この週末は雪景色の中、丹沢ホームでプライベートレッスンを開催しました。
「やってみたいけれどまわりに聞ける人がいない」
「教室のスケジュールが仕事の都合で合わない」
「アドバイスをしてくれる人は見つかったが、言っていることが偏りすぎて、自分の釣り方を押し付けてくる」
「テンカラの釣り方を理論で説明して欲しい」
「毛バリの巻き方を憶えたい」
「やってはいるが、頭打ちになっている」
「知らない人と一緒に受講するのが苦手」
ちょっとディープなお悩みを抱えたテンカラファンには、吉田毛鉤のプライベートレッスンを受け皿としてご利用いただけると、問題解決の手助けになると思います。
ということで、今回は遠路九州からMさんにご参加いただきました。
初日の今日は秦野駅でお迎えし、アイスバーンの残る降雪後のヤビツ峠を、スタッドレスタイヤを装着し、四輪駆動に切り替えた愛車で通り抜けました。
登山を趣味とし山岳会も運営されているMさん。
お仲間にもテンカラをやりたい方がいらっしゃるそうで、教室のリサーチも兼ねてのご参加となりました。
九州から単独参加、そんな熱意に釣り場の魚たちも応えてくれたのか、水温低下の中5尾の魚を釣り、しかも3魚種釣ってグランドスラムも達成しました。
初めてのテンカラ、しかもこの状況の中、良いレッスンとなって私も嬉しかったです。
夜は丹沢ホーム名物の鴨の鉄板焼をいただきました。
その後毛バリ巻きのレクチャーもして、明日のミッションは「自分で巻いた毛バリで魚を釣る」ということに決めました。
明けて二日目。
昨日に引今日もプライベートレッスンのスタートです。
昨夜毛バリ巻きのレクチャーをして、ご自身でも毛バリを作っていただきました。
私の教室には二つの目的があります。
ひとつは環境のこと。
「美しい自然や渓流魚のことを知っていたら、それを破壊するような立場の人にはならないのではないか」
私の場合はテンカラを通じてしかできませんが、そういったら方が一人でも増えていただけるようこの釣りの紹介を続けています。
もうひとつはテンカラのこと。
「この釣りの真の楽しさは、自分で巻いた毛バリで魚を釣る」
ということだと思っています。
購入したり誰かからもらった毛バリで釣りをしても、どこかに「他人の褌で相撲を取っている」感があります。
趣味という自己満足の極地のことをやるには、やはり他人の褌感覚は無い方が良い、ただ、竿もラインもハリスも全て自作……というわけには簡単にはいかないので、せめて毛バリ位は作っていただきたいと思って、毛バリの教室を続けている経緯があります。
今回ご参加いただいたMさんは、毛バリ巻きも自分でやるということでしたので、昨夜レクチャーし、二日目のミッションは「自分で巻いた毛バリで魚を釣る」ということにしました。
ホームで朝食ををいただいていると、まさかの雪。
午後の雨予報は出ていましたが、朝からしかもけっこう降っています。
ただ、昨日も低下した水温の中、魚はそれなりに釣れたので、二日目のレッスンをスタートしました。
今日はひとりで全てやっていただくため、私は離れたところから撮影に徹しました。
程なくご自身で巻いた毛バリで1尾釣り上げ、あっけなくミッションは終了しました。
その後1尾追加で、降雪も酷くなったので、今回のレッスンは終了としました。
テンカラのイロハから魚の撮影方法まで、プライベートレッスンならではのレクチャーもできて、Mさんも大変喜ばれていらっしゃいました。
お土産も頂戴してしまい、毛バリもたくさんご購入いただきまして、ありがとうございました。
今後の教室の展開も、あらたなステージになりそうなご相談もさせていただき、こちらとしてもありがたい限りでした。
遠路ご参加いただきましたMさん、ご協力いただきました丹沢ホームさんには心より感謝いたします。
吉田毛鉤 テンカラインストラクター 吉田孝