禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第10回・納竿釣行は終日氷点下の鹿留で) 

12月29日。毎年勝手に自分の納竿日と決め、あまりあれこれ考えずに魚の釣れる管理釣り場に出かけて1年の締めくくりとしている。



今年は当吉田毛鉤会のメンバー5名もご一緒していただけることになり、寒中のカンツリテンカラを楽しんできた。



都留インターで高速道路を下りて、鹿留に向かい一般道を走っていると、予想はしていたが徐々に雪景色となる。
昨年の納竿釣行
に続き、今年も雪景色の中、毛バリでの釣りを堪能することになった。



朝6時半、受付けを済ませ中流域の駐車場に到着すると・・・誰もいない。
そりゃそうだ、降雪後のマイナス3度の気温で朝っぱらから釣りをしようなどというもの好きな輩はそうはいないだろう。


(川越のMKさん)

それでもほどなく皆さん登場し、実釣を開始・・・とならず、あまりの寒さにトークばかりで誰も川に下りていこうとしないのであった(笑)。


(いつもうたげのTさん)

トークの後、ようやっと重い腰の上がった面々はマイナス気温の中テンカラを開始した。


(きょ→じさん)

しっかし寒い。私も釣りを開始したのだが、魚を釣ってリリースした後には、もうラインが氷結してしまうのである。


(氷結ライン)

ここのところ毎度おなじみの写真になるが、魚をすくったランディングネットも、あっという間にこうなるのである。


(カチカチネット)

この季節、魚は毛バリではそれほど釣れないと思われるが、釣り方さえ間違わなければそれなりに釣れるのである。
寒い季節、底ベッタリの魚を狙うのに私はしっかり沈む毛バリから使い、様子を見ることにした。
しかし反応がない。最初に私の入った場所は、魚はけっこういるのに沈めた毛バリに反応が悪いのである。そこでしばらく竿を出さずに様子をみていると、なんとフィーディングレーン上でポツポツとライズをしているではないか。そこでドライの毛バリに交換し、ナチュラルドリフトさせてみた。


(カディスで)

ライズがあれば厳冬期でもドライで勝負になるのである。


(ブナムシプカプカで)

カディスで釣れたので、やるにことかいてブナムシプカプカに変えてみたら、



やっぱり釣れるのである(笑)。



他のメンバーも、それぞれ寒中テンカラを楽しんで?いたようだ。



その後は魚の状態に合わせ、毛バリを色々と交換しながら釣りを続けた。







太陽も出て、陽の当たる場所は多少気温が高くなるが、やはり寒い。
寒さに耐えられなくなったので、お湯を沸かしてティータイムに。



いつもうたげのTさんは、アルコールストーブを使用してお湯を沸かす。
燃料は自分の燃料も兼用だそうだ。



先ずはTさんにいただいた「しょうが湯」を。
それでも身体が温まらないので「コーンポタージュ」を追加する。



ひと息入れたところで上流のネイティブエリアに移動し、再び釣りを開始した。
さすがにネイティブエリアは簡単に釣れるということもなく、沈めたニンフを逆引きしてイワナを1尾。





こういったニジマス中心の場所でも、やはりイロモノが釣れると嬉しいものである。



こんなのも釣れた。一見ニジマスのようだが、スポットの大きさと喉の色からカットスロートだと思う。



写真では光ってしまってわかり辛いが、鰓蓋の下部が赤くなっていた。

上流部ではミッジと思われるディンプルライズも始まって、毛バリのサイズを落しながら夢中になって釣りをしてしまったので、気が付くと12時をとっくに回っていた。
みんなに声をかけレストハウスでランチをいただく。

ランチの後も上流部にいき、寒い中午後3時過ぎまで釣りを続けた。









午後のネットもこのように。



要するに終日氷点下だったわけである。



それでもみなさん夢中になって釣りをしていた。やはり当会のメンバーはイカレテいるのである。

本日も楽しい釣行になりましたこと、ご参加いただいたYKB(吉田毛鉤会)のメンバーの方には感謝いたします。またご一緒いたしましょう。



ちなみに本日それなりにヒットした毛バリ。本当はもっとたくさんあったが、魚に何本か持っていかれてしまった。



桜の花かと思うような木々の枝に降り積る雪。綺麗でした。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 明日は所用で都心をウロウロ(買い物じゃないっスw) 吉田孝


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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第9回・丹沢ホームはちょっとだけホワイトクリスマス)

クリスマスの今日は生業が休みだったので、せっかくの平日休みということもあり、丹沢ホーム(札掛釣り場)に出かけてきた。



先日降った雪もほとんど融け、それほど寒くは・・・・・ということもなく、魚をすくったネットを腰にぶら下げ歩いていると、アッという間にこの通りになってしまう。カチカチ氷結ネットだ。水に入れるとすぐに戻るが(笑)。



本日ご一緒いただいたのは、当吉田毛鉤会の重鎮でもある秋山郷のUさんである。
竿・糸・毛バリと、私に負けず劣らずの試行錯誤が大好きなUさん。いつもご一緒すると、本当に根っから渓とテンカラを愉しんでいるのがわかる。



今日も研究中のラインシステムを使い、寒い中検証を続けていた。



今日はオジサン2人の釣行でもあり、行き帰りの車の中、昼食時にお茶の時間にオジサンならではの深〜い人生のお話しをした。話題の中心は「高齢化社会の中、いかに楽しくテンカラを続けるか」ということであった。

前置きはこのくらいにして、今日の釣りの話しに戻る。
気温は測らなかったが、水温は4℃。先日出かけた同じくカンツリのシャロムの森では2.5℃でも釣果はあったので、寒さは感じたが魚は釣れると思いキャストを開始する。

一投目から魚が出たが、3尾立て続けに掛けバラシしてしまう。その間わずか15分。流し方が悪いのかショートバイトなのか、魚の反応は悪くないので、バレにくいハリに変え、魚の定位している水深にキッチリ毛バリをトレースするように流すと、


(ヤマメ1)


(ヤマメ2)


(ニジマス1)


(ニジマス2)


(ヤマメ3)


(ニジマス3)


(ニジマス4)


