釣れない釣行記(禁漁を控えて焦り倍増)



 一昨日の金曜日、生業後に飲みに出かけた。場所は毎年「吉田毛鉤会」で忘年会に利用している新宿の「どん底」。自分の個人的用事以外の所用が多く、生業のストレスとイライラなどなど、世の働くオジサンたちと同じく心身ともに「毒」が溜まってきていたので、同病相哀れむ、吉田毛鉤会メンバーのいつもうたげのTさんとグチりながらしたたか飲んだ。それでもちょうどお彼岸でもあり、翌日はお墓詣りにいく予定もあったので、通常よりは早めに帰宅した(でもゴゼンサマだった)。



 明けて土曜日。爆睡して酔いも醒めたので、シャワーを浴びて家族で浅草にある菩提寺へ墓参に。ご先祖様に諸々報告し(グチだが)、ややイライラもトーンダウンしたところで、実家の築地周辺で野暮用をいくつか済ました。その後は母親に頼まれていた肉体疲労を伴う用事(大型家具の移動)を済ませたのだが、自宅に戻ったのは夜になってしまった。飲酒疲れとと所用疲れでヘロヘロになっていた。



 それでも禁漁を控え、どうにか無理してでも時間を作り入渓しないと後に地団駄を踏むことになるので、本日急きょスケジュール調整をして入渓することにした。「今回はギリギリ決定のスケジュールでも付き合います」と、本人も多忙で入渓回数の少なかったいつもうたげのTさんから飲みの時に話を伺っていたので、連絡し同行を願った。



 準備をして朝5時半から歩き、1時間後に渓に下りた・・・・・・その後・・・・・・1尾の魚の反応もないまま9時半に退渓。あまりにも魚の気配がないので、そこから別の渓に足を向けた。


(何思う・いつもうたげのTさん)

 30分後、別の渓に入る・・・・・・その後・・・・・・1尾の魚も釣れない。



 2人ともあきらめて「ここまでやってダメなので、渓メシでも楽しみましょう」ということとなり、のんびりとランチタイムの開始となった。



 今回のメニューはパスタで。お約束の「玉ねぎの力(スープ)」と一緒にいただく。渓メシ道具はトランギアのメスティン(X2)とエスビットの固形燃料(X2)で。いつも渓に持参するスノーピーク製のOZENに2基がけで載せると、ツーバーナーのような雰囲気に思わず笑いがでてしまう。渓メシを楽しめる準備をしていくと、魚が釣れない時にはこっちを楽しむことができる。まぁ負け惜しみということで(笑)。



 いつもうたげのTさん、今日はおつきあいありがとうございました。無反応という散々な結果でしたが、これに懲りずにまたご一緒いたしましょう。


(ヤケ食い中の私)

 ということで、本日は「ボ」だった。私は前回も「ボ」だったので、テンカラを廃業しようかと思った(ウソだけど)。そのくらいショックでもあるので、禁漁までに生業を休んででも入渓したい勢いである(泣笑)。





内輪ネタのオマケ

(砂で埋まったとくじろう淵)

吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

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禁漁を目前に今期を振り返って



 2014年。今年は自然の力を思い知らされたシーズンとなった。春先の大雪と雪崩による倒木地獄で遡行もままならない奥多摩の渓。その後は雨で予定を潰されることが何度かあり、あらためて入渓した日を確認してみたら、やはりそれほど入渓していなかった。

 
釣行記2014⇐コチラ

 プライベート以外の入渓も何度かあるが、それを合わせても少なく感じる。源流域の釣行は、釣れようと釣れなかろうと入渓したことそれ自体に満足感はあるのだが、もう少し入渓したかったというのが本当のところだ。

 
取材釣行⇐コチラ

3月30日 奥多摩 単独
4月6日 奥多摩 MKさん
5月2日(撮影)奥多摩山梨方面 Uさん
5月4日(取材協力)奥多摩 フライフイッシャー誌スタッフ 
5月18日 奥多摩 いつもうたげのTさん
5月23日(取材)奥多摩 Uさん 別冊渓流誌スタッフ
5月26日(撮影)奥多摩山梨方面 Uさん
6月20日 奥多摩奥の間 立川のM隊長
7月5日 奥多摩 MKさん
7月13日 奥多摩 沢テン講習会 MKさん きょ→じさん 横浜のNさん とくさん ナベさん 
7月26日 奥多摩 万年さん とくさん
8月3日 奥多摩源頭付近 Uさん
8月27〜28日(取材)北陸方面 別冊渓流誌スタッフ
8月31日 奥多摩 単独
9月7日 奥多摩 とくさん

