入渓時の荷物、毎回前日に頭を悩ませる



 ウエーダーにベストで、という場所には仕事のテンカラ以外行くことはなく、やはりそのまますくって飲めるような清冽な水の流れる山岳渓流の好きな私は、安全面を考慮しても、それなりの荷物を背負っての入渓となる。

 例え日帰りといえども、登山道から滑落、そして骨折でもしようものなら(命があればの話だが)、身動きもつかないまま救助を待たねばならないことも想定し、ヘッデンはモチロンのこと、ロープにツェルトに火器、緊急用品一式を持参するので、それなりのものをザックに収めないとならない。

 あげく渓でのお楽しみグッズ(カメラは当たり前だが、コーヒー道具から調理道具まで)も持っていく場合もあり、メインの「釣り」に使う「釣り道具」も含めると、けっこうな量になってしまうわけだ。

 基本的にキャッチアンドリリース派の私は、魚を持ち帰るためのものは持参しないので、その分の荷物は他のものに置き換えられるが、いずれにしても毎回毎回入渓前には、ザックの容量と相談しながら、あれやこれやと頭を悩ませて荷造りをしている。

 さて、明日から待ちに待った週末。どこの渓に入ろうか。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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私的毛バリ釣りのキモ

 月に1度、5年に渡りテンカラ教室の講師を担当させていただき、ご参加いただいた方々には、それぞれのやりたいスタイルや、釣りに行きたい場所というのがあり、通り一遍のことをお話ししていたのでは、参加者のためにならないと思い、多くの道筋を紹介するということをやってきた。まぁそれはそれとして、私には私なりのスタイルというものがある。




 プライベートの釣りでは、奥多摩の支流に入ることがほとんどなのだが、渓の規模も大きくなくて、魚も小さく、放流等も一切されていない場所なので、魚を持ち帰ることはない。魚が毛バリを見にきてくれるということだけでも「残っていてくれてよかった」と思えるような場所がほとんどである。そんな場所は水量も少なく、水圧も強くない。水深も浅い場所が多いので、表層から水深1メートル位での勝負になることがほとんどである。



 そんな沢でのテンカラを続けていて、自分なりの「テンカラ釣りのキモ」として思うことが色々とあるのだが、その中には基幹となる3つのことがある。その3つとは「毛バリを打つ場所」「毛バリの流し方」「毛バリを流す水深」である。



 魚の定位している(だろうと思われる)ポイントを見つけ(もしくは肉眼で目視し)、その魚に違和感を与えないようにピンポイントにキャストをする。小さいポイントが多いので、この時に細心の注意をして振り込まないと、魚がでないばかりでなく、その魚そのものを走らせてしまう結果になる。その後毛バリを流す時には、できるだけポイント(特に魚の捕食レーンに)を通るように竿を操作し、毛バリが自然に流れるようにラインの置き方や角度を考える(毛バリにアクションをつける場合は別)。そしてどのような位置(水深)で魚が毛バリ反応するかを、毛バリのローテーションをしながら見つけるのである。



 このような私的テンカラのスタイルでは、使用する毛バリを大きく「浮かせる(水面や水面直下)明るい色の毛バリ」「浮かせる暗い色の毛バリ」「沈める(水中から底まで)明るい色の毛バリ」「沈める暗い色の毛バリ」と4種類の毛バリに分けて考え、そのサイズと形状のバリエーションを用意して釣行している。



 初心者の頃は他人の釣りをマネしたり、誰かに教えを乞い、テンカラを憶えていくことになるが、私的テンカラを作っていく時こそが本当に楽しく自己満足ができる時であることは、私自身がよくわかっている。だからこそ私のテンカラ教室では自分流を薦めることなく、みなさんそれぞれのテンカラを作り上げていってくださいと推しているわけである。

 自分で考え、自分で釣りをし、その時にだした結果こそが自分自身の釣りとして満足できることになる。ということで、みなさんもそれぞれの釣りのスタイルを考え、みなさん自身のテンカラを楽しんでいただきたいと思っている。


