつもなら魚が上向いてくる時間になっても状況は午前中と変わらず。雨がポツポツと降ってきたので終了とした。




 気温は確かに寒い、水温も高くなく虫も動かない。しかしこの季節でも渓流に立ち、魚と戯れ、冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んで深呼吸を繰り返すと、心身ともに本当にリフッレッシュできるのである。

 ということで、本日は放電からの充電完了。これで明日からまた頑張れます!!

 なみへい姐さん、お付き合いありがとうございました。今日もまた笑い過ぎましたが・・・


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


⇓いつもクリックありがとうございます⇓ 


にほんブログ村  
1