 入渓回数は15回。3月1日から9月30日まで7ヶ月。他にTTCの教室で月に2回は奥多摩には出向いているのだが、まともに渓に入っているのは月に2回ではないか。生業と家事、子供の用事に実家の用事をこなしながらどうにか時間を作ったのだが、もう少し入渓したかったというのが本音である。

 ん〜。やっぱりもう少し入りたい。禁漁までに悪あがきして、どうにか入渓できる日を捻り出さなければ。。。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝 


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昨日の釣りから


(photo by Tokujirou)
 昨日は当吉田毛鉤会メンバーのとくじろうさんと奥多摩の支流のひとつに入渓した。

 諸般の事情により今期はまだ在来の魚を釣っていないというとくさんの話を聞いた私。1尾だけでもその顔を拝ませてあげたいと思ったので、私的には確実に1尾は釣れると思われる場所を選び、先行者を回避するため早朝まだ暗い時に、渓の近くで待ち合わせをした。 


(photo by Yoshidakebari)
 この渓だが、過去にも当会メンバー(いつもうたげのTさん、きょ→じさん)を連れていき、天然魚を釣り上げてもらうことに成功している渓だ。
 前夜から降る雨に「明日は大丈夫かなぁ」と心が折れそうになるが、予報では雨はそれほどひどくならないようだったので、様子をみて安全そうなら入渓しましょうということになった。


(Yoshidakebari)
 車止めではヘッデンを点灯し準備をする。その後、まだ夜の明けきらぬ登山道を歩きだす。途中に何か所かある入渓点は、雨の影響で滑りやすくなっており、まっさかさまに数十メートルの急降下は御免こうむりたいので、さらに先へと歩を進めた。


(Yoshidakebari)
 入渓点に立ったが、雨天と増水で、ポイントも含めてどの程度釣りをする場所があるかどうかということもあり、短い区間になりそうだから丁寧に攻めてもらうよう話をして、その毛バリ、ハリス、ラインの長さと号数のシステムを現場で調整し、「とくさんが釣れるまで私は竿をださない」と軽くプレッシャーをかけさせていただいた。


(Tokujirou)
 とくさんは、キャスティングやその後の竿の操作は全く問題がないため、この渓でのヤマメのポイント、どこにどう毛バリを打ってどう流すかを説明しながら釣り上がってもらった。
 1時間程は魚の反応もなく、う〜んと思案した頃だったと思うが、ようやく瀬の中から1尾引っ張りあげたとくさん。悪条件下で釣り上げたことを拍手でむかえ、撮影をして安堵させていただいた。私のガイドもとくさんの1尾釣り上げるという目標も、「ミッションコンプリート」したということで、ここからは私が竿をださせていただくことにした。


(Yoshidakebari)
 しかし、しかしである。いいわけがましくなるのだが、その後結局私の手には、1尾の魚の反応も感じることなくその日の釣りが終了してしまった。いわゆる「オデコ」。1尾も釣れない「ボウズ」に終わってしまった。理由は色々考えられるが、それは今後の私の課題となるわけで、昨日の釣りの反省とその状況や状態を冷静に考察し、次なる釣りに反映させなければならない。とくさんに釣っていただいたことは万々歳なのだが、自分がガタガタでは全くダメである。


(Yoshidakebari)
 そんな状況ではあったのだが、とくさんも私も普段からデジイチを持ち込んで釣りをし、渓での食事も愉しみのひとつとして捉えているため、開き直り気味に「雨天炊飯」やら「撮影会」をしてこの日の渓を満喫することができた。


(Tokujirou)
 当日の私のメニューは「炊きたてご飯」に「焼きSPAM」。折り畳み傘をロッドケースに縛りつけ、携帯テーブルの「OZEN」を準備して簡易キッチンを作り、雨の中でも落ち着いて食事をすることができた。

 撮影という趣味を同じくするひととの入渓はよりいっそう楽しくもあり、撮影したその写真を自宅でみると、全身に降り注いだ雨まで感じてしまうほどの臨場感にひとり感動してしまうのであった。

 とくさん、毎度毎度おつきあい、そして写真撮影ありがとうございました。またご一緒いたしましょう。

 とくさんのブログにも
  http://d.hatena.ne.jp/toku-jiro/touch/20140907/p1#p1


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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とくじろう雨の慕情