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昨日の検証事項(シャロムの森にて)



 2日間の雨の後のシャロムの森。個人所有の山塊を利用した管理釣り場でありながら、1尾の魚の放流もせず、全てキャッチアンドリリースとし、シーズンを問わず美形の魚の釣れるありがたい場所である。

 私は仲間と共に、オフになるとここへ出かける。この場所の源流域は、私がいつも入っている山岳渓流によく似た渓相でもあり、藪に翻弄されながらも、階段状になった小さなポイントへのポケット打ちの練習には持って来いの場所でもある。



 そういった小渓流での道具の使い心地や、出る魚もいつも釣りをしている渓と同じようなサイズでもあるため、毛バリの検証にも具合がよい場所である。

 ということで昨日は、「偏光グラスを使用しない」「新たに改造した竿(ズーム加工)」「直ぐに破けてしまうランディングネットケースの改良後の使い心地」そして「がまかつR18のハリのカカリとバレ率(#16)」のテストをしにいってきた。



 実際の釣りではこの写真の毛バリを使い、上から順序よく使っていったのだが、いつものように魚の反応を見るのと、自分の目が渓の明るさ(暗さ)に慣れるまでは浮かせる毛バリを表層に流し、見にくるが食うまでいかないので、徐々に流すレンジを変えながら釣り上がってみた。

 昨日は水面直下での反応がよかったのだが、毛バリの比重を段階的に重いものに変えると、それに合わせたかのようにサイズが上がる日であった。実際の釣りは午前10時から午後2時まで。1尾1尾写真を撮影しながらのんびりと釣り上がってみたが、魚も程よくでてくれたので、諸々の検証もキッチリできた。



 釣り(検証)が終わった後は、豆を挽いてゆっくりとコーヒータイム。久しぶりにのんびりとYOSHIDA'S CAFEをオープンすることができた。生業と生活に行き詰った時に、くつろげる渓で、じっくりと釣りができるというのは本当にありがたいことである。

 シャロムの森。ここの渓と魚に感謝である。


(昨日の最大魚・ヤマメ26センチ)


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自作の愉しみ

 過去の記事で何度か紹介してこともある「自作」。
 毛バリの自作と同じく、テンカラに使う道具を自分で作ったり加工したりして、自分の使いやすいようにすることは、その行為自体が楽しい(愉しい)ことでもあり、自分で手をかけた道具で魚が釣れた時には、市販のものを使った時とは雲泥の差の快感を得ることができると思っている。 



 今日は以前から使っていた使用済の毛バリケースに少々手を加えてみた。
 元々は100均で買ってきたケースに穴を開け、水にぬれた毛バリもそのままで乾くようにしたものだが(一般的フライパッチは毛バリがパッチから外れて紛失することが多いので)、今回はケースの底の部分にマグネットシートを貼り、不意にフタが開いた場合に毛バリが落ちないようにした。



 それほど毛バリの種類を必要としない場合など、首から下げるランヤードにこのケースを取り付けて釣りをするのも軽快で良い。



 昨日の研究会でも「小人閑居して不善をなす」という、不善仲間のメンバーと改造談義に花が咲いたのだが、吉田毛鉤会の不善王の秋山郷のUさんからもいくつかアイディアをいただいたので、それを実際にやってみた。

 本当に楽しい不善な自作。ちょっと手をかけるだけで使いやすくなったり、そのものに対する愛着も増大する。みなさんもやってみてはいかがでしょう。


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沢テンカラにおける私の標準仕掛け(毛バリ編)



 昨日のブログでは私の沢でのテンカラの仕掛けを紹介したが、本日はその続きを。
 私の毛バリは過去につり人社の『月刊つり人』や『別冊渓流』誌面やDVDなどでも、何度か紹介していただいたことがあるが、初めて紹介されてから数年経過し、その毛バリに変遷はあれど基本的コンセプトは最初から一緒である。