(ヤマメ4・毛バリに注目・真冬にカディス)


(ヤマメ5)


(ヤマメ6)

と、正味午前9時から11時でツ抜けた。その内ドライで釣れたのが2尾。ライズがあったので浮く毛バリに変えて釣ってみた。真冬でも魚はライズするのである。

札掛釣り場での吉田毛鉤会ルールでは、ヤマメ、イワナはカウントされ、ニジマスはマイナスカウントになるため(笑)、6マイナス4で2(尾)であった。



昼食を摂るため川から上がると暖かい日差しが。冬枯れの景色の中、こんな陽だまりを見ていると、心身ともにゆるゆるとほどけてくるような気がする。ストレスも消える。



寒いのでお湯を沸かし、カップ麺を食べる。食後のデザートは冬の野外の定番の「おしるこ」である。
寒い中釣りをし、冷えと血糖値が下がった状態でいただく「おしるこ」は本当にうまい。
まだ食べていない方は、ぜひともお試しを。こればっかりは保証します。



温かい食べ物で復活した後は、午後の釣りを開始する。
午前中気合いを入れて釣りをしたので、午後はゆる〜いテンションで釣りをした。


(ヤマメ7・自然再生のオチビちゃん)


(ヤマメ8)


(ニジマス5)


(ニジマス6)

午後の釣果はヤマメ2のニジマス2。午前中と合わせると14尾。
ただし毛鉤会ルールではトータル14尾だけど2尾だった(笑)。


(YOSHIDA'S CAFE)

2時に川を上がり、着替えと片付けをしながら午後のコーヒータイム。
禁漁になり、渓をガツガツ歩かないため3キロ太ってしまったが、甘いものは止められないのである(泣)。



指先はかじかみ溜まり水は凍っているが、こんなに寒くても毛バリの釣りを楽しむことができる。
釣りにくい分、練習や自己検証には最適な季節だ。



Uさん、本日はおつきあいありがとうございました。またご一緒いたしましょう!


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 真冬でもテンカラを楽しみましょう!! 吉田孝


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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第8回・雪国・・・に非ずシャロムの雪) 

禁漁になったのに生業以外の諸々のことが怒涛のように押し寄せ、ここ何日かにっちもさっちもいかなかった。あれこれ手を付けざるをえないのだが、あまりにもやらねばならないことが多過ぎで、結局ひとつひとつ目の前にあることから片付けていかないとならないことに気が付いた。各方面から色々と依頼をされているのだが、押せ押せになってしまっていることもあり、心苦しくなっていた。
で、ドタバタの一週間が終わり、ようやく年内の予定も安定してきたようなので、一息入れるため今日は単独釣りに出かけた。

我が家の周辺ではここ数日雨模様だったので、先月末は渇水気味だった「シャロムの森」も、うるおいを取り戻しているかと期待して、今朝も早くに自宅を出たのである。

それほど寒さを感じなかった昨日のこともあり、いくら標高が高いとはいえ、積雪はそれほどとは思っていなかったのだが、黒石坂のバンガロー村を越えたあたりからいきなり雰囲気がガラリと変わってしまった。



「雪国」かよ。



私の車はコンパクトカーではあるが、一応4輪駆動でもあり、もちろんスタッドレスタイヤも履いている。しかし、雪⇒雨⇒朝の低い気温でアイスバーンになっていたので慎重にハンドルを切ってシャロムへと向かった。



そろそろと走っていると、木材を積載したトラックが目の前に現れた。さすがに慣れているのか普通の速度で走っている。
道を譲ろうと自分の車を路肩に寄せると、トラックを運転していたのは見慣れた顔。そう、シャロムのオーナーである。



「今日は吉田さん一人で貸切だよ〜。しっかしこの気温だから、5尾以上釣れたら凄腕だってことで(大笑)」と挨拶がてらいきなりハードルを上げられてしまった(笑)。



まぁ今日は同行者もいないので、遠慮会釈なしに竿を振れるということもある。
ひとりのんびり「SLOW FISHING」いやいや「SNOW FISHING」ですね。とはオーナーの弁(微笑)。



ただ、別件で半分はお仕事(写真の撮影)もやらないといけないので、三脚他撮影道具一式を詰めた38リットルのザックを背負い、魚を出すために本気モードのスイッチを入れることになったのである。



本気モードのスイッチを入れたのはよいが、川に下りて準備をしながら水温を計測すると、2.5度。この雪景色の中では仕方がないだろう。
「ウッ」となったがどんなに低水温でも毛バリで釣れるという信念を持つ私は、開始早々7寸の岩魚を釣り上げたのである。


(1尾目・イワナ)

解禁当初はエサでないと・・・とよく言われるが、私は全くそうは思わない。というのはどんなに寒い時でも毛バリで魚を釣っているからだ。
フライフィッシングからテンカラの道に入った私はドライフライからウェイテッドニンフまで使いこなし、どんな状況でも魚を出すよう努力をし続けている。


(2尾目・ヤマメ)

テンカラらしいとからしくないとかそんなことは各自がそれぞれ勝手に決めるもので、どんな毛バリを使おうが大きなお世話である。



最も、春夏秋冬朝昼晩、氷点下20度から摂氏30度の水温の中、国の内外を問わず、海から源頭まで1種類の毛バリで勝負し、バンバン釣って結果を出しているという人がいたらお目にかかってみたいものだ(笑)。
盛期の状況下以外では、ケースバイケースで魚に合わせた釣りをしなければ、魚は釣れなくて当たり前の話だ。



ということで低水温下で底ベッタリ、水面に浮いている落ち葉の下に隠れているような魚を引っ張り出すには、それなりの技術と毛バリが必要になってくる。



そんな技術と毛バリを使い、撮影もしながらではあったのだが、9時から1時までの4時間で、どうにか6尾の魚を引っ張り出すことができた。


(3尾目・ヤマメ)

釣果はイワナ3尾とヤマメが3尾。内8寸が2尾いた。放流をしていないこの渓で、この状況の中ではかなり満足のいく釣りになった。ハードルの5尾で止めようと思ったが、帰りがけの駄賃にいつもの場所を下流から狙ったら良型のヤマメが出たのでこれで打ち止めに。