魚を忘れたとくじろう
腕は重さを覚えてる
長い月日の釣れぬ時
妄想だけをめぐらした
憎い 恋しい 憎い 恋しい
めぐりめぐって今は恋しい
雨々ふれふれもっとふれ
私のヤマメよ釣れてこい
雨々ふれふれもっとふれ
私のイワナよ釣れてこい





とくじろうの春⇐(懐かしいな)クリック

久しぶりの在来魚。お疲れさまでした。


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本日はおひとりさま、プライベート釣行

尾花見て山女魚色づき葉月終え 毛鉤子


【うっすらと秋色に】


【すすきも目立ち始め】

 先日は仕事で遠征釣行があった。無事帰宅して3日目。ちょうど夏休みも取得していたので、今日はホームの奥多摩の渓に出かけた。ただ昨夜ちょっと用事があり(飲み)、帰宅が午前様になってしまった。


【今日は軽めの荷物で】

 帰宅後まだ酔いの残る頭で考えながらザックに必要なものを入れる。寝不足と残る疲れの中、あまり長い歩きはしたくなかったので、軽い荷物で入れる場所に決めてから布団にもぐりこんだ。4時間後に目を覚ましたが、本当のところは「どうしようか〜」と思っていた。

 しかし、このパターンだと午前中に「やっぱり行けば良かったなぁ〜」と悔やむことは目に見えていたため、とりあえず奥多摩の渓の空気に触れるだけでもと思い、先行者がいたらお湯を沸かしてコーヒーだけでも飲んで帰ってくるつもりで、シャワーを浴びてそそくさと自宅を出た。


【ディンプル加工のウエットゲーターで】

 車止めに到着。先行者はいないようだ。そうなると俄然やる気が湧いてきた。釣りモードにシフトした私は登山道を歩き入渓点に。涼しい気温ではあったが登りで若干汗ばんだこともあり、膝まで水に浸かりプチ冷却をした。

 水温は14℃。虫は飛んでいないが状況は悪くはない。昨日の雨で水嵩が高いのが難点だが。


【相変わらず綺麗な山女魚だ】

 開始して2投目に小さな山女魚が釣れた。状況ヨシと確信したので、今日の釣り場は短い区間でもあるので、じっくりと攻めることにする。 


【もちろんこんな美しい魚は持ち帰るハズもなく】

 実釣3時間で釣りを終了したが、久しぶりに納得のいく釣りで満足した。その後は久しぶりのYOSHIDA'S CAFE をOPENし、坪庭のような、落ち着いた茶室のような、苔むした日本庭園のようなしっとりとした雰囲気の奥多摩の渓を満喫してきた。


【YOSHIDA'S CAFE おひとりさまセット 】

 遠征釣行は楽しい。知らない場所に出かける時などはワクワクする。しかし落ち着く場所も必要で、私にとっての奥多摩の支流群はそんな場所なのである。海外旅行に行き、帰ってきて自宅の布団に横になり手足を伸ばして「やっぱり家が落ち着くなぁ〜」。そのような感じか。

 ということで、今日は大好きな奥多摩の渓に癒された。明日からの大変な生業や、忙しい生活も耐えられるだろう。


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ふたり合わせて120歳。だけどヤル時はヤルぞ



 今期、当吉田毛鉤会の中で、どうしても完了させなければならないミッションがあった。それは当会の重鎮でもある秋山郷のUさんに、奥多摩で在来のイワナを釣ってもらおうということであった。 



 Uさんはもちろん奥多摩への入渓回数は当会でも一番多い。しかしご自身の釣りのスタイルが表層勝負をメインにしていることもあり、奥多摩で釣る魚は全てヤマメであった。
 
 そこでシーズンも残すところ後2ヶ月となった今、ご本人の強い要望もあり、どうしてもイワナを釣っていただこうと本日の入渓となったわけである。



 奥多摩で確実にイワナの釣れる場所を考え、情報を得て入渓したのだが、実は入渓点までの道のりが強烈だったのである。

 午前6時に車止めをスタートして、1時間半林道を歩く。その後登山道を30分歩き大休止。それから尾根をひとつ越え、竿を出したのが午前9時30分だった。ん〜、ふたり合わせて120歳のコンビにはいささか、いやいやかなり過酷な歩きになってしまった。