 そのコンセプトというのは、常に水深を意識しているということである。
 渓流で魚がいる場所、付き場ともポイントともいうが、通常渓流魚は流れの中に定位していて、上流から流れてくる餌料、もしくは自分の定位している付近に上空から落下してきた餌料を食べていることになる。この定位している位置が問題で、その『季節』『流下物』『水温』『時間』等々数多くのファクターにより定位している場所、場所というより定位する水深が微妙に変わってくるため、その位置にキッチリとプレゼンテーション(流す)ことができる毛バリを選択することにしている。



 当たり前の話だが、水面に流下するエサが多い時には魚は水面を意識して水面での捕食率が高くなる。反対に水温低下や夏場の溶存酸素量の低下で水深のある場所に定位し、水中深く流れてくるエサを捕食している時などは水面に意識を向けないことになる。こういったそれぞれの状況に合わせ、自分の考えで最適と思う毛バリをチョイスして使用しているのが私のテンカラである。



 具体的には、
●ヤマメの渓とイワナの渓か(分けて考える)
●表層勝負率(高いか低いか)
●その時の水況(水温や濁りや流速)
●その渓の魚のアベレージ(大きさ)
を、自分の過去の脳内データから引っ張り出し、渓に立ったその時の感性と合わせてパイロット毛バリをハリスに結ぶことにしている。

 ということで私の場合は、
●明るい(色)毛バリと濃い(色)毛バリ
●浮かせる毛バリと沈める毛バリ
●自然に流す毛バリと誘いをかける毛バリ
●小さい毛バリから大きな毛バリまでの各サイズ
を、それぞれ作り分け、いつでもその渓の状況の変化に対応できるようにしている。


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沢テンカラにおける私の標準仕掛け


(奥多摩の源流域の沢恋し)

 今日も暑い。奥多摩の沢に入渓したのが一昨日だったが、昨夜の寝苦しい寝床でも、起床時も生業中もそして帰宅後も沢が恋しくて悶々としてしまう。夏の暑さが大嫌いな私は、心身ともに安らげるのは涼やかな沢しかないようだ。結局一日中心地よい渓のことを思い出していた。次の週末も入渓の予定を立ててはいるのだが、待ち遠しいことこの上ない。早く沢水に足を浸したいものである。


(私の愛する道具たち)

 そんな沢でのテンカラだが、いつも私の入っている沢はどこも川幅は狭く、渓畔林の枝も張り出している。倒木も多く、今年は特に雪崩の影響もあって、落ち込みの肩口はビーバーのダム状態のところも多い。つまりそういったバリバリのストラクチャーの中にタイトに付いている魚を釣っていくため、短い仕掛けとコンパクトなキャスティングが必要であり、手のひらほどのピンスポットに正確に毛バリを落さないと釣りにならないということがある。
 
 同じ源流域でも大源流と違い、枝の張り出すトンネルのような中を釣ることが多いために、ロングラインはまず使いこなせない。ショートレンジのテクニカルな釣りなので、姿勢を低くしたストーキングも欠かせない。木化け石化けを地でいくような釣りである。
 
 他にも奥多摩の渓は、水深が浅くても表層まで魚が出てこないことも状況により多々あるため、毛バリを浮かせる釣りと、しっかり沈める釣りをきちんと使い分けないとならない。

 ということで私の奥多摩沢テンカラの標準仕掛けの基本が、
先調子(2:8)で胴のバチバチに硬い3メートルと2.8メートルの竿に、竿いっぱい(3メートルと2.8メートル)に詰めたライン(私はもちろん自身でプロデュースしたテンカラミディとソフトテンカラのバット部を詰めて使用している・先端部のテーパー形状が変わってしまわないよう必ずバット部を詰めている)、ストラクチャーから魚を抜く時もあるので基本太目のハリスを使用し(フロロの0.8号)、浮いているヤマメ狙いの場合は太さを0.6号から0.4号まで徐々に落としていく。ハリスの長さはその釣り場によりケース・バイ・ケースだが、矢引き(約0.9メートル)からヒトヒロ(約1.6メートル)、浮いた魚を釣る場合は、細いハリスを2.5メートルまで伸ばして使用することもある。