(4尾目・イワナ)

今日は朝からウエイト入りの毛バリとBH(ビーズヘッド)の毛バリを使った。個人的にショット(重り)を打つのが嫌いなので、毛バリを沈める時にはウエイトを入れた毛バリを使用している。
途中試しに普通の毛バリを流してみたが、見に来る魚すらいなかったので、ウエイト入りに戻すと再び反応が出はじめる。


(これも4尾目のイワナ)

BHニンフを使用した釣り方は、以前雑誌でも(つり人社・2011別冊渓流春号)紹介したことがあるが、鹿島川と島々谷川の記事の中のカコミで解説したのでバックナンバーを所持している方は参考にしてみて欲しい。


(5尾目・イワナだけどこれはちょっと小さい)

この季節、こうやって渓流の魚に会うことができるのは本当にありがたい。これも個人で山を所有している釣り場だからこそできる話だ。シャロムのオーナーには感謝する次第である。



正味4時間。融ける雪が頭上から降りそそぐ中、カメラを庇いながら写真撮影もしてお腹いっぱいになり、明日の研究会のこともあったので、午後1時半には釣り場を後にした。



本日釣果のあった毛バリは、明日の毛バリ研究会にご参加いただいた方に、巻き方も含めご紹介したいと思っている。



それと、吉田毛鉤会メンバー(特にシャロムに何度か足を運んでいる方)には、オーナーから嬉しいお言葉を頂いたので、これも明日の研究会でお伝えしたいと思っている。


(6尾目・オマケにしては良型だったヤマメ)


(サクラ製・金剛せきれいと共に)


(オマケの場所)


(雪国か?!)


(いつもごあいさつありがとう)


(冠雪を望む帰路)


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 12時でも水温は3.5度だった 吉田孝



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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第7回・冬枯れのシャロムに集うテンカラ狂)

初冬。

群馬の渓もすっかりと冬枯れの景色となった。



クソ寒いのに、例によって集まるテンカラ教(狂)の信者たち(笑)。



薄氷ではなく厚氷である。



そんな中毛バリを振る吉田毛鉤会の面々。



私の本日1尾目は、ドライで瀬で出たヤマメだった。(ちっちゃいけど)

藤の花の咲くころが毛バリに云々といわれているが、こんなに寒くても毛バリで釣れるのである。




当会メンバー、秋山郷のUさんも、指先の感覚のなくなるような寒さの中、テンカラを愉しまれていたようだ。



自分はなかなか釣らないくせに何度も何度も通い込んで、入退渓点と渓相を熟知し、シャロムのガイドとまでいわれているこの男とくじろう。



今日は周囲のアドバイスを忠実に聞き入れ、無事に岩魚を釣り上げていた。



午前中の釣りが終わり、お湯を沸かしてランチとなる。



だ〜れだ。



そう。「野外麺王」の異名をとる沢麺屋狂次だ。どんな場所でも麺を料理し食べるという、この執念には感服してしまう。前にいるのはどんな場所でも魚を釣ってしまうという、吉田毛鉤会の若き核弾頭の立川のMことキングコブラM男君だ。



私はカップ麺を食べ、食後のデザートにはアツアツの「しるこ」をいただく。
この「しるこ」だが、寒い屋外、しかも沢筋で食べると途方もなくうまい。まさにメガトン級のうまさであった。
今後の冬のテンカラにはハズせないアイテムとなってしまった。




そんな食べものがありがたい気温だというのに、こんな足回りでザブザブと水に入っている男(漢)もいた。



大丈夫なのだろうか。聞くのもためらいたくなるほど寒かったのに。



午後はガイドのとくさんに撮影をしてもらいながら、私も少々竿を出した。



魚は完全に冬の状態であったが、午後も何尾かのイワナに相手をしてもらった。



水温低下と共に難易度は高くなるが、決して毛バリで釣れないなどということはない。



こうしてちゃんと釣れるのである。



というわけで、たまには教祖(狂素)の顔でもアップしてみた。

本日ご参加いただいたみなさま。寒い中お疲れさまでした。

私の寒中毛鉤行脚はまだまだ続きます。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第6回・手練れの後の丹沢ホーム )



本日は生業が休み。同じく平日休みのメンバーと「丹沢ホーム・札掛釣り場」へと出かけてきた。



実は今回、平日が公休の当会のくりぼうさんからも「丹沢ホームに行くならご一緒させてください」とお話しがあった。そんなわけで今回は2人で行く予定を立てていたが、昨夜になり急きょ同じくメンバーの千葉のGさんから参戦の申し出があり、週末休みのメンバーとは中々会う機会がないのでちょうどよい機会になると思い、現地で待ち合わせすることとなった。



朝6時半、釣り場の駐車場で準備をしていると見慣れた車がその横を通り過ぎた。
「???」「もしや?」と思っていたら、案の定受付を済ませてきた秋山郷のUさんが登場である。登場というよりまさに乱入か(笑)。ウチのメンバーは楽しい人ばかりなので、乱入は大歓迎。先ずは釣り前の談笑会となる。



ここの釣り場に当会のメンバーが行くときには、メンバーで決めた「吉田毛鉤会ルール」というのが適用される。
そのルールというのが、イワナやヤマメのイロモノが1ポイント(1尾)でプラス計算され、ニジマスが釣れるとマイナス1ポイントになるというものだ。
食欲旺盛、毛バリを選ばないニジマス君はこの3種の中では比較的たやすく釣れるため、カンツリでの技術向上&縛りで少しでも管理釣り場の釣りを盛り上げようと考えたわけである。



で、朝7時過ぎ、錦秋の札掛でテンカラの開始となった。



それはよいのだが、実は昨日と一昨日、同じ釣り場に当会の手練れが入渓しているのだ。初日はM男君と秋山郷のUさん、二日目は品川のK隊長とくりぼうさんである。特に手練れのM男が初日に約70尾。二日目の隊長が約30尾と、ここ2日で100尾を超える魚をブッ叩いているのである。そんな後に入る我々は、必然的に泣き顔で川へと下りて行くことになった。