 特に2時間歩いた後の、1時間以上のスイッチバックの登りはかなり身体から水分を絞り取られた。そこまで歩いて釣果に恵まれなかったらどうしようと不安がよぎる。



 それでも途中でこんなカワイイ奴にもお目にかかることができ(おこじょ)、自分たちがいかに深山幽谷にいるのかと実感することができた。ここも東京都だが。



 今日はUさんにイワナを釣ってもらうのがミッションであるため、入渓時から竿をだしてもらうと・・・・・・



 開始してわずか数投目には奥多摩にしては良型のイワナをみごとに釣り上げる。そこで『ドヤ顔』で1枚いただく。



 沢らしい色あいのキレイなイワナだった。


(Uさん撮影)

 早々にミッションをコンプリートしたので、交代で竿を出させていただくと・・・・・・


(Uさん撮影)

 私にもなんと今シーズン最大サイズのヤマメが釣れた。



 いわゆる泣き尺ヤマメという奴だ。
 
 在来の魚にはこだわって釣りをしているが、サイズや数にこだわる釣りをしていない私。しかし小渓流でこのサイズが釣れれば非常に嬉しい。



 この後私もUさんも何尾かの在来イワナを追加して、3時間半の歩きの苦労が報われたことになった。



 それにしても歩いただけのことはあり、数えるほどしかキャストをしていないのにこの釣果。ふたりともすっかり満足してしまい、午前11時に雷鳴が轟いたのをきっかけに帰途につくことにした。実釣わずか1時間半というところである。



 往復にして6時間半。しつこいようだが合わせて120歳コンビ(ホントは119歳だけど)は、過酷な登りに体力を持っていかれながらも『ヤル時はヤルぞ』ということで、思い出に残る釣行となった。

 Uさん、奥多摩イワナ初釣果。天晴れでした。おつかれさまでした&おめでとうございます。そして本日も自宅まで送迎をしていただきましてありがとうございました。帰宅後私は最高の気分で冷たいビールを飲んだことはいうまでもありません。

 またご一緒してください。よろしくお願い致します。


日々是感謝 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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梅雨明け岩魚の夏の渓(実釣編)

 本日はこの春入渓し、釣果のなかった岩魚の渓にリトライした。


(天を仰げばまばゆい陽光)

 私はリベンジを完了。ただ相当ねちっこく攻めたが2尾しか釣れず、走る魚も全く見えない。

 やはり抜かれてしまっているのだろうか。


(梅雨明け岩魚の)

 年々薄くなる魚の影。本当に切なくなってしまう。

 放流もなく、在来の魚のみ生息している場所ではキャッチアンドリリースをして欲しい。


(夏の渓)

 このような美しい場所で多くの魚が釣れたらどれほど楽しいことか。

 当たり前の話だが、持ち帰れば少なくなるし、リリースすれば魚は残る。

 魚がいれば、誰がいつ出かけていってもみんなで渓を楽しむことができる。 


(冷たい沢水と朝の光)


(林道歩きでヘバったふたり)


(万年ちゃん実釣開始)


(とくさんがそれを撮影する)

 あまりにも魚が薄いので釣欲も失せる。

 釣欲が失せれば食欲に走る。


(丸型飯盒4合炊き)

 今日はメンバーへの炊飯レクチャーも兼ねていたので、飯盒持参で入渓した。


(メスティンで1合を炊く)

 メンバーの万年ちゃんはメスティンを購入したので、その扱いと炊飯を説明させていただく。


(カップヌードルカレーはご飯にも合う)

 同じくメンバーのとくさんは、ご飯に合うカップヌードルカレー(ビッグ)を持参してきた。


(ごはんですよを持ってきた万年ちゃん)

 飯盒で炊いた、しかも沢水で炊いたご飯。

 周囲の景色の水と空気が極上の調味料であるところに、『ごはんですよ』は反則である。ウマ過ぎてご飯が足りなくなる。


(香ばしいおこげの匂いも)

 飯盒による炊飯は特に難しくない。

 炊き上がりの匂いを嗅ぎ分ける鼻があればそれでよい。


(おこげのご飯とグリーンカレー)

 私は美味しく炊けたご飯にグリーンカレーをぶっかけていただく。

 至上の味か天上の味か。この美味しさを文字で表すのは難しい。 


(おふたりもご満悦)