 毛バリは当然のことながら浮かせる毛バリから沈める毛バリまで数種類、サイズも含めると200本以上は常に持っていくが、実際に使用するのは数種類(数サイズ)で、状況変化に対応できるよう万全の体勢を整えるために、余計な毛バリを担いでいっている。これが私の最近の奥多摩藪沢仕掛けとなっている。


(奥多摩のおこじょ。写真を少々手直ししたが、ヤマメより早いと思われるあの動きに付いていくことができなかったので、ピントがきていません)

 さて、週末入渓の予定は立てたのは良いのだが、台風の行方が定まらない。自然現象に逆らうことはできないので、今日も天気予報とにらめっこをする1日であった。


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釣行時の荷物の軽量化のメリット

 昨日の釣行は往復で7時間歩いた。荷物はいつもより減らし、背負っていたのは5キロくらいだったかと思う。車横付けの場合はそうではないと思うが、釣行時にそれなりの荷物を担いで入渓する人にとって、荷物の軽量化は大きな問題となる。


(先ずは焼印を押す)

 昨年だったか、ULG(ウルトラライトギア)の寺澤さんと別冊『渓流』の取材でご一緒した時のこと。元来が心配性で、日常生活でも荷物の多くなる私は、かねてから伺いたいと思っていた、とある荷物についての軽量化の質問をさせていただいた。


(焼印後にホールソーでカットする)

 その『とある荷物』というのは『水』のことだった。私の場合ただでさえ水分を多く補給して日常生活しているため、夏場の釣行時などには、その担いで行く水の重さに辟易していたのだ。そこで問いかけると、あっさりと答えが返ってきた。

「登山と違って釣りの場合、『そこ』に水がいくらでもあるのに、飲まない手はないでしょう」と。

 言われてみればその通りで、詳しい話を伺うと、

「重いのが嫌いな人は、浄水器は必携ですよ」とのこと。


(糸止めの切り込みを入れる)

 そこで昨年入手し、それ以来緊急時のことも含めて浄水器を携帯していくことにしたのだが、昨日もそれが大いに役に立ち、長丁場の場合以前なら1.5Lは担いでいた水の量(重さ)を大幅に減らすことができた。


(パーツの貼り合わせをして、毛バリ固定用の竹串の溝を掘る)

 アルコールストーブやチタンのコッヘルに食器類も軽量化には貢献しているし、防水ザックも入手したので、奥地まで一眼レフを持ち込むことができるようににもなり、行く度に充実度が高まっているという感じだ。


(最後のパーツを貼り付け、塗装待ちとなる)

 しかし最大の軽量化は自分自身の身体である。ダイエットを始め、3ヶ月までは後少しだが、8キロの減量に成功した。体重が8キロに荷物が2キロ。都合10キロの軽量化は、長丁場の歩きには大いなるアドバンテージとなり、以前のような苦しさ(荷物と体重による負担)から解放され、ますます渓歩きが楽しくなってきている。


(本と酒)

 ということだが、さすがに7時間の往復の道のりに疲れた私は、明日の毛バリ研究会のこともあり、今日は身体を休める日に決めた。
 しかし今朝も早く起き、写真にあるように早朝6時から木工に着手する。その後は10時オープンのビックカメラに間に合うように家を出て、昨日紛失したカメラパーツ(レンズカバー)を購入しに行ってきた。ついでに欲しかった知来さんの『水辺と水中の感動を撮る』も購入した。いつもご一緒していただいている浦カメラマンも、この知来さんもCANONのカメラを使用しているので、CANON派の私としても参考になることが多い。こういう本をじっくりと読んで、もっともっと撮影の勉強をしなければと思う今日となった。