くりぼうさんと千葉のGさんからは、「代表の釣りを後ろから見せて下さい」とお願いされる。泣きっ面に蜂とはこのことだ。見るのはいくらでも見てくれという感じだが、釣れるか釣れないかは責任が持てない。それでも開始はしたのだが、予想通り魚が出ないのでふりむくと誰もいなくなっていた。アハハ。誰もいなくなってから笑いが出てしまった。

あまりに魚が出ないので、腰を下ろしてしばし考える。ん〜。100尾の後じゃ数釣りは無理。そこで「今日は掛けバラシを絶対にやらない&見える魚をじっくり丁寧に攻めてみる」を課題とし、1尾釣るごとに撮影と毛バリの交換をしながら釣り上がることとした。



8時過ぎになると魚も上を向き、表層勝負もできるようになってきた。午前8時から10時半まででどうにか13尾の魚を釣ることができた(ホッ)。



11時にはみなさんと駐車場に戻り、お湯を沸かしてランチタイムに。清々しい秋空の下、食事をしながらのテンカラ談義は実に楽しい。
日常の生活から離れた至福の時。こういったひと時を共有できる「仲間」のありがたさを感じる。



ゆっくりと食事の後はみなさんと再び川に下りた。午後は他人の釣った後を釣ることになるので、スローペースで釣りをするが、魚の反応も悪く、集中力も続かない。1時間半でどうにか4尾追加して本日は終了することにした。

竿にラインに毛バリと、本日も検証事項を山盛りに釣りをしたが、まだまだ鍛錬しないとならないことがいくつか出てきた。
あれこれやって出てきた問題点を考え、じっくりと自分のものにしていく。私はこのプロセスが大好きなので、釣り方も毛バリもエンドレスで追及していきたいと、今日の釣りからあらためて思うこととなった。



オンのテンカラはいつも真剣勝負であるのに対し、オフのテンカラは自己検証や練習がやりやすい。
というわけで、まだまだ私の禁漁期のカンツリ行脚は続くのであった・・・。



くりぼうさん、千葉のGさん、そして秋山郷のUさん。
本日も楽しいひとときをありがとうございました。また遊びましょう。

(いつもブログ写真の撮影には「18-250・MACRO」の万能レンズを使用しているが、本日は50ミリの単焦点1本で勝負してみた。撮影もなかなか技術が向上しないので、テンカラと同じく悩んでばかりである)


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 釣れないので説得力のないテンカラインストラクター 吉田孝



***本日の釣果一覧&獲得ポイント***


R(レインボー)1


R2


R3


R4


R5(豊満)


R6


R7(キズあり)


R8


Y(ヤマメ)1


Y2(痩せ)


Y3


Y4


Y5(キレイだった)


Y6


Y7(カディスで)


I(イワナ)1


I2(天然のおチビ)


B1(ブルック!なんでこんなのいるの?) 

7+2+1-8=2

トータルポイントは2(尾)ということでした(笑)。


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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第5回・晩秋のシャロムでメンバーに感謝)

とくさんブログにも⇒http://d.hatena.ne.jp/toku-jiro/20131117#p1

11月17日。



自分でいうのもなんだが、今日は私の誕生日。そんな日を好きな渓で、しかもテンカラをやりながら迎えたくあったため、禁漁期でも唯一自然渓流と全く同じ体で釣りのできる「シャロムの森」にでかけることにした。



今日は吉田毛鉤会メンバーのいつもうたげのTさんととくさんを車に乗せ、3人でシャロムへと向かう。

前のり組みのきょ→じさんと横浜のNさん、千葉のGさん&雑木姫も先に着いていて、午前8時半、本日貸切のシャロムの森の場所の振り分けを行なった。
シャロムで釣りをするにはL&R分岐点より下流では、シャロムの森の本当の楽しさ(難しさ)がないので魚が釣れてもノーカウントのため(笑)、L区間上流にきょ→じさんとNさん、シャロムが初めてのGさん&雑木姫にはR区間を分岐点から釣り上がってもらうことにし、私はR3、いつもうたげのTさんはR4、とくさんにはR5を釣ってもらうことにした。

午前9時。
みんなと別れR3に入渓する。貸切なのでゆっくりと落ち着いて準備をし、9時半に釣りを開始した。実は誕生日の自分へのプレゼントに、ここのところ気に入って使っているサクラ製の竿の中でも、テンカラ金剛と別誂のシリーズとは全く別の調子の「せきれい」を所持していなかったので1本入手したのである。今日はその竿に初めてラインを結びこの渓を釣り上がることにした。

このシャロム。放流は一切なしで自然のままの渓。渓相はおだやかで先行者や後追いもなく、晩秋のこの時期にテンカラで天然そのままの魚が釣れるという本当にありがたい釣り場である。しかもC&Rが徹底されているため魚影もそこそこあり、実に楽しい釣りができる場所でもある。1区間は500メートルほどだろうか。ここを2時間以上かけてじっくり釣ることができるので、本当に落ち着いて自分の釣りを見なおすこともできる。しかも聞きしに勝るシャロムの魚。幾多のフライマンに攻め続けられ、毛バリに対するスレかたもそれなりなため、心してとりかからないと魚を見ないで終わってしまいそうな雰囲気もムンムンとしているのだ。
管理釣り場とはいえ、私が真っ向から真摯に取り組む唯一の場所なのである。

午前10時。



先ずは1尾目。R3から上はイワナ率が高くなるため、予想通りのイワナである。



流れのスジで表層にピシャッと出た可愛らしいイワナ。写真を撮影する。撮影には15分ぐらい時間をかけ、一息いれてからゆっくりと釣りを再開するのがちょうどよいペースになる。

午前10時15分。



2尾目。同じくイワナだ。



水温が低いと毛バリを追わないなど、多くの人が先入観を持っているが、誰がそんなこといったのだろうか。私は解禁当初からドライの毛バリで普通に魚を釣っているので、全くそうは思わない。今日は朝から6度もあったため、1日中表層で魚と勝負することができた。



午前10時30分。



3尾目。小さなイワナ。



混成域のためときたまヤマメも見かけるが、スレているのか毛バリにさえビビッて逃げてしまう奴がいる。ここでもゆっくりと魚を撮影し、飲み物を飲みしばし渓を見ながら休憩に入る。



