今月末に丹沢ホームで開催される『森の学校』に、一日のみ講師として参加させていただくことになった。

 

水生昆虫と毛バリの話を聴いていただき、テンカラ釣りの実際を見せたりやらせたりする予定だ。

 

ということで、前回出かけた釣りの時に、久しぶりに魚が食べているモノを拝見させていただいた。

 

 

私は自然渓流の在来魚は100%のリリースを心がけているので、魚の腹を裂いて確認できないため、魚には申し訳ないのだが、ストマックポンプを使い確認させていただいた。

 

春先ということもあり、小さめの昆虫類ばかり。一緒に撮影した毛バリのサイズが#16なので、大きさが解るかと思う。

 

トビケラ、ユスリカ、ガガンボの幼虫が解りやすいが、細かい種類の確認というよりは、そのサイズとイメージを、毛バリにどう転化させるかを考えて観察している。

 

吉田毛鉤 テンカラインストラクター 吉田孝

四種の毛バリ再び

 

 

もうずいぶんと前になるが、このブログでも紹介したことのある四種の毛バリのコンセプト。

http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=78

http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=99

2010年に書いた記事だが、考え方は変わっていない。

 

 

雑誌や書籍等でも何度か紹介しているが、激戦区の源流域、しかもキャッチ&リリースを繰り返されている天然魚をメインターゲットにテンカラ釣りをやっている私の場合、毛バリのローテーションは欠かすことができないのだ。

 

 

その基本的コンセプトが『浮沈明暗』四種の毛バリということになっている。同じ体で浮力と色の明暗を巻き分け、ローテーションしながら、その時その時の魚の反応を見ながら釣りをしている。

 

 

プラスしてデザインとサイズのバリエーションもあるため、結果的にはかなりの種類になってしまうのだが、毛バリ愛の強い私にとって、多くの種類を作ったり、用意をしていって使い分けることは、この釣りの大きな楽しみとなっているのだ。

 

さてさて、今年は少々スロースタートになったが、週末はいつもの渓に初入渓しようと思っている。

 

吉田毛鉤 テンカラインストラクター 吉田孝

釣果情報は真に受けない

 

 以前雑誌の連載時(毛鉤異魚種行脚という企画で、テンカラのシステムで淡水海水問わず、何魚種釣ることができるかというのをやっていた)、毎回のように初めての釣り場にいくことになったので、その都度各方面から情報を集めて取材を受けていた。

 しかし、本当にこの情報に何度も苦しめられたのである。

 

 たとえ好釣果の時と同じ条件(天候気温水温水質水量風向餌料活性等々)であったとしても、私たちの見たり感じたりすることのできない何かのファクターが別の方向に働くと、同じ条件でも釣れなくなってしまう。

 

 情報を提供している側がいいかげんなことをいっているわけではない。本当にその時にはそのような釣果があったわけだ。これは私が情報を出す時も同じである。釣りという生き物を相手にしていることをやっている以上、このことは仕方がないことだ。

 
 同条件ではないのだから、他人の釣果と比較する必要もない。その日その時の釣り場と魚の状況や状態を判断し、自分で対応策を考え、それででた答えに自分で一喜一憂すればよいと思っている。

 

 私がいつも入渓している場所でも、他人の釣果は本当にあてにならない。あてになるのは釣り場の状況のみ。釣り場の情報はしっかりと入手しておくと、色々と役に立つことがあるし、危険回避にもなる。

 

 それでも他人の釣果に振り回され「スケベ根性丸出しで撃沈〜」などということもある。ということで、私もまだまだ人間ができていないのであった(笑)。

 

 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝

 

ドライフライを見上げてみれば

 もう何十年も前から自分で巻いた毛バリを使っているが、巻き終えてケースに並べてあるものと、実釣に使って水に浸かったものを比べると、当たり前だがその違いに一喜一憂してしまう。