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仕掛けの長さ

先日の藪沢釣行で、後続のメンバーにバッタリと合い、その後二人で釣り上がることになったのですが、途中でその時にお互いが使用している仕掛けの話になりました。

私の最近の藪沢トレンドは、短竿を使ってラインを振れる限界値までの長さにして、サイドキャストを中心にしてコンパクトに振り込み、その振り感を楽しみながら釣りをしています。
まぁ竿が短い分、いかに狭いとはいえやはり手前の流れをかわして釣りをする時には、もう少し長さが欲しいと思うこともありますが、現在この長さの竿が、藪沢釣行の際は気に入って使うことが多くなっています。

ラインは3メートルでハリスは1メートル。竿尻から毛バリまでの仕掛け全長が7メートルです。
何度か通ううちに、先日の渓での私的スタンダードの仕掛けの長さになっているのですが、一緒に釣りをした立川のMさんも、竿やライン、それぞれの長さの違いはあれど、仕掛け全長はやはり7メートルになっていたので笑ってしまいました。

Mさんは手前の流れをかわすのに有利になるように少しでも長い竿を使用し(3・5メートル)、ラインとハリスを足して竿と同じ長さにし、ポイント上部から打ち下ろすようなピンスポットのキャスティングを行なっているのですが、その仕掛けの全長が7メートルでした。

Mさんも沢でのテンカラはかなりの経験をしていますし、私も一応それなりにはやっています。
何がいいたいのかといえば、二人ともいたずらに仕掛けの全長がその長さになったわけではなく、その渓の規模や枝葉の被りの状態などから、必然的にその長さになったということが実によく理解できたのです。

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ちなみにですが、私の使用した竿はこれ。



シマノ製の「小柄」硬調3メートルです。



エサ竿なのでグリップがないため、自分で自己融着テープを巻いて使用しているのですが(甘いコーヒーさん、極上テープの斡旋ありがとうございます)、自己融着だけに同じ加工をした二本の竿をくっつけてしまっておいたら、お互いの竿が融着してしまいました(笑)。



そこでこのような「ウキケース」を(ケース本体がネジ式になっていて、長さの調節が可能)、いつものJSY狭山ヶ丘店にて入手して、個別にしまうようにしています。

ある程度は竿の保護にもなるこのケース。お値段も安いので、もっと欲しいと思い本日も購入に行ったら在庫切れだったので、注文してきてしまいました。

この竿とこのケース。もうひとつ短い2・7メートルと合わせ、今期の私の藪沢テンカラの、メインロッドになるということはいうまでもありません。


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さて今週の日曜日(17日)は、第39回・TTCテンカラ教室の開催日です。

現在まで2名様のお申込みをいただいております。
人数にはまだまだ余裕がありますので、ご興味のある方はお申込みください。

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藪沢の魅力 

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藪沢の魅力

昨日は生業のメンタルストレスで打ちひしがれ、ブログをアップする気力もなく、自室で藪沢に思いを馳せていました。

今日も今日とて生業先では地形図とにらめっこ。帰宅後も同じです。

嗚呼、早く行きたい。。。



色々な場所でテンカラを行なう(行わねばならぬ)私は、シーズン中にプライベートで藪沢に入るのも、例年は一度か二度なのですが、今年は行く度によい釣りができているせいか、現在も行きたくて行きたくてしかたがない状態になっています。

しかもどういうわけか、今年は自分の中での「藪沢の魅力再発見」の年になっているようで、

あの水

あの光

あの苔

あの風と、藪沢の全てがいとおしく、魚が出るのか出ないのかわからないポケット(階段状の沢のポイント)に、ひとつひとつ毛バリを打っていく地味で地道な作業に快感をおぼえてしまっている自分がいます(笑)。

そんな藪沢の魅力に、もうずいぶんと前からとり憑かれかれている方が、ウチのメンバーにもいるのですが、この釣行記にもそのとり憑かれぶりが如実に表れているので、お読みいただきたいと思いますね。