盛期とはまた違った趣のある美しい渓。レンブラント光線に幸福を感じる。



午前11時。



4尾目。小さなブッツケで定位していたヤマメ。



この魚のみ毛バリを白泡に打ち、流れに乗せて水面下10センチくらいの場所で掛けた魚だ。この渓では良型か。毛バリは現代版・蜂頭(ハチガシラ)を使用。



撮影後に時計を見ると11時20分を過ぎていた。車止めでのメンバーとの待ち合わせが11時半だったので退渓し歩いて車まで戻った。



管理棟まで車で戻ると他のメンバーも戻ってきていて、お湯を沸かしてランチタイムとなった。このカップ麺の名前だが、私の竿の買い方と同じく無鉄砲である(笑)。



吉田毛鉤会新御三家も勢揃い。



ランチを食べ、メンバーと談笑しているとなにやらただならぬ空気が漂ってきた。

そうなのだ。サプライズである。いつもはあまりジタバタしない私もこういった空気に弱いのである。



ケーキの上には53のロウソクと、添えられたメッセージカードが。



本当にありがたい。例年誕生日祝いは子供が自分たちがケーキを食えるという意味で祝ってくれる感じなので、こんな形で、しかも私の好きな渓流で、あげくテンカラをやりながらお祝いされるなどということは嬉しさの相乗効果で、なにをどうしてよいやらわからなくなってしまうのであった。



メンバーのみなさまに感謝。今日までどうにか生きてこられたことに感謝。そしていつでもテンカラを楽しめる、今の生活に感謝である。



しかも「いくつ」ではなく「いつく」になってるというオチまでいただき、こちらも感謝する次第である(大笑)。



ちょうどその時タイミングよく現れた万年新人のSさんもご一緒に、シャロムのオチビさんたちにもケーキをおすそわけし、みんなで美味しくいただくことになった。



酒も好きだが甘いモノも大好きな私。まさかこの渓でこのような美味しいケーキまで。しつこいようだがメンバーのみなさんに感謝である。



ケーキを取り分ける雑木姫。集合写真が全てピンボケだったことはここだけの話しにしておきます(笑)。そして千葉のGさん、午前中ヤマメ8尾は天晴れです!

昼食・デザート・そして祝われた私は非常に気持ち良く午後もテンカラを開始することにしたのだが、帰りの時間もあり、午後はわずかな時間しか釣りをすることができなかった。

それでも一応とくさんの前で、「模範演技(笑)」で1尾仕留めさせていただいた。



本日釣った魚の中では一番大きいサイズだった。



先にも書いたが、禁漁期にこれだけの渓相で、しかも天然魚を釣ることのできるこの釣り場。ありがたい限りだ。しかも今日はメンバーのみなさんに誕生日祝いまでしていただき、メンタルの充電はフルになった。
明日からは、生業に子育てに原稿書きと、フルパワーで頑張る予定。



メンバーのみなさん、本当にありがとうございました。
本日のこと、心より感謝いたします。そしてこれからもよろしくお願い申し上げます。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 感謝感激 日々是感謝 吉田孝


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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第4回・とくじろう「血」祭りの巻)



今年の春「とくじろうの春」というブログ記事のネタにもなった、吉田毛鉤会メンバーのひとりでもあるとくさんが、あまりにも自分縛りをし過ぎて傍から見ていても少々辛そうでもあったため、みんなで少々ゆるい釣り場にでも釣れていき、息抜きでもさせようということになった。



しかし、である。ただただゆるい釣り場でゆるい釣りをさせるのも当会のメンバーらしくないということで、なにかよい企画がないかと数秒相談の上、あることをさせようということに全会一致で決定した。



それは、会のメンバーが釣り券購入後釣り場に集まり、みんなの見ている前で先ずはとくさんが10尾の魚を釣ってから、みんなが竿を出すということで、まぁ参加者全員から受けるプレッシャーの中いかに自分の実力が発揮できるかという、とくさんの実力とメンタル力のアップを考えた(イジメ)変則ルールを行なうということになったわけである。



沢山泳いでいる魚を目の前に竿を出すことができず、指をくわえて待っている参加者。



開催前にはメンバーから、愛の言葉ならぬプレッシャーの上乗せをするような言葉を浴びせ掛けられるとくさん。



顔色は悪くなり口数も少なく、緊張してわけのわからん行動をしたりと周囲のみんなを楽しませてくれた。



場所は山梨県にある「FISH ON 鹿留」。



午前7時よりとくじろう祭りのスタートである。



10尾釣れないと周囲のみんなは竿を出せないため、釣り券代はパーになる(笑)。失敗したら血祭りである。そんなハイプレッシャーを受けながらの開始となった。



しかしよくよく考えてみるとひどい話だ。自分縛りがキツイ奴への息抜きが自分縛りよりキツクなっている(大笑)。周囲のメンバーもノリノリで、結局とくさんを含め12名のメンバーが集まった。