 予想通りになっているもの、ぬれてしまうと想像と違うものと様々なのだが、つり人社刊DVD「テンカラ一尾釣るまで塾。」の撮影時、毛バリを水中で動かしたところを撮影するという部分があった。
 その時にモニターを見て思ったのだが、やはり自分の頭の中でイメージしていたものとは大きく違っていた。

 自分の経験からなる私的考察となるが、水中で使う毛バリと水面で使う毛バリでは、そのコンセプトを大きく変えて作っている。
 水中(で使う毛バリ)では水中なりの、水面(で使う毛バリ)では水面なりに、作るべきキモの部分が違うのである。
 その細かい部分は私がTTCで講師を務めている「毛バリ研究会」で詳しく解説しているので、興味のあるかたはその時に質問してください。

 で、今日は水面で使用するドライフライの話になるが、トビウオと違って渓流魚はいつも空を飛んでいるわけではないので、通常の捕食体勢は水中から水面に向かうということになる。水面で使う毛バリはいつも下から見上げられている形になるわけだ。
 
 出来上がった毛バリを指でつまんで腕を高く掲げ、下から見ること程度は誰でもやっていることだとは思うが、これとて空気中で見るのと、実際の水面に毛バリを置いて見るのとでは、そのイメージは大きく違うわけで・・・私は時々写真のようなケースに毛バリを浮かべ、下からケースを覗いたり、鏡に映してその毛バリのシルエットを確認している。


(ウイングパラシュートを水面に浮かべて)

 週末の毛バリ研究会にはこのケースを持参するので、ご自身のドライフライを確認してみたいかたはおっしゃってください。


 吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝



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三寒四温の春の釣り(水温の変化)

 今週末の土曜日(11日)は月に1度のテンカラ教室の開催日。
 この教室の座学中にも、釣りに関わる気温水温の話をさせていただいているが、今期何度か入った渓でも、全日からの急激な(水温)変化に戸惑うことがあった。
 そんな状況でも、こちらの引出しを数多く用意しておけば、なんとか対応し魚を釣ることができることになる。

 細かい釣り方は、ひとによって入る渓(渓相、川幅、水深、水圧)が違うので、一概に解説をすることはできないが、大きな部分としては、
「水温の変化によって水生昆虫の動き(流下)が変わるので、魚もそれを追って定位している水深を変えるので、それに合わせた釣りをする」
ということになるわけだ。

 「このくらいの温度なら渓流魚を釣るのに適水温です」
と言われても、その温度は絶対的温度ではなく、それまでの温度との相対的関係で、魚(水生昆虫)の活性が上がったり下がったりするわけで、やはりそれぞれの状況に応じた釣り方や道具というものを用意しておけば、どうにか魚の顔を見ることができるということになる。

 自分の釣り方に合った魚を狙って釣るのもよし。
 狙った魚に合わせて自分の釣り方を変えるのもよし。

 これはひとそれぞれの好みの問題なので、好きなやり方でテンカラを楽しめばよいのだが、私の場合は春夏秋冬、カンツリから源流域、はたまた海までテンカラを楽しむことがあるので、魚に合わせて色々な準備をして釣りに出かけている。


●お知らせ
TTC(TOKYOトラウトカントリー)より、
4月18日(土)開催の「テンカラ名手を偲ぶ会」についてのお知らせがありました
詳しくは
コチラを⇐クリックしてください
テンカラ教室は11日(土)
毛鉤研究会は26日(日)
となっております
教室の詳細(お申込み)については
コチラを⇐クリックしてください
以上よろしくお願いいたします


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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上はサラサラ下はヌルヌル(入山届のススメ)

 「上はサラサラ下はヌルヌルってな〜に」
 
 なぞなぞではなく、今年の奥多摩の渓のことだ。

 
土曜日の釣行時のこと、例年入渓している場所へ仲間と出かけたのだが、入渓路が崩落していた。

 カラカラに乾いている奥多摩の山々は、どこも登山道の崩れが多いようで、その崩れた跡は乾いた土や砂がむき出しになっていて、靴底で蹴り込んでステップを切ることもできないような、まさにアリジゴクの巣のようなサラサラの状態になっている。
 