いさおさんのブログ(2011釣行記)←クリック

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メンバー報告

 (天然ニジマス)

 (幅広ヤマメ)

 (オショロコマ)

北海道にからふるご夫妻と釣りに行かれている、品川のK隊長から写メをいただきました。

みなさん楽しまれている様子です。
ヒグマに食われず無事帰還したら、土産話を聞かせてください。


それともうひとつ、メンバー以外の方からの報告がありました。


5月の毛バリ研究会←クリック

メンバーではありませんが、5月の研究会にご参加いただいた横浜のNさんからも以下の文面のメールをいただきました。
一部をご紹介させていただきます。

 5月の毛鉤研究会に参加させていただきました、横浜のNと申します。
その節は毛鉤の巻き方に加え、キャスティングの基本も教えていただき最初の一歩として非常に助けになりました。

 先日毛鉤会の方も行っていらした黒部川の薬師沢出合付近にて、ようやく初めての魚を釣ることができまし たので報告させて頂きます。
もともと縦走途中に横切る予定であったこの場所で釣りをしてみたいという理由で始めたテンカラでしたが、その場所で最初の一匹を得ることができました。
オイカワ、イワナ、果ては海と何度か出 かけた予行練習ではことごとく魚を釣ることができず、本番での初めての一匹は非常に思い出深いものになりました。」

私の研究会にご参加いただいた方が、またひとり黒部で釣果を得たという報告ですが、このようなメールをいただけた時が、本当に教室を開催していてよかったと思う時ですね。

こちらこそ感謝です。機会がありましたら、またのご参加をいただければ幸いです。


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メンバー向け情報(ワッペン・手ぬぐい)



本日ようやく毛鉤会ワッペンが入荷いたしました。
ご予約いただいた方の分はお取りおきしておきました。

秋山郷のUさん・足立政宗公・たむさん・MKさん・千葉のG&Tさん・K隊長・用務員のKさん・からふるご夫妻、いさおさんとご予約が多く、残りが少しだけになってしまいましたが、欲しい方はコメントにでも入れて下さい。

一枚600円で会員の方限定となります。



それと以前関係諸氏に差し上げた手ぬぐいですが、実際に使いたいのでもう一枚欲しいという方もいらっしゃいましたので、限定販売しようと思います。

この手ぬぐいですが、「粋」を信条(身上)とする下町生まれの江戸っ子の私は、かっこつけの勢いで注文してしまいました(アホ)。
しかも型を作り「本染め」で100枚作ってもらったので、結構な金額になってしまいました(大汗)。
こちらも会員の方限定で、原価ギリギリの一枚1000円で販売致しますので、よろしければどうぞ。

 (帽子もあります)


吉田毛鉤 釣れてよし 釣れなくてよし 藪沢は 吉田孝 

我らがホーム奥多摩の沢

梅雨の晴れ間。

毎年この時期になると確実に足を水に浸けたくなります。
ウエーダーを脱ぎ捨て、沢水に直接肌の触れる格好で。
足を直接水に浸けるので汚い水は嫌です。
となると当然のようにテンカラのフィールドは、水の綺麗な源流(に近い所)になります。

私が主宰をさせていただいている吉田毛鉤会。
この会はTOKYOトラウトカントリーで私が講師をしている教室にご参加いただいた方や、奥多摩周辺でテンカラを行ない、トラウトカントリーに集う方々に声を掛け、テンカラ師同士の交流に、場所から毛バリに至るまで、諸々の情報交換をいたしましょうということで発足させていただきました。
そんな会ですから、中心になるメンバーには奥多摩ファンが多いのです。
相談役になっていただいている堀江渓愚氏も、氏の数多くの著書の中で、奥多摩の魅力について書かれていらっしゃいます。