それもこれもこの愛すべきいじられキャラのとくさんの人徳?というもの。会の盛り上げ役として、今回も一役買っていただいたということにしてもらおう。



さて、開始直後から飛ばしていくとくさん。直後に1尾掛けた。



しかしさっそくの空回りか、1尾目はお約束のバラシでみなさんに笑いを与えてくれた。



その直後、移動のために足を踏み出すとズルッと滑り、「ザブン」と尻まで水に浸かって芸人並みのタイミングで場を盛り上げるとくさん。



それにもめげずに果敢に攻めていく。



ほどなく正真正銘の1尾目の魚を釣ることができた。



先ずは一安心である。





笑顔が出た。緊張がほどけてきたようだ。



ギャラリーも心配そう(ホントカ)に見守る中、じわりじわりと数を伸ばしていく。



撮影班は私ときょ→じさん。



撮影している所を撮影されたので撮影しかえしたの図(笑)。





そうこうしているうちにも、管理釣り場の常とう手段でもある毛バリのローテーションをしながら、1尾1尾数を稼いでいった。





たとえカンツリといえども魚は魚。「ストーキングとアプローチは丁寧に」と、いつもいっていることを忠実に守りながら魚を掛けていた。



後続部隊の千葉のGさんと雑木姫も登場した。



開始から1時間15分。10尾のノルマを達成したとくさん。







メンバーの祝福を受け、肩の荷が下りたようであった。





達成した瞬間のとくさんの喜びはわかるのだが、周囲のメンバーもわがことのように喜んでいた。良き仲間たちである。



朝の表情から一転。ドヤ顔を見せてくれるとくさん。わかりやすくて実にイイと思う。

ノルマ達成の後は、我慢していたメンバーが一斉に川に出た。




専属運転手さん



からふる王妃



雑木姫



川越のMKさん



品川のK隊長



千葉のGさんときょ→じさん



そして秋山郷のUさん

万年新人のSさんといつもうたげのTさんは、釣りの写真がなかったので悪しからずご了承ください(笑)。

川にリリースされたメンバー達は、それはもう水を得た魚のごとく釣って釣って釣りまくり、1時間も経たないうちに「疲れた」だの「腕が重い」だのとゼイタクなことをいいながら休憩&ランチタイムとなった。






調子をブッこいていた奴。



だけどやる時はやる(ストーキング)。



とくさんもノルマ達成の後、思う存分にテンカラを楽しんでいたようだ。

ちなみに私も楽しませていただき、午後からは上流部(ネイティブエリア)に入って、何尾かのヤマメとイワナに相手をしてもらった。






(ちなみのこの大岩魚は現代版・蜂頭の毛バリで釣りました)



一般河川ではなかなかできない今日のようなイベントも、管理釣り場ならみなさんと楽しく行なうことができる。

禁漁になったからといって家でくすぶっていない私たちは、毎週どこかでテンカラを楽しんでいるのであった。



本日の主役(というかいじられ役)のとくさん。今日もみなさんを楽しませてくれてありがとうございました。

そして今回のイベントにご参加いただいた、
秋山郷のUさん
いつもうたげのTさん
品川のK隊長
万年新人のSさん
からふるご夫妻
川越のMKさん
千葉のGさん&雑木姫
きょ→じさん
お付き合いありがとうございました。

年齢性別職業もみ〜んな違うメンバーだけど、こうやってひとつのことで盛り上がれる。主役のとくさんには大変な思いをさせてしまったが、こういったことができることを実にありがたく感じた一日であった。

仲間に感謝。テンカラに感謝。また楽しく遊びましょう。お疲れさまでした!!

とくじろうのヘタレ釣り日記にも⇐


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 カンツリテンカラもまた楽し!! 吉田孝 

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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第3回・激流のシャロムの森)



今日は台風による前線の活発化で雨の降りしきる中、事前に予約を入れておいた群馬県にあるシャロムの森に、吉田毛鉤会メンバーのいつもうたげのTさんと行ってきた。



通常この天候にノコノコ釣りに出かける奴も少ないと思うが、もとより雨天は想定内。上流域でもあり、増水による危険の少ない管理釣り場ならと、今回はシャロムの森をターゲットにしたわけである。

午前8時、状況が状況なだけに「くれぐれも危険のないように」とコーヒーをいただきながらオーナーのアドバイスを受け、しばし談笑の後午前9時から二手に分かれて入渓した。

この釣り場、管理釣り場とはいえ放流はしていない。個人の所有する山と川であるため禁漁がない。午前中は区間で貸切ができる。
禁漁期とはいえ一般河川で釣りをしているのと全く同じ体であるため、気持ちもやる気も本気モードで釣ることができるありがたい釣り場なのである。





以前やっていた放流を止めた理由は、遊泳力も弱い養殖された放流魚は「鵜」に食われることが多く、その魚を目当てに「鵜」が常時に釣り場に来るようになり、元々棲息しているの在来の魚も「鵜」に怯えて釣れなくなるという悪循環を断ち切るために、何年か前より放流を止めたそうだ。その後は「鵜」も来なくなり、順調に魚も増えて釣れるようになったとのこと。





今回も雨のためこの釣り場の流れはいつもと違い激流に変貌していたのだが、そこかしこの反転流には魚の姿も見え、小ヤマメも沢山確認できた。



午前9時から11時半まで、私は徹底して反転流を叩き上がり、何尾かのヤマメに相手をしてもらった。







剣羽根ゼンマイ胴、エルクヘアカディス、テール付きのドライフライで、魚の確認できない場所は水中を流し、浮いている魚がいれば浮かせる毛バリでサイトフィッシングをした。



午前中の最後の魚は現代版・蜂頭で釣った沢っぽい色のイワナ。
その後は車止めまで戻りランチタイムとした。



本日のランチはカレーヌードルの新製品。雨で冷えた身体に温かい食べ物がありがたい。





私の場合、雨の釣り場での休憩は妙に落ち着くのでけっこう好きな時間でもある。



こんな感じでテールゲートを開け、屋根代わりにして食事をしたりお茶を飲んだり。
しとしとと落ちる雨だれを眺めていると、生業や日常生活のストレスから解放される。



こんなものもあった。
自然の中に融け込んでいく重機。



「スタジオジブリ」の世界のようだ。
雨の中、こんなものをボーッと見つめているのもいい。



午後は場所を変え、今度は二人で川や魚の状況を見ながら、交互に釣りながら遡行する。



まもなくTさんがヤマメを出す。



私はウエーダーを着用していたのだが、沢足袋に脚絆のTさんは、腿まで水に浸かり寒そうであった。



しかし良型だったこともあり、満面の笑みでこちらを向いた。



今回この釣り場には初めてTさんを案内したのだが、禁漁になり私と同じく沢に入りたくて発狂寸前にまで追い込まれていたTさん。Tさんも少しは憂さ晴らしができた事と思う。



普段の水量を知っている方なら「ウ〜・・・」と思う水量ではあったが、こんな煮干しサイズの小ヤマメも元気に毛バリに食いついてくる。この川が元気な証拠だといえよう。



私はこの魚で打ち止めとし、午後3時にこの釣り場を後にした。



ひとりの釣りもいいのだが、気の合う仲間とあれこれと談笑しながらの釣行は、これまた実に楽しい時でもある。

大雨の中お付き合いいただきましたいつもうたげのTさん。本日はありがとうございました。釣行後にJSY狭山ヶ丘店に寄り・・・止めておきます(笑)。
今日は雨天に増水という非常に釣り難い状況でしたが、相変わらずのいい釣り場でした。
またの機会がありましたらご一緒いたしましょう。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 さすがに今日は身体が冷えた 吉田孝