 日帰り釣行での炊飯はやっていなかったが、ここまで喜びを感じられるとは思わなかった。

 次回の入渓からは炊飯が定番化しそうな勢いである。 

 本日同行いただきました当吉田毛鉤会メンバーの万年ちゃんととくさん。
 釣り場の調査もありましたが、せっかくの入渓を魚の薄い渓にお連れして申し訳ありませんでした。そこは美味しいご飯に免じてご容赦ください。

【以下の写真はとくさんよりご提供いただきました】

(クソ暑い下界を想うと嬉しくなってしまうの図)


(高度感と清涼感)


(釣ったイワナの撮影を)


(撮影はやっぱり好きだなぁ)

 美しく涼しい沢でメンタルストレスもずいぶんと洗い流されたようだ。

 渓と魚に感謝して、今夜はゆっくりと休むことにしたい。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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吉田毛鉤会「SPAMすいとん」の集い(ホントは沢テン講習会)


(左から代表・きょ→じ・横浜N・川越MK・ナベ・とくじろう)

 本日は吉田毛鉤会の中堅メンバーを集め、『SPAMすいとんの集い』を開催した。というのは後付けのタイトルで、本当は沢テンカラの講習会を行った。ようするに魚が釣れなかったわけで、『美渓で美食を』に急きょ主旨を変えたのである。



(上の4枚のカットはMKさんよりご提供いただきました)

 まぁそれはそれとして、実際の講習では
〇ポイントを見つけてからのアプローチと立ち位置の取り方
〇毛バリをソフトランディングするための、藪沢でのコンパクトなキャスティング
〇水面と水中、そして底まで毛バリを流す時の竿の構え方(角度)
〇1日の体力と集中力の配分を考えて、無駄なキャスティングはしない
このあたりを、メインの課題としてお話しさせていただいた。

 出ない魚を相手に3時間半。クタクタになってしまったので早めの昼食、というよりブランチの支度をすることに。



(とくさん)


(ナベちゃん・釣り雑誌の写真風に)


(これから昼食に)


(コーヒーをいただきながら)


(今日のメニューは吉田式SPAMすいとん)


(沢麺屋の前菜はもちろんラーメン)

 昨日と打って変わった低い気温で沢通しに歩くと寒気がするほどだった。もちろん虫も飛んでいない。走る魚も見えず、浮いている魚もいなかった。6名で竿を出し、誰にもバイトすらなかったのであきらめがついた。ということで参加者全員必然的に食い気に走ることになったのである。


(SPAMからはいいダシと塩分が出る)

 いわずと知れたランチョンミートのSPAM。そのままフライパンで焼いて、白いご飯にのせて食べるのはもちろんウマいのだが、このちょっと強めの塩分と脂肪分が煮ることによって抽出され、いいダシになるのである。しかもSPAMの味も塩分が抜けてちょうど食べ頃になる。そこに市販の昆布ダシを合わせ、スライスした干し椎茸もダシ兼具として加え、醤油で調味する。


(疲れた身体にこの濃さがウマい!)

 ここに小麦粉を溶いたものをスプーンですくって入れ、すいとんを作るのである。塩分と脂肪分、肉と昆布と椎茸のダシ味。薬味兼具材として唯一の生鮮食材の長ネギをザク切りにして放り込み、ひと煮立ちしたら完成。一味唐辛子を振りアツアツをいただくと・・・・・・

「ウマい!!!!!」

 これは渓でなければ味わうことができない味である。適度な肉体疲労と沢水で冷えた身体、そしてちょっと涼しい今日の気温が調味料となり、ウマさを引きたてるわけだ。


(カメラマン役のとくさん)


(反省会)

 貴重な時間を割いてご参加いただいたみなさまには、まともな講習になりませんで申し訳ありませんでした。『吉田式スパムすいとん』に免じてご容赦いただきたいと思っております。

 ご参加いただいたみなさま、本日はお疲れ様でした。これに懲りず、またの機会がありましたら、よろしくお願い致します。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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雪崩の跡地の倒木でフィールドアスレチックを


(まだ明るくなりきらない中、ヘッデンを点灯して歩き出す)

 昨日は生業が休みだったこともあり、普段あまり行くことのできない平日釣行に出かけてきた。天気予報は雨で、一日降り続くということだったが、貴重な平日の休みを生かすため出かけることにした。私の場合、平日とはいえ先行者がいると、せっかくの入渓なのにメンタル面がガックリと下がってしまうので早朝入渓となるのだが、その時間でもOKということで今回はメンバーのMKさんが同行することとなった。
 