 渓は渓で今年は茶苔が多く、例年通れるゴルジュが、あまりにも滑ってステップが取れなくて抜けられなかったり、何でもないところでツル〜っと滑って転んだりする。

 通常の山歩きでも危険は付きものだが、私たちのように釣りを目的として山岳渓流に入るとなると、メジャーな登山道のように沢山の人に会うこともなく(人に会わない登山道もモチロンありますが)、一度何かあれば、次の釣行者や沢登りの人くらいにしか発見されることもないことになる。

 里川や一般渓流ならいざしらず、山岳渓流は本当に心して出かけなければならない危険を孕んだ場所である。

 そこで私たちは入山届(登山届・入渓届)を提出してから渓に入っているのだが、この届はその山塊のある各自治体のHP等から入手できるし、提出用のポストにも備え付けてある場合もある。
 記入方法やフォームも法律で決められているわけではないし、記載する内容(登山者の情報、目的地、日時、日程、装備、食料等の情報)がキッチリと誰にでもわかるように書いてあれば良い。
 届を出すことにより、事故や遭難に合った場合の捜索への大きな指標になる。
 自分自身が1分1秒を争うような事態になったことを想像すれば、提出する理由は良く理解できるハズだ。 



 諸般の事情で届を提出できない場合でも、「いつ」「どこに」「どんなルートで」という情報は、家族や仲間にキッチリ伝えておくようにはしておきたい。
 当吉田毛鉤会でも会員専用のサイトがあり、入退渓の情報は常にメンバーと共有するようにしている。
 これも全ては「安全に釣行すること」を第一に考えているからである。



 他にも緊急時に役に立つ持ち物に、持参する食料の考察もあるが、それはまた別の機会に書いてみたいと思う。

 いずれにしても入退渓時、そして渓での釣行時は、1度のミスで命を失うようなこともある。

 解禁してひと月、これからテンカラの盛期に向かうが、くれぐれも注意して入渓していただきたいと思っている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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低水温時の毛バリ釣り



 「三寒四温」

 文字通り先週ちょっと暖かかったかと思えば、ここ2〜3日の早朝の気温など、真冬並みの寒さになっている。
 
 こうして季節はじわじわと春へと向かっていくのだが、渓はまだまだ寒さが厳しい。
 来週は暖かくなるようだが。

 6日に入渓した奥多摩の渓では、標高700メートル付近を釣り上がったのだが、この時期の小渓流では、流れに被さる枝に気をつけなけらばならない。
 被さる枝は、新芽もまだまだで「葉」が1枚も付いていない。
 一見毛バリを振りやすそうだが、「枝」に毛バリがひっかかった場合の回収率が悪いのである。

 夏場は枝に毛バリがかかる前に、生い茂る「葉」にひっかかる。
 この葉は柔らかいため、切れて毛バリを回収できることが多いのだが、寒い季節の枝だけになったところにひっかかってしまった毛バリは、よほどその枝が細くない限り、折れて回収できる確率が低くなってしまうのだ。

 その話はまさに「枝葉」だが、低水温時の毛バリ釣りの本題は、やはり「水深」ということになる。

 最盛期の釣りでは、水面や水面直下だけで勝負することも充分可能だし、魚が毛バリをくわえるところの見える釣りは実にエキサイティングでもあり、私も大好きな釣りである。

 しかし、エサとなる水生昆虫の羽化も見られず、捕食対象が水中を流れてくるものの限られてしまうような状況では、やはり水深をしっかりと意識して毛バリを流さないとならない。

 キャスト後にラインにスラックを入れる、ハリスをしっかりとたるませて、ハリスが受ける水圧で毛バリが浮かないようにする、ウエイト入りの毛バリを使う等々、色々な方法があるが、いずれにしてもラインやハリスにテンションがかかると毛バリが浮いてきてしまうため、そうならないよう竿を操作する必要がある。