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禁漁・カンツリ・ぶらり旅(第2回・FISH ON!鹿留) 



相変わらずの多忙に付き、今月はわずか3日しか釣行日の予定が立てられなかった。
今日はそんな予定日の1日だったのだが「雨」という予報が出ていた。
週末釣行がメインの私にとって、「雨」は増水や道の崩落などの危険さえなければ、いいことずくめの天気でもあるので昨夜は内心ニヤニヤしていた。



もとより「沢」で釣りをしていることが多いため、水にぬれる前提で釣りをしている。
ということは雨でも同じで、傍で見ているほど雨にぬれるのは鬱陶しくはない。
それよりも「釣り場に人が少ない」「道路の渋滞も少ない」と、私にとってはいいことずくめなので、整備されているカンツリ釣行には雨天は持ってこいなのである。
しかも水面に落ちる雨のおかげで、魚も良く釣れるというオマケもついてくる。



というわけで今朝も早くから起きて準備をしていたら、急きょ川越のMKさんから同行希望のご連絡をいただいた。
この川越のMKさん。本当に真面目な性格で、テンカラも体力作りもコツコツとやるタイプなのだが、今年の黒部釣行で、どうしても解決しておかないとならない課題を見つけて帰ってきた。
「その課題をクリアーすべく、今日は個人教授をお願いしたいのですが」とのお話しだったので、本日はマンツーマンのテンカラレッスンということでのスタートとなったわけだ。



場所は山梨県にあるFISH ON!鹿留。



イワナとアマゴとヤマメも放流されていて、流れの速い場所に遅い場所、水深のある場所に浅い場所、そして瀬釣りのできる場所もあり、自分の課題を練習するには非常にありがたい場所なのである。



今回のMKさんがクリアーしたいという課題を聞いて、私がアドバイス差し上げたことは、
「毛バリを見ないでラインの引き込みだけでアタリをとる」
「同じく手感でアタリを取る」
「そういった釣りを手前の流れをかわして行なうためのタックルシステム」
「どうにも動かない魚を逆引きや誘いで、水面でリアクションバイトさせる方法」
のレクチャーをさせていただいた。



先ずはレクチャー前。この釣り場が初めてのMKさんに、この釣り場へは相当な回数通い込み、検証を続け試行錯誤の上完成した吉田毛鉤特製の毛バリを1本進呈し、肩慣らしをしてもらうことにした。



この毛バリ、私個人はここの釣り場では数釣りをする時以外封印している毛バリなのだが、後にMKさんが本当に良く釣れる、というか何かに憑りつかれたようにヤマメもニジマスもアマゴも釣れてくるということで「魔物の毛バリ」と呼んだ毛バリなのである。
本日をもって「魔物」と名付けたこの毛バリだが、次の毛バリ研究会ではご参加いただいた方限定で詳しくレクチャーする予定なのでどうぞお楽しみに。



レクチャーの後、坦々と自主トレを続けるMKさん。取りあえず個人レッスンは終了したので、私は私でやはりいくつかの課題を持って釣りをしていた。



先ずは入手したばかりのさくら製・別誂金剛10号(3.0メートル)のアワセの時の胴の強さと魚の寄りを、大ニジ相手にテストを繰り返した。



それと、ニジマスの多い釣り場でのヤマメの釣り分け(釣り方・毛バリ)の検証をした。
どしゃ降りの中、二人で嬉々として釣りをしている姿はきっと相当イカレタ野郎たちと思われたに違いない。
思われるほどのギャラリーなどほとんどいなかったのではあるが。



ニジマスは大きいものもいるこの釣り場。今回40UPは2尾だったが、尺クラスはいくらでも釣れるので、竿のスペックを知るには実にありがたい釣り場でもある。
さすが北海道でネイティブのニジマス相手にその強度で人気のある金剛のシリーズ。
これらの写真のサイズの魚なら、竹竿のごとくギュイーンと魚が寄ってくる。胴に張りも腰もなく、中々魚の寄らないテンカラ竿もあるのだが、この魚の寄りは釣りをしていても気持ち良い。ただし細いハリスを使用した場合はアワセ切れもあるので、こちらの手加減が必要になる。



真面目な話、午前6時半にスタートして、9時にはお腹が一杯になってしまった私たちは、疲れた腕(ホントに)を休めるべく、YOSHIDA'S CAFEで一息入れることにした。
雨の日のコーヒータイムもオツなもの。人のいない渓流の畔で雨音を聞きながらコーヒーをいただくと、日常生活でストレスいっぱいの私の魂は浄化されるのである。



一息入れた後は、ヤマメの釣り分けを開始した。
こんなオチビさんを皮切りに、色々な方法でヤマメを釣ってみた。











こんな感じで釣っていたのだが、打ち止めにこいつが現れた(笑)。
魚に罪はない。しかし私がシーズン中、自然渓流で在来の綺麗な魚にこだわるのは、こういった魚を釣りたくないからなのである。
養殖魚であり色素系のエサを与えられ、近親交配が続くとあれほど綺麗なアマゴの朱点がこんなになってしまうと聞いたことがあるが、一度でも天然のアマゴを見たことがある人なら、この魚を見てどう思うのだろうか。
しかし本当にこの魚に罪はないので、管理釣り場限定で、釣り人を楽しませるために頑張って欲しいと思うのみだ。



蒸気でレンズが曇っているが、遅めのランチには生姜焼き定食を。
二人とも自主トレと、相手をしてくれた魚(の数)がけっこうなものだったので腹ペコであった。

釣りもお腹も満足したので、午後の部は1時間のみ。
短時間でどのくらい(の数)が釣れるかをやってみようと、封印を解き「魔物」を使う。
立ち位置を変えずに何尾釣れるかとか、10分で何尾釣れるかとか、少々お遊びをしながら本日の釣りを終了とした。