 同行していただいた当会メンバーのMKさん。私と同じく無線機を所持しているので、待ち合わせの場所まで向かう時もお互いの車の中から交信した。携帯やメールでもことが足りると思うがこれはこれで用途がある。その後待ち合わせ場所のコンビニに到着したのが午前2時45分。買い物をしてから奥多摩方面へ車を走らせた。この日はそのような予報が出ていなかったが、夏場は午後になると入道雲が発生し、雷や豪雨になることが多くなるのでその前に退渓したいということがある。そんな状態では遅めに出かけると釣りの時間がほんの少しになってしまうため、イブニングの釣りをするのなら別だが、私の場合は早朝に入渓するのを基本に考えている。
 今回の釣行、事前の予定では奥多摩の奥地にご案内する予定だったのだが、悪天候の中往復約6時間の歩き(というか登山)は少々キツイので、入山届も行き先別に3通用意した。その中から雨天でも危険になる率の一番少ない場所を選び、直前に行き先を決定し駅前のボックスに投函した。


(苔むした石に囲まれた小さな落ち込みに、たまらない魅力を感じてしまう)

 車止めから林道を歩き、その後尾根越えのプチ登山を。滝の高巻の後準備をして釣りを開始したのが午前5時半だった。いつも魚の着いているポイントをMKさんに教え、竿を出してもらうと開始早々に1尾釣り上げた。
 私は沢通しではなく、しばらく先まで杣道を歩き沢へ下りる。


(先ずは開始早々のヤマメ)

 この日は走る魚をほとんど見ることができなかったので、増水の影響で水中のエサを捕食している率が高いと読み、毛バリを沈めてポイントにキッチリとデッドスローで流すということに徹底する。その読みは正しかったようで、あまり魚が濃いとはいえないこの渓でもそれなりの魚に相手をしてもらうことができた。


(これは2尾目のヤマメ。水面反射を入れて、それっぽく撮影してみる)

 この流し方がけっこうシビアで、ポイントや水深や流す速度が合っていないと、魚がなかなかいい顔をしてくれないのである。


(落ち込みの連続する渓で、MKさんも毛バリを打っていく)

 霧雨とはいえ、明るくなり水温が上がってきてもライズはない。走る魚も見ることができないので、徹底してねちっこく沈める釣りを続けた。


(この渓のヤマメのパーマークは、生で見ると独特の色をしている

 イメージ通りに毛バリを通すことができると、それに応えるかのごとく魚が出る。この日は読みと自分の身体的釣りの状態がマッチしていたようで、気持ちよく釣りをすることができた。


(YOSHIDA'S CAFE)

 午前9時半頃、集中力も切れたのと、早朝から釣り続けたこともあり早めのランチタイムとする。今回私はスノーピーク社のOZENを持参した。実際の沢での釣行では必要のないものだろう。しかし私の場合わずか300グラムのこの道具で、沢での休憩時の落ち着き度が180度変わるほどありがたい道具となっているのである。こんなちょっとした金属の板1枚で、テントやタープを張った時と同じような、自然界の一部に自分の部屋を拝借したような、なんともいえない落ち着きを感じるのである。事前にMKさんにもこのOZENという道具を使用した時の渓での空気感をご紹介したのだが、そんなMKさんも早速購入したとのことで、今回はOZENが2ZEN(膳)となった。


(私は昼食にドライカレーを)

 とはいえ雨予報だったこともあり、料理というよりはお湯を沸かすだけで済むものをチョイスして持っていった。本日のメニューはドライカレーと最近ハマっているタマネギスープを。


(MK'S CAFE)

 MK'S CAFEからはカフェカプチーノのご提供があり、こちらも美味しくいただくことができた。今期は色々な事情で入渓回数も少ないため、入れる時には時間に余裕を持ち、スローなテンカラをやりたいと思っているのだが、今回もそのことに関して、自分の気持ちを満たすことができた。


「鯖模様の背中の魚」⇐昨日のブログ記事に)

 休憩をして集中力が取り戻せたのか、すぐ後に1尾魚が釣れた。それがこの写真の魚だ。珍魚の部類に入るハイブリッドである。これはこれで楽しい思いとなったのだが、実際の遡行はここからがかなり大変だった。


(滝壺1尾目)