私のテンカラは源流から海まで、毛バリとテンカラ竿を振れる場所であれば、どうにかそのシステムで魚を出すということで、雑誌の連載等も続けさせていただいていることもありますし、教室の講師という立場上、生徒さんそれぞれの行かれるフィールドに合わせた「釣り方・毛鉤・道具」等のご説明も、臨機応変にしなけらばならないために、普段から色々な場所と釣り方でやってはいるのですが、もしも純粋に、本当に自分自身が好むテンカラを教えてくれと言われれば、やはり源流域の釣りと言ってしまうと思います。



なぜなら全てが美しいから・・・・・


(2010年の奥多摩某谷)

それとひとつ、我がままをいわせていただくならば放流魚が嫌いです(笑)。
釣れれば釣れたで喜ぶのですが(爆)。

魚それぞれの命に優劣をつけることはせず、どんな状況でも釣れた渓流魚には楽しませてもらった敬意を表し、リリースをするよう心がけておりますが、やはり釣った時の感動は、綺麗な天然魚に出会えた時が最高です。

放流魚は管理釣り場と同じく、私にとっては練習相手というような感じなのでしょう。


(こちらは先日K隊長とご一緒した時に)

放流した魚が自然再生を繰り返している場所でも綺麗な魚が釣れます。
しかしながら放流自体が間違った形をとっていたために、本来いるべきでない場所で、いるべきでない魚が釣れると(例えばヤマメの川でアマゴが釣れるような)、釣れたという喜びはありますが、なんだかビミョ〜な時もあります。
かと思えば、大増水の後の生き残り組で、自然の力でボロボロになった魚などには、見た目は痛々しくとも、野生のたくましさや美しさを感じることが多いですね。

大物志向でも数釣り志向でもない私。当然大きい魚や沢山釣れれば嬉しいのですが、美しい沢で、本当に綺麗な天然の魚を一尾でも釣った場合は、どんなサイズであろうと満足してしまう自分がいます。

竿の振りにくい、トンネル状に生い茂る木。
ミスキャストやアワセそこなうと確実に毛バリを食われる沢。
魚が釣れても大きくない沢。
そんな(いやらしい)場所でありながら、自分のキャスティングテクニックを磨き、何時間か汗を流して歩いて行く沢に出向く理由はたったひとつ、あの美しい渓で、あの美しい魚に出会うためなのです。

ウチのメンバーでも、元々奥多摩の沢に入っていたいさおさん、K隊長、TTさんに秋山郷のUさん、若手の立川のMさんがいらっしゃいます。
みなさん奥多摩の美しい渓のファンです。

テンカラを始めて一年程の川越のMKさんも、今年は奥多摩の美しい沢で初の美魚に出会えました。
KWさんも同じく、今年は美渓で美魚に出会うことができました。
これはひとえに私のテンカラ教室と、K隊長の沢講習のおかげだと思います(笑)。


それはさておき奥多摩の沢は都心から日帰りの行程でも充分に行くことのできる場所がいくつもあります。
命を落とすような場所もあるため、当然それなりの準備は必要ですが(技術に装備に体力)、テンカラ初心者でも、遠くの山奥に行かなくても、美しい渓流魚に出会える可能性のある沢がそこにはあります。


(いさおさんのブログよりいただきました)

先日はいさおさんが入渓し、綺麗な写真をブログアップされていました。


(手ぬぐいをお使いいただきありがとうございます)

本日もK隊長より釣果の報告がありました。


(K隊長本日の釣果の一部)

放流もせず、キャッチアンドリリースをして魚の数の減らない沢。

美しい渓相と美しい魚に出会える沢。

ウチのメンバーはリリース派なので心配はないのですが、源流には種沢になっているような沢もあります。
このような美しい沢でいつでも綺麗な魚と出会えるよう、釣りに行かれる方には、できる限りリリースをお願いしたいと思っています。



私事ですが、週末はお盆でお墓参りにいくために釣りには行かれそうもありません。

金曜日あたり生業を休んでどこかで竿を振りますかね〜。


吉田毛鉤 暑かった 身体が夏に 慣れてない 吉田孝