 問題はアタリをどのように取るかということになるが、基本的にはラインの変化を見逃さずにアワセを入れるということになる。
 
 寒い時期でも時合によっては、毛バリを浮かせて釣りをする時もある。 
 
 山岳渓流から管理釣り場まで、寒くても暑くても、一年中いつでもテンカラを楽しみたいと思っている私。
 他にも色々と低水温での釣りに対する方法を持っているが、それはまた別の機会に紹介したい。

 低水温の釣りについては
コチラにも⇐


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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テンカラで使うイトの話



 長いことテンカラ教室の講師をして、かなりな人数の参加者の方々の釣りをみせていただいた。
 ご参加いただく方の中には、ご自身で釣り道具を持参されるかたもいらっしゃるのだが、なにもわからぬ中で用意された道具のバランスがとれていなくて、実に釣りにくそうにしている方も多い。

 ネット通販で用意されたのならまだしも、店舗で、しかもあまりテンカラに精通していない店員に相談の上あてがわれた道具などの場合、バランスが取れていないことが多い。
  カタログスペックやパッケージの表記だけを参考にしてるだけで、その道具の本質を理解していずに販売しているのだろう。

 例えば釣り竿ひとつとってみても、店内で伸ばし、振ってみたり天井に押し付けてみたくらいでは理解できるものではない。
 やはり実際にラインを付けて、しかも水のある場所で魚を釣ってみないことには、その竿がどうのこうのなどとは、おこがましくて語ることなどできはしない。(私の場合インストラクターという立場上、色々話をしなければならないこともあり、このような理由ゆえにかなりな量のテンカラ竿が自室に溜まり込んでくることになる)

 もちろんテンカラに使うイト(ライン)も同様で、ある程度は理解してきてはいるが、とても「こうだ!」などと結論などでるものではない。
 馬の尻尾からテーパーラインなども自作し、フライラインからレベルラインに至るまで使い、ライン工場に見学にいっている私でさえ、いまだに毎日のようにイトについて考えているのである。
 
  つまりそれなりに勉強しないことには、他人様に説明することなどできないと思っている。
 ということで、現在発売中のつり人社刊、別冊「渓流2015春」には「テンカラで使うイトの話」を、今まで私が考えてきた範疇でのことになるが、解説をさせていただいた。

 「これから始めてみようという方」
 「イトに迷いが生じているという方」
 「どんな種類があるのだろうかと気になる方」

 この記事が、そんなみなさまの少しばかりの参考にでもなれば幸いである。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝





こういった詳しい道具の話も含めたテンカラの解説も、
TTCのテンカラ教室ではお話しさせていただいています
今週末
14日(土)テンカラ教室も、みなさまのご参加をお待ちしております


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「居食い」ということ


(粘土細工も大好きです)

 釣りをやっている人ならご存知だと思うが、
「居食い」
という言葉がある。

 通常は魚がハリががりした後、違和感を感じてその場所から動く(走る・泳ぐ・暴れる・跳ねる等々)のだが、魚が定位している場所で「エサ」や「ハリ」に食いついたにもかかわらず、その場所から動かないことを「居食い」と呼んでいる。

 シーズン中はストラクチャーにガッチリ付いているイワナ以外は、あまり居食いをするような魚に出会うことはないのだが、魚の活性が低下しているせいだろうか、渓流でも冬場の管理釣り場ではよく起こる場合がある。

 先日のシャロムの森の釣行では、かなりな率でこの居食いする魚を相手に釣りをしたのだが、いつもは元気で素早いヤマメですら、チャッカリというか動けないのか、口に毛バリをくわえた後もジッとしていて、こちらがハリスにテンションをかけるまで動かない奴がいる。このような状況なので、魚たちが横っ飛びに元気に毛バリに出てくれることもなく、魚の定位している場所をキッチリと見極め、寸分狂わぬ精度で毛バリを流さないとならない。要するにレーンやゾーンが大きく(というか小さくでも)ズレてしまうとなかなか毛バリをくわえてくれないことになるので、いくら魚がゆっくり毛バリをくわえようとも、いくら居食いしていようとも、釣りそのものはかなりシビアなことになるのだ。