気の合う仲間や楽しく話をする相手がいるとやはり楽しい釣行ですが、MKさんには本日もお付き合いいただきありがとうございました。

またご一緒いたしましょう。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 また一週間頑張れます!! 吉田孝


***追伸***
とくじろう(血)祭り会場の下見は無事済みました。実に良く釣れます。
先ずはとくさんに10尾釣ってもらう。
この場所ではサクッと釣らないと、本当に血祭りになりますよ〜(笑)。


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カンツリ(管理釣り場)の釣行について 



禁漁になり、昨日も出かけてきたテンカラのできる管理釣り場。
私がテンカラをおぼえたのも、テンカラ教室の講師を始めたのも、全てこの「管理釣り場」というものがあったからに他ならない。

魚が無警戒に毛バリを喰ってくれる、人跡未踏の源流域ならともかく、ただでさえ魚を出す(釣る)ことの難しい一般河川でテンカラをおぼえようとしたら、それこそ相当な努力と時間を要するであろう。
実際、現在の吉田毛鉤会のメンバーの中にも、管理釣り場でテンカラを習得する術を知らず(というか、以前は管理釣り場で定期的にテンカラを教えている場所などほとんどなかった)、聞きかじりの知識や情報を得て、時間をかけて独学で習得するしか方法がなかった方も何名かいた。
つまり自然渓流という場所では、例え魚を釣ることはできたとしても、魚相手に練習をしたり試行錯誤をするまでには、中々簡単に到達できないのではないだろうか。

このブログを開設して初めて書いた記事が
「管釣りテンカラの楽しみ」というものだった。
読み返すと恥ずかしくも懐かしい記事である。

私自身も当時は公私ともにかなり忙しく(今もだけど)、諸般の事情により今のように沢にガツガツ入ることもできない時期で、どうにか時間を作っては、カンツリ釣行に出かけていた。
それよりずいぶんと以前から、管理釣り場には時々出かけていたのだが、そのおかげで、キャステイングに始まり、フィーディングレーンやゾーンのこと、喰い波のこと、毛バリのローテーションや打った毛バリと魚との間合いなど、テンカラに必要且つ自分自身で確認しておきたい色々なことを、わずかの時間で習得できたのだと思っている。

もちろんその頃に「堀江渓愚」というひとりのテンカラ名人に出会い、自己流でやっている中で生まれた疑問をぶつけてみる相手がいたことも、自分のテンカラを作っていく上で非常に大きなことではあったが、カンツリに行かずしてこれらのことを習得するとしたら、それこそ10年単位で時間がかかっていたのではなかろうかと思っている次第である。

ということでどんな奥地に釣りに行っていても、やはり禁漁期はカンツリでテンカラをやるわけで、この冬の間に自主トレに励む方の参考になるよう、私の行動範囲にある管理釣り場ではあるが、時々出かける所をいくつか紹介しておこうと思う(あくまで私個人の見解です)。

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●TOKYO TROUT COUNTRY
言わずと知れたテンカラ教室で、私が講師をしている場所。
水深と流速のある釣り場で、難易度はかなり高いが、ここで結果を出せるようになれば、当吉田毛鉤会のメンバーのように、日本全国どこに行っても通用する。そういった技術を習得できる。黒部源流での釣りを想定した練習などにはもってこいだと思う。
★ランチには、パスタとピザとスペアリブライスがオススメ(併設のキッチンメイフライ)。

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●養沢毛鉤専用釣り場
禁漁期もあるが、流速の緩い里川の雰囲気の中、ヤマメ相手に研鑽を積むのには良い。
全長4キロあるが、歩きやすい渓相でもあるため、初心者の歩行訓練にも良い。
フライマンが大挙して押し寄せる釣り場でもあり、対戦相手もヤマメが中心のため、魚の毛バリを見切る能力は高い。この辺も毛バリ(巻き)好きには好まれる釣り場だと思う。
★ランチには、土日のみやっている蕎麦屋さんがオススメ(基本的に何もないので平日は持参が無難・飲み物の自販機はある)。
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●丹沢ホーム札掛釣り場
川幅のある場所、溜まり、支流、階段状、藪っ被りと、おおよそ一般河川にあるようなステージが揃っている。
フライマンも多いので、やはり毛バリのローテーションが必要になることが多い。
流れも色々とあるため、自然渓流デビュー前などに腕を上げておくのに良いだろう。
私にとっては禁漁期の一般河川の代用になる釣り場なので、お気に入り度はかなり高い。
★ランチには、もちろん鴨の鉄板焼きが「超」オススメである。
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●シャロムの森
先行者と後追いが来ない(午前中区間限定で貸切)ので、落ち着いて自分の釣りができる。
放流等、一切の手を加えていない自然渓流そのままの釣り場なので、難易度は自然渓流と同じである。
ここでの最重要のテーマが「ストーキング」だろう。藪っ被りもあるので、キャスティングの精度も重要だ。
鵜にも食われずリリースを繰り返されている悪名高き(笑)シャロムのヤマメ。イワナもいるが、ここのヤマメを釣れるようになれば、どこに行っても釣果は間違いなし。
★ランチは付近に何もないので、飲み物も含め全て持参しないとえらいことになる。
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●FISH ON 鹿留
魚の密度が高いため、普通に釣っていたら直ぐに飽きる。しかし目的を決めて練習するには数が釣れる場所はありがたい(私が左手でも釣りができるようになったのは、ここでひたすら練習をしたからである)。
取り込みの練習、竿のテスト、合わせのテストにハリのテスト(ハリ軸の強度やかかり具合等)をする時には助かる釣り場だ。
★ランチはレストランがある。お湯を沸かす等簡単な料理は駐車場でもできる。
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他の管理釣り場にも行くことはあるのだが、気に入っている所を紹介してみた。
テンカラ入門はTTCの教室にご参加いただくとして(笑)、この冬の自主トレや道具のテスト、禁漁期の憂さ晴らしにも、私も通うこういった管理釣り場をどんどん利用していただきたいと思っている。



吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

♡追伸♡
明日は自宅待機の予感です(笑)。



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