 みなさまもご承知の通り、今年の関東地方の大雪は渓にも莫大な被害をもたらしていた。渓畔林が大規模雪崩で相当数倒され、それが渓をふさいでいるのである。その大きな雪渓がここへきてほとんど融けたのだが、その跡にはとんでもない本数の倒木が残され、これを突破するのに猛烈な体力の消耗を強いられたのであった。


(滝壺2尾目)

 6時間に渡り、大中小の倒木をまたいだりくぐったり。失敗したバンブーダンスのごとく足首を倒木に挟まれ、よろめきながら何度も現れる倒木地帯を通過したのだが、美形のイワナにも会うことができ満足のいく釣行となった。もちろん釣った魚は全てリリースした。

 今日は所用のため早朝より都心に出かけたのだが、朝の起床時に下半身を見るとそこかしこに青アザが。昨日の釣行時に付いたものだが、いい釣りができた時にはそんな青アザもニヤニヤしながら眺めることができるので、人間とはそんなものであろう。

 同行いただいたMKさん。来週開催予定の、メンバー向けスペシャル沢テン講習のシュミレーションのモデルとなっていただきありがとうございました。今回ご一緒したことで、私の頭の中にあった『こういった釣りをいかにわかりやすく解説するか』という命題の解決の糸口ができたこと、重ねて御礼致します。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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立川発午前2時半、釣り場着午前8時半。片道6時間、だけど東京



 今年も私的開幕となった奥多摩奥の間釣行(通称・奥奥)。今回は当会若手ナンバーワン、M男君に露払いをお願いし、片道徒歩3時間(行きは寄り道をしたので4時間)の末、最奥の地の釣りを楽しんできた。



 行きは1時間の林道歩きから2時間の登山となり、帰りも同じ道を歩くためそれなりにキツイ入渓となる。しかし在来の美しい岩魚に出会うことのできる素晴らしい環境が保たれている渓でもあり、キツイ(というより長く歩くのでかったるい)歩きを我慢して、年に何度か訪れる地でもある。



 4時間の歩きの後、疲れをものともせず釣りモードに入るM男君。M男といっても名前がMなのでいわゆるMではない。ちょうど2倍年の違う(本当はもっと離れている)オジサンの私は、疲労困憊し、一度心身ともにリセットしてからでないと落ち着いて釣りができるような状態ではなかった。



 早速良型の魚を釣ったM男君を尻目に、渓の雰囲気にマッタリとしている私。もちろん長時間歩いてきた場所なので、それなりに魚はいる。M男君に釣ってもらうばかりではどうしようもないので私も竿を出し、ポツポツと釣って行った。この場所は在来岩魚の渓でもあり、私は全ての魚をリリースするのだが、かかった魚がバレることに対しては悔しい思いになる。立て続けに2尾の魚をバラしてしまったことで、自分の集中力が切れていると思い、早めのランチタイムにした。


 
 本日のメニューは沢の水を沸かして作ったカップ麺とオニオンスープを。M男君には魚肉ソーセージをいただいた。全てが美味い。やはり美渓で食べる食事は最高である。


 

 ランチの後は私の集中力も戻り、それほどのサイズではないが、ぽってり太った本日イチの魚を釣ることができた。
 実釣2時間の本日の結果は、年齢はこちらが倍上だが、釣果には倍差を付けられた。さすが(Mではない)M男君。中学生の頃から奥多摩の源流域に入っているだけのことはある。



 ということで、魚のいなくなる渓相の所まで詰め、その後は3時間かけて車止めまで戻ってきた。
 
体力は必要だが、本当に美しくダイナミックな渓相のこの場所で、好きな在来岩魚を自分の考えた通りの釣り方で釣るということ。このことは他の何ものにも代えられないほど本当の至福を味わうことができるのである。

 ということで往復7時間の歩き、というより登山を終え、好きな在来岩魚と遊ぶことができ、久しぶりに納得のいく釣りをすることができた。



 自分へのおみやげは、最奥の地で汲んできた名水。好きな『ジン』を、冷やした最奥名水で割って飲む。今日の釣りを振り返りながら飲む、自分にとって最高の酒。まさに『至福中の至福』である。

 本当は明日も入渓しようかと思っていた。しかし今日の午後に降った雨での増水のこともあり、何より足腰がガタガタなので、明日は自宅でゆっくり『不善な工作』でもしようかと考えている。



(不善な工作のネタ。注文してようやっと届いた吉田毛鉤の焼印)


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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