 しかし、これは大いなるチャンスなのである。ポイントの見極めがハイシーズンよりシビアであり、毛バリを流す(通す)べきレーンやゾーンも、より一層丁寧に見極めて流さないと魚が釣れない状況で釣りを続けていれば、シーズン中の魚を相手にする時にはどうなっているか、火を見るよりも明らかとなる。

 ということで私にとってオフの期間は、自宅でぬくぬく毛バリを巻いて過ごすのみならず、大いに研鑽を積むことのできるありがたい季節でもあるわけだ。ただひとつ、それもこれも時間的余裕がなければどうにもならないことなので、これが大きな悩みの種になっているのは致しかたないことなのだが。。。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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私の最重要課題(毛バリをきれいに流すということ)



 一応それなりにテンカラをやってきた。僭越ながら教室という場で、他人様にテンカラの解説もさせていただいている。毛バリのほうでも教室を持ち、そこで講師もさせていただいている。そういったことがキッカケとなり、メディアでも取り上げられるようになり、動画などでもテンカラや毛バリの説明させていただく機会もあった。雑誌の取材を受けることも多くなり、私の場合はホームでの仕事というよりも、初めての場所で「ここでお願いします」という形が多い。そんな初めての場所で的確に状況に対応するには「感覚」のみならず「理論」でもそれなりにテンカラを考えていかないと、なかなか答えを出すことができなかったりするわけである。

 自分が初心者だった頃を振り返るが、私の場合はフライフィッシングの下地があったこともあり、キャステイングや毛バリ巻きに関しては特に悩むような問題もなく、すんなりとテンカラに入れたのだが、やはり当初はポイントの読みが甘く、毛バリのの流し方や操作も上手にできなかったため、思うような釣果は出すことができなかった(このことはある意味今も変わらないが)。その後、良き師を得て、そこに起きた疑問を解決するアドバイスを受け、自分なりに努力しているうちに、同じような状況の場合でも、以前は1尾しか釣れなかったのに、2尾から3尾へと結果も徐々に出すことができるようになってきた。当然実戦だけでなく、理論的にもずいぶんと勉強してきたつもりだ。

 こうして色々と試行錯誤を続け、自分なりに自分のテンカラを向上させてきたつもりではいるのだが、とにかくどんな時でも私の中で一番重要な課題となっているのが、「いかに毛バリをきれいに流すか」ということになっているのである。

 キャスティングで思うところに毛バリを打ち込んでも、竿の操作がおぼつかなかったり、意図しない方向にラインの抵抗がかかってしまうと思ったように毛バリを流すことができない。毛バリを操作したり止めたりする場合も、キャスト後のハリスやラインの入射角、竿と穂先の位置、その竿を保持する角度等々、それこそ多くの事柄が一致しないと自分の考え通り毛バリを流すことができないのである。

 ましては私の好む釣り場は藪っかぶりの場所が多く、バックスペースが取れないこともあり、ポイントの読みから立ち位置を考え、毛バリを引っかけないように障害物を避けながら空間認知したキャストをし、竿を思うように立てられないような状況で釣りをしなければならないので、この「毛バリをきれいに流す」ということが永遠の課題と思われるほど、その技術の習得に、長くて大変な労力(という名の楽しみ)を強いられてくるのである。

 その釣り場の形状から、階段状のポケット打ちなら、毛バリを打って直ぐに魚が出るから、毛バリは流さなくても大丈夫かと思ったことも過去にはあったが、そのスペースが例え30センチの長さ(短さ)であっても、やはりきれいに毛バリを流せた場合は魚がしっかりと毛バリを口にくわえることが多いため、バレ率も低く抑えられ、手にすることができる魚が多くなってきたことを感じたのである。

 「いかにして毛バリをきれいに丁寧に流すことができるか」 

 このことが私のテンカラの、終わりなき最重要課題となっている。


吉田毛鉤 吉田毛鉤会代表 テンカラインストラクター 吉田